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2nd season 第二章
114 サービスイン
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グラム王国歴335年4月15日。
聖都・王都・エルダーサの、3つの神殿で郵便事業がはじまった。
受付に依頼主が来ると、まずは郵便番号の登記だ。
氏名・生年月日・出身・職業・家族構成など、とにかく本人特定に役立ちそうな情報を聞き出し、事務官が同じものを三枚したため、魔道具で郵便カードをこれまた二枚発行する。
カードの一枚は本人に、もう一枚は紛失時の再発行の為に、エルダーサに保管することとなる。
次は依頼伝票だ。
この世界にはカーボンコピーなどという便利なものが無いため、依頼主には伝票を三枚書いてもらうが、これは並んでいる間にバインダーに挟んで書かせてあるので、依頼人の郵便番号の欄のみを追記する。
謄本一枚と伝票一枚。
この二枚と保管用の郵便カードが挟まったバインダーが通信者のデスクに回される。
受取人には恐らくまだ郵便番号が無いが、バインダーを受け取った通信者がエルダーサのサーバー・ルームへ飛ぶ。
依頼人の謄本とカードを保管所の所定の棚に納め、伝票片手に受取人の謄本を照会、存在していれば郵便番号を伝票に記入、無ければナシと記入して神殿へ戻る。
バインダーと一枚の伝票が事務官に戻され、長椅子で待つ依頼人が呼ばれる。
代金が支払われ、荷物もしくは手紙と引き換えに伝票が一枚、控えとして依頼人に渡される。
伝票が貼られた荷物が目的地別の保管場所に移され、発送神殿保管用の伝票が棚に納められた。
そして空きのタイミングで、配達人がそれぞれ目的地の神殿に移す事になる。
「ふむ。これを届けてくれば良いのだな?」
「はい、アルフレッド様、宜しくおねがいします」
事務官が郵便番号と氏名、識別情報を記入した郵便通知票の束をアルフレッドに手渡す。
今は皆、郵便番号を持っていないので、受取人はこの郵便通知票を持って、神殿を訪れなければ郵便物を受け取ることが出来ない。
王都には、エマをリーダーとし、ライザ、ミラン、アルフレッド、ハインツの五名が配属された。
だが、王都は広い。
人口70万人に対しての五人。
一人頭14万人をカバーしなければならない。
カインは当面の配達件数を、一人一日5件と想定していた。
手紙のみなら銅貨二十五枚の売上。
配達人の報酬は月給制で月に金貨5枚。
高額にも思えるが、レベル35を越えているなら、冒険者でも稼げる数字だ。
事務官と通信者はそれぞれ金貨一枚と二枚。
むしろこちらの方が破格かもしれない。
危険の無い職場で、月に三日の休み、間違いなく人気職になってゆくだろう。
~~~~~
配達人の証。
神殿の紋章が刺繍された赤い腕章。
アルフレッドが王都を走る。
担当は商業地区。
そう、商業地区なら、貴族丸出しのアルフレッドが多少やらかしても、皆スルーしてくれるだろうという思惑だ。
「ふむ、そこな娘、ちとものを尋ねる。ニルジスタ商会がどこにあるか知っているか?」
イケメン貴族から突如声を掛けられた娘が舞い上がる。
「はっ、はいっ!宜しければ、案内させて頂きましょうか?」
「おお、頼めるか?世話になる」
ニルジスタ商会はほんの数ブロック先にあった。
「こ、こちらでございます」
「おおっ、世話になった。礼を言う」
「い、いえっ。それではっ」 タタタタタタタッ
逃げるように走り去る娘。
そう、イケメンゲットと思いきや、わずか数歩あるくうちに残念貴族であることが発覚。
案内を買って出てしまった責任を果たすと、すかさず逃走一択である。
「ふむ、慎み深い娘だ。どれ、届けるとしよう」
ニルジスタ商会の店内に躊躇すること無く踏み込み名乗りを上げる。
「我が名はアルフレッド・フォン・グラハム!神殿郵便の配達に参った!ニルジスタ氏を所望する!」
「来たかっ!」
奥で金勘定をしていたニルジスタが転がるように駆け寄ってくる。
「てっ、手紙は!?小麦はどうなりやしたっ!?」
「ん?小麦は知らんな?手紙はこの郵便通知票を持って神殿にゆけば受け取れる。その際に郵便番号を渡されるゆえ、次からは直接手紙を届けられよう」
「あっ、ありがてぇっ!旦那っ!失礼しやすっ!おいっ!少し空けるぞ!」
郵便通知票を握りしめたニルジスタが駆け出そうとして、アルフレッドに後ろ襟を掴まれる。
「ぐぇっ!・・・なっ、なにすんでぇ!?」
「しばし待たれよ。この通知受領証に受け取りの署名が必要なのだ。くれぐれも忘れるなと、カイン・・・猊下にしつこく念を押されたのでな?」
サラサラサラサラ
「旦那、これで宜しいでっか?」
「ああ、行って良いぞ」
こんどこそ、ニルジスタが走り去る。
「ふむ、我ながら見事な仕事ぶり。これならばライザも安心して嫁いで来られよう。では次だな。そこな娘、ちとものを尋ねる・・・」
その日、アルフレッドはカインの想定を大幅に上回る、13件の通知をやり遂げた。
~~~~~
営業初日。
聖都と王都で持ち込まれた郵便は、全て手紙のみだった。
公開レビューで存在を知った人々が、物珍しさで使ってはみたいものの、最初から銀貨五枚で荷を試してみようとは思わないか。
対して、エルダーサでは1/3程が物品持ち込み。
神殿との距離感が伺える。
いずれも遠く離れた息子や娘に、地の農作物を送り届ける『ふるさと便』。
世界が変わっても、親のすることは変わんないな?
何故実家からの仕送りダンボール箱には、どこでも買える野菜やトイレットペーパーが入っているのか?
若かりし日には、誰もがその謎に首をかしげた事だろう。
「おー、凄いなフレッド。王都で13件もやったのか?」
「ふっ、そうだろうカイン?ライザが嫁いでくる日も遠くはあるまい」
「あー、まぁ、職は安泰だな?で、ミランはどうだった?」
「6件でーす。めちゃめちゃ迷子になりましたー」
「うん、一月もすれば慣れてスイスイ行けるだろう。スージー、感想は?」
「この事業はすっごい儲かんなっ?初日で練習なのに、もう黒字だかんなっ?」
「ああ、とんでもなく儲かるようになると、俺も思ってる。問題は・・・配達人の数だな」
「レベル35から下げる気は無いのよね?」
「下げられないな。いずれ国家の趨勢を左右するような手紙が運ばれるようになる。配達中の手紙が奪われるような事は、絶対避けたいし、その信用が無かったら、重要な手紙は任せて貰えない」
『配達人を襲うのは自殺行為』
そう世に思わせるためには、襲撃者は殲滅すべきだ。
だが、それ以上に重要なのは『何があろうと必ず届ける』という事。
少しでもリスクがある状況なら、LV35の身体能力で全力逃走するべきだ。
「他に何か、気付いた事はあったか?」
「うーん、前からちょっと思ってたんだけど、このしくみ、行商人から仕事奪っちゃうわよね?恨まれない?」
「それは大丈夫じゃん?もしも自分たちで気付けないなら、こっちから教えてやれば、お得意さんになるだろ?」
「どゆこと?」
「行商に行くには護衛雇うだろ?デカい荷馬車も要る。しかも護衛がいたって、殺られる時は殺られる」
「そうね?」
「だったら手ぶらで行けばいいんだよ。行き先の自分宛に商品送っとけばいい。盗賊だって、何も持ってないおっさん襲うメリット無いだろ?」
「・・・アンタ、たまに天才よね?」
「それに、最終的には行商にすら行かなくなる。馴染みの村と手紙でやり取りして、まとめて商品だけを送る。代金は神殿が預かって届ける。そういう世界になるだろう」
「それ・・・盗賊が困るわね?」
「言ったろ?この事業は世界の有り様を変えるだけの影響力がある。だから、配達人にはその誇りを自覚してほしいんだ。配達人はいわば、魔の森を切り開いて人類の生活圏を広げる開拓者。古の時代に、そうして魔を退けたものが貴族となっていったように、お飾りじゃない、本当の貴族なんだ」
「あ、主殿っ!私は今、猛烈に感動しているっ!」
「だから大変でも、安易に配達人を増やすわけにはいかないんだ。暗部から来た二人も、それを自覚して欲しい」
「「はっ!」」
うん、ヤザンが用意した二名はイケメンだった。
わかるよ?
そりゃブサイクよりイケメンの方が敬われ易い。
だが想像してみて欲しい。
今この会議室に若い男は五人。
ヤザンは中年だから除外っ!
イケメン貴族にイケメン従者、そしてイケメンアサシン2名に、フツメン猊下一人。
俺、立場なくないッ?
「ノルジーク、ブライスラー、肝に命じよ。猊下は前のブタとは違う。真の主を得られた幸運に感謝せよ」
「「はっ!」
おや、ヤザン君、やけに持ち上げるじゃないか?
もしや惚れたな?
だが俺はコテコテのストレート、お前に応じてやるわけにはいかぬのじゃ、すまんの?
「猊下・・・わたくしもそれなりに読心には長けておりますれば、褒めたそばから脳内で戯れるのはお控え下さい」
ぐはっ!・・・ヤザン・・・恐ろしい子っ!
「うむ、気をつけよう」
暫くドタバタが続くのか。
会議を終えた俺達は、ゾロゾロと食堂へ向かう。
そう、今日は『5』のつく『感謝の日』。
うん、大丈夫。
この世界で五指に数える権力を手にしても、俺達は何も変わらない。
ラティアとアリス主導の元、決して贅沢では無いけれど、ちょっと幸せ感じちゃうような夕食が待ってるはずだ。
聖都・王都・エルダーサの、3つの神殿で郵便事業がはじまった。
受付に依頼主が来ると、まずは郵便番号の登記だ。
氏名・生年月日・出身・職業・家族構成など、とにかく本人特定に役立ちそうな情報を聞き出し、事務官が同じものを三枚したため、魔道具で郵便カードをこれまた二枚発行する。
カードの一枚は本人に、もう一枚は紛失時の再発行の為に、エルダーサに保管することとなる。
次は依頼伝票だ。
この世界にはカーボンコピーなどという便利なものが無いため、依頼主には伝票を三枚書いてもらうが、これは並んでいる間にバインダーに挟んで書かせてあるので、依頼人の郵便番号の欄のみを追記する。
謄本一枚と伝票一枚。
この二枚と保管用の郵便カードが挟まったバインダーが通信者のデスクに回される。
受取人には恐らくまだ郵便番号が無いが、バインダーを受け取った通信者がエルダーサのサーバー・ルームへ飛ぶ。
依頼人の謄本とカードを保管所の所定の棚に納め、伝票片手に受取人の謄本を照会、存在していれば郵便番号を伝票に記入、無ければナシと記入して神殿へ戻る。
バインダーと一枚の伝票が事務官に戻され、長椅子で待つ依頼人が呼ばれる。
代金が支払われ、荷物もしくは手紙と引き換えに伝票が一枚、控えとして依頼人に渡される。
伝票が貼られた荷物が目的地別の保管場所に移され、発送神殿保管用の伝票が棚に納められた。
そして空きのタイミングで、配達人がそれぞれ目的地の神殿に移す事になる。
「ふむ。これを届けてくれば良いのだな?」
「はい、アルフレッド様、宜しくおねがいします」
事務官が郵便番号と氏名、識別情報を記入した郵便通知票の束をアルフレッドに手渡す。
今は皆、郵便番号を持っていないので、受取人はこの郵便通知票を持って、神殿を訪れなければ郵便物を受け取ることが出来ない。
王都には、エマをリーダーとし、ライザ、ミラン、アルフレッド、ハインツの五名が配属された。
だが、王都は広い。
人口70万人に対しての五人。
一人頭14万人をカバーしなければならない。
カインは当面の配達件数を、一人一日5件と想定していた。
手紙のみなら銅貨二十五枚の売上。
配達人の報酬は月給制で月に金貨5枚。
高額にも思えるが、レベル35を越えているなら、冒険者でも稼げる数字だ。
事務官と通信者はそれぞれ金貨一枚と二枚。
むしろこちらの方が破格かもしれない。
危険の無い職場で、月に三日の休み、間違いなく人気職になってゆくだろう。
~~~~~
配達人の証。
神殿の紋章が刺繍された赤い腕章。
アルフレッドが王都を走る。
担当は商業地区。
そう、商業地区なら、貴族丸出しのアルフレッドが多少やらかしても、皆スルーしてくれるだろうという思惑だ。
「ふむ、そこな娘、ちとものを尋ねる。ニルジスタ商会がどこにあるか知っているか?」
イケメン貴族から突如声を掛けられた娘が舞い上がる。
「はっ、はいっ!宜しければ、案内させて頂きましょうか?」
「おお、頼めるか?世話になる」
ニルジスタ商会はほんの数ブロック先にあった。
「こ、こちらでございます」
「おおっ、世話になった。礼を言う」
「い、いえっ。それではっ」 タタタタタタタッ
逃げるように走り去る娘。
そう、イケメンゲットと思いきや、わずか数歩あるくうちに残念貴族であることが発覚。
案内を買って出てしまった責任を果たすと、すかさず逃走一択である。
「ふむ、慎み深い娘だ。どれ、届けるとしよう」
ニルジスタ商会の店内に躊躇すること無く踏み込み名乗りを上げる。
「我が名はアルフレッド・フォン・グラハム!神殿郵便の配達に参った!ニルジスタ氏を所望する!」
「来たかっ!」
奥で金勘定をしていたニルジスタが転がるように駆け寄ってくる。
「てっ、手紙は!?小麦はどうなりやしたっ!?」
「ん?小麦は知らんな?手紙はこの郵便通知票を持って神殿にゆけば受け取れる。その際に郵便番号を渡されるゆえ、次からは直接手紙を届けられよう」
「あっ、ありがてぇっ!旦那っ!失礼しやすっ!おいっ!少し空けるぞ!」
郵便通知票を握りしめたニルジスタが駆け出そうとして、アルフレッドに後ろ襟を掴まれる。
「ぐぇっ!・・・なっ、なにすんでぇ!?」
「しばし待たれよ。この通知受領証に受け取りの署名が必要なのだ。くれぐれも忘れるなと、カイン・・・猊下にしつこく念を押されたのでな?」
サラサラサラサラ
「旦那、これで宜しいでっか?」
「ああ、行って良いぞ」
こんどこそ、ニルジスタが走り去る。
「ふむ、我ながら見事な仕事ぶり。これならばライザも安心して嫁いで来られよう。では次だな。そこな娘、ちとものを尋ねる・・・」
その日、アルフレッドはカインの想定を大幅に上回る、13件の通知をやり遂げた。
~~~~~
営業初日。
聖都と王都で持ち込まれた郵便は、全て手紙のみだった。
公開レビューで存在を知った人々が、物珍しさで使ってはみたいものの、最初から銀貨五枚で荷を試してみようとは思わないか。
対して、エルダーサでは1/3程が物品持ち込み。
神殿との距離感が伺える。
いずれも遠く離れた息子や娘に、地の農作物を送り届ける『ふるさと便』。
世界が変わっても、親のすることは変わんないな?
何故実家からの仕送りダンボール箱には、どこでも買える野菜やトイレットペーパーが入っているのか?
若かりし日には、誰もがその謎に首をかしげた事だろう。
「おー、凄いなフレッド。王都で13件もやったのか?」
「ふっ、そうだろうカイン?ライザが嫁いでくる日も遠くはあるまい」
「あー、まぁ、職は安泰だな?で、ミランはどうだった?」
「6件でーす。めちゃめちゃ迷子になりましたー」
「うん、一月もすれば慣れてスイスイ行けるだろう。スージー、感想は?」
「この事業はすっごい儲かんなっ?初日で練習なのに、もう黒字だかんなっ?」
「ああ、とんでもなく儲かるようになると、俺も思ってる。問題は・・・配達人の数だな」
「レベル35から下げる気は無いのよね?」
「下げられないな。いずれ国家の趨勢を左右するような手紙が運ばれるようになる。配達中の手紙が奪われるような事は、絶対避けたいし、その信用が無かったら、重要な手紙は任せて貰えない」
『配達人を襲うのは自殺行為』
そう世に思わせるためには、襲撃者は殲滅すべきだ。
だが、それ以上に重要なのは『何があろうと必ず届ける』という事。
少しでもリスクがある状況なら、LV35の身体能力で全力逃走するべきだ。
「他に何か、気付いた事はあったか?」
「うーん、前からちょっと思ってたんだけど、このしくみ、行商人から仕事奪っちゃうわよね?恨まれない?」
「それは大丈夫じゃん?もしも自分たちで気付けないなら、こっちから教えてやれば、お得意さんになるだろ?」
「どゆこと?」
「行商に行くには護衛雇うだろ?デカい荷馬車も要る。しかも護衛がいたって、殺られる時は殺られる」
「そうね?」
「だったら手ぶらで行けばいいんだよ。行き先の自分宛に商品送っとけばいい。盗賊だって、何も持ってないおっさん襲うメリット無いだろ?」
「・・・アンタ、たまに天才よね?」
「それに、最終的には行商にすら行かなくなる。馴染みの村と手紙でやり取りして、まとめて商品だけを送る。代金は神殿が預かって届ける。そういう世界になるだろう」
「それ・・・盗賊が困るわね?」
「言ったろ?この事業は世界の有り様を変えるだけの影響力がある。だから、配達人にはその誇りを自覚してほしいんだ。配達人はいわば、魔の森を切り開いて人類の生活圏を広げる開拓者。古の時代に、そうして魔を退けたものが貴族となっていったように、お飾りじゃない、本当の貴族なんだ」
「あ、主殿っ!私は今、猛烈に感動しているっ!」
「だから大変でも、安易に配達人を増やすわけにはいかないんだ。暗部から来た二人も、それを自覚して欲しい」
「「はっ!」」
うん、ヤザンが用意した二名はイケメンだった。
わかるよ?
そりゃブサイクよりイケメンの方が敬われ易い。
だが想像してみて欲しい。
今この会議室に若い男は五人。
ヤザンは中年だから除外っ!
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「「はっ!」
おや、ヤザン君、やけに持ち上げるじゃないか?
もしや惚れたな?
だが俺はコテコテのストレート、お前に応じてやるわけにはいかぬのじゃ、すまんの?
「猊下・・・わたくしもそれなりに読心には長けておりますれば、褒めたそばから脳内で戯れるのはお控え下さい」
ぐはっ!・・・ヤザン・・・恐ろしい子っ!
「うむ、気をつけよう」
暫くドタバタが続くのか。
会議を終えた俺達は、ゾロゾロと食堂へ向かう。
そう、今日は『5』のつく『感謝の日』。
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