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第16章
16-1 【初めましてで、さようなら】
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「メイドに扮して、色んなところ行けなくなったじゃないか!」
雪華はメイドに扮して自由を楽しんでいた。
「当たり前だ。
無防備に出歩けなくするのが、最終目的だからだ。」
不穏な言葉を返す夫、アーウィス。
雪華もアーウィスの言い分に反論しようと言いかけて、進行方向の廊下の先が騒がしいのに気づいた。
アーウィスは雪華を廊下の端に手を引き、廊下の中央を開けてお辞儀をする。
アーウィスの1番上の厄介な兄。
ハンス・ウォルト・ハウゼン伯爵
一代限りの公爵への降格を回避する為に、没落貴族の娘と金を積んで婿入りした王子だった。
アーウィスとは似ても似つかぬ程、豚やカエルと表現する方が納得が行く容姿をしている。
怠惰生活をしていた代償だろう。
ハンス・ウォルト・ハウゼン伯爵一行は廊下の中央を歩いて行く。
ハウゼン伯爵はふと、廊下の端に目を向けて止まる。
セツ(雪華)の目の前に止まったようだ。
「そこのメイド、顔をあげよ。」
ハウゼン伯爵はセツに声を掛けた。
ハウゼンの私兵の護衛が、無遠慮にセツの腕を掴むとハウゼンの近くに寄せられ立たされる。
ハウゼンは舐める様にセツの上から足先まで見回すと、
「世の愛人になるが良い。」
ハウゼン伯爵は宣言する。
雪華の目に嫌悪の眼差しが宿ると、無言のまま拳を握りこみ戦闘体制に肩幅に足を広げる。
「感動しすぎて言葉もないか、初々しいのー。」
ハウゼン伯爵は押し黙ったままのメイドを勝手に解釈しながら、触れようと手を伸ばすと、
「ヘブっッツ?」
不様な声を上げながら、アーウィスに蹴り飛ばされていた。
雪華よりアーウィスの方が我慢の限界だったのだろう。
アーウィスを攻撃しようとするハウゼン伯爵の私兵を、セツは背後から右肋骨下あたりの背面を拳で叩き込む。
肋骨が粉砕され、戦闘不能になりうめき倒れる。
その間も他の残りの私兵をアーウィスは叩きのめすと、
「帰るぞ!」
アーウィスは雪華に手を伸ばす。
雪華も迷う事なく、アーウィスの手を取ると龍宮へと帰って行った。
雪華はメイドに扮して自由を楽しんでいた。
「当たり前だ。
無防備に出歩けなくするのが、最終目的だからだ。」
不穏な言葉を返す夫、アーウィス。
雪華もアーウィスの言い分に反論しようと言いかけて、進行方向の廊下の先が騒がしいのに気づいた。
アーウィスは雪華を廊下の端に手を引き、廊下の中央を開けてお辞儀をする。
アーウィスの1番上の厄介な兄。
ハンス・ウォルト・ハウゼン伯爵
一代限りの公爵への降格を回避する為に、没落貴族の娘と金を積んで婿入りした王子だった。
アーウィスとは似ても似つかぬ程、豚やカエルと表現する方が納得が行く容姿をしている。
怠惰生活をしていた代償だろう。
ハンス・ウォルト・ハウゼン伯爵一行は廊下の中央を歩いて行く。
ハウゼン伯爵はふと、廊下の端に目を向けて止まる。
セツ(雪華)の目の前に止まったようだ。
「そこのメイド、顔をあげよ。」
ハウゼン伯爵はセツに声を掛けた。
ハウゼンの私兵の護衛が、無遠慮にセツの腕を掴むとハウゼンの近くに寄せられ立たされる。
ハウゼンは舐める様にセツの上から足先まで見回すと、
「世の愛人になるが良い。」
ハウゼン伯爵は宣言する。
雪華の目に嫌悪の眼差しが宿ると、無言のまま拳を握りこみ戦闘体制に肩幅に足を広げる。
「感動しすぎて言葉もないか、初々しいのー。」
ハウゼン伯爵は押し黙ったままのメイドを勝手に解釈しながら、触れようと手を伸ばすと、
「ヘブっッツ?」
不様な声を上げながら、アーウィスに蹴り飛ばされていた。
雪華よりアーウィスの方が我慢の限界だったのだろう。
アーウィスを攻撃しようとするハウゼン伯爵の私兵を、セツは背後から右肋骨下あたりの背面を拳で叩き込む。
肋骨が粉砕され、戦闘不能になりうめき倒れる。
その間も他の残りの私兵をアーウィスは叩きのめすと、
「帰るぞ!」
アーウィスは雪華に手を伸ばす。
雪華も迷う事なく、アーウィスの手を取ると龍宮へと帰って行った。
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