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2章 ペットと契約
②契約
しおりを挟む篠田礼子は、今や学校を仕切ってる男の女。
出来るだけフレンドリーに近づいて仲良くなれれば、木っ端微塵になった学校での立ち位置も少しはマシになる筈かも知れない。
既に謝罪はあの屋上で済ませ、屈辱的な制裁まで受けた。
別に仲良くしても良いのでは無いか?
普通はそんな事は考えない、異常で有ると言っても良い、あまりにも自分に都合の良い考えでもある、小賢しい知性を持つ反面…彼女…栗原唯の人間に対する認知は何処かおかしい。
栗原唯にプライドは無い、あるのは如何にして楽に楽しく生きるか、それだけである。
「おはよー♪礼子っち♪」
◆ ◆ ◆
礼子は振り向き、眉間に皺を寄せ睨みつける、これが最近のクセになった。
彼氏の吉野や周りの人間の…ヤンキーの仕草を真似した結果である。
しかし格好はそのまま清楚系なのは、不良の格好は彼氏である、学校を束ねる不良達のトップ…吉野の好みでは無い為に、不承不承、指定の制服のまま登校している。
礼子は怪訝な顔で悩む、しかし、誰だろう?と…
こんな娘は知らない…
思い出そうとしたが余計に解らなくなり更に礼子の眉間に皺が寄る。
ふと薄いソバカスに目が行き、唐突に思い出す。
そして一瞬息を飲むと、ゴミを見る様な冷たい目つきになり、やや強引に唯の肩を掴むと、ビルとビルの間の狭い路地に連れ引き摺り込む。
威圧感を漂わせながら出来る限り低音で恫喝する。
「貴女…どう言うつもり…?」
唯は礼子の意外な腕力に驚き、唯に…ここに来て初めて怯えが走る。
身長差は二十数センチ以上、モデルの如く長身の美少女、この時代の女の子にしては珍しく百七十を少し超える身長の礼子…
対する唯は、十畳程度の狭いアパートの中、料理を作るでも無く、娘を顧みる事もしない放任主義の父親と二人でスーパーの惣菜や菓子パンを食べて、辛うじて生きてきた百五十に満たない小柄な…貧相な娘
怠惰で華奢な発育不良の不良娘と、何不自由無く野菜や魚中心のバランスの良い食事をたっぷり与えられ、家の手伝いで定期的に農作業をこなして来た健康的な美少女。
細く見えても筋肉量には大きな差があるだろう。
少し異常だと言っても良いかも知れない、破瓜の痛みでパイプベッドの支柱に凹みを作る娘が居るのだろうか?
単純な身体能力で比べるならハナから唯の勝ち目などない、身動きすらままならない、相当な身体能力の差があるのだろう。
現在の唯は小動物の如く可愛らしくはあるが、顔立ちもかつてのヤンキーメイクでは無く、変迫力や威圧感など微塵も無い。
友達を焚き付け操る事も出来ず、自分自身には力も実力も無い、ヤンキーのメッキすらもあの屋上で剥がれて久しい。
今の唯を誰も恐れはしないだろう、三人揃ってこその山間第一中学の嫌われ者トリオとして肩で風を切り、傍若無人な態度で道を歩けたのだ。
乱暴者の千里、意地悪な澄子、悪戯者の唯…だが既に二人は自主退学している。
今は一人の、ただの貧相で華奢な小娘でしか無い。
礼子の方は背が高く、眉間に皺を寄せて凄めば、切れ長の目も相まって美しいだけに相当な威圧感を放っている。
唯は不安感に支配され、まさに月とネズミ程の差に感じていた。
(ああ、怖い…でもなんて綺麗なんだろう…)
唯は怯えながらも言葉を紡ぐ…
「あ、あの私、今…立場無いじゃん?…あ、無いんですよ…それで礼子ちゃ…さんとお友達なれたらな~ナンテ……」
礼子は少し表情を緩めたが、言葉は冷たい、この一夏で凄まじい変化を遂げていた。
かつての上手く話せず顔を赤らめていたウブな美少女の面影は、もう無い。
「はぁ~?あんな事しておいて…今更ぁ?貴女って…頭オカシイの?」
唯は迫力に押され、後退りながらもかろうじて言葉を出せた。
「だよ、ですよね~、えっと形だけでも友達になってもらえたら…出来る事はやるし、って無理、かな?…ですよね、つっ、っ、つぅか…もう学校行くんで…どいて欲しいかな~なん、て…」
礼子は一瞬だけ口の端を歪めると、艶やかな微笑みで唯の小柄な肩を掴み逃さない様に押さえ付けながら返答する。
「条件があるけど良い?学校では先輩として立てるし、えっと名前は?」
唯は意外な返答に喜ぶ。
「へ?マジで!…いえホントっすか?え、と栗原唯っす!」
既に、年下相手にする言葉遣いでは無くなっている。
「そっかぁ、じゃあ学校では唯ちゃんって呼ぶね♪」
礼子は吉野を落とす為に、兄のAVで勉強した時に、やってみたい事が沢山出来た。
良い実験台になるかも知れない。
彼氏の仲間達とも良く話す様になり、吉野の親友でも有る女子のトップ【チョーパン絵美】が変態野郎と毛嫌いしている吉野の仲間、猿渡から色々な知識を勝手に植え付けられてもいた。
当然猿渡は吉野に頭をゴチンとやられてはいたのだが…
「それで貴女さぁ小さくて鼠っぽいって言うか、ハムスターっポイのかなぁ?」
笑顔のまま硬直して固まる唯。
「え………って突然な、んすか?」
「家ぃ、農家だからぁ~ハムスターとか親が駄目だって、だから良いでしょ?ねぇ、今日から私のペットってコト♡学校では友達、それでどう?」
何だそれは!
無茶苦茶だ!
そんな意味不明な、バカな理由があってたまるか!
と思ったが、自身の上から美しく微笑まれ、そして肩をガッチリとロックされて身動も出来ない、恐怖と、もう一つ…経験したことの無い妙な高揚感に包まれ、逆らう事が出来なかった。
頭にこれまでの事がグルグルと渦巻いていた。
(目の前にいる娘は今年入学してきたばかりの一年生…年下で…あの日は怯えて…泣きながら全裸で…痣だらけで私達の前で惨めに怯えていたのに…なんでだろう…解らない…)
「う、うん…わかっ…わかった。…」
突然平手打ちが唯の頬を打つ。
眉間に縦皺を寄せた礼子が冷たい表情で言葉を放つ。
「違うでしょ!?ペットにして下さい礼子様!でしょ?…」
打たれた頬の痛みと恐怖で目に涙を浮かべ言い直す。
「ペ…ペットにしてくださぃ…れ礼子サ…マ」
その言葉を発した瞬間、何故か恥部から分泌液が染み出すのを感じる。
同意を確認した礼子は唯の肩から手を話すと少し考え…
(何させようかな?こういうのは最初が肝心だってお猿も言ってたし…あっ、兄ちゃんのビデオ…)
「じゃあハムちゃん、あなた屋上でおしっこ漏らしたんでしょ?それ私、近くで見てないから、ちょっと見せてよ~楽しみだなぁ、他人が目の前でおしっこするの見るの初めてなの♪…あ、それと礼子様は学校の外にいる時だけ…ね?」
「え…と、ここで…ですか?」
「勿論♪すとりっぷぅ~だよね♪」
唯は一瞬肩を震わせるとふらつきながら、途中何度も身体をビクン…ビクン…と微かに震わせる。
制服と下着をすべて脱ぎ、最後に靴下と靴を脱ぎ、綺麗に畳み揃えると近くにあった木箱の上に揃えて置いた。
「あっ…ん……ふぅ♡……ハァ……ハァ……」
貧相な体だった、華奢な骨格で肉は余り付いておらず、胸は平らで膨らみは無い。
小さな葡萄の様な乳首が、かろうじて女性である事を主張している。
尻にしても全く運動とは無縁なのか、女性特有のラインも無い、尻の肉が無いのだ。
下着を脱ぐとすぐに肛門が確認出来た、腰の括れなども無く、ほぼ寸胴で有る。
全体的に痩せて肋も浮いて見えるが、下腹だけは微かに膨らみが見て取れる。
これは怠惰な生活の為だろう、酷い形容をするならばまるで餓鬼の様な身体で有る。
そして、陰毛は薄い性質なのか、微かに女性器の割れ目が薄っすらと確認出来る。
「…アナタ全然おっぱい無いのね~♪それに…なにィ?そのチョビチョビした下の毛ぇ~♪ワレメも全開だしぃ♪変なの~あ~おかし♪ウフフ♪」
小学生でもまだマシな体をしているだろうと思われる。
薄い化粧など緊張による発汗で全て剥げ落ち、ノーメイクのその顔は子供の様な不安と怯え、そして…別の…頬が赤く…若干の発汗。
そして…唯は、裸足の…全裸のまま路地裏のコンクリートの上に立つ。
足の裏がひんやりとした感覚を脳内に伝え、同時に下腹部に熱を感じ、太腿に透明のサラサラとした液体が伝って行くのを感じた。
男子生徒との性行為を頻繁に繰り返して来た少女…栗原唯…
年上の高校生相手に、中学一年で処女は失っている。
交際はしていない、その場限りの関係だった。
大して痛みも無く、それ以降は様々な男達と性交を繰り返して来た。
当然気分が乗った日は絶頂した事だってある。
しかし…それとは近いが全く別の何か?であった
絶頂はすでに服を脱ぎ始めていた時から小刻みに何度か迎えていたが、それは心情的に認められなかったし…今…自分の身体に起こってる現象を唯は知らない。
自身の裸など今まで何度も他人に見られてきている。
あの屋上での制裁の時にも、校庭で全裸で走らされた時も、不良達と夏休みの部活動で訪れていた一般の生徒、合わせて四十人近い人間に見られてもいるだろう。
絵美に変態と呼ばれていた猿渡に舐め回すように尻や胸を観察されていても、他の二人はどうか知らないが、唯は何とも思っていなかった。
絵美の威圧感にビビってはいたが、これ程の恐怖も羞恥の感情も無く、ただひたすらに早く終わらないかと尿意に耐えていただけだった。
だが今この光景を見ているのは冷たい目をして命令を下した下級生、篠田礼子一人だけ、他にギャラリーがいるワケでも無く…
(ビジネス街の真ん中…薄暗い路地で…異常な腕力で押さえつけられて…逃げられない…美しい下級生…に脅され…その前でペットになれと告げられ…全裸になって今から…年下の…怖い、一年生…数か月前に裸に剥かれて自分達に虐められ泣いていた…新入生に…今からおしっこして見せる?…逃げたい…目の前で…なんて惨め…恥ずかしい…でも何故?…逆らえない…あぁ…お腹が熱い…頭が痺れ…)
屈辱と恐怖と混乱と快感、死んでいた羞恥心や自尊心、その他の感情が一気に息を吹き返し、唯の頭の中は既に真っ白だった。
そして、唯の足元には性器から止めどなく流れる無色無臭の妙にサラサラとした透明な液体が水溜りを作っていた………
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