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兄妹愛について、考える。
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これは、ノアとセシリアがいない、とある研究所の一室での会話である。
そこには、アリアと、同じ魔術師である2人がいた。
「ふと思ったんですけど、あの兄妹のエピソードって色々ありますけど、一番印象深い出来事ってあります?」
「そうね……本当、色々あるけど、私はやっぱりあれかしら。」
「あれですか?」
「そう。セシリアが騎士団入団試験の時の。」
「…あぁ、あれですか。第4騎士団希望者とアレクサンダー団長の一対一の戦闘試験。」
「そうそう。私あの時までは凄くノア団長のこと尊敬してたのよ。あ、もちろん今も尊敬してるわよ?」
「あれは僕もびっくりしましたよ。」
「え?そうなの?俺、その試験の日は遠征だったから見れてないんだよなー。」
「あら、そうなの。それは残念ね。」
「なんかそんな言われたらめっちゃ気になるんだけど。」
ガチャ
「邪魔するぞ。……お、休憩中だったか?すまないな。」
「アレクサンダー団長!そう言えば、アレクサンダー団長は俺達より付き合い長いですよね。」
「ん?何がだ?」
「ノア団長とセシリアですよ。」
「あぁ。あの兄妹がどうしたんだ?」
「今ちょうど、あの兄妹の一番印象に残るエピソードを語っておりまして…。」
「なるほどな。…そうだな、俺はセシリアが初めてノアと離れて遠征に行った時だな。」
「おぉ!それは聞きたい!」
「あれを思い出すのは……俺の為にもあまり話したくはないな。」
「……そんなにたいへんだったんですか?」
「あぁ、大変なんてものじゃなかった。才能の無駄遣いとはこの事だなって思ったよ。」
「それは…すごく聞きたい。」
「それよりも、シャロンの方が知っているんじゃないか?」
「あー、シャロン副団長ですか?」
「あぁ。あいつは小さい頃から知っているからな。俺よりも色々あるだろう。」
ガチャ
「アレク団長はこちらに…あ、いましたね。」
「シャロン副団長!」
「おっ、シャロン良いところに来たな。」
「…なんですか、みんなして。なんか嫌な予感するので帰っていいですか。」
「そんなこと言わずに入れよ。ほら。」
「はぁ…。あまり長居はしませんよ?で、なんですか?」
「今ね、あの兄妹の話をしていたの。」
「……あの兄妹ですか。」
「あぁ、それでな、一番印象に残っているエピソードがないかを話していてな。」
「暇なんですか?」
「まぁそう言うなよ。…で?1番あいつらのこと知ってそうなのはお前だろう?」
「ニコル王子もノア団長とは付き合い長いと思いますよ。」
ガチャ
「呼んだ?」
「え⁉︎ニコル王子⁉︎」
「なんでこんなところに⁉︎」
「ポーション作りを教えてもらおうと思って来たら、今日はノア団長もセシリアもいないんだね。」
「今日は2人とも遠征ですよ。」
「そうか、タイミングが悪かったな。…それで、何の話をしていたのかな?」
「あぁ、あの兄妹に関するエピソードを。暴露大会みたいなものですよ。」
「なにそれ。面白そうだね。」
「ニコル王子も何かありますか?」
「そうだね、俺は、ノア団長に他国の王女の護衛を任せた話かな。」
「え?ノア団長、そんなことしてたんですか?」
「そう、一度だけね。その王女がどうしてもノア団長が良いと聞かなくて。」
「それで、どうだったんですか?」
「ん?あぁ、ノア団長が珍しく怒ってね。無事にその王国とはこちらが有利になる契約を結べたよ。」
「「え、何それ怖い。」」
「なんでそうなるのよ…。」
「話したいのは山々だけど、ごめんね。時間が来てしまったよ。また。」
ガチャ
「…どう言う経緯があったんでしょうね。」
「知らないわよ。ただ、ノア団長を怒らすって相当なんじゃないかしら?」
「そうか?もしかしたら凄くしょうもない事かもしれないぞ。」
「だってどちらかと言えばいつも温和で事なかれ主義のノア団長ですよ?」
「まぁ、そうだな…。それで、シャロンは?」
「やっぱり話さなければいけないんですね。…そうですね俺は色々ありすぎて…。」
「そうだろうな。」
「きっとそうだと思ったわ。」
「セシリアの学校の状況を毎日報告したりとか、」
「え、なにそれ。」
「セシリアを泣かした同級生に、なぜか学校にいたノア団長が闇魔術発動させて学校が半壊した話とか、」
「え、あれってノア団長が原因だったの⁉︎」
「あぁ、あれもありました。」
「え、なに、まだあるの?」
「3人で街に出かけてて、ノア団長とはぐれたんですよ。そしたら俺とセシリア、誘拐されて。」
「誘拐⁉︎!だいじょうぶだったの⁉︎」
「あ、はい。ノア団長が助けにきてくれたので。」
「さすが歴代最年少でヨシュリア 騎士団に入るだけあるな。」
「えぇ。俺、あの時初めて思ったんです。この兄からセシリアを守らないとって。」
「え⁉︎誘拐犯じゃなくて⁉︎」
「当たり前でしょう。あの時のノア団長と言ったら、本当に11のガキかと疑いましたよ。」
「……なんだろう、聞きたいけど聞きたくない。けどすごく聞きたい!」
「まぁまたこの話はどこかで。ほら、もう時間です。俺は戻ります。皆さんもちゃんと仕事してくださいね。」
そこには、アリアと、同じ魔術師である2人がいた。
「ふと思ったんですけど、あの兄妹のエピソードって色々ありますけど、一番印象深い出来事ってあります?」
「そうね……本当、色々あるけど、私はやっぱりあれかしら。」
「あれですか?」
「そう。セシリアが騎士団入団試験の時の。」
「…あぁ、あれですか。第4騎士団希望者とアレクサンダー団長の一対一の戦闘試験。」
「そうそう。私あの時までは凄くノア団長のこと尊敬してたのよ。あ、もちろん今も尊敬してるわよ?」
「あれは僕もびっくりしましたよ。」
「え?そうなの?俺、その試験の日は遠征だったから見れてないんだよなー。」
「あら、そうなの。それは残念ね。」
「なんかそんな言われたらめっちゃ気になるんだけど。」
ガチャ
「邪魔するぞ。……お、休憩中だったか?すまないな。」
「アレクサンダー団長!そう言えば、アレクサンダー団長は俺達より付き合い長いですよね。」
「ん?何がだ?」
「ノア団長とセシリアですよ。」
「あぁ。あの兄妹がどうしたんだ?」
「今ちょうど、あの兄妹の一番印象に残るエピソードを語っておりまして…。」
「なるほどな。…そうだな、俺はセシリアが初めてノアと離れて遠征に行った時だな。」
「おぉ!それは聞きたい!」
「あれを思い出すのは……俺の為にもあまり話したくはないな。」
「……そんなにたいへんだったんですか?」
「あぁ、大変なんてものじゃなかった。才能の無駄遣いとはこの事だなって思ったよ。」
「それは…すごく聞きたい。」
「それよりも、シャロンの方が知っているんじゃないか?」
「あー、シャロン副団長ですか?」
「あぁ。あいつは小さい頃から知っているからな。俺よりも色々あるだろう。」
ガチャ
「アレク団長はこちらに…あ、いましたね。」
「シャロン副団長!」
「おっ、シャロン良いところに来たな。」
「…なんですか、みんなして。なんか嫌な予感するので帰っていいですか。」
「そんなこと言わずに入れよ。ほら。」
「はぁ…。あまり長居はしませんよ?で、なんですか?」
「今ね、あの兄妹の話をしていたの。」
「……あの兄妹ですか。」
「あぁ、それでな、一番印象に残っているエピソードがないかを話していてな。」
「暇なんですか?」
「まぁそう言うなよ。…で?1番あいつらのこと知ってそうなのはお前だろう?」
「ニコル王子もノア団長とは付き合い長いと思いますよ。」
ガチャ
「呼んだ?」
「え⁉︎ニコル王子⁉︎」
「なんでこんなところに⁉︎」
「ポーション作りを教えてもらおうと思って来たら、今日はノア団長もセシリアもいないんだね。」
「今日は2人とも遠征ですよ。」
「そうか、タイミングが悪かったな。…それで、何の話をしていたのかな?」
「あぁ、あの兄妹に関するエピソードを。暴露大会みたいなものですよ。」
「なにそれ。面白そうだね。」
「ニコル王子も何かありますか?」
「そうだね、俺は、ノア団長に他国の王女の護衛を任せた話かな。」
「え?ノア団長、そんなことしてたんですか?」
「そう、一度だけね。その王女がどうしてもノア団長が良いと聞かなくて。」
「それで、どうだったんですか?」
「ん?あぁ、ノア団長が珍しく怒ってね。無事にその王国とはこちらが有利になる契約を結べたよ。」
「「え、何それ怖い。」」
「なんでそうなるのよ…。」
「話したいのは山々だけど、ごめんね。時間が来てしまったよ。また。」
ガチャ
「…どう言う経緯があったんでしょうね。」
「知らないわよ。ただ、ノア団長を怒らすって相当なんじゃないかしら?」
「そうか?もしかしたら凄くしょうもない事かもしれないぞ。」
「だってどちらかと言えばいつも温和で事なかれ主義のノア団長ですよ?」
「まぁ、そうだな…。それで、シャロンは?」
「やっぱり話さなければいけないんですね。…そうですね俺は色々ありすぎて…。」
「そうだろうな。」
「きっとそうだと思ったわ。」
「セシリアの学校の状況を毎日報告したりとか、」
「え、なにそれ。」
「セシリアを泣かした同級生に、なぜか学校にいたノア団長が闇魔術発動させて学校が半壊した話とか、」
「え、あれってノア団長が原因だったの⁉︎」
「あぁ、あれもありました。」
「え、なに、まだあるの?」
「3人で街に出かけてて、ノア団長とはぐれたんですよ。そしたら俺とセシリア、誘拐されて。」
「誘拐⁉︎!だいじょうぶだったの⁉︎」
「あ、はい。ノア団長が助けにきてくれたので。」
「さすが歴代最年少でヨシュリア 騎士団に入るだけあるな。」
「えぇ。俺、あの時初めて思ったんです。この兄からセシリアを守らないとって。」
「え⁉︎誘拐犯じゃなくて⁉︎」
「当たり前でしょう。あの時のノア団長と言ったら、本当に11のガキかと疑いましたよ。」
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