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私は、貴方の優しさに甘え過ぎていたのでしょう。さん。
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「うわぁ…凄いですねぇ…。」
「本当、いつ見てもココはまた別世界って感じよねぇ。」
予定より少し遅れ、昼も過ぎた頃。
私達は目的の別荘地にたどり着く。
王宮の煌びやかさとは違う、落ち着きがあり開放感溢れるそこは、とても素晴らしい場所だ。
そして、広い。大きい。綺麗。素晴らしい。
私の語弊力では表せないほど、綺麗なのだ。
敷地内に咲き乱れる花と緑も生き生きとしており、改めてこの王国が花の都と呼ばれていることを実感する。
多分、部屋からはあの海が一望できるのであろう。
「セシリー。」
「…ノア団長?」
イリヤ副団長の隣でポカンと口を開けていれば、ノア団長にこっちこっちと手招きされる。
軍馬をイリヤ副団長が見ていてくれると言うのでお願いし、ノア団長の元に駆け寄れば、レオン団長も一緒だった。
「セシリー、僕達第4騎士団はぁ、基本自由で良いんだってぇ。」
「え!?本当ですか!?」
なんてことだ!それは凄く嬉しい!
海にも行けるし、お買い物もできる!
アリア副団長やみんなにお土産も買えそうだ。
「ふっ、今回君達には世話になったからな!俺からのささやかながらプレゼントだ!嬉しいだろう?」
そう言ってドヤ顔をするレオン団長に、いつもなら魔術の1つでもぶち込みたいが、今は輝いて見える。
「私、今初めてレオン団長が素直に良い人だと思いました!」
「そうだろうそうd…ん?なんかあまり嬉しくないような…?」
「わぁー!レオン団長かっこいー!素敵ー!かっこいー!」
「お?ははっ!そうだろう!なんて言ったって、俺!だからな!ははっ!聞いたかノア!お前の妹はやはり俺のファンだったな!」
「…ソーデスネー。」
…はぁーっ、危なかった…!
ここでレオン団長の機嫌を損ねたら、せっかくの自由時間が無くなるところだった…!
未だに何か言っているナルシストを無視し、イリヤ副団長の元へ戻る。
「イリヤ副団長!ありがとうございました!」
「セシリアちゃん、おかえりなさい。いいわよ、このくらい。…それで、どうしたの?良いことでもあった?」
「ただいまです!そうなんです、聞いてくださいよ!イリヤ副団長!私達、今日から5日間自由時間なんですよ!」
途中お仕事はあるみたいですけど、旅行に来たみたいですね!、と言えば、イリヤ副団長もやはり初耳だったのか、綺麗に化粧が施された目を丸くし、あら、本当?それは嬉しいわね!、と笑った。
別荘地に来て、2日目。
1日目は、時間も時間だったため、部屋を案内して貰ったり、5日間の間の注意事項などを聞いたりして終わった。
料理も美味しく部屋も綺麗だったのに、1つ残念なことに、私の部屋からは海が見れなかったのである。
ノア団長の部屋からは綺麗に見えるのに、これが上司と部下の差かと、自分の実力を恨んだ。
そして今日は、ノア団長と一緒に市場にお買い物に来た。
騎士団の服は目立つのか、結構視線を感じる。
こんな事なら服を持ってこれば良かったとは思うが、いつ仕事が入るかわからないから、分かっていたとしてもそれはダメだっただろう。
「セシリー、これとかどうかなぁ?」
「きれい!アリア副団長に似合いそう!」
ノア団長が一つの露店の前で立ち止まる。
手に取ったのは、綺麗な緑の石が埋め込まれているブレスレットだ。
「おっ、騎士団の魔術師さんかい?こんな所に珍しいな!」
「ちょっとお仕事で。…ここの商品、可愛くて綺麗なのが多いですね!」
「そうだろう?全部うちの奥さんの手作りだよ。どうだい?安くしとくよ!」
そう、得意げな顔をするおじさんは、奥さんのことが大好きなのだろう。
このネックレスはどうだい?髪留めも可愛くできてるだろう?と色々見せてくれた。
そのお店で、アリア副団長にブレスレットを買い、ノア団長は私にと髪留めを買ってくれた。
相変わらずの兄である。
そうして、市場をめぐっていれば、イケメンをナンパしているイリヤ副団長を目撃したり、この街の子だろう少年にお花を貰ったりした。
そして今。
「おー!やっぱり来ていたのか。相変わらず一緒にいるのな。」
「仲良しですからねぇ。」
「……。」
「……。」
アレクサンダー団長と、シャロン様に遭遇してしまったのである。
な ん て こ と だ !
あの日から一言も、一文字も会話していないし、目もあっていないシャロン様と会ってしまうだなんて…!
いや、気付けたはずだ。
気付けたはずなのに……。
思っていた以上に、ここが楽しくて忘れていた。
アホだバカだと言われるが、今はそれを認めよう。
あぁ……この状況をどうにかできるなら、この際、レオン団長でも良い。
いや、レオン団長が良い!
あの空気の読めなさで、この場を明るくして欲しい……!
お願いだから来て!今なら30文字くらい位なら褒め称えれそうだから!
そんな私の願いは叶うことなく、団長2人は和やかに話を続けていたのである…。
「本当、いつ見てもココはまた別世界って感じよねぇ。」
予定より少し遅れ、昼も過ぎた頃。
私達は目的の別荘地にたどり着く。
王宮の煌びやかさとは違う、落ち着きがあり開放感溢れるそこは、とても素晴らしい場所だ。
そして、広い。大きい。綺麗。素晴らしい。
私の語弊力では表せないほど、綺麗なのだ。
敷地内に咲き乱れる花と緑も生き生きとしており、改めてこの王国が花の都と呼ばれていることを実感する。
多分、部屋からはあの海が一望できるのであろう。
「セシリー。」
「…ノア団長?」
イリヤ副団長の隣でポカンと口を開けていれば、ノア団長にこっちこっちと手招きされる。
軍馬をイリヤ副団長が見ていてくれると言うのでお願いし、ノア団長の元に駆け寄れば、レオン団長も一緒だった。
「セシリー、僕達第4騎士団はぁ、基本自由で良いんだってぇ。」
「え!?本当ですか!?」
なんてことだ!それは凄く嬉しい!
海にも行けるし、お買い物もできる!
アリア副団長やみんなにお土産も買えそうだ。
「ふっ、今回君達には世話になったからな!俺からのささやかながらプレゼントだ!嬉しいだろう?」
そう言ってドヤ顔をするレオン団長に、いつもなら魔術の1つでもぶち込みたいが、今は輝いて見える。
「私、今初めてレオン団長が素直に良い人だと思いました!」
「そうだろうそうd…ん?なんかあまり嬉しくないような…?」
「わぁー!レオン団長かっこいー!素敵ー!かっこいー!」
「お?ははっ!そうだろう!なんて言ったって、俺!だからな!ははっ!聞いたかノア!お前の妹はやはり俺のファンだったな!」
「…ソーデスネー。」
…はぁーっ、危なかった…!
ここでレオン団長の機嫌を損ねたら、せっかくの自由時間が無くなるところだった…!
未だに何か言っているナルシストを無視し、イリヤ副団長の元へ戻る。
「イリヤ副団長!ありがとうございました!」
「セシリアちゃん、おかえりなさい。いいわよ、このくらい。…それで、どうしたの?良いことでもあった?」
「ただいまです!そうなんです、聞いてくださいよ!イリヤ副団長!私達、今日から5日間自由時間なんですよ!」
途中お仕事はあるみたいですけど、旅行に来たみたいですね!、と言えば、イリヤ副団長もやはり初耳だったのか、綺麗に化粧が施された目を丸くし、あら、本当?それは嬉しいわね!、と笑った。
別荘地に来て、2日目。
1日目は、時間も時間だったため、部屋を案内して貰ったり、5日間の間の注意事項などを聞いたりして終わった。
料理も美味しく部屋も綺麗だったのに、1つ残念なことに、私の部屋からは海が見れなかったのである。
ノア団長の部屋からは綺麗に見えるのに、これが上司と部下の差かと、自分の実力を恨んだ。
そして今日は、ノア団長と一緒に市場にお買い物に来た。
騎士団の服は目立つのか、結構視線を感じる。
こんな事なら服を持ってこれば良かったとは思うが、いつ仕事が入るかわからないから、分かっていたとしてもそれはダメだっただろう。
「セシリー、これとかどうかなぁ?」
「きれい!アリア副団長に似合いそう!」
ノア団長が一つの露店の前で立ち止まる。
手に取ったのは、綺麗な緑の石が埋め込まれているブレスレットだ。
「おっ、騎士団の魔術師さんかい?こんな所に珍しいな!」
「ちょっとお仕事で。…ここの商品、可愛くて綺麗なのが多いですね!」
「そうだろう?全部うちの奥さんの手作りだよ。どうだい?安くしとくよ!」
そう、得意げな顔をするおじさんは、奥さんのことが大好きなのだろう。
このネックレスはどうだい?髪留めも可愛くできてるだろう?と色々見せてくれた。
そのお店で、アリア副団長にブレスレットを買い、ノア団長は私にと髪留めを買ってくれた。
相変わらずの兄である。
そうして、市場をめぐっていれば、イケメンをナンパしているイリヤ副団長を目撃したり、この街の子だろう少年にお花を貰ったりした。
そして今。
「おー!やっぱり来ていたのか。相変わらず一緒にいるのな。」
「仲良しですからねぇ。」
「……。」
「……。」
アレクサンダー団長と、シャロン様に遭遇してしまったのである。
な ん て こ と だ !
あの日から一言も、一文字も会話していないし、目もあっていないシャロン様と会ってしまうだなんて…!
いや、気付けたはずだ。
気付けたはずなのに……。
思っていた以上に、ここが楽しくて忘れていた。
アホだバカだと言われるが、今はそれを認めよう。
あぁ……この状況をどうにかできるなら、この際、レオン団長でも良い。
いや、レオン団長が良い!
あの空気の読めなさで、この場を明るくして欲しい……!
お願いだから来て!今なら30文字くらい位なら褒め称えれそうだから!
そんな私の願いは叶うことなく、団長2人は和やかに話を続けていたのである…。
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