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フィリスとの記憶
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「まず、私とフィリスは付き合ってます」
チラッと、フィリスの方を見ながら私は口を開く。
二人は、改めて私達が付き合っていると言うのを聞いて、びっくりしたような
表情を浮かべたけれど、すぐに納得がいったような顔をしていた。
「まぁ、アレを見せられたら納得もするわ。付き合ってない、なんて言われたら
逆にビックリよ」
ミホはそう言って笑う。
そして、ユーリは私達を見つめ微笑むと、口を開いた。
「フィリスが幸せそうで……私もうれしいわ」
そう言って、ユーリはフィリスの方を見る。
そんなユーリに気が付いたフィリスは、嬉しそうな笑みを浮かべていた。
私は、そんな二人を見て心がポカポカと温かくなる。
この二人には、色々な事があったけれど、今こうやってお互いの幸せを祝い
合える……そんな関係になれたことが私も本当に嬉しい。
「フィリス……良かったね」
「……はい、ユーリありがとうございます」
「それで、二人はどうやって付き合う事になったんですの?」
ミホがワクワクした様子で、私達に声を掛ける。
私とフィリスはお互いの顔を見ながら微笑むと、ミホの方へと向き直る。
「私とフィリスの出会いは……この学園に来てからで……」
そう呟いて私は当時の事を思い出す。
私がこの世界に来て、ルカにこの学園に入らないか?と誘われたのが
全ての始まりだった。
この学園に入る為に、皆の力を借りて沢山勉強をしたりしたのも、もう懐かしい
思い出だ。
「へぇ……誘われてこの学園に……何でこの学園に誘われたんですの?」
「んーそれは……」
私がこの学園に来た理由……それは、アイツから離れる為。
けれど、そんな事二人に言える訳も無く、私はどう誤魔化そうかと
フィリスの方をチラリと見ると、私に任せてください。という表情で頷いた。
「ルカに勧められたんですよ、聖女の勉強をするならこの学園が良いって……ね?沙羅」
「う、うん!そうなの、私も勉強したいって思っていたから丁度良いかな?って思って」
私は、何とか誤魔化せたか?と思い二人の様子を窺うが 特に何か言われることは無かった。
いや、きっと思う事はあるんだろうけれど、私に気を使ってくれているんだ……
そう思うと、本当にありがたいな。としみじみ思った。
「えっと……それから私はこの学園に無事入学することが出来て、そしてフィリスに出会ったの」
出会った頃のフィリスは、今と変わらず優しくて、綺麗で……けれど
私の事はあまり良く思っていないような……そんな雰囲気もあって、少し怖かったような記憶がある。
「このフィリスが……?信じられませんね」
ユーリは不思議そうな
表情を浮かべると、フィリスにそう声を掛ける。
そんなユーリにフィリスは溜息を吐くと口を開いた。
「あの頃は……色々ありましたから」
「…………そうね、あの頃は私もフィリスも色々ありましたものね」
ユーリはそう言うと、寂しそうな表情で床をジッと見つめている。
そんなユーリに、フィリスは優しく微笑むと口を開いた。
「私はあの頃の事はもう気にしてません、だって悪いのはあの魔女だったのですから……」
「……ありがとう、やっぱり貴女は変わったわね。沙羅さんのお陰?」
「そうよ、沙羅は私にとって本当に大切な人なの。だから、沙羅に何かしようとしたら許さないから」
そう言って、フィリスはミホに向かって微笑んだ。
その言葉を聞いたミホは、少し驚いた表情を浮かべたが すぐに笑顔になった。
「大丈夫よ、それに私も気になってる人がいるの」
「えっ!!???!会長それって本当ですの!!?」
ミホはユーリの言葉に驚きの声をあげると、ユーリの事をジッと見つめる。
そんなミホに、いつもの笑顔を浮かべると 口を開いた。
「えぇ、本当よ。まぁ……その人は私の気持ちに気が付かないみたいだけど」
「会長の気持ちに気が付かないなんて……」
ユーリの顔を見て私は確信した、ユーリの気になっている人……それはミホだ。
まぁ、ミホはそんな事気が付いてないみたいで、一体誰が……と考えている。
これは……前途多難だ。
チラッと、フィリスの方を見ながら私は口を開く。
二人は、改めて私達が付き合っていると言うのを聞いて、びっくりしたような
表情を浮かべたけれど、すぐに納得がいったような顔をしていた。
「まぁ、アレを見せられたら納得もするわ。付き合ってない、なんて言われたら
逆にビックリよ」
ミホはそう言って笑う。
そして、ユーリは私達を見つめ微笑むと、口を開いた。
「フィリスが幸せそうで……私もうれしいわ」
そう言って、ユーリはフィリスの方を見る。
そんなユーリに気が付いたフィリスは、嬉しそうな笑みを浮かべていた。
私は、そんな二人を見て心がポカポカと温かくなる。
この二人には、色々な事があったけれど、今こうやってお互いの幸せを祝い
合える……そんな関係になれたことが私も本当に嬉しい。
「フィリス……良かったね」
「……はい、ユーリありがとうございます」
「それで、二人はどうやって付き合う事になったんですの?」
ミホがワクワクした様子で、私達に声を掛ける。
私とフィリスはお互いの顔を見ながら微笑むと、ミホの方へと向き直る。
「私とフィリスの出会いは……この学園に来てからで……」
そう呟いて私は当時の事を思い出す。
私がこの世界に来て、ルカにこの学園に入らないか?と誘われたのが
全ての始まりだった。
この学園に入る為に、皆の力を借りて沢山勉強をしたりしたのも、もう懐かしい
思い出だ。
「へぇ……誘われてこの学園に……何でこの学園に誘われたんですの?」
「んーそれは……」
私がこの学園に来た理由……それは、アイツから離れる為。
けれど、そんな事二人に言える訳も無く、私はどう誤魔化そうかと
フィリスの方をチラリと見ると、私に任せてください。という表情で頷いた。
「ルカに勧められたんですよ、聖女の勉強をするならこの学園が良いって……ね?沙羅」
「う、うん!そうなの、私も勉強したいって思っていたから丁度良いかな?って思って」
私は、何とか誤魔化せたか?と思い二人の様子を窺うが 特に何か言われることは無かった。
いや、きっと思う事はあるんだろうけれど、私に気を使ってくれているんだ……
そう思うと、本当にありがたいな。としみじみ思った。
「えっと……それから私はこの学園に無事入学することが出来て、そしてフィリスに出会ったの」
出会った頃のフィリスは、今と変わらず優しくて、綺麗で……けれど
私の事はあまり良く思っていないような……そんな雰囲気もあって、少し怖かったような記憶がある。
「このフィリスが……?信じられませんね」
ユーリは不思議そうな
表情を浮かべると、フィリスにそう声を掛ける。
そんなユーリにフィリスは溜息を吐くと口を開いた。
「あの頃は……色々ありましたから」
「…………そうね、あの頃は私もフィリスも色々ありましたものね」
ユーリはそう言うと、寂しそうな表情で床をジッと見つめている。
そんなユーリに、フィリスは優しく微笑むと口を開いた。
「私はあの頃の事はもう気にしてません、だって悪いのはあの魔女だったのですから……」
「……ありがとう、やっぱり貴女は変わったわね。沙羅さんのお陰?」
「そうよ、沙羅は私にとって本当に大切な人なの。だから、沙羅に何かしようとしたら許さないから」
そう言って、フィリスはミホに向かって微笑んだ。
その言葉を聞いたミホは、少し驚いた表情を浮かべたが すぐに笑顔になった。
「大丈夫よ、それに私も気になってる人がいるの」
「えっ!!???!会長それって本当ですの!!?」
ミホはユーリの言葉に驚きの声をあげると、ユーリの事をジッと見つめる。
そんなミホに、いつもの笑顔を浮かべると 口を開いた。
「えぇ、本当よ。まぁ……その人は私の気持ちに気が付かないみたいだけど」
「会長の気持ちに気が付かないなんて……」
ユーリの顔を見て私は確信した、ユーリの気になっている人……それはミホだ。
まぁ、ミホはそんな事気が付いてないみたいで、一体誰が……と考えている。
これは……前途多難だ。
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