I.B.(そこそこリアルな冒険者の性春事情!)

リカトラン

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2nd season 第三章

150 シリア暗殺計画(13)

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「旦那様、ここがニスリラ村で間違い無いそうです。開門は日の出と同時とのこと」

「だ、そうだ。どうするつもりだ?」

こういう時、カインは村の外に魔法陣を隠す。
人目に付かず、自分では見つけやすい場所。
大抵は、印をつけた木の根本・・・でも、あたりは既に真っ暗。

「どこかに魔法陣が隠してあるんです。探してきます。外は危ないので、御者さんも馬車の中に居て下さい」
「・・・お前に気遣われるとはな・・・」

戒めを外してもらい、目印を探す。
考えて!カインなら何処に置く?

設置する前は転移が使えない。
きっと何処からか走ってきて、村が見えたら、岩盤を隠す場所を探す。

どっちから?
村に続く道は二本しか無い。
私達が来た道と、村を越えて西へ向かう道・・・来た道にはたぶん無かった、なら!

暗闇の中、街道を駆け出す。
振り返り、振り返り。
うん、きっとこの辺。
かすかに村の灯りが見えるけど、門も馬車もよく見えない。

周囲を見回すと大きな木が四本。
あの中のどれか!

一本一本念入りに探す・・・でも、見つからない。
こっちじゃ無いのかな?
夜だから、村との距離感が違う?

昼だったらもう少し遠くから見える?
でも灯りの方が遠くから見えそう・・・。

ブウンッ ガサガサッ

何っ!?
咄嗟に身構える。

「えっ・・・ユリア・・・様?」

この人っ!知ってる!ヤザンさんの部下さんだ!

「ユリアですー。転移門っ?そこにあるんですか?」

「はいっ!良くぞっ!良くぞご無事でっ!猊下も、皆様も、ずっと探しておいでですっ!」

「良かった・・・この辺にあるのはわかったんだけど、なかなか見つけられなくて。あっ!少し待ってて貰っていいですか?助けてくれた人に知らせて来るので」

「あっ、ユリア様っ!」

街道を一気に駆け抜ける。
もう大丈夫っ!
すぐにカインに会えるっ!

「子爵さーん!見つけましたー!子爵さーん!」

「・・・お前は・・・まぁ良い。見つけたのならとっとと帰れ」

「ダメです。また盗賊が出るかもしれません。旦那様に言って護衛を呼ぶのでついてきて下さいっ!」

「・・・ふむ・・・その方が賢明か・・・乗れ、場所はわかったのだろ?」



~~~~~



「カイン猊下?そっちもまだなんも見つかんねーのか?」
「はい・・・気ばかり焦って・・・何を見落としているのか・・・」
「カインよぉ、おまえ、少しでいいから寝てこい。このままじゃラチがあかねぇ。一時間でも眠れば頭が冴える」
「・・・眠れる気がしないよ」

ガザル村の捜索本部、二時間おきに集結し、連絡をとりあうが進展が無い。

ザワザワッ ザワザワッ

「なんだ?外が騒がしいな」

ヴァルダークさんの言葉に振り返るとそこに・・・。

「旦那さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

青いドレスを着たユリアが駆けてくる!

幻っ? ドスッ! ドッターン! ムチュゥゥゥゥゥッ

幻じゃないっ!
幻は押し倒したりしない!

「ユリアっ!無事だったのか!?・・・良かった・・・良かった・・・んぶっ」

ムチュゥゥゥゥゥゥ ぬちゅっ ぬちゅっ はぁはぁ ぬちゅっ

「ちょっ!ユリア?あんた?落ち着きなさい?アリスも居るんだから?」

腕の中のぬくもりに、言いようの無い安堵と幸福を感じる。
でも・・・なんだろう・・・すごく嬉しいのに、ちょっと居たたまれない・・・連日連夜の捜索活動で疲弊しきった部下たち・・・捜索対象・・・自力で帰ってきちゃったし・・・・。

「あっ!旦那さまっ!護衛の人を出してください!リッチモンド子爵が野盗に襲われるから帰れないんですっ!」

「えっ?」

「今はヤザンさんの部下さんがついてくれてます!」

「あー、ユリア、順を追って話せるか?」

「話せませんっ!もう限界なんですっ!53番の転移門に護衛を送ったら・・・その・・・寝室へ・・・」

うん・・・捜索隊の視線が痛い・・・ちょっと想像してた再会シーンと違う。

「あんた?ユリアの言う通りにしてあげなさいっ?ほらっ!ここはあたしたちが見とくから、先に戻ってシてあげなさいっ?」

「おっ、おう・・・あー、諸君。なんだかドタバタだが、皆のおかげでこうしてユリアは戻った。詳しくは明日報告しよう。まずは皆も休んでほしい。ほんとうに・・・ほんとうによく頑張ってくれた・・・ありがとう!」

深々と頭を下げる。

「「「「げっ、猊下っ!」」」」
「猊下、なりません。頭をお上げください!」
「いや、こうすべきだ。ヤザン・・・お前もありがとう・・・ほんとうに・・・ほんとうに・・・」

ダメだ。
拍子抜けで吹っ飛んでた思考が、戻り始めたら涙が止められない。
良かった・・・ほんとうに良かった・・・。

「ほらっ!アンタ?みっともないからさっさと行きなさい?」
「おう。すまないっ!みんな、先に戻るっ!」

ひと目もはばからず、ぴったりと張り付いて離れないユリア。
こんなユリアは・・・あれ?初めてじゃないか?
ユリアを伴い、聖都の寝室に転移する。

「旦那様・・・我慢できない・・・もうずっと、ぐちょぐちょなんです・・・」

こんなセリフ・・・素で言われると破壊力が半端ない。
ドレスの裾をたくし上げると真っ白な太ももがぬらぬらと濡れ光っている。

「でも待って・・・あのね・・・カインに話さなきゃいけないことがあるの・・・」

ズキンッ・・・予想して無かったわけじゃない。
女が捕らえられれば、で済んだらマシな方だ。
空っぽの胃袋が捻り潰されたように軋む。

「殴られたり・・・しなかったか?」
「うん・・・大丈夫・・・」
「そうか・・・それなら・・・話さなくてもいいんだぞ?」
「ダメ・・・カインには絶対隠し事・・・したくないの」

すーっ・・・ユリアが深く深呼吸をする。

「わたしを助けた傭兵の人たちは、王都でのわたしを知っていました。それで、高く売れると思って助けたみたい。封魔の首輪を着けられて、ずっと後ろ手に手枷をされて、鉄の檻に入れられて・・・その傭兵の人達に・・・ごめんなさい・・・また汚されたの・・・わたし・・・ごめんなさい」

ユリアが他の男に犯され、嬌声をあげる。
しばらく浮かぶ事の無かった映像が、脳裏に蘇る。
不安そうに俯くユリア。

「あいつにも?」
「・・・子爵さんには何もされてない・・・奴隷商に連れて行かれたとき、偶然そこに居て、カインのところに返してやるって・・・」

「わかった。大丈夫だから。ほら、おいで」
「カイン・・・んあっ」

抱きしめただけで声を漏らすユリア。

「ホントはちょっと虐めたいんだけど、もう全然余裕無い感じ?」
「余裕・・・無い・・・です・・・」

ドレスの紐を解いて、ベッドに横たえる。
包み込むように覆いかぶさり、煮えたぎるペニスを押し込んでゆく。

「んふぅぅぅっ」

「ユリア・・・生きていてくれて、ありがとう」
「こわかった・・・こわかったよぅ・・・」
「もう大丈夫・・・なにもかも大丈夫・・・」

ぬぽんっんふぅ ぬぽんっんふぅ ぬぽんっんあぁ ぬぽんっんあぁ

とろみを帯びた愛液があふれかえるユリアの膣。

「ごめんね?・・・カイン?苦しくない?」
「ん?」

あれ・・・苦しくない・・・それどころか、嫉妬に狂いながらも、目の前の女が愛おしくてたまらない・・・。

「治った・・・のか?」
「ほんとに?・・・よかった・・・よかった・・・ずっとこのままだったらどうしようって・・・こわかった」
「心配かけたな?もう、きっと大丈夫だ」

つらつらと涙を流しながら、快楽に身をよじるユリア。
ペニスをしごく膣壁の感触が、次第にコリコリと硬直しはじめ・・・。

「んぁぁあっ カイッ いくっ いくっ んふぅぅぅぅぅ」

絶頂に達するとユリアはカタカタと奥歯を鳴らす。
脚の指をぎゅっと縮め、ふらふらと視線の定まらぬ目で、懸命に俺の目を見つめようとする。
最も無防備な、快楽に翻弄される瞳。
その奥底を覗かせることで、身体だけじゃなく、心のすべてを俺に差し出している。

「だしてぇ・・・ユリアの中に、カインのせーし・・・出してほしい・・・」

主に精を注がれるまで、何度達してもユリアは満たされる事が出来ない。

ぬぽんっんふぅ ぬぽんっんふぅ ぬぽんっんあぁ ぬぽんっんあぁ

細く美しい指が俺の胸板を這い回り、クニュクニュと乳首を刺激する。

ぱちゅんんひぃ ぱちゅんんひぃ ぱちゅんんひぃ ぱちゅんんひぃ ぱちゅんんひぃ ぱちゅんんひぃ ぱちゅんんひぃ ぱちゅんんひぃ

「んっ・・・くぅ・・・出そう・・・ユリア・・・出すよ・・・出すよ・・・」

びゅるっんぁぁぁっ びるるるっいくっ びゅるるるるるるっいくっ びゅーーーっいぐっぅ びゅひゅっるっんっんっんっんっ

八日ぶりに注がれる主の精。
硬直してぷるぷると震えるユリア。
その膣壁をこすり、射精の余韻をじっくりと味わう。

ぬぽっんひぃ ぬぽっんひぃ ぬぽっんひぃ ぬぽっんひぃ

「あっ」

不意にユリアが困惑の声をあげる。

チョロチョロチョロチョロー

「いやっ、みちゃだめ!みちゃだめ!」

全身が弛緩すると同時に尿道も緩んでしまったらしい。
真っ赤になって顔を覆うユリア、その両手を引き剥がし、そっと耳元にささやく。

「お漏らししちゃったの?アリスにわらわれちゃうよ?」
「いじわるっ!」
「お漏らししちゃうくらいきもちよかったの?」
「・・・凄かった・・・きもちよかった・・・」

んくっ

よだれでベトベトになった唇に舌を捩じ込む。
互いの舌をまさぐり合うと、あたまが朦朧としてくる。

「カイン・・・またすごく固くなってる・・・うれしい・・・」

この二年、みんなにはとても寂しい思いをさせて来た。
中でも奴隷紋の制約が肉体的に課せられるユリアは、惨めで、ずっと苦しかったに違いない。

「ごめんな?ずっと、ずっと辛かったろ?」
「・・・うん・・・でも、信じてた・・・またこうして、愛してもらえる日が来るって・・・みんな信じてた」
「愛してるよ、ユリア・・・何があっても、ずっとずっと、ユリアは俺のモノだ・・・」

二年分の寂しさを埋め合わせるように。
少し大人になったユリアに、何度も何度も精を注いだ。
やがてぐったりと力尽き、スヤスヤと寝息を立て始めたユリアを抱えて、俺はシリアの寝室へと移動した。
寂しかったのはユリアだけじゃない。

後悔があるとすれば、翌朝担当のメイドさんに、を抱かれるかもとかいう懸念が、そのとき微塵も浮かばなかった事だ・・・。
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