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2nd season 第二章
113 アルフレッド様
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「やぁカイン!・・・いや、ここは公の場、猊下と呼ぶべきか・・・やぁ猊下!」
「フレッド様、猊下に向かって『やぁ』というのは・・・」
「なるほど、ではこうしよう。お久しぶりです、猊下」
うん、王国貴族から謁見の申請が出ていると言われ、いそいそと謁見の間に向かってみれば・・・アルフレッド様、見参である。
「うむ、久しぶりというほどでは無いが・・・うん、話しにくいな。俺の友人だ、皆、下がれ」
上級神官とお付きの神官たちがゾロゾロと謁見の間から退出する。
「あ、ヤザンは残っていいぞ。紹介しよう、俺を暗殺しそこなって、罰として俺の代わりに働いているヤザンだ!俺のお気に入りだっ!」
「えー、猊下、その紹介はいささかですな・・・はぁ・・・ヤザンです。お見知りおきを」
「ほぅ、それは数奇な・・・アルフレッド・フォン・グラハムだ。カインとは友誼を交わした仲だ。よろしく頼む」
「猊下・・・ご友人、いらっしゃったのですね・・・」
「うん、凄いだろ?」
「・・・えぇ・・・凄いですね」
ライザがめちゃめちゃ挙動不審なので、そろそろ本題に入ってやろう。
「で、用向きは?国境放り出して怒られないか?」
「うむ、ライザを娶りにきた。友よ、良いだろうか?」
うん、だよね?キミ、そういう感じだよね?
「あー、ライザ、こう言ってるが?」
「案ずるなライザ!司令官の職と家督は弟に譲ってきた。騎士の爵位は残ったが、私を縛るものは何も無いっ!ライザが残れないなら、私が赴けば良いのだっ!そうだ、カイン、仕事を紹介しては貰えぬか?なにしろ実家からの援助を打ち切られた身でな?私の財産はもはやハインツだけというわけだ。おかしかろう?ははははははははは」
うん、おかしいね。
無職になって求婚とかね?
「なっ、ばっ、ばかを言うなっ!い、いきなり娶るとか・・・その、おれっちにも心の準備とかな?あるだろ?なっ?」
いや、ライザ、そこモジモジするとこじゃないからな?
目を覚ませー、この人プーですよー?
「ははははは、案ずるなライザ、このアルフレッド・フォン・グラハム、抜かりは無いっ!夫が妻より弱くては世間体が悪いのだろう?ちゃんと上げてきた。更新していないのでランクはEのままだが、レベルは41。幸いにもここは神殿、カインよ、見届人を頼めるか?」
うん、アルフレッド様、絶好調だわ。
っていうか41って・・・ユリアより上じゃね?何やったんだコイツ?・・・あー、そっか。ハインツが探してひたすら狩り続けたのか・・・うん、最強コンビだね。
「フレッド、確かに『強さ』という面では釣り合いも充分、だが、やはり夫が無職というのでは体裁が悪いだろう?どうだ?俺のところで働かないか?ちょうどいい仕事があるんだ。誇り高き友にこそ適任の仕事だ」
「おお、それは助かる。やはり持つべきものは友だな?感謝するっ!」
「うん、それでさ。その仕事、ライザもやることになってんだ。だからな?いきなり結婚じゃなく、しばらく一緒に仕事して、ライザが確信持てるまでまってやって貰えないか?と言っても、あくまでもライザの決断を尊重するから、ライザがダメだって言ったらダメだぞ?」
「構わんっ!」
「ライザもいいな?」
「ぉ、ぉぅ」
うっし、一人ゲットだぜ!
アルフレッド様に限って不正とかあり得ないからな。
ハインツも付けとけばなんとかなるだろ。
「因みにハインツのレベルは?」
「フレッド様に付き合わされて34になりました」
「よしっ、今からみんなで出かけよう。今日中にハインツをLV35にするぞ!」
うん、久しぶりの狩りだ。
ちょっと楽しい。
~~~~~
オークやエイプを追い回し、ハインツにとどめを刺させる。
オーガは無傷じゃヤバイので、四肢を切り落としてハインツに渡す。
うん、MMOでやってたら顰蹙買いそうな接待プレイだ。
が、今は結果重視。
かくして無事、ハインツも神殿配達人の資格を得た。
カイン・ロックハウス LV56 ランクB
シリア・ロックハウス LV39 ランクD
ユリア LV40 ランクD
ラティア LV24 ランクF
アリス LV19 (未登録)
アベル・カインズ LV39 ランクD
ライザ・カインズ LV38 ランクD
エマ・カインズ LV36 ランクD
リシェル・カインズ LV37 ランクD
スージー・カインズ LV35 ランクD
ミラン・カインズ LV37 ランクD
アルフレッド・フォン・グラハム LV41 E
ハインツ LV35 ランクE
うん。
ラティアとアリス、三人以外は上がんなかった。
そりゃまぁそうだ。
そうそう簡単には上がらない。
ホルジス様に前世の記憶を戻してもらって以来、俺はレベルアップに関してコツコツ調べている。
と、言っても、この世界で定量的に測定できるのは精々が筋力のみ。
『レベル幾つの際に、何kgのブロックが持ち上げられるか?』
という、極めてシンプルな物だ。
だがその結果、相応の仮説に、つい最近到達した。
1つ。レベルとは係数であり、素体の持つ能力に、この係数が掛けられたものが、発揮できる力となる。
1つ。筋力に限って言えばその係数の値は10%。レベルが一つ上がるごとに能力が10%上昇する。
その理論に基づき、素体能力を『1』とした場合の、レベルによる上昇はこんな感じ。
ちな、計算したのは人間電卓と化したスージーだ。
中学校レベルの数学を教えたらあっという間に表にしてくれた。
俺?
俺は死んだじいちゃんの遺言で、Excelの無い環境では面倒な計算を禁じられてるんだ。
例えばLV1。
短時間なら100kgのバーベルがキープできる。
職業軍人なら基礎訓練でレベル上げがあるので2.5倍。
だがLV56の俺は、その208倍に到達している。
そう、2mの岩石ブロック、20tを短時間なら担いでいられるわけだ。
大型トッラックを左右の手で一台ずつ。
俺はこの現象を、なんらかの形で魔素が実現してるんじゃないかと思ってる。
向こうの世界には無いもんだしな?
で、だったら何故戦闘訓練なんかするのか?
ちゃっちゃとレベルをあげれば筋力だけじゃなく素早さも何もかもが人外化して強くなれるはずだ。
と、いうのは暴論では無いが、正解でもない。
何故ならLVは係数だからだ。
平成のトレーニーなら200kgくらい、上げられなくとも短時間支えられる方がそこそこいらっしゃる。
素体の能力が本来の2倍になっていれば、俺の能力はLV1の416倍に相当する事になる。
200人相当と400人相当はかなり違う。
そして、9.0相当のラティアでは、三倍以上の能力値を持つアベル隊の面々とは勝負にならない。
すなわち、緑のと赤いのの性能差だっ!
まぁアベル達は白い騎士だけどな?
しかし・・・冒険者と軍人、見事に性質の違いが出てるよな。
軍の基礎訓練で上げるのはレベル10まで。
コツコツやれば20くらいまでは上げやすいので、出会った時のアベル達もそんなもんだった。
しかしソレ以上となると、軍務の片手間ではかなり厳しい。
まぁ下手に突出した人材に出てこられても、この世界の戦術じゃかえって邪魔になるか。
だから軍は、必要なときに冒険者を臨時雇用する。
とはいえ、もしもこの表が世に出回わって、数値的な認識が明確化してしまえば、世界中の国々が競って兵のレベリングを始めることになるだろう。
うん、社外秘だな。
そして同時に、我が国にとって、驚異とは国家じゃない、冒険者ギルドだって事を、忘れないようにしなきゃなんない。
俺の戦術も、突出した個には弱いしな。
「アンタ、最近考え込んでばっかりね?」
「あー、うん。世の中問題ばっかだな?」
「ふむ。という事で我が友カインよ!ライザを娶っても良いな?」
「いやっ早いからっ!ライザがウンって言ったらって言ったじゃんっ!」
「ははははは、おかしかろう?冗談だ」
うん、ほんとコイツだけは・・・ま、いいもんだな、友達って。
「フレッド様、猊下に向かって『やぁ』というのは・・・」
「なるほど、ではこうしよう。お久しぶりです、猊下」
うん、王国貴族から謁見の申請が出ていると言われ、いそいそと謁見の間に向かってみれば・・・アルフレッド様、見参である。
「うむ、久しぶりというほどでは無いが・・・うん、話しにくいな。俺の友人だ、皆、下がれ」
上級神官とお付きの神官たちがゾロゾロと謁見の間から退出する。
「あ、ヤザンは残っていいぞ。紹介しよう、俺を暗殺しそこなって、罰として俺の代わりに働いているヤザンだ!俺のお気に入りだっ!」
「えー、猊下、その紹介はいささかですな・・・はぁ・・・ヤザンです。お見知りおきを」
「ほぅ、それは数奇な・・・アルフレッド・フォン・グラハムだ。カインとは友誼を交わした仲だ。よろしく頼む」
「猊下・・・ご友人、いらっしゃったのですね・・・」
「うん、凄いだろ?」
「・・・えぇ・・・凄いですね」
ライザがめちゃめちゃ挙動不審なので、そろそろ本題に入ってやろう。
「で、用向きは?国境放り出して怒られないか?」
「うむ、ライザを娶りにきた。友よ、良いだろうか?」
うん、だよね?キミ、そういう感じだよね?
「あー、ライザ、こう言ってるが?」
「案ずるなライザ!司令官の職と家督は弟に譲ってきた。騎士の爵位は残ったが、私を縛るものは何も無いっ!ライザが残れないなら、私が赴けば良いのだっ!そうだ、カイン、仕事を紹介しては貰えぬか?なにしろ実家からの援助を打ち切られた身でな?私の財産はもはやハインツだけというわけだ。おかしかろう?ははははははははは」
うん、おかしいね。
無職になって求婚とかね?
「なっ、ばっ、ばかを言うなっ!い、いきなり娶るとか・・・その、おれっちにも心の準備とかな?あるだろ?なっ?」
いや、ライザ、そこモジモジするとこじゃないからな?
目を覚ませー、この人プーですよー?
「ははははは、案ずるなライザ、このアルフレッド・フォン・グラハム、抜かりは無いっ!夫が妻より弱くては世間体が悪いのだろう?ちゃんと上げてきた。更新していないのでランクはEのままだが、レベルは41。幸いにもここは神殿、カインよ、見届人を頼めるか?」
うん、アルフレッド様、絶好調だわ。
っていうか41って・・・ユリアより上じゃね?何やったんだコイツ?・・・あー、そっか。ハインツが探してひたすら狩り続けたのか・・・うん、最強コンビだね。
「フレッド、確かに『強さ』という面では釣り合いも充分、だが、やはり夫が無職というのでは体裁が悪いだろう?どうだ?俺のところで働かないか?ちょうどいい仕事があるんだ。誇り高き友にこそ適任の仕事だ」
「おお、それは助かる。やはり持つべきものは友だな?感謝するっ!」
「うん、それでさ。その仕事、ライザもやることになってんだ。だからな?いきなり結婚じゃなく、しばらく一緒に仕事して、ライザが確信持てるまでまってやって貰えないか?と言っても、あくまでもライザの決断を尊重するから、ライザがダメだって言ったらダメだぞ?」
「構わんっ!」
「ライザもいいな?」
「ぉ、ぉぅ」
うっし、一人ゲットだぜ!
アルフレッド様に限って不正とかあり得ないからな。
ハインツも付けとけばなんとかなるだろ。
「因みにハインツのレベルは?」
「フレッド様に付き合わされて34になりました」
「よしっ、今からみんなで出かけよう。今日中にハインツをLV35にするぞ!」
うん、久しぶりの狩りだ。
ちょっと楽しい。
~~~~~
オークやエイプを追い回し、ハインツにとどめを刺させる。
オーガは無傷じゃヤバイので、四肢を切り落としてハインツに渡す。
うん、MMOでやってたら顰蹙買いそうな接待プレイだ。
が、今は結果重視。
かくして無事、ハインツも神殿配達人の資格を得た。
カイン・ロックハウス LV56 ランクB
シリア・ロックハウス LV39 ランクD
ユリア LV40 ランクD
ラティア LV24 ランクF
アリス LV19 (未登録)
アベル・カインズ LV39 ランクD
ライザ・カインズ LV38 ランクD
エマ・カインズ LV36 ランクD
リシェル・カインズ LV37 ランクD
スージー・カインズ LV35 ランクD
ミラン・カインズ LV37 ランクD
アルフレッド・フォン・グラハム LV41 E
ハインツ LV35 ランクE
うん。
ラティアとアリス、三人以外は上がんなかった。
そりゃまぁそうだ。
そうそう簡単には上がらない。
ホルジス様に前世の記憶を戻してもらって以来、俺はレベルアップに関してコツコツ調べている。
と、言っても、この世界で定量的に測定できるのは精々が筋力のみ。
『レベル幾つの際に、何kgのブロックが持ち上げられるか?』
という、極めてシンプルな物だ。
だがその結果、相応の仮説に、つい最近到達した。
1つ。レベルとは係数であり、素体の持つ能力に、この係数が掛けられたものが、発揮できる力となる。
1つ。筋力に限って言えばその係数の値は10%。レベルが一つ上がるごとに能力が10%上昇する。
その理論に基づき、素体能力を『1』とした場合の、レベルによる上昇はこんな感じ。
ちな、計算したのは人間電卓と化したスージーだ。
中学校レベルの数学を教えたらあっという間に表にしてくれた。
俺?
俺は死んだじいちゃんの遺言で、Excelの無い環境では面倒な計算を禁じられてるんだ。
例えばLV1。
短時間なら100kgのバーベルがキープできる。
職業軍人なら基礎訓練でレベル上げがあるので2.5倍。
だがLV56の俺は、その208倍に到達している。
そう、2mの岩石ブロック、20tを短時間なら担いでいられるわけだ。
大型トッラックを左右の手で一台ずつ。
俺はこの現象を、なんらかの形で魔素が実現してるんじゃないかと思ってる。
向こうの世界には無いもんだしな?
で、だったら何故戦闘訓練なんかするのか?
ちゃっちゃとレベルをあげれば筋力だけじゃなく素早さも何もかもが人外化して強くなれるはずだ。
と、いうのは暴論では無いが、正解でもない。
何故ならLVは係数だからだ。
平成のトレーニーなら200kgくらい、上げられなくとも短時間支えられる方がそこそこいらっしゃる。
素体の能力が本来の2倍になっていれば、俺の能力はLV1の416倍に相当する事になる。
200人相当と400人相当はかなり違う。
そして、9.0相当のラティアでは、三倍以上の能力値を持つアベル隊の面々とは勝負にならない。
すなわち、緑のと赤いのの性能差だっ!
まぁアベル達は白い騎士だけどな?
しかし・・・冒険者と軍人、見事に性質の違いが出てるよな。
軍の基礎訓練で上げるのはレベル10まで。
コツコツやれば20くらいまでは上げやすいので、出会った時のアベル達もそんなもんだった。
しかしソレ以上となると、軍務の片手間ではかなり厳しい。
まぁ下手に突出した人材に出てこられても、この世界の戦術じゃかえって邪魔になるか。
だから軍は、必要なときに冒険者を臨時雇用する。
とはいえ、もしもこの表が世に出回わって、数値的な認識が明確化してしまえば、世界中の国々が競って兵のレベリングを始めることになるだろう。
うん、社外秘だな。
そして同時に、我が国にとって、驚異とは国家じゃない、冒険者ギルドだって事を、忘れないようにしなきゃなんない。
俺の戦術も、突出した個には弱いしな。
「アンタ、最近考え込んでばっかりね?」
「あー、うん。世の中問題ばっかだな?」
「ふむ。という事で我が友カインよ!ライザを娶っても良いな?」
「いやっ早いからっ!ライザがウンって言ったらって言ったじゃんっ!」
「ははははは、おかしかろう?冗談だ」
うん、ほんとコイツだけは・・・ま、いいもんだな、友達って。
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