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第38話 真宮さんのスマホ
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え? あれ? どうして仲里さんが俺の部屋にいるんだ?
まさか俺と一緒に、この部屋で……。
――早見。
「早見っ!」
「え?」
「どこを見てるのよ!」
「あ! 杏奈さん」
仲里さんがいることに驚いてしまい、気がつかなかったけど、俺に声をかけてきたのは腕組みをしながら壁に寄りかかる園崎杏奈だった。
彼女は背が低くいから、視界に入るまでに時間がかかってしまった……というのは黙っておこう。
「あなた本当にいつも、ぼーっとしているわよね」
「そんなことより、なんで杏奈さんまで俺の部屋にいるんだよ」
「それはこっちの台詞よ」
「いや、こっちでいいんだよ……」
「早見くん、ごめんなさい。部屋の前を通ったら、見覚えのあるスマホが床に落ちていたものですから……」
「スマホ?」
仲里さんは水色のカバーがついたスマホを俺に向けて見せた。
ん? このスマホどこかで……。
「そのスマホって」
「真宮さんのです」
「あ!」
そうだ! 真宮さんの! どうりで見た覚えがあったわけだ。
でもまてよ……真宮さんは果奈の部屋にいたよな?
「どうして真宮さんのスマホが俺の部屋に落ちていたんだろう……」
「早見くんの部屋にいたんじゃないんですか?」
「そうなのかな? さっきまで真宮さんは果奈の部屋にいたんだよ」
「果奈ちゃんの部屋ですか?」
「うん」
まぁ、スマホが一人で歩くわけないし、真宮さんが一度、俺の部屋に入ったことは間違いなさそうだ。
けれど、そうだとして、なぜ俺の部屋に入ったんだ?
「最初は俺の部屋を取ろうとしてたのかな?」
「どうでしょう……」
「真宮のスマホなんてどうでもいいわよ。それよりエリカちゃん! わたしたちの部屋を探しましょう! 二人だから広めの部屋にしないとね」
「なんで杏奈さんも泊まることに、なっているんだよ。それに俺はまだみんなが、夏休み中にこの家へ泊まることを認めてないからな」
「うるさいわね。早見はこれを真宮に届けておきなさいよ」
園崎杏奈は仲里さんの手からスマホを取り上げると俺にそれを押しつける。
「おわっ!」
手から滑り落ちたスマホをキャッチする――と仲里さんは杏奈さんに背中を強引に押されて部屋を出ていってしまった。
「まったく……」
それにしても、どうしたものか……とりあえず、この家に真宮さんたちが泊まることに反対しているのは俺だけ。
なにを考えているのか、母さんはすんなりOKをだしているし、妹まで賛成しているからなぁ……ここで俺が反対しても、このあいだのように果奈のお客さんとか言われたらなにも言えなくなってしまう。
仕方がない……許可を出すか……。
「とりあえずこいつを真宮さんへ渡しにいかないとな」
よく見ると水色のスマホカバーには端の方に小さな白いウサギがプリントされている。ウサギが好きなのかな?
俺は彼女のスマホをポケットに入れ部屋を出た。
果奈の部屋はいいとして、とりあえず端から順に確認していくか……。
妹の部屋のとなりのドアを開ける――と、そこには真宮さんがいた。
「真宮さん! よかった、すぐに見つか……」
思わず言葉が詰まる……。
俺に気がついた彼女の目には涙が浮かんでいた。
「春時……」
まさか俺と一緒に、この部屋で……。
――早見。
「早見っ!」
「え?」
「どこを見てるのよ!」
「あ! 杏奈さん」
仲里さんがいることに驚いてしまい、気がつかなかったけど、俺に声をかけてきたのは腕組みをしながら壁に寄りかかる園崎杏奈だった。
彼女は背が低くいから、視界に入るまでに時間がかかってしまった……というのは黙っておこう。
「あなた本当にいつも、ぼーっとしているわよね」
「そんなことより、なんで杏奈さんまで俺の部屋にいるんだよ」
「それはこっちの台詞よ」
「いや、こっちでいいんだよ……」
「早見くん、ごめんなさい。部屋の前を通ったら、見覚えのあるスマホが床に落ちていたものですから……」
「スマホ?」
仲里さんは水色のカバーがついたスマホを俺に向けて見せた。
ん? このスマホどこかで……。
「そのスマホって」
「真宮さんのです」
「あ!」
そうだ! 真宮さんの! どうりで見た覚えがあったわけだ。
でもまてよ……真宮さんは果奈の部屋にいたよな?
「どうして真宮さんのスマホが俺の部屋に落ちていたんだろう……」
「早見くんの部屋にいたんじゃないんですか?」
「そうなのかな? さっきまで真宮さんは果奈の部屋にいたんだよ」
「果奈ちゃんの部屋ですか?」
「うん」
まぁ、スマホが一人で歩くわけないし、真宮さんが一度、俺の部屋に入ったことは間違いなさそうだ。
けれど、そうだとして、なぜ俺の部屋に入ったんだ?
「最初は俺の部屋を取ろうとしてたのかな?」
「どうでしょう……」
「真宮のスマホなんてどうでもいいわよ。それよりエリカちゃん! わたしたちの部屋を探しましょう! 二人だから広めの部屋にしないとね」
「なんで杏奈さんも泊まることに、なっているんだよ。それに俺はまだみんなが、夏休み中にこの家へ泊まることを認めてないからな」
「うるさいわね。早見はこれを真宮に届けておきなさいよ」
園崎杏奈は仲里さんの手からスマホを取り上げると俺にそれを押しつける。
「おわっ!」
手から滑り落ちたスマホをキャッチする――と仲里さんは杏奈さんに背中を強引に押されて部屋を出ていってしまった。
「まったく……」
それにしても、どうしたものか……とりあえず、この家に真宮さんたちが泊まることに反対しているのは俺だけ。
なにを考えているのか、母さんはすんなりOKをだしているし、妹まで賛成しているからなぁ……ここで俺が反対しても、このあいだのように果奈のお客さんとか言われたらなにも言えなくなってしまう。
仕方がない……許可を出すか……。
「とりあえずこいつを真宮さんへ渡しにいかないとな」
よく見ると水色のスマホカバーには端の方に小さな白いウサギがプリントされている。ウサギが好きなのかな?
俺は彼女のスマホをポケットに入れ部屋を出た。
果奈の部屋はいいとして、とりあえず端から順に確認していくか……。
妹の部屋のとなりのドアを開ける――と、そこには真宮さんがいた。
「真宮さん! よかった、すぐに見つか……」
思わず言葉が詰まる……。
俺に気がついた彼女の目には涙が浮かんでいた。
「春時……」
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