献血に行った話

みやび

文字の大きさ
3 / 7

しおりを挟む
 
 
 ぺろ、と舌先が触れる。

 ひた……と唇が竿先に接して、

「ん……」そのまま口の中の。
 内側の粘膜と舌で包み込むように。彼女は咥え込む。


「いかがれふか……?」
「め、めちゃくちゃ気持ちいいです……」

 お胸もさっきからふにふにしてるし。
 やべ、もう普通に出そうなんですけど……。


「お姉さん、ぶっちゃけ、ヤバいっす」
 初めてだからわかんないけど、
 この舌技に耐えられる男なんかいないんじゃないのかな?

「一回抜く?」
「あ、、ハイ、お願いします」
 突然のタメ語。ちょっとドキッとする。
 年上彼女にリードされてる感がハンパない。なんつーか、……普通に可愛い。

「うっ、、」すみません、ギブです。
「ッ、んんっ……」
 脈打つ愚息を吸い上げたあと、

「……ぷは」
 口元からシャーレにどろっと白いやつを吐き出すと。
「……ょ。よかった。ちゃんとできた……」
「?」
 お姉さんは何か呟いたあと、ほんのりたかぶった息を整えて、テーブルの上にそれを置いた。


「こ、これでどのくらいの薬が作れるんすか?」
「えっ⁉︎ ええと二百人分くらいかナ?」
「そんなに作れんの⁉︎」

 ひええ……俺の精液すごすぎだろ。むしろ今までどんだけムダにしてきたのか……もっと早く知りたかった。


「――それも大事だけど、さ」
「は、はい?」

 おずおずと彼女が口を開く。
 薄く朱に色づき、瞳を艶めかせて。

「わたしたち、セックスするんだよ?」
「そ、そう、っすね」

 真剣な眼差し。
 ――勘違いなんかじゃない。この後、きっと俺たちは……。

「だから……その」
 言い淀む彼女。俺も唾を飲んで。
「――ちゃんとわたしのことも、きもちくして……?」
「ッ、」やっ、、、、べぇ~………。

 これはバレる。絶対童貞ってバレる。
 女の子とイチャイチャなんてしたことねぇよ……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

秘密のキス

廣瀬純七
青春
キスで体が入れ替わる高校生の男女の話

ナースコール

wawabubu
大衆娯楽
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...