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Episode7
しおりを挟む「第1に優夜は俺以外のやつに異界人とバレない方がいい。」
「異界人というのはとても珍しい存在でしたよね」
2人で森の中を並んで歩く。
「あとは、魔法やスキルについてだがそこは隠蔽偽装スキルが優夜にあったからなんとかなるだろう」
「何故イノリには僕のスキルが分かるのですか?」
「俺は神眼を所持してるからな、優夜も持っているスキルだと魔眼が似たスキルだ。」
神眼とは、魔眼よりも上位の鑑定眼でありこのスキルを使用出来るのは優夜が出会った例の神様やイノリのような古代の上位龍のみである。
そして神眼や魔眼などは神話クラスや伝説にしか記されていないスキルだ。
「魔眼ですか…。おや?ですが僕が魔眼を使用した際イノリのステータスは見れませんでしたが、使い方が間違っているのでしょうか?」
「いや違うと思うぞ。多分俺と優夜ではレベルの差と発動してる隠蔽偽装スキルのせいで見えてないんだ、でも契約したことによって主である優夜には俺のステータスが見えるはずだ。もう一度魔眼を発動して見てみるといい」
イノリの言われた通り優夜は魔眼を発動させると、ニコニコと笑顔を浮かべるイノリの前に少し青みがかった画面が宙に表示される。
名……イノリ(真名・■■■■■■■■■)
歳……457
レベル……124
HP……42000
MP……36000
スキル……古代魔法・神眼・自動回復・身体強化・気配探知・気配遮断etc
称号……龍族の血婚を結びし者・白龍・魅了せし者
「イノリ…貴方、結構歳いってるんですね。」
「そこ?まぁね。伊達に白龍とかやってるからな」
ステータスを見て納得したが、イノリとお互いが殺す気で戦えば今の自分では死ぬと優夜にはすぐに理解出来た。
(裏切られたら殺そうと思っていましたけどこのままでは返り討ちにされるのがいい所ですね。少し本気で鍛えますか)
「あとはそうだな~……」
色々とこの世界の常識や魔法についてなど聞きたかったことはほぼ全てと言っていいほど聞くことが出来た。
そして2日かけて森を抜け出すことが出来た。道中何度かモンスターに遭遇したが2人でなら敵ではなく、優夜の魔法の練習台としての役割を与えられていた。
〈龍族の血婚〉を結ぶ際に決められた、1日1度の吸血行為も問題なく行えた。吸血行為というと俗に言う吸血鬼のように首元から摂取するのではなくイノリは優夜の手首から摂取している。
手首からの血液もイノリが噛んで吸うのではなく、優夜が自身で短刀を使い切りつけそこから流れ出る鮮血を舐めていた。
「おっ!やっと見えてきたな~」
「大きな塀で囲まれていますね。」
「このままのペースだと着くのは夜だな。ま、そっちの方が何かと都合が良いし良かったかもな」
「夜の方が都合が良い意味をお聞きしても?」
「ん?あーゆう大きな街に入るにはスキルカードか冒険者カードが必要になるんだよ。要するに身分証みたいなもんだな」
モンスターがいる世界なのだからそれを狩って飯を食う人間を冒険者と呼ぶ。冒険者が発行できるカードを冒険者カードという。
しかしモンスターを狩ることが出来ず冒険者という職につけない人間には協会からスキルカードが発行されるのだ。
この2つのどちらかをこの世界では身分証とし、大きな街や国に入るときには門番に提示する形になっている。
「俺は持っていた気もしなくもないがどっかいってないんだよ、優夜はもちろん持ってないだろ?」
「えぇ。アイテムボックスの中にもそれらしき物は見当たりませんでした。」
「持ってないって馬鹿正直言うとまた面倒くさくなるからな、こーゆうのは夜暗いときにちゃっちゃっと塀の上からお邪魔するのが吉だ!」
「おや、それはなんとも面白そうですねぇ。」
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投稿頻度遅くなります。
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