I.B.(そこそこリアルな冒険者の性春事情!)

リカトラン

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1st season 第四章

074 西ダンジョンの調査(4)

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「シクシク・・・嫁達に輪姦された・・・シニタイ」
「はぁぁぁぁぁ、昨夜は最高だったわ。またしましょ!エマっ、お手柄よっ!」
「奥方様っ、ロックハウス家の絆が一層深まった気がしますね!」

「あっ・・・すんごい事思いついた。マジ天才。アレ、もう一本買いましょ!」
「おま、何に使うんだよ?」
「ふふふ、ユリアに使うのよっ!ユリアって、ちんちん生えてたら突っ込みたくなるエロさじゃない?だから生やすのっ!」

ぶふぉっ!

「・・・嫁が壊れてゆく・・・ユリアが嫌がったらダメだぞ?」
「あら、アンタは嫌じゃないの?」
「あー、男だったら絶対嫌だけど、女だったら・・・ちょっと見てみたい?」

「ユリアっ!お願いっ!・・・嫌っ?」
「えっっと・・・奥様のお願いなら・・・大丈夫?です?」
「やったっ!エマ、もう一本すんごいの頼んでおいてっ!楽しみだわっ!」
「あの・・・できれば俺よりおっきいのはやめてね・・・自信なくしそうだから・・・」

ロックハウス家の清々しい朝の一コマであった。

「主様、タクティカルベスト直そっかな?」
「あー、頼む。これ無かったらグシャグシャになってたな、俺」
「ハイオーガはちょっと格が違う動きだったわね。当てれる気がしないわ」
「アレは戦闘系ギフト無しでは難しいだろう」

「ギルマスもB級だったよな?って事はアレくらい動けるのか?」
「・・・あたしら、結構普通ね」
「ああ、俺らは地味に卑怯に、装備頼りでコソコソ生きよう」

「ユリアがレベル上がったらどうなのかしら?」
「たぶん・・・魔法力が上がるだけで、あんな動きは無理だと思います」
「そう考えると、非戦闘ギフトでここまで上がってるの、凄いよな」

「ギルドとかで知り合った人にギフト聞かれて『算術の才』って答えっと、なんか気まずい雰囲気になるよねー」
「スージーなんてまだいいほうよ?計算づくの戦闘とかできそうじゃない?私なんて裁縫よ?ちくちく針でオーク縫ってるイメージしか湧かないかな?」
「・・・火魔法持ってるのに、スージーとレベルが一緒の私って・・・」
「だいじょうぶよっ!ミランが居るから簡単にお風呂入れるんじゃないっ!」
「バリバリ戦闘ギフトなのに用途が家事・・・」

「いやいや、『御者の才』のおれっちなんて、馬車降りたらギフト無しと一緒だぜ?」
「・・・みんな仕事間違ってるわね」

「でも・・・一番戦闘向きのわたしも、いつも待機ですよ?」
「ギフトって何なんだろ?」

「あー、それは聞いた事ある。特に意味とか無くって、純粋にクジで割り振られる」
「・・・まじすか」
「まっ、でも、それを上手く組み合わせられるアンタが居るから、あたしらそこそこヤれててラッキーって事でしょ?」
「やはり主君に恵まれたな・・・」

「はいっ、出来たっ!」
「お、ありがとう。もうなんか、これ着ないで外に居ると落ち着かないよな」
「実際、我らの来ていた甲冑よりもずっと固いからな」
「あー、みんなの甲冑・・・参式の試験で穴だらけになっちゃったよな」
「・・・今思うと、あんなので良く生き残って来れたね」
「いやいや、80mから甲冑とかおかしいからね?30mだって大弓じゃないと無理だから!」

「どれ、そろそろ行くよ。みんな準備いい?」
「「「「「「「「はーい」」」」」」」」

~~~~~

「これがダンジョンか~」
「なんか全然モンスター居ないわね?さっきからブルーラビットがコソコソしてるだけよ?」
「んー、二階層にはゴブリンが居るはずなんだけど・・・いないな?」
「昨日アンタが全部殺したからじゃない?」
「いや、その理屈だとダンジョンの魔物はとっくに絶滅してる」
「まぁ、そうね」
「とりあえず、七層まで行かななきゃハイオーガは居ないはずだけど、警戒だけはしておこう」
「ラジャー」

「ねぇ、もしハイオーガが出たらどうするの?」
「ん?こうする」

10mほど先行したカインが、洞窟を岩で埋め尽くす。

「んで一目散に逃げる?」
「・・・アンタらしいわ・・・でも、安心ね」
「隙間を残してチコチコ撃ってもいいんだけど、どうせ当たんないからな」



「おやぁ?カインさんじゃ無いですか~!」
「あっ、ホルジス様。ご無沙汰してます・・・っていうかホルジス様が居るって事は・・・めっちゃ良からぬ事態ですか?」
「うーん、評価に悩むところですね。あ、奥様、ユリア嬢、お元気そうでなにより・・・そして他の皆さんははじめまして~」
「えっ、あっ、こ、こんにちわ?」
「ど、どうも、こんにちわ」
「あ、主殿?もしかしてこちらは・・・」
「ホルジス様です。みんなご挨拶して」

ずざざざっ

「「「「「「ははーっ」」」」」」
「あ、そんなに畏まらないでいいですから。普通に、普通にね?」
「で、ホルジス様はスタンピードの調査に?」
「ええ、というかスタンピード直接では無くて、結構派手に転移魔法が発動したので、その調査ですね」

「転移・・・ですか?」
「あっ、勇者召喚とかそっちじゃなくて、この世界の中で空間接続する方の奴ですね。ギフトで提供されなくなって久しいですから、誰かが独自に編み出したようで、十中八九、魔族の方でしょう。魔大陸から一万体ほどのモンスターを持ち込んでますね」

「つまり、今回のスタンピードはそいつが起こした?」
「んー、意図はわかりませんが、そういう事になりますね。もう帰っちゃったようで、お話出来ませんでしたから」
「ダンジョンのモンスターが居ないのもそいつが?」
「あ、それはこちらで。状況わかるまでリポップ停止してあるんです」

「えっ!ダンジョンも神様の管轄なんですか?」
「えぇ、私とは担当違いますけど」
「なんでダンジョンなんか動かしてるのかお聞きしても?」
「エネルギー事情ですね。色々複雑で、個人的にはあんまり意味ないんじゃ無いかと思ってるんですが、一度始めちゃった事業って、やめるとなると大変でしょ?なので惰性?政治的に予算消化してる部門ですね~」
「はぁ・・・」

「っていうかそっちよりも、独自に空間魔法まで辿が生まれちゃってる事の方が問題じゃないですかね?人類的には」
「あ・・・まさか、魔王的な奴ですか?」
「んー、どうでしょう。そういう傾向の存在なのか、まだ発見したばかりなのでなんとも・・・でも、空間魔法は下手な事されると色々問題なので、私の管轄で監視する事になりますね、きっと」

「うぁ・・・ここにまたそいつが来るかめっちゃ気になりますが、ホルジス様もわかりませんよね?」
「そうですね。監視対象スポットにはしますから、来れば私にはわかりますが・・・カインさん達にはわかりませんよね」

「うぁ・・・あ、神殿って、勝手に作ってもホルジス様、降臨出来たりします?」
「それなりに信仰力が集まってれば出来ますよ~、作ってくれるんですか?」
「領主様に相談してですが、この状況だとこまめにお話伺いたいですし・・・毎回ダンジョンの監視カメラで呼び出すのはさすがに不敬かと・・・かといって頻繁に王都まで行くのは厳しいですし」
「いいですね~、私の査定も上がりますんで、作ってもらえたらこまめに降臨しますよ~」

「・・・頑張ります。因みに好みとかあります?」
「そうですね~、折角ですから、派手なのでお願いします!」
「赤、とかですか?」
「おお、素晴らしいっ!この世界の神殿ってどこも無色ですから、きっと皆、羨ましがりますよっ!」
「お供えとかは?あったら持ち帰れます?お金とか要らないですよね?」
「そうですね。お金は貰っても使い道無いですし、お供えなら頂戴して部署内で楽しめます」

「わかりました。もし許可が降りなかったら、どっかに勝手に作ります・・・その場合は、ホルジス様に責任押し付けていいですか?奇跡で神殿が出現した的な・・・」
「はははっ、カインさん、やっぱり面白い方ですね~、楽しみにお待ちしています」
「では、戻ってさっそく根回ししてみます。魔族の方の調査、進んだら、神殿でお会いしたときにでも教えて下さい」

「はい、そちらは職務ですから、しっかりやっておきますよ。それでは皆さん、ごきげんよう」
「「「「「「ははーっ」」」」」」

ずざざざっ

「・・・主殿?」
「ん?」
「やっぱアンタ、勇者なんじゃないの?」
「いや、違うって。ホルジス様とは縁があるんだろうな」

「ほんとに、神殿建てるのですか?」
「うん、本人の承諾得たし、ホルジス様も欲しそうだったじゃん?」
「・・・聖教国にバレたら揉めるわね」
「んー、その時は御本人に丸投げで」

「はぁ・・・なんか私、すごい人のに突っ込んじゃんたのかな?」
「あ、ゴブリン湧いてきた。切り替えてっ!帰るよ?」
「「「「「「・・・はい」」」」」」
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