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フィリスとミホ
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シロ……あの人は一体何者なのだろう。
この世界の人達なら、魔力があるのは当たり前だと言うのは勉強したし
そこは引っ掛からないんだけれど、あの嫌な感じは一体……
少なくとも、私が今まで関わってきた人たちの中で、あんな力を感じた事は無かった。
まだ、私の力が弱いだけなのかもしれないけれど……
「でもフィリスは何も感じて無かったし……私の勘違いだったのかも、だってこの学園にそんな力を持った生徒が入学出来るはずが無いもん」
私は、自分の席に座りながら一人でそう呟く。
そんな私を、フィリスは少し不思議そうな目で見てきた。
「フィリス?どうかした?」
「それはこっちのセリフです、どうかしたのですか?」
「んーちょっと考え事を……って先生来たよ!」
私は、フィリスにそう答えて慌てて姿勢を正した。
シロの事は今は忘れておこう、今色々と考えたってどうしようもないし……
「……今は授業に集中しよ」
*******
昼休みになり、フィリスといつもの所に向かっている途中後ろから声を掛けられた。
「ミホ!どうしたの?」
「今日シロさんに会いましたよね?」
「シロさん……うん、会ったけれど……それがどうしたの?」
「ちょっと着いて来て下さい、っと貴女もいたんですね、フィリスさん」
「えぇ……沙羅と今から昼食を共にするので後にしてくれません?」
フィリスは、ミホを一度睨みつけた後、私の手を引いて行こうとしたその時。
ミホに反対の手をパシッと掴まれてしまった。
「そうは行きません、」
「ダメです、行かせません。沙羅私と行きましょう?」
「えっと……」
どうしよう、フィリスもミホも喧嘩腰になってしまっているし……この状態にしてしまうと、多分私が何を言っても聞いてくれないだろうし……
「あら?貴女って随分と独占欲が強いのね?そんなんじゃ沙羅に嫌われるんじゃない?」
クスクスと笑いながらミホは、フィリスの事を煽った。
すると、フィリスもミホに負けないくらいの勢いで言葉を返す。
「貴女に言われたくないわ、沙羅を自分のものみたいに扱って、そう言うのどうかと思いますよ」
「ちょ、ちょっと……!!」
「沙羅……?」
「なによ、急に……」
「いい加減にして!私は今からフィリスとお昼に行く、その後ミホの所に行く。
それでいいよね?」
「はぁ?」
「いいよね?」
「はぁ……分かったわよ」
「そうね……ごめんなさい、沙羅」
「ううん、大丈夫じゃあ行こう」
そう言って私は、フィリスの手を取り裏庭にへと向かった。
私の後ろで、ミホが何か言っていた気がしたけれど、付き合っていたらご飯を食べる時間が無くなってしまうし、無視する事にした。
でも……なんでミホは私にシロに会ったか、と聞いてきたのだろう。
もしかして私が何かしちゃったとか……?でも、会ったと言っても少し
言葉を交わしただけだし、何もしていないと思うんだけど……
そうこう考えている間に、裏庭へと着いた私はフィリスに促されるままベンチへと座りお弁当を広げた。
「さっきはすみません……少し取り乱してしまいました……」
「ううん、大丈夫だよ」
「引きましたよね……?私とミホさんが言い争って……あんな事するつもりは
無かったのです」
フィリスはそう言って、困った様な笑顔を浮かべた。
私は、そんなフィリスの頭を優しく撫でた。
その行動に驚いたのか、フィリスは私の方を目を丸くしてジッと見つめてきた。
「あの……沙羅……?」
「私は見たことが無いフィリスが見れて嬉しかったよ?それに、フィリスはやっぱり優しいなって思った」
そう言うと、照れてしまったのかフィリスはほんのりと頬を赤くした。
でも、やっぱりミホが言っていた事が気になる……早くご飯を終わらせてミホの元に急ごう……
この世界の人達なら、魔力があるのは当たり前だと言うのは勉強したし
そこは引っ掛からないんだけれど、あの嫌な感じは一体……
少なくとも、私が今まで関わってきた人たちの中で、あんな力を感じた事は無かった。
まだ、私の力が弱いだけなのかもしれないけれど……
「でもフィリスは何も感じて無かったし……私の勘違いだったのかも、だってこの学園にそんな力を持った生徒が入学出来るはずが無いもん」
私は、自分の席に座りながら一人でそう呟く。
そんな私を、フィリスは少し不思議そうな目で見てきた。
「フィリス?どうかした?」
「それはこっちのセリフです、どうかしたのですか?」
「んーちょっと考え事を……って先生来たよ!」
私は、フィリスにそう答えて慌てて姿勢を正した。
シロの事は今は忘れておこう、今色々と考えたってどうしようもないし……
「……今は授業に集中しよ」
*******
昼休みになり、フィリスといつもの所に向かっている途中後ろから声を掛けられた。
「ミホ!どうしたの?」
「今日シロさんに会いましたよね?」
「シロさん……うん、会ったけれど……それがどうしたの?」
「ちょっと着いて来て下さい、っと貴女もいたんですね、フィリスさん」
「えぇ……沙羅と今から昼食を共にするので後にしてくれません?」
フィリスは、ミホを一度睨みつけた後、私の手を引いて行こうとしたその時。
ミホに反対の手をパシッと掴まれてしまった。
「そうは行きません、」
「ダメです、行かせません。沙羅私と行きましょう?」
「えっと……」
どうしよう、フィリスもミホも喧嘩腰になってしまっているし……この状態にしてしまうと、多分私が何を言っても聞いてくれないだろうし……
「あら?貴女って随分と独占欲が強いのね?そんなんじゃ沙羅に嫌われるんじゃない?」
クスクスと笑いながらミホは、フィリスの事を煽った。
すると、フィリスもミホに負けないくらいの勢いで言葉を返す。
「貴女に言われたくないわ、沙羅を自分のものみたいに扱って、そう言うのどうかと思いますよ」
「ちょ、ちょっと……!!」
「沙羅……?」
「なによ、急に……」
「いい加減にして!私は今からフィリスとお昼に行く、その後ミホの所に行く。
それでいいよね?」
「はぁ?」
「いいよね?」
「はぁ……分かったわよ」
「そうね……ごめんなさい、沙羅」
「ううん、大丈夫じゃあ行こう」
そう言って私は、フィリスの手を取り裏庭にへと向かった。
私の後ろで、ミホが何か言っていた気がしたけれど、付き合っていたらご飯を食べる時間が無くなってしまうし、無視する事にした。
でも……なんでミホは私にシロに会ったか、と聞いてきたのだろう。
もしかして私が何かしちゃったとか……?でも、会ったと言っても少し
言葉を交わしただけだし、何もしていないと思うんだけど……
そうこう考えている間に、裏庭へと着いた私はフィリスに促されるままベンチへと座りお弁当を広げた。
「さっきはすみません……少し取り乱してしまいました……」
「ううん、大丈夫だよ」
「引きましたよね……?私とミホさんが言い争って……あんな事するつもりは
無かったのです」
フィリスはそう言って、困った様な笑顔を浮かべた。
私は、そんなフィリスの頭を優しく撫でた。
その行動に驚いたのか、フィリスは私の方を目を丸くしてジッと見つめてきた。
「あの……沙羅……?」
「私は見たことが無いフィリスが見れて嬉しかったよ?それに、フィリスはやっぱり優しいなって思った」
そう言うと、照れてしまったのかフィリスはほんのりと頬を赤くした。
でも、やっぱりミホが言っていた事が気になる……早くご飯を終わらせてミホの元に急ごう……
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