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1st season 第一章
001 プロローグ
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冒険記向けの安宿。
粗末なベッドで清潔なシーツに包まれた少女を抱き寄せる。
同じ村に生まれていなければ、互いの家が親しく暮らして居なければ、俺なんかにはとても手の届かない高嶺の花。
平凡な男の隣を歩く極上の美少女には、遠慮の無い下卑た視線が纏わりつくから、俺はいつも不安な気持ちになる。
しっとりと湿り気を帯びた、小さな唇に舌先を割り込ませると、ユリアは遠慮がちに受け入れてくれる。
「・・・んっ」
ただ、ただ愛おしく、朦朧としながら彼女の口腔内で舌を触れ合わせ続ける。
「カイン・・・っ..待って」
「・・・」
「・・・んっく・・・ねっ・・・まって」
華奢な腕で僅かに俺の身体を押し上げ、少し申し訳無さそうにユリアが言う。
「今日はもう寝よ?明日も早いし・・・ねっ?お願い。」
一年前、15歳で成人したユリアと俺は二人で村を出た。
冒険者になって、安定したら結婚する。
小さな村でそれはとても自然な事で、どちらの家族にも反対する者は居なかった。
ユリアには水属性の上位互換となる『氷属性』のギフトがある。
冒険者になれば成功するのは誰の目にも明らかだ。
残念ながら俺は『練度効果(中)』という「修練の繰り返しで得られる効果がやや大きくなる」、どちらかと言えば職人向きのギフトだったが、ユリアの進む道を一緒に歩けるだけで文句は無い。
「だね。明日も稼がないとな。」
「・・・ごめんね・・・いつか、自然と出来るようになると思うから。」
節約の為に一つのベッドで眠るようになって一年、ユリアは最後の一線を死守している。
もしかすると結婚するその日までおあずけなのかもと思うと、思春期の青年としては悶々とせずに居られない。
「代わりにギュッとしていいよ。」
そう言うと彼女はくるりと背中を向けて俺の腕に収まり、こじんまりとした臀部を押し付けてくる。
硬く屹立した情欲の塊が下着越しにグニグニと圧迫され、それだけで果ててしまいそうになる。
実際にその刺激に耐え切れず、射精に至ってしまう事もあるのだけれど、彼女は嫌がる素振りも無く、気恥ずかしさで挙動不審になる俺に「エッチなカインもかわいい」と微笑んでくれた。
下腹部に心地よい弾力を感じながら、腕枕の中のユリアをギュッと抱きしめる。
彼女は俺の全てであり、これからの長い人生を彼女の為に惜しみなく費やす事を誓いながら、今夜も目を閉じる。
「おやすみ、ユリア」
粗末なベッドで清潔なシーツに包まれた少女を抱き寄せる。
同じ村に生まれていなければ、互いの家が親しく暮らして居なければ、俺なんかにはとても手の届かない高嶺の花。
平凡な男の隣を歩く極上の美少女には、遠慮の無い下卑た視線が纏わりつくから、俺はいつも不安な気持ちになる。
しっとりと湿り気を帯びた、小さな唇に舌先を割り込ませると、ユリアは遠慮がちに受け入れてくれる。
「・・・んっ」
ただ、ただ愛おしく、朦朧としながら彼女の口腔内で舌を触れ合わせ続ける。
「カイン・・・っ..待って」
「・・・」
「・・・んっく・・・ねっ・・・まって」
華奢な腕で僅かに俺の身体を押し上げ、少し申し訳無さそうにユリアが言う。
「今日はもう寝よ?明日も早いし・・・ねっ?お願い。」
一年前、15歳で成人したユリアと俺は二人で村を出た。
冒険者になって、安定したら結婚する。
小さな村でそれはとても自然な事で、どちらの家族にも反対する者は居なかった。
ユリアには水属性の上位互換となる『氷属性』のギフトがある。
冒険者になれば成功するのは誰の目にも明らかだ。
残念ながら俺は『練度効果(中)』という「修練の繰り返しで得られる効果がやや大きくなる」、どちらかと言えば職人向きのギフトだったが、ユリアの進む道を一緒に歩けるだけで文句は無い。
「だね。明日も稼がないとな。」
「・・・ごめんね・・・いつか、自然と出来るようになると思うから。」
節約の為に一つのベッドで眠るようになって一年、ユリアは最後の一線を死守している。
もしかすると結婚するその日までおあずけなのかもと思うと、思春期の青年としては悶々とせずに居られない。
「代わりにギュッとしていいよ。」
そう言うと彼女はくるりと背中を向けて俺の腕に収まり、こじんまりとした臀部を押し付けてくる。
硬く屹立した情欲の塊が下着越しにグニグニと圧迫され、それだけで果ててしまいそうになる。
実際にその刺激に耐え切れず、射精に至ってしまう事もあるのだけれど、彼女は嫌がる素振りも無く、気恥ずかしさで挙動不審になる俺に「エッチなカインもかわいい」と微笑んでくれた。
下腹部に心地よい弾力を感じながら、腕枕の中のユリアをギュッと抱きしめる。
彼女は俺の全てであり、これからの長い人生を彼女の為に惜しみなく費やす事を誓いながら、今夜も目を閉じる。
「おやすみ、ユリア」
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