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1st season 第三章
065 胎動
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「・・・と言う顛末です、クルスタット様。このメダル、お返しすべきでしょうか?」
俺は今、シリアとユリアを伴いクルスタット子爵様の元を訪れている。
本来、性奴隷など入れていいお屋敷では無いが、事情あってのこととお詫びし、すべてを話した。
「リッチモンド卿ですか・・・グライリッツ伯爵家の腰巾着、私をエルダーサに左遷したのもあの一派でしたよ」
「クルスタット様・・・」
「実はね、私もそいった趣味の悪い宴に呼ばれた事がありまして、戦場で名を挙げた貧乏子爵を子飼いにしたかったのでしょう・・・あまりに胸くそ悪く途中退席してしまいましてね?それで不評を買いました。ゆえに、ユリア嬢、あなたの苦しみ、少しは想像できます。たいした力は持っていませんが、可能な限りあなたの平穏を守れるよう、協力させていただきましょう」
「「「ありがとうございます」」」
「ご協力頂けるから・・・というわけでは無いのですが、騎士爵位ながら家臣のようなものが出来まして、ロックハウス家としても、この街に貢献したく考えています。何かお困りの事などあれば、何でもお命じ下さい。幸いにも資金を得る機会もありまして、よほどの無茶でなければ、街の財政に負担をかけることもありません」
「ほぅ・・・それは有り難いですな。近々何かお願いするやも知れません」
「はい。ギルドの連中も、俺達の厄介事を知った上で、仲間として受け入れてくれました。精一杯お役に立ちたいと思います」
~~~~~
さすがに買い物の気分では無かったので、俺達は白兎亭の裏庭に戻った。
「あー、みんな、いろいろ悪かった。ユリアの気持ちも考え、あまり細かいところまで説明していなかったら、それが良くなかった。今から説明するので、ラティアさんも呼んでもらえるか?」
「揃ったね。これからする話は、ユリアにとって、死んでも絶対に知られたくないような話だ。でも、それを知ってて貰わないと、みんなの身に危険が降りかかる可能性がある。だから話す。いいね、ユリア?」
「はい」
「貴族のバカ息子に襲われそうになり、反撃して殺したユリアは死刑になるはずが、性奴隷として弄ぶために犯罪奴隷にされた。そして普通とは違う、とんでもない奴隷を刻まれた。命令に逆らえないのや自殺できないのは当然ながら、まず、三日主の精を受けなければ体は疼き始め、次第に主に依存し始める、七日目に至る頃には、人前でも性器から手が離せないほどになるが、どれだけイッても主の精を受けるまで収まらない、そして、そのまま10日経てば、狂って死ぬ」
「・・・酷い」
「そしてこの奴隷紋は精神支配の機能もある。恥ずかしさに慣れる事が出来ず、恥ずかしければ恥ずかしいほど肉体の感度が劇的にあがってしまう。無理やりされても体だけは強烈な快感に支配されるんだ。そしてもう一つ、絶望することが出来ない呪いもある。そんな酷い目にあえば、普通は絶望して考えることを放棄し、人形になることが出来るが、ユリアにはそれが出来ない。気絶することも出来ない。精神が強制的にリセットされるんだ。唾棄すべき憎い男達から犯されても、どんどん体は感じてしまい、あまつさえその主に依存させられ、自殺して終わらせる事も、気絶して逃れることも、絶望して終わることも出来ない・・・それがユリアだ」
「・・・」
「ユリアが性奴隷になっていると知ったとき、俺は腹がたった。ラティア以外はその場にいたな?俺を裏切り、男達と耽り、挙句の果てに性奴隷でよろしくやってると思ったんだ。だから、ユリアの解放条件で三ヶ月それを見続けるという契約をした時も、よろしくやってる姿を見せつけられる程度の話だと思った。隷属の首輪をされ、お互い話すことを禁じられ、子爵に弄ばれてヨガるユリアを、おれは侮蔑の眼差しで見続けた。苦悩に歪む顔も、流す涙も、俺の目には、俺に対する侮蔑と嫌悪にしか見えなかったんだ・・・でも、違った」
ぐすっ ぐすっ
「そんな永劫の地獄の中にあって、そして家族のように育った俺にその姿を見られるという耐え難い状況にあって、ユリアは声の出せない体で、口の動きだけで俺の誕生日を祝ってくれた・・・自分でも忘れていた誕生日を、覚えていてくれて、自分を見下す男に、それでも伝えてくれたんだ」
っすん っすん
「俺は自分のおぞましさに吐き気を催し、そして精一杯ユリアに返事をした・・・そして、一緒に暮らしていたあの頃以上に、ユリアを愛してしまった・・・そして、それを子爵に気づかれた」
っすん っすん
「ユリアが複数の男に弄ばれるのに、俺が酷く動揺すると気づいた子爵は、館に多くの客を招き、毎日のように目の前で、ユリアを輪姦し続けた。最初は貴族、次は使用人、俺の周りにいる男で、ユリアを犯していないものは一人も居なくなった」
「アンタ・・・」
「そして、最後の日。最悪の日だ。あの男は俺達を王都の酒場に連れ出した。冒険者の屯する安酒場で、その場に居あわせただけの冒険者たちにユリアを貸し出した・・・俺の位置からでは、ユリアの姿が殆ど見えないほどに男達が群がり・・・何時間も、何時間もユリアは犯され続けた・・・そして冒険者たちがそれに飽きると、あの男は言ったんだ『見かけたらまた可愛がってやれ』と・・・その中の二人をさっき殺した。あいつらを逃がせば、ユリアの居場所を知った男達が押し寄せるかも知れない。そしてそいつらは、ユリアを攫えば10日後に死ぬことを知らない。だから俺は、次があれば次も殺す。」
「わかった。この話はコレきりでいいわ。アンタはよく耐えたわ。よくユリアを助け出したわ」
「俺がA級を目指そうと思った一番の理由は、奴らに対抗するためだ。そのために、みんなを巻き込む。みんなを危険に晒す。そしてそれを知っても、みんなは残ることを選択するだろう・・・だから、自分でも、ユリアでも、危ないと思ったら躊躇なく殺すんだ。これは、ロックハウス家長としての命令だ」
「「「「「「はっ!」」」」」」
「そして、ラティア、どうしたらいい?ラティアだけじゃない、アリスまで巻き込んでしまうかも知れない・・・俺にはわからない」
「わかりました。人を雇います。私の代わりに店を切り盛りできる部下を雇います。そして、空いた時間で、私とアリスを鍛えて下さい。その王都の人達が来ても、攫われないくらい強くして下さい。そうすれば、何も問題ありません」
「・・・なんで俺の周りの女性はみんな、こんなに凄いんだ・・・そんな方法考えもしなかった」
「決まったわね、言っとくけどユリア?奴隷のあんたに自由意志は無いわ。勝手に自分の身を差し出そうなんて許さないからね?ロックハウス家の所有物を害するものは殲滅するわっ!」
「「「「「「おーっ!」」」」」」
この日誕生した女系武闘派集団、ロックハウス家が後の世を震わせる・・・かは、まだわからない・・・。
俺は今、シリアとユリアを伴いクルスタット子爵様の元を訪れている。
本来、性奴隷など入れていいお屋敷では無いが、事情あってのこととお詫びし、すべてを話した。
「リッチモンド卿ですか・・・グライリッツ伯爵家の腰巾着、私をエルダーサに左遷したのもあの一派でしたよ」
「クルスタット様・・・」
「実はね、私もそいった趣味の悪い宴に呼ばれた事がありまして、戦場で名を挙げた貧乏子爵を子飼いにしたかったのでしょう・・・あまりに胸くそ悪く途中退席してしまいましてね?それで不評を買いました。ゆえに、ユリア嬢、あなたの苦しみ、少しは想像できます。たいした力は持っていませんが、可能な限りあなたの平穏を守れるよう、協力させていただきましょう」
「「「ありがとうございます」」」
「ご協力頂けるから・・・というわけでは無いのですが、騎士爵位ながら家臣のようなものが出来まして、ロックハウス家としても、この街に貢献したく考えています。何かお困りの事などあれば、何でもお命じ下さい。幸いにも資金を得る機会もありまして、よほどの無茶でなければ、街の財政に負担をかけることもありません」
「ほぅ・・・それは有り難いですな。近々何かお願いするやも知れません」
「はい。ギルドの連中も、俺達の厄介事を知った上で、仲間として受け入れてくれました。精一杯お役に立ちたいと思います」
~~~~~
さすがに買い物の気分では無かったので、俺達は白兎亭の裏庭に戻った。
「あー、みんな、いろいろ悪かった。ユリアの気持ちも考え、あまり細かいところまで説明していなかったら、それが良くなかった。今から説明するので、ラティアさんも呼んでもらえるか?」
「揃ったね。これからする話は、ユリアにとって、死んでも絶対に知られたくないような話だ。でも、それを知ってて貰わないと、みんなの身に危険が降りかかる可能性がある。だから話す。いいね、ユリア?」
「はい」
「貴族のバカ息子に襲われそうになり、反撃して殺したユリアは死刑になるはずが、性奴隷として弄ぶために犯罪奴隷にされた。そして普通とは違う、とんでもない奴隷を刻まれた。命令に逆らえないのや自殺できないのは当然ながら、まず、三日主の精を受けなければ体は疼き始め、次第に主に依存し始める、七日目に至る頃には、人前でも性器から手が離せないほどになるが、どれだけイッても主の精を受けるまで収まらない、そして、そのまま10日経てば、狂って死ぬ」
「・・・酷い」
「そしてこの奴隷紋は精神支配の機能もある。恥ずかしさに慣れる事が出来ず、恥ずかしければ恥ずかしいほど肉体の感度が劇的にあがってしまう。無理やりされても体だけは強烈な快感に支配されるんだ。そしてもう一つ、絶望することが出来ない呪いもある。そんな酷い目にあえば、普通は絶望して考えることを放棄し、人形になることが出来るが、ユリアにはそれが出来ない。気絶することも出来ない。精神が強制的にリセットされるんだ。唾棄すべき憎い男達から犯されても、どんどん体は感じてしまい、あまつさえその主に依存させられ、自殺して終わらせる事も、気絶して逃れることも、絶望して終わることも出来ない・・・それがユリアだ」
「・・・」
「ユリアが性奴隷になっていると知ったとき、俺は腹がたった。ラティア以外はその場にいたな?俺を裏切り、男達と耽り、挙句の果てに性奴隷でよろしくやってると思ったんだ。だから、ユリアの解放条件で三ヶ月それを見続けるという契約をした時も、よろしくやってる姿を見せつけられる程度の話だと思った。隷属の首輪をされ、お互い話すことを禁じられ、子爵に弄ばれてヨガるユリアを、おれは侮蔑の眼差しで見続けた。苦悩に歪む顔も、流す涙も、俺の目には、俺に対する侮蔑と嫌悪にしか見えなかったんだ・・・でも、違った」
ぐすっ ぐすっ
「そんな永劫の地獄の中にあって、そして家族のように育った俺にその姿を見られるという耐え難い状況にあって、ユリアは声の出せない体で、口の動きだけで俺の誕生日を祝ってくれた・・・自分でも忘れていた誕生日を、覚えていてくれて、自分を見下す男に、それでも伝えてくれたんだ」
っすん っすん
「俺は自分のおぞましさに吐き気を催し、そして精一杯ユリアに返事をした・・・そして、一緒に暮らしていたあの頃以上に、ユリアを愛してしまった・・・そして、それを子爵に気づかれた」
っすん っすん
「ユリアが複数の男に弄ばれるのに、俺が酷く動揺すると気づいた子爵は、館に多くの客を招き、毎日のように目の前で、ユリアを輪姦し続けた。最初は貴族、次は使用人、俺の周りにいる男で、ユリアを犯していないものは一人も居なくなった」
「アンタ・・・」
「そして、最後の日。最悪の日だ。あの男は俺達を王都の酒場に連れ出した。冒険者の屯する安酒場で、その場に居あわせただけの冒険者たちにユリアを貸し出した・・・俺の位置からでは、ユリアの姿が殆ど見えないほどに男達が群がり・・・何時間も、何時間もユリアは犯され続けた・・・そして冒険者たちがそれに飽きると、あの男は言ったんだ『見かけたらまた可愛がってやれ』と・・・その中の二人をさっき殺した。あいつらを逃がせば、ユリアの居場所を知った男達が押し寄せるかも知れない。そしてそいつらは、ユリアを攫えば10日後に死ぬことを知らない。だから俺は、次があれば次も殺す。」
「わかった。この話はコレきりでいいわ。アンタはよく耐えたわ。よくユリアを助け出したわ」
「俺がA級を目指そうと思った一番の理由は、奴らに対抗するためだ。そのために、みんなを巻き込む。みんなを危険に晒す。そしてそれを知っても、みんなは残ることを選択するだろう・・・だから、自分でも、ユリアでも、危ないと思ったら躊躇なく殺すんだ。これは、ロックハウス家長としての命令だ」
「「「「「「はっ!」」」」」」
「そして、ラティア、どうしたらいい?ラティアだけじゃない、アリスまで巻き込んでしまうかも知れない・・・俺にはわからない」
「わかりました。人を雇います。私の代わりに店を切り盛りできる部下を雇います。そして、空いた時間で、私とアリスを鍛えて下さい。その王都の人達が来ても、攫われないくらい強くして下さい。そうすれば、何も問題ありません」
「・・・なんで俺の周りの女性はみんな、こんなに凄いんだ・・・そんな方法考えもしなかった」
「決まったわね、言っとくけどユリア?奴隷のあんたに自由意志は無いわ。勝手に自分の身を差し出そうなんて許さないからね?ロックハウス家の所有物を害するものは殲滅するわっ!」
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