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第01章 よくある話
03 ある放課後
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柔道部の試合に参加して以来、楓とはすっかり仲良くなり、いまでは毎日休み時間になると一緒に話したり、お昼を食べたりしている。
「ねぇ、これ、愛莉亜に似合いそうじゃない?」
「うん、愛莉亜ってスタイルいいから、絶対似合うよ」
「そ、そうかなぁ……。あ、じゃあこっちは凛に似合いそうじゃない?」
「確かに、かわいい~!」
放課後、私の所属する文芸部も、楓が所属する柔道部も今日は休み。だから、こうして教室でファッション雑誌を囲みながらおしゃべりしている。ちなみに凛――立河凛は、私と同じクラスで文芸部の仲間でもあり、友人のひとり。最近はこの3人で過ごすことが多い。
「あっ、そろそろ帰ろっか」
「もうそんな時間なんだ?」
「ほんと、時間がたつの早いね」
「ねー」
楽しい時間は、どうしてこんなにもあっという間に過ぎてしまうんだろう。気づけばもう、下校時間ギリギリになっていた。私たちは慌てて鞄を手に取り、名残惜しさを残しつつ教室を後にする。
ちなみに、私たち3人は全員電車通学なので、帰り道もこうして一緒になることが多い。――とはいえ、楓とは部活が違うから、平日にこうして一緒に帰れるのはちょっとしたレアタイムだったりする。
そして、帰り道――学校から駅へ向かう途中、賑やかな大通りを抜け、小さな住宅街へ差し掛かった、その時だった。
突如として、私たちの足元に光が浮かび上がった。
「えっ、な、なに!?」
「光……?」
「えっ、これって、まさか……!」
戸惑う楓と凛。だけど、私はその光の正体を知っていた。知ってはいたけど……まさか、こんな形で遭遇するなんて。
「やっぱり……魔方陣! 二人とも、ここから離れて!」
「む、無理っ!」
「足が……動かない……!」
私も二人の腕をつかんでその場から離れようとしたけど、身体がまったく動かない。どうやら、この魔方陣には、発動と同時に対象の動きを封じる術式が組み込まれているらしい。
私は急いで術式の解析を試みるけど――
「ダメ、分からない……。二人とも、私から離れないで!」
「うん!」
「わ、わかった!」
何が起きてもいいようにと構えを取り直した、その瞬間――
視界が、真っ白に塗り潰された。
「成功か?」
次の瞬間、そんな声がどこからか聞こえてきた。
「な、なに……!?」
「えっ!?」
楓と凛は、突然の出来事に動揺を隠せない。私ももちろん戸惑ってはいるけど、たぶん二人ほどではない。まずは周囲を確認することにした。
最初に目に入ったのは、先ほどの声を発したらしい男女の二人。どことなく顔立ちが似ていて、年齢も近そう――おそらく兄妹だろう。身につけているのは刺繍の豪華な衣装で、一目で「この国の重要人物」だと分かる。
そして、もっと気になるのは私たちの周囲に倒れ込んでいる白ローブの一団。みんな動かず、ぐったりしている。……おそらくだけど、彼らはこの召喚魔法の発動に全魔力を使い果たしたのだろう。
「ようこそ、お越しくださいました――勇者様」
妹らしき女性が、まさに予想通りの“セリフ”を口にした。
「よく来てくれた。我らの国を救ってくれ」
兄と思しき男の方は、やや尊大な態度でこちらを歓迎してくる。……いや、私たち、別に来たくて来たわけじゃないんだけど。
「な、なに……ここ……?」
「どこなの……?」
「たぶん……異世界。あの魔方陣は――異世界召喚のものだったんだよ」
「異世界召喚……? さっき“勇者”って言ってたし……」
「えっ、私たちが――勇者?」
突然の非現実に混乱する楓と凛。でも、私だって混乱していないわけじゃない。ただ、二人よりは落ち着いて状況を受け止められているのは事実だ。
だって私は――
幼いころから、こうなる可能性があることを、ずっと想定してきたから。
私の父は、かつて“勇者召喚”によって異世界に渡った。だから私は、異世界というものが現実に存在していると知っていた。そして、こうして“召喚される”という魔法が本当にあるのだということも、ずっと前から。
「どうだ?」
「はっ、真ん中の娘が勇者のようです。他の者は、違うようです」
「ふむ、そうか」
私たちが困惑している間にも、正面では何やらひそひそと会話が交わされていた。でも、その内容はしっかりと私の耳に届いていた。
どうやら、私たちの“称号”を勝手に鑑定したらしい。結果、真ん中――つまり私――が勇者だと判明したようだ。確かに、自分の情報を確認してみると、はっきり《勇者》と表示されていた。
……まあ、それはいいとして。断りもなく勝手に鑑定するって、普通にプライバシーの侵害だよね。この時点で減点。
「それで。ここはどこ? それに、あなたたちは誰?」
相手が誰かも分からないし、さっきから無礼を尽くしてくれているので、こちらも礼儀正しくする必要なんてない。というか、召喚されたって言い方をしてるけど、要は“拉致”なんだから。
「失礼しましたわ。ここはハルバトロス王国、わたくしは第一王女のリエールマイア・ド・リーラ・ハルバトロスと申します」
「私は、王太子のゲラルーダ・ド・リーラ・ハルバトロスだ」
王女を名乗る少女は優雅にカーテシーをしてみせ、王太子を名乗る少年は尊大な雰囲気をまといながら名乗った。
……というか、まさかのリアル王子様とお姫様。さすがに私だけじゃなく、楓も凛も若干テンション上がってるのが伝わってくる。
「それで、なんで私たちを?」
私が態度を変えずに問い返すと、二人はわずかに呆れたような、あるいは苛立ちを含んだ表情を浮かべながら答えた。
この世界には、突如として“魔王”が現れ、その侵攻によって国中が疲弊し、民は飢え苦しんでいるという。そして、それを打破するために、私――勇者を、異世界から召喚したのだと。
つまり……要するに、魔王を倒してくれ、ってことらしい。
うん、これ――嘘だね。
「これより、お前たちには陛下に謁見してもらう」
「お兄様、謁見の前に、お召し替えなさったほうがよろしいのでは?」
「ふむ……確かに、あのような格好では陛下に会わせられん」
王子様が“陛下に謁見させる”と宣言した直後、姫様が「着替えが必要」と提案し、兄である王子様もあっさりそれに同意した。
つまり、あれか。私たちの服装は“王様に会うのにふさわしくない”ってわけね。
……まあ、こっちとしては、ただの帰り道なんで制服姿なわけだけど。日本において学生の制服は、いわば“正装”みたいなもの。冠婚葬祭だってこれで行けるし、偉い人と会うときだって問題ない格好だ。
……とはいえ、この世界に“学生”も“制服”も存在しないのだとしたら、単なる揃いの変な服に見えるかもしれない。なるほど、文化の違いってやつだね。
ということで、私たちはメイドさんに案内され、ある部屋へと通された。
そこには、ドレス。ドレス。ドレス。
豪奢なものから繊細なレースのものまで、色とりどりのドレスがずらりと並んでいて、私たちはそこから好きなものを選んで着るように言われたのだった。
「うわぁ、綺麗!」
「これ、本当に着ていいの?」
「はい。お好きなものを、お選びくださいませ」
楓と凛はテンション爆上がり。……いや、私だって今かなり気分が上がってる。こんなドレスを着る機会、日本で普通に暮らしてたらまずない。テンションを上げるなってほうが無理だって。うーん、どれにしよう!
それから数十分、私たちはたっぷり時間をかけてお気に入りのドレスを選んだ。
私が選んだのは、深紅のオフショルダーでマーメイドラインのドレス。金糸の刺繍が胸元から裾にかけて流れるようにあしらわれている。
楓は、深みのあるグリーンに朱を差し込んだハイロードレス。肩には軽い装飾があって、凛々しさと華やかさが同居していた。
そして凛が選んだのは、淡いペールブルーのハイウエストでふんわりとしたAラインワンピース。レースが全体にあしらわれていて、まさに“可憐”という言葉がぴったり。
「畏まりました。それでは、ただいま各々の体に合わせて手直しさせていただきます。その間、湯あみなどなさってくださいませ」
「あっ、はい」
もちろん、選んだドレスはぴったり合うわけがない。近いサイズは選んだけれど、やっぱりドレスは体にぴったり合わせるもの。というわけで、その間にひと風呂浴びてください、ということらしい。
たしかに10月とはいえ、学校帰りで汗ばんでるし、このままドレス着たら台無しだもんね。
私たちは特に異を唱えることもなく、素直に湯あみに向かうことにした。……とはいえ、王子様の態度とかを考えると、一応の警戒は必要だと思うけど。
「今日暑かったから、ちょうどいいかも」
「ねぇ、この世界ってお風呂あるんだね?」
「どうだろ。湯あみって言うくらいだから、あるにはあるんじゃない? でもファンタジーものだと、王族とか貴族だけってパターン多いよね」
「あー、たしかに。平民は蒸し風呂とかタオルで体を拭くだけとかって感じ?」
「でしょ。でもここ、お城っぽいし――きっとちゃんとしたお風呂だよ」
そんな期待を胸に、メイドの案内についていくと……
本当にあった。お風呂。
「お風呂……!」
「よかったぁ」
「それじゃ、さっそく入らせてもらおっか」
「うんっ!」
勢いよく浴室に入ろうとしたら、メイドさんたちが「お手伝いします」と申し出てきたけど――当然、やんわりとお断りさせてもらったのは言うまでもない。
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更新ですが、最初の5話までは毎日朝7時に更新します。
次回は7/23です。
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「ねぇ、これ、愛莉亜に似合いそうじゃない?」
「うん、愛莉亜ってスタイルいいから、絶対似合うよ」
「そ、そうかなぁ……。あ、じゃあこっちは凛に似合いそうじゃない?」
「確かに、かわいい~!」
放課後、私の所属する文芸部も、楓が所属する柔道部も今日は休み。だから、こうして教室でファッション雑誌を囲みながらおしゃべりしている。ちなみに凛――立河凛は、私と同じクラスで文芸部の仲間でもあり、友人のひとり。最近はこの3人で過ごすことが多い。
「あっ、そろそろ帰ろっか」
「もうそんな時間なんだ?」
「ほんと、時間がたつの早いね」
「ねー」
楽しい時間は、どうしてこんなにもあっという間に過ぎてしまうんだろう。気づけばもう、下校時間ギリギリになっていた。私たちは慌てて鞄を手に取り、名残惜しさを残しつつ教室を後にする。
ちなみに、私たち3人は全員電車通学なので、帰り道もこうして一緒になることが多い。――とはいえ、楓とは部活が違うから、平日にこうして一緒に帰れるのはちょっとしたレアタイムだったりする。
そして、帰り道――学校から駅へ向かう途中、賑やかな大通りを抜け、小さな住宅街へ差し掛かった、その時だった。
突如として、私たちの足元に光が浮かび上がった。
「えっ、な、なに!?」
「光……?」
「えっ、これって、まさか……!」
戸惑う楓と凛。だけど、私はその光の正体を知っていた。知ってはいたけど……まさか、こんな形で遭遇するなんて。
「やっぱり……魔方陣! 二人とも、ここから離れて!」
「む、無理っ!」
「足が……動かない……!」
私も二人の腕をつかんでその場から離れようとしたけど、身体がまったく動かない。どうやら、この魔方陣には、発動と同時に対象の動きを封じる術式が組み込まれているらしい。
私は急いで術式の解析を試みるけど――
「ダメ、分からない……。二人とも、私から離れないで!」
「うん!」
「わ、わかった!」
何が起きてもいいようにと構えを取り直した、その瞬間――
視界が、真っ白に塗り潰された。
「成功か?」
次の瞬間、そんな声がどこからか聞こえてきた。
「な、なに……!?」
「えっ!?」
楓と凛は、突然の出来事に動揺を隠せない。私ももちろん戸惑ってはいるけど、たぶん二人ほどではない。まずは周囲を確認することにした。
最初に目に入ったのは、先ほどの声を発したらしい男女の二人。どことなく顔立ちが似ていて、年齢も近そう――おそらく兄妹だろう。身につけているのは刺繍の豪華な衣装で、一目で「この国の重要人物」だと分かる。
そして、もっと気になるのは私たちの周囲に倒れ込んでいる白ローブの一団。みんな動かず、ぐったりしている。……おそらくだけど、彼らはこの召喚魔法の発動に全魔力を使い果たしたのだろう。
「ようこそ、お越しくださいました――勇者様」
妹らしき女性が、まさに予想通りの“セリフ”を口にした。
「よく来てくれた。我らの国を救ってくれ」
兄と思しき男の方は、やや尊大な態度でこちらを歓迎してくる。……いや、私たち、別に来たくて来たわけじゃないんだけど。
「な、なに……ここ……?」
「どこなの……?」
「たぶん……異世界。あの魔方陣は――異世界召喚のものだったんだよ」
「異世界召喚……? さっき“勇者”って言ってたし……」
「えっ、私たちが――勇者?」
突然の非現実に混乱する楓と凛。でも、私だって混乱していないわけじゃない。ただ、二人よりは落ち着いて状況を受け止められているのは事実だ。
だって私は――
幼いころから、こうなる可能性があることを、ずっと想定してきたから。
私の父は、かつて“勇者召喚”によって異世界に渡った。だから私は、異世界というものが現実に存在していると知っていた。そして、こうして“召喚される”という魔法が本当にあるのだということも、ずっと前から。
「どうだ?」
「はっ、真ん中の娘が勇者のようです。他の者は、違うようです」
「ふむ、そうか」
私たちが困惑している間にも、正面では何やらひそひそと会話が交わされていた。でも、その内容はしっかりと私の耳に届いていた。
どうやら、私たちの“称号”を勝手に鑑定したらしい。結果、真ん中――つまり私――が勇者だと判明したようだ。確かに、自分の情報を確認してみると、はっきり《勇者》と表示されていた。
……まあ、それはいいとして。断りもなく勝手に鑑定するって、普通にプライバシーの侵害だよね。この時点で減点。
「それで。ここはどこ? それに、あなたたちは誰?」
相手が誰かも分からないし、さっきから無礼を尽くしてくれているので、こちらも礼儀正しくする必要なんてない。というか、召喚されたって言い方をしてるけど、要は“拉致”なんだから。
「失礼しましたわ。ここはハルバトロス王国、わたくしは第一王女のリエールマイア・ド・リーラ・ハルバトロスと申します」
「私は、王太子のゲラルーダ・ド・リーラ・ハルバトロスだ」
王女を名乗る少女は優雅にカーテシーをしてみせ、王太子を名乗る少年は尊大な雰囲気をまといながら名乗った。
……というか、まさかのリアル王子様とお姫様。さすがに私だけじゃなく、楓も凛も若干テンション上がってるのが伝わってくる。
「それで、なんで私たちを?」
私が態度を変えずに問い返すと、二人はわずかに呆れたような、あるいは苛立ちを含んだ表情を浮かべながら答えた。
この世界には、突如として“魔王”が現れ、その侵攻によって国中が疲弊し、民は飢え苦しんでいるという。そして、それを打破するために、私――勇者を、異世界から召喚したのだと。
つまり……要するに、魔王を倒してくれ、ってことらしい。
うん、これ――嘘だね。
「これより、お前たちには陛下に謁見してもらう」
「お兄様、謁見の前に、お召し替えなさったほうがよろしいのでは?」
「ふむ……確かに、あのような格好では陛下に会わせられん」
王子様が“陛下に謁見させる”と宣言した直後、姫様が「着替えが必要」と提案し、兄である王子様もあっさりそれに同意した。
つまり、あれか。私たちの服装は“王様に会うのにふさわしくない”ってわけね。
……まあ、こっちとしては、ただの帰り道なんで制服姿なわけだけど。日本において学生の制服は、いわば“正装”みたいなもの。冠婚葬祭だってこれで行けるし、偉い人と会うときだって問題ない格好だ。
……とはいえ、この世界に“学生”も“制服”も存在しないのだとしたら、単なる揃いの変な服に見えるかもしれない。なるほど、文化の違いってやつだね。
ということで、私たちはメイドさんに案内され、ある部屋へと通された。
そこには、ドレス。ドレス。ドレス。
豪奢なものから繊細なレースのものまで、色とりどりのドレスがずらりと並んでいて、私たちはそこから好きなものを選んで着るように言われたのだった。
「うわぁ、綺麗!」
「これ、本当に着ていいの?」
「はい。お好きなものを、お選びくださいませ」
楓と凛はテンション爆上がり。……いや、私だって今かなり気分が上がってる。こんなドレスを着る機会、日本で普通に暮らしてたらまずない。テンションを上げるなってほうが無理だって。うーん、どれにしよう!
それから数十分、私たちはたっぷり時間をかけてお気に入りのドレスを選んだ。
私が選んだのは、深紅のオフショルダーでマーメイドラインのドレス。金糸の刺繍が胸元から裾にかけて流れるようにあしらわれている。
楓は、深みのあるグリーンに朱を差し込んだハイロードレス。肩には軽い装飾があって、凛々しさと華やかさが同居していた。
そして凛が選んだのは、淡いペールブルーのハイウエストでふんわりとしたAラインワンピース。レースが全体にあしらわれていて、まさに“可憐”という言葉がぴったり。
「畏まりました。それでは、ただいま各々の体に合わせて手直しさせていただきます。その間、湯あみなどなさってくださいませ」
「あっ、はい」
もちろん、選んだドレスはぴったり合うわけがない。近いサイズは選んだけれど、やっぱりドレスは体にぴったり合わせるもの。というわけで、その間にひと風呂浴びてください、ということらしい。
たしかに10月とはいえ、学校帰りで汗ばんでるし、このままドレス着たら台無しだもんね。
私たちは特に異を唱えることもなく、素直に湯あみに向かうことにした。……とはいえ、王子様の態度とかを考えると、一応の警戒は必要だと思うけど。
「今日暑かったから、ちょうどいいかも」
「ねぇ、この世界ってお風呂あるんだね?」
「どうだろ。湯あみって言うくらいだから、あるにはあるんじゃない? でもファンタジーものだと、王族とか貴族だけってパターン多いよね」
「あー、たしかに。平民は蒸し風呂とかタオルで体を拭くだけとかって感じ?」
「でしょ。でもここ、お城っぽいし――きっとちゃんとしたお風呂だよ」
そんな期待を胸に、メイドの案内についていくと……
本当にあった。お風呂。
「お風呂……!」
「よかったぁ」
「それじゃ、さっそく入らせてもらおっか」
「うんっ!」
勢いよく浴室に入ろうとしたら、メイドさんたちが「お手伝いします」と申し出てきたけど――当然、やんわりとお断りさせてもらったのは言うまでもない。
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更新ですが、最初の5話までは毎日朝7時に更新します。
次回は7/23です。
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