25 / 173
1st season 第二章
025 縁
しおりを挟む
カインはまだ人を殺した事がない。
試練の洞窟へ向かった頃の精神状態であれば、人間だろうと悪魔だろうと、少しの戸惑いも無く斧を振るえただろうが、正常な状態に戻った今、ましてや平和な日本の記憶に少なからぬ影響をうけてしまった今、果たして盗賊に斧を振るえるだろうか?
そんな不安を噛み殺し、森をショートカットして林道へ飛び出すと、荷馬車が盗賊を襲っていた。
「オラ待て報奨金~!素直に首置いてきな~っ!」
逃げる盗賊団、追いかける荷馬車。
何をやってるのかちょっとわからない。
「ちょっとライザーっ!待ちなさ~いっ!一人で突っ込まない~っ!」
遅れて甲冑の一団がガチャガチャとかけてくる。
岸田の記憶をフル動員しても、この状況に対する解は見つからない。
棒立ちするカインと甲冑の一団の視線が交錯する。
「この子なに~っ?」
「わかんないわよっ!」
ガチャガチャガチャガチャ
カインを素通りして、集団は駆け抜けていった。
~~~~~
エルダーサに帰るにはこの道を進まなければならない。
しかし、今進めばあの謎現象を追いかけることになる。
(う~ん、かと言って引き返すって選択肢は無いよな~?)
混乱するカインが悩んでいると、今度は先の方で炎があがった。
(しかたない。ここで止まってるほうが不自然だし、行くしか無いか)
荷馬車が停まり、道端で火が燃え、不審な甲冑の一団がウロウロしている。
スタスタと歩み寄ったカインが声をかける。
「あの~、助けがいるかと思ったんですけど~、どう見ても要らないですよね~?」
「さっきの子、助けに来てくれたんだ?まぁ、見ての通りだけど」
すでに盗賊は排除され、道端の焚き火に化けているようだ。
捕まえて街の守備隊に突き出せば、いくばくかの報奨金にはなるが、連れていく労力や食料の事を考えると、その場で殺してしまった方がいい。
「え~、首だけじゃ報奨金貰えないの~っ?」
「首だけ渡されたって尋問できなきゃ、盗賊かスラムの住人か区別つかないじゃないっ!」
「が~ん!」
六体の甲冑が何か言い合っているがカインには預かり知らぬ事だ。
「じゃ、俺はこれで~」
「ちょっと待ったぁ~!」
預かり知らぬ・・・事にはしてもらえなかった。
「見ての通りここらは少々治安が悪い。一人で行かせて死体とご対面となっては目覚めも悪い。旅は道連れ、同行を許そうっ!」
「いえ、結構です」
「遠慮はするなっ!さぁ、雇い主の所まで一旦戻るぞ!」
拉致られた・・・。
拉致犯達が言うには、林道に入ったところで突然襲いかかられ、三台のうち一台の馬車が壊れてしまったが、荷台から甲冑軍団が飛び出したため、失敗を悟った盗賊団が逃げ出し、興奮したライザさんが乗っていた馬車でそのまま追い掛けて仕留めたそうだ。
ライザさんは首だけ持っていけば酒代が貰えると思っていたらしい。
などという与太話を聞かされながらもう一台の荷馬車の元へ強制連行されると、見知った顔が佇んでいた。
「・・・ゲイツさん?」
「カイン君???」
そう、ラティアさんをときおり口説いているゲイツさんのキャラバンだった。
~~~~~
ゲイツさんの元にはちゃんと護衛の冒険者達が待機していた。
どうやら甲冑は問題児らしい。
「いやぁ~偶然ってあるもんだぁね~」
「本当ですね~。でも助けようと飛び込んだら盗賊が馬車に追われてるから、どうしていいものやら困惑しましたよ?」
「あ~、姐さんたちはね。王都の子爵家に使える騎士さんで、試練の洞窟へ挑みたいって言うんで、護衛がてら同行してるんだ」
「なるほど~。ゲイツさんも行き先はエルダーサですか?」
「そうなんだけどね~、荷馬車がひとつ壊されちゃったからさー、弱ってるんだよ。荷物はなんとか二台にわけられるけど、ここから歩きとなると・・・甲冑重いしね~」
「あー」
カインは気楽に一人で行きたかったが、知り合いが困っていれば放って行くわけにもいかない。
「ゲイツさんはラティアさんのお客さんだし、行き先も一緒ですから、なんなら荷物は俺が持ちましょうか?」
「いやぁ~、気持ちはありがたいんだが、さすがに荷物持ちが一人増えたくらじゃね~」
苦笑するゲイツにニコリと微笑むカイン、倒れた荷馬車に手を触れると、一瞬にして荷馬車が消える。
「えっ!?なに?」
「俺のギフトです。出しますね」
再び荷馬車が現れる。
「白兎亭まで預かるんで、そっちの二台も中身だけ持ちますね」
唖然とする一同を尻目にサクサクとアイテムボックスへ収める。
「馬は入んないんで、誰か乗って下さい」
~~~~~
パチパチと焚き火がはぜる。
カイン達は既に林道を抜け、見晴らしのいい平野で野営していた。
「いやぁ~カイン君、すごいもんだね。ウチで働かない?」
「ははは、まだまだ気楽にのんびりやりたいんで~」
「カイン君・・・で、いいかな?そんなギフトは王都でも聞いたことが無いぞ?」
「そうなんですか?田舎者なんでよくわからなくて~」
「ときにカイン君、試練の洞窟を踏破したと聞いたが本当なのかな?」
「あー、確かにやりましたけど、二度は無理ですね。あの時はちょっとテンパってましたんで」
「実は、我々は試練の洞窟へ挑むのだ。アドバイスを貰えないだろうか?」
「ほんとにマグレなんですよ。それに、軍の訓練でも踏破では無く気絶するまでの距離を競うと聞きました。」
「あー、うん。我々も踏破は狙っていない。ただ、軍の奴らを見返したいのだ」
甲冑さんが少し陰りのある顔で俯く。
「何か、事情があるんですか?」
「見ての通り我々は皆女だ」
「ですね」
「そうするとな、色々と言われるのだよ。子爵に躰を差し出して剣を貰っただのなんだのとな・・・」
「あー、ありそうですねー」
「軍の連中はみな新兵の時に洞窟へ挑む。試練を経てもいないものに子爵家の剣を与えるのは如何なものかと言い出した輩がいてな・・・実際、そう言われると弱い」
「はぁ・・・上から物を言うようでアレなんですが、実際に踏破した身として言わせて貰えば、アレは騎士や兵士の方の勇猛を測るようなもんじゃ無いですよ?ただその時、どれだけ不幸せだったかが判ってしまう、どれだけ狂っているか測れてしまう、それだけのものです」
(こんな初対面の相手にする話か?でもなんか口が軽くなる雰囲気なんだよなー)
「で、俺なんですが。婚約者に捨てられまして、何日も眠れなくて・・・っていうかホームレスみたいに彷徨いあるいてて、もう頭ン中ぐちゃぐちゃでした。洞窟へも死ぬつもりで行ったんですよ。とにかく頭の中のアイツラを追い出したくて。洞窟へもどうやって辿り着いたのか覚えてません。ところが一歩足を踏み入れたら、いきなり何かでぶん殴られました。その激痛で頭の中のアイツラが消えたんです。一歩踏み出すごとに目を穿り出したり、内蔵引きずり出されたり・・・その時の俺には最高の癒やしでした。アイツラが消えてくれたのは数十日ぶりだったんです・・・なので・・・あんなものには抗えない方がいいんだと・・・思います・・・」
「無理に聞いてしまった。すまない・・・」
甲冑の人に抱きしめられた。
いつの間にか俺は泣いていたようだ。
甲冑の人の胸は甲冑で、全然柔らかくなくて、それでも何故かほっとした。
試練の洞窟へ向かった頃の精神状態であれば、人間だろうと悪魔だろうと、少しの戸惑いも無く斧を振るえただろうが、正常な状態に戻った今、ましてや平和な日本の記憶に少なからぬ影響をうけてしまった今、果たして盗賊に斧を振るえるだろうか?
そんな不安を噛み殺し、森をショートカットして林道へ飛び出すと、荷馬車が盗賊を襲っていた。
「オラ待て報奨金~!素直に首置いてきな~っ!」
逃げる盗賊団、追いかける荷馬車。
何をやってるのかちょっとわからない。
「ちょっとライザーっ!待ちなさ~いっ!一人で突っ込まない~っ!」
遅れて甲冑の一団がガチャガチャとかけてくる。
岸田の記憶をフル動員しても、この状況に対する解は見つからない。
棒立ちするカインと甲冑の一団の視線が交錯する。
「この子なに~っ?」
「わかんないわよっ!」
ガチャガチャガチャガチャ
カインを素通りして、集団は駆け抜けていった。
~~~~~
エルダーサに帰るにはこの道を進まなければならない。
しかし、今進めばあの謎現象を追いかけることになる。
(う~ん、かと言って引き返すって選択肢は無いよな~?)
混乱するカインが悩んでいると、今度は先の方で炎があがった。
(しかたない。ここで止まってるほうが不自然だし、行くしか無いか)
荷馬車が停まり、道端で火が燃え、不審な甲冑の一団がウロウロしている。
スタスタと歩み寄ったカインが声をかける。
「あの~、助けがいるかと思ったんですけど~、どう見ても要らないですよね~?」
「さっきの子、助けに来てくれたんだ?まぁ、見ての通りだけど」
すでに盗賊は排除され、道端の焚き火に化けているようだ。
捕まえて街の守備隊に突き出せば、いくばくかの報奨金にはなるが、連れていく労力や食料の事を考えると、その場で殺してしまった方がいい。
「え~、首だけじゃ報奨金貰えないの~っ?」
「首だけ渡されたって尋問できなきゃ、盗賊かスラムの住人か区別つかないじゃないっ!」
「が~ん!」
六体の甲冑が何か言い合っているがカインには預かり知らぬ事だ。
「じゃ、俺はこれで~」
「ちょっと待ったぁ~!」
預かり知らぬ・・・事にはしてもらえなかった。
「見ての通りここらは少々治安が悪い。一人で行かせて死体とご対面となっては目覚めも悪い。旅は道連れ、同行を許そうっ!」
「いえ、結構です」
「遠慮はするなっ!さぁ、雇い主の所まで一旦戻るぞ!」
拉致られた・・・。
拉致犯達が言うには、林道に入ったところで突然襲いかかられ、三台のうち一台の馬車が壊れてしまったが、荷台から甲冑軍団が飛び出したため、失敗を悟った盗賊団が逃げ出し、興奮したライザさんが乗っていた馬車でそのまま追い掛けて仕留めたそうだ。
ライザさんは首だけ持っていけば酒代が貰えると思っていたらしい。
などという与太話を聞かされながらもう一台の荷馬車の元へ強制連行されると、見知った顔が佇んでいた。
「・・・ゲイツさん?」
「カイン君???」
そう、ラティアさんをときおり口説いているゲイツさんのキャラバンだった。
~~~~~
ゲイツさんの元にはちゃんと護衛の冒険者達が待機していた。
どうやら甲冑は問題児らしい。
「いやぁ~偶然ってあるもんだぁね~」
「本当ですね~。でも助けようと飛び込んだら盗賊が馬車に追われてるから、どうしていいものやら困惑しましたよ?」
「あ~、姐さんたちはね。王都の子爵家に使える騎士さんで、試練の洞窟へ挑みたいって言うんで、護衛がてら同行してるんだ」
「なるほど~。ゲイツさんも行き先はエルダーサですか?」
「そうなんだけどね~、荷馬車がひとつ壊されちゃったからさー、弱ってるんだよ。荷物はなんとか二台にわけられるけど、ここから歩きとなると・・・甲冑重いしね~」
「あー」
カインは気楽に一人で行きたかったが、知り合いが困っていれば放って行くわけにもいかない。
「ゲイツさんはラティアさんのお客さんだし、行き先も一緒ですから、なんなら荷物は俺が持ちましょうか?」
「いやぁ~、気持ちはありがたいんだが、さすがに荷物持ちが一人増えたくらじゃね~」
苦笑するゲイツにニコリと微笑むカイン、倒れた荷馬車に手を触れると、一瞬にして荷馬車が消える。
「えっ!?なに?」
「俺のギフトです。出しますね」
再び荷馬車が現れる。
「白兎亭まで預かるんで、そっちの二台も中身だけ持ちますね」
唖然とする一同を尻目にサクサクとアイテムボックスへ収める。
「馬は入んないんで、誰か乗って下さい」
~~~~~
パチパチと焚き火がはぜる。
カイン達は既に林道を抜け、見晴らしのいい平野で野営していた。
「いやぁ~カイン君、すごいもんだね。ウチで働かない?」
「ははは、まだまだ気楽にのんびりやりたいんで~」
「カイン君・・・で、いいかな?そんなギフトは王都でも聞いたことが無いぞ?」
「そうなんですか?田舎者なんでよくわからなくて~」
「ときにカイン君、試練の洞窟を踏破したと聞いたが本当なのかな?」
「あー、確かにやりましたけど、二度は無理ですね。あの時はちょっとテンパってましたんで」
「実は、我々は試練の洞窟へ挑むのだ。アドバイスを貰えないだろうか?」
「ほんとにマグレなんですよ。それに、軍の訓練でも踏破では無く気絶するまでの距離を競うと聞きました。」
「あー、うん。我々も踏破は狙っていない。ただ、軍の奴らを見返したいのだ」
甲冑さんが少し陰りのある顔で俯く。
「何か、事情があるんですか?」
「見ての通り我々は皆女だ」
「ですね」
「そうするとな、色々と言われるのだよ。子爵に躰を差し出して剣を貰っただのなんだのとな・・・」
「あー、ありそうですねー」
「軍の連中はみな新兵の時に洞窟へ挑む。試練を経てもいないものに子爵家の剣を与えるのは如何なものかと言い出した輩がいてな・・・実際、そう言われると弱い」
「はぁ・・・上から物を言うようでアレなんですが、実際に踏破した身として言わせて貰えば、アレは騎士や兵士の方の勇猛を測るようなもんじゃ無いですよ?ただその時、どれだけ不幸せだったかが判ってしまう、どれだけ狂っているか測れてしまう、それだけのものです」
(こんな初対面の相手にする話か?でもなんか口が軽くなる雰囲気なんだよなー)
「で、俺なんですが。婚約者に捨てられまして、何日も眠れなくて・・・っていうかホームレスみたいに彷徨いあるいてて、もう頭ン中ぐちゃぐちゃでした。洞窟へも死ぬつもりで行ったんですよ。とにかく頭の中のアイツラを追い出したくて。洞窟へもどうやって辿り着いたのか覚えてません。ところが一歩足を踏み入れたら、いきなり何かでぶん殴られました。その激痛で頭の中のアイツラが消えたんです。一歩踏み出すごとに目を穿り出したり、内蔵引きずり出されたり・・・その時の俺には最高の癒やしでした。アイツラが消えてくれたのは数十日ぶりだったんです・・・なので・・・あんなものには抗えない方がいいんだと・・・思います・・・」
「無理に聞いてしまった。すまない・・・」
甲冑の人に抱きしめられた。
いつの間にか俺は泣いていたようだ。
甲冑の人の胸は甲冑で、全然柔らかくなくて、それでも何故かほっとした。
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる