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遂に完成
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「で、出来たー!!」
沙羅の大きな声と共に、ケーキの飾りつけが完了した。
生クリームで綺麗にデコレーションされたケーキに、フルーツをふんだんに使ったタルトが二つ。
「美味しそう……」
「今食べたらだめですからね?」
「わ、分かってるって!食べるのは当時の明日だって」
「そうならいいのですが……沙羅は何をするか分かりませんからね……」
フィリスは、ジトッと沙羅を見詰める。
すると、沙羅はあははと苦笑いをしながらごまかしていた。
やれやれ……と思っていると、私の服を誰かが引っ張った。
不思議に思いながら、引っ張られた方を見てみるとそこに居たのはエミリアだった。そして、エミリアは小さな声て私に言った。
「次の料理は私達が少し進めておくから、ルカはプレゼントの方進めてきて大丈夫だよ?」
「えっ?でも……」
「明日が本番なのに完成していないのはダメでしょ?でも!無理は厳禁!分かった?」
そう言ったエミリアの顔は、真剣で絶対に譲らないぞと言わんばかりだった。
それに、私は苦笑いしながら分かりましたと答えた。
それを聞いたエミリアはニコッと笑い、他の皆に声を掛けて料理の準備を始めた。
そして私は、お言葉に甘えてプレゼントの準備の為にその場を離れたのだった。
*****
「さて、折角お時間を頂いたのですから……この時間でどうにか完成させないと」
そう呟きながら、私は材料を取りだし作業に取り掛かった。
机に並べた宝石を眺めながら、どの宝石でやれば上手くいくのだろう。
と私は悩んでいた。こんなに失敗するのだから、もしかしたら宝石の方に
何か問題があるのかもしれない、と思い宝石を一つずつ確認していくことにした。
そうする事数十分、私はやっと納得する宝石を見付けた。
「これなら……」
私が選んだ宝石は、深い青色のサファイアだった。
深い青色が、彼のイメージにとても合っていたのでこの宝石を選んだ。
この宝石をルークが付けている所を想像し、これなら喜んでくれると確信した。
そして、私はすぐに作業に取り掛かった。
「ふぅ……」
深呼吸をして、心を落ち着ける。
大丈夫、私ならやれる……そう言い聞かせて、宝石に魔力を込めた。
「っ……だめ、このままやったら、また宝石が割れちゃう」
もっと、気持ちを込めて、魔力をコントロールして……
私の力は、強すぎてしまうから宝石が割れてしまう。
でも、私なら大丈夫、自分を信じて……そう思いながら魔力を流し続けた。
すると、サファイアは淡い光を放ち始めた。
よかった……成功することが出来たんだ……と一安心した所で、私の意識は遠のいていった。
*****
「か……ルカ……!!」
「んんっ……エミリア……?」
「ルカ!よかった……全然返事が無いから心配したんだよ?」
エミリアは、私の意識が戻った事に安心したのか、私を強く抱きしめてくれた。
少し痛いな……と苦笑しながらも、私はエミリアの頭を優しく撫でてあげることにした。
「ベッドには誰が……?」
「あ、私だから安心して!それで……無理しないでって言ったのに、また無理したの?」
「いえ、完成したら安心して……」
「そっか……じゃあ、もう少し休んでて?料理の方は大体準備出来たから」
そう言って、エミリアはキッチンの方に帰って行った。
全然返事が無いと言っていたけれど……と時計を見れば……
「えっ!?こんな時間!?もう夜じゃない……」
私は、あれから数時間も意識を失っていたようだ。
でも、そんなに眠ったからなのか体調の方はかなり良くなっていた。
これなら、明日のパーティに参加出来そうだと思い、私はゆっくりと立ち上がった。
沙羅の大きな声と共に、ケーキの飾りつけが完了した。
生クリームで綺麗にデコレーションされたケーキに、フルーツをふんだんに使ったタルトが二つ。
「美味しそう……」
「今食べたらだめですからね?」
「わ、分かってるって!食べるのは当時の明日だって」
「そうならいいのですが……沙羅は何をするか分かりませんからね……」
フィリスは、ジトッと沙羅を見詰める。
すると、沙羅はあははと苦笑いをしながらごまかしていた。
やれやれ……と思っていると、私の服を誰かが引っ張った。
不思議に思いながら、引っ張られた方を見てみるとそこに居たのはエミリアだった。そして、エミリアは小さな声て私に言った。
「次の料理は私達が少し進めておくから、ルカはプレゼントの方進めてきて大丈夫だよ?」
「えっ?でも……」
「明日が本番なのに完成していないのはダメでしょ?でも!無理は厳禁!分かった?」
そう言ったエミリアの顔は、真剣で絶対に譲らないぞと言わんばかりだった。
それに、私は苦笑いしながら分かりましたと答えた。
それを聞いたエミリアはニコッと笑い、他の皆に声を掛けて料理の準備を始めた。
そして私は、お言葉に甘えてプレゼントの準備の為にその場を離れたのだった。
*****
「さて、折角お時間を頂いたのですから……この時間でどうにか完成させないと」
そう呟きながら、私は材料を取りだし作業に取り掛かった。
机に並べた宝石を眺めながら、どの宝石でやれば上手くいくのだろう。
と私は悩んでいた。こんなに失敗するのだから、もしかしたら宝石の方に
何か問題があるのかもしれない、と思い宝石を一つずつ確認していくことにした。
そうする事数十分、私はやっと納得する宝石を見付けた。
「これなら……」
私が選んだ宝石は、深い青色のサファイアだった。
深い青色が、彼のイメージにとても合っていたのでこの宝石を選んだ。
この宝石をルークが付けている所を想像し、これなら喜んでくれると確信した。
そして、私はすぐに作業に取り掛かった。
「ふぅ……」
深呼吸をして、心を落ち着ける。
大丈夫、私ならやれる……そう言い聞かせて、宝石に魔力を込めた。
「っ……だめ、このままやったら、また宝石が割れちゃう」
もっと、気持ちを込めて、魔力をコントロールして……
私の力は、強すぎてしまうから宝石が割れてしまう。
でも、私なら大丈夫、自分を信じて……そう思いながら魔力を流し続けた。
すると、サファイアは淡い光を放ち始めた。
よかった……成功することが出来たんだ……と一安心した所で、私の意識は遠のいていった。
*****
「か……ルカ……!!」
「んんっ……エミリア……?」
「ルカ!よかった……全然返事が無いから心配したんだよ?」
エミリアは、私の意識が戻った事に安心したのか、私を強く抱きしめてくれた。
少し痛いな……と苦笑しながらも、私はエミリアの頭を優しく撫でてあげることにした。
「ベッドには誰が……?」
「あ、私だから安心して!それで……無理しないでって言ったのに、また無理したの?」
「いえ、完成したら安心して……」
「そっか……じゃあ、もう少し休んでて?料理の方は大体準備出来たから」
そう言って、エミリアはキッチンの方に帰って行った。
全然返事が無いと言っていたけれど……と時計を見れば……
「えっ!?こんな時間!?もう夜じゃない……」
私は、あれから数時間も意識を失っていたようだ。
でも、そんなに眠ったからなのか体調の方はかなり良くなっていた。
これなら、明日のパーティに参加出来そうだと思い、私はゆっくりと立ち上がった。
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