4 / 13
第1章 いつもの日常
コラム第01回 セレクテッド・シスターズ
しおりを挟むこの話は設定資料の回です。本編とは別に、コラム的な扱いで世界観や設定などを挟んでいこうと思います。なぜこのようなスタイルかというと、筆者自体が考えながら作って話を書いているから。ある意味、物語を作りながら書いている。プロの作家ならばあるまじきスタイルだが、私は素人なのでご容赦下さい。以後、設定資料編をコラム回とも呼びます。
コラム回は、最初は「ドラグナーの本分」とは別のブックとしてリリースしようと思っていたのですが、本作品を楽しいと思わなければ決して見られることのないブックになるのは残念だなと思い、本作の中に織り込むスタイルにしました。あとからワンクリックで話の位置を変えたり章へ移動させることができるので、あとから「設定資料集」という章に分けてまとめて移動させるかも知れませんが、今のところは最終更新分が常に最新のお話や設定資料の紹介部分、というスタイルにこだわりたいので、しばらく実験的に本編と設定資料とを織り交ぜるスタイルにしてみます。
***
初回はワッペン。エレノアが所属する組織のワッペン、ロゴの紹介。SLSという文字がベースとなっている。SLSはセレクテッド・シスターズ(SeLected Sisters)のイニシャルである。通称セレス。名前の通り、隊員は基本的に女性だ。(例外的に男性が数名いるが、とても貴重な存在である。危険を伴う場面に彼らは出てこない。もっぱら研究所勤務である)
セレスは「選ばれし乙女たち」である。ある者は先天的な「才能」によって選ばれ、ある者は後天的に与えられた「才能」によってその資格を得ている。その才能とは、魔法力を行使する能力である。
この世界の魔法は、基本的には人の能力で発動する。見る・聞く・話すという動作と同じように、魔法力を使えるのである。ただ、最初の頃はなぜそれができる人とできない人がいるのか分からなかった。科学が進み、研究が進んだことで魔法を発動すること、その能力の付与の仕方が分かったのだが、強力な力なので、国が管理することとなった。当然ながら国家機密である。
後に、その魔法力を物質に一時的に与えることで誰でも一時的に魔法を使えるが、これは例えば乾電池みたいなもので、魔法力を物質に閉じ込めておいてそれを後から人の手で開放することで魔法を発動させている。なので厳密には人が魔法を使うというよりも、封じ込めた魔法力を発動させるというのが正しい。その魔法力の源も、たどっていけばセレスに行き着くのだが、そのことはもちろん、製法も全て国家機密である。
ヒロインのエレノアはセレスの一人。彼女は飛行魔法が使える。そして飛行魔法のためにゴールドバードを捕獲する任務を負っている。セレスの魔法力は体力と同じで、心身を休めることで魔法力を少し回復させることができる。ただし一度に大量の魔法力を消費するとすぐに回復させることが難しい。生命の危険を伴う。その場合には研究所にて早急に魔法力の補充が必要になる。
なぜ自然に魔法力が回復するのかは不明。だが人為的に魔法力の供給&回復ができることは一部の人間にのみ知らされている機密事項でもある。要するに、とても特別な能力であるため、秘密が多い。
この世界の魔法力は、自然由来のものから抽出することもできる。例えば飛行魔法は飛行する物、今はゴールドバードという特殊な体液を有する鳥類からも得ることができる。鳥の種類ではなく、そういう特殊な体液を有する鳥ならば何でもいい。なぜゴールドバードが存在するのかはよく分かっていない。だが飛行魔法を使えるセレスにはそれが分かるというのだ。そういうわけでエレノアはゴールドバードを生け捕りにする任務に就いている。
魔法には飛行魔法以外のいくつかの種類があり、抽出方法もいくつかあるが、その話は別のコラムで書くことにします。今回はこの辺で終了。(コラム終わり)
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる


