異世界転生した俺は最強の魔導騎士になる

ひとつめ帽子

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第1章 誕生から幼少期

第11話 戦いを終えて

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 目が覚めると、景色が変わっていた。
木造の質素な家具が置いてある十畳程のこの部屋は宿屋の一室のはず。
身体の傷も痛みも無くなっている事から、恐らく治癒魔法によって治療されたのだろう。

 少し硬めのダブルベッドから降りて、そのまま一階に降りる。
そこには宿屋の受付嬢が立っており、俺見て嬉しそうに微笑む。

「目が覚めたのね、坊や!
身体中傷だらけで、ジノさんがあなたを抱き抱えてきた時はどうなる事かと思ったわ。
でも、ジノさんの治癒魔法のお陰で傷は治ったみたいね。
もう大丈夫なの?」

「ええ、ご心配おかけしました」

 俺はペコリと頭を下げる。

「そんな事は無いわ。
自衛団のみんなが本当にあなたに感謝していたのよ。
村のみんなもね。
あなたは村を救ってくれた英雄よ。
とても可愛らしいけれどね」

 そう言って受付嬢は俺の頭を撫でる。

「ジノさんや自衛団の皆、他の村の人達もまだ教会にいるはずよ。
皆もあなたに御礼を言いたいはずだから、一度教会に行ったら?」

 俺は頷いて宿屋を後にする。

 外に出ると、もう真っ暗になっていた。
しかし、松明が至る所に設置してあり、明るさが保たれている。
周りを見れば、戦いの痕跡がまだ残っていた。
未だに凍りついている地面。
フレイムウォールによって焼け焦げた地面。
デコボコの地面は俺が変質させてしまったからだろう。
家屋には殆ど被害ははなかったものの、広場の地面はメチャクチャになっていた。
それを見て、俺が戦ったんだよな、と実感する。

 少し歩くと協会が見えてきた。
教会は真っ白い外壁に緑の屋根、そして壁の正面には丸いステンドグラスが鮮やかに煌めいていた。
俺は出入り口の大きな扉を開くと、中にいる人達が一斉に俺を見る。
そして皆驚き、次いでその顔が綻ぶ。

「シンくん、だろう?
オークから助けてくれてありがとう!」

「怪我はもう大丈夫なの!?
意識を失っていたから皆心配してたのよ」

「本当に感謝してもしきれない。
君は村の小さな英雄だ!」

「あんなに身体がボロボロになるまで私達の為に戦ってくれたなんて……。
あなたが生きていて本当に良かった」

 口々に俺はお礼を告げられる。
俺ははにかみながら奥へと進む。
そして奥の広い空間には自衛団の人達が横になっていた。
ジノもそこにいて、治癒魔法をかけている所だった。
俺がそこに近付くと、立つ事の出来る自衛団の若者は俺に手を差し出し握手を求めてきた。

「気が付いたんだね。
本当に君は凄いよ。
オークを次々な倒し、ハイオークすらも倒してしまうなんて!
僕らだけでなんて、とても守りきれなかったよ」

 青年はそう言って握手した手をブンブンと振り回す。

「え、ええ。僕も必死だったので、あまり実感はないんですけれど……」

 俺は苦笑いしながらそう伝える。
実際そうなのだ。
皆を守りたい、一人も死なせたくない、そう思い、ただ必死に動いていた。

「君は本当に五歳なのかい?
あんな魔法、俺は見た事ないよ。
初めて君を見た時は、こんな子供が戦うなんて考えられなかったが……。
そんな君に救われた。
ありがとう」

 そう言ってきた渋いおっちゃんは少し足を引きずっていた。
櫓の木の支柱に足が挟まれていたはずだ。

「足は大丈夫ですか?」

「なーに、ジノさんの治癒魔法のお陰で大したことは無いよ。
ただ、まだ痛みが残ってるような気がしてね。
情けない姿になってる訳さ。
じきに痛みの感覚も無くなるそうだ」

 そう渋いおっちゃんは苦笑いして言った。
残りの自衛団の人達は布の上で横になっていたが、命には別状がないらしい。
その人達にも口々に感謝と賞賛の言葉をもらった。

「大手柄だな、シン」

 そんな俺を見てジノがそう言った。
その顔は微笑んでいたが、すぐに険しくなる。

「だが、無茶し過ぎでもある。
私が到着するのが遅れた責任もあるが、無茶をし過ぎれば命を落とすぞ」

 厳しい口調で警告するジノ。
俺はその言葉を真っ直ぐに受け止め、頷く。

「そうだよな……。
過信もあったと思う。
自分は強くなった、っていう自信はあったけれど、未熟な所はまだ多過ぎたよ。
心配かけてゴメン」

 俺は素直に頭を下げる。
頭を上げると目を見開くジノがいた。

「お前が素直に頭を下げるとはな。
いつものお前なら、『お前が早く来ないからだろ』だの『言われなくてもわかってる』だの、反発してくるかと思ったが」

「……そんなに反抗的だったっけ?」

 俺は自分の事を見直すべきなのか?
そんなに反抗的になったつもりはないんだが。

「だが、反省点は私にもある。
お前の力を信じ過ぎていたのは私も同じだからな」

 そう言ってジノは、すまなかった、と頭を下げる。

「ジノ、俺はもっと強くなりたい。
色んな人を守れるように。
そして、何より自分の事くらい、守れるようになりたい」

 俺は真剣な顔でジノに告げる。

「だから、もっと鍛えてくれ。
せめてジノの影くらい踏めるようになりたい。
その日まで、もう少し頼りにさせてもらうよ。
良いかな?」

 そう言い終えると、ジノはフッと笑う。

「良いも悪いもない。
いつでも頼れ。
私はお前の父親だからな」

 そう言って俺の頭を乱暴に撫でた。
そして俺達は教会をあとにする。
多くの人から感謝を告げられながら。

 地球にいた頃、こんなにも多くの人から感謝された事はあっただろうか?
いや、そもそも人の為にそこまで必死なった事が、まず無かった。
そうしようと、思うことすらも。
この世界は俺が元いた地球、そして日本より文明は遥かに劣っている。
不便な事は多い。
でも、色んな人が助け合って生きている。
危険は多い。
不幸も多い。
だから、手を合わせなければ生きていけない。
そんな世界で、俺はこれからも生きていく。
だから、俺の中で生前よりも何かが変わり始めていた。
それとも、変わり始めたのはジノの影響なのだろうか?




 俺達はその後、宿屋で一泊し、翌朝里へと戻る事になった。
戻る前にリリアさんへの土産として村の名物のワインを三本もらった。
ついでに俺へのお礼の品として果実酒も一本頂いた。
買うつもりだったが、村を救ってくれた英雄からお代は受け取れない、と断られた。
宿の代金も同じだ。
そして俺達は土産の品を持って、里へと帰った。

 里に戻って、俺はリリアさんの家に出向き土産を渡してから、そのままミーシャさんの家に向かった。
 今日もいつものように作業場で作業をしているようで、もくもくと煙を上げて何かを燻しているようだった。
俺の存在にすぐ気付き、振り返る。

「あら?シン。また来たの?」

「はい、また来ました。
ミーシャさん、お願いがあります」

「やーよ」

 顔をプイッと背けて作業を続けるミーシャさん。
 えぇえぇぇっ!?
まだ何も言ってないじゃん!

「内容くらい聞いて下さいよぉ!」

 俺はミーシャさんに縋り付く。

「どうせあんたの事だから、一緒に狩りに行きたい!だとか何とか言うんじゃないの?
リリアから聞いたわよ。
治癒魔法を必死になって覚えに来た、ってね。
子供は遊んでなさい。
それが仕事よ」

 そう言ってミーシャさんは背を向けたまま手をフリフリと振る。

「僕は強くなりたいんです!
ミーシャさん!お願いしますっ!」

 俺は深々と頭を下げる。

「ダメったらダメ。
危険だし、何より私がそれを受けるメリットが無いわ。
ジノと違って私は物好きじゃないから」

 そう言って、諦めなさい、と続けた。
くそぅ、強情だな。

「わかりました。
メリットですね?」

 俺はそう言って顔を上げる。

「なによ、なんかある訳?」

 ミーシャさんが振り返る。
俺は腕を組んで告げる。

「もしも、僕を狩りに連れて行ってもらえるなら、ジノにミーシャさんと食事に行くよう促します」

「っんな!?バカッ!何言ってんのよ!?」

 ミーシャさんは顔を真っ赤にして動揺する。
フフ、これは一つの賭けだったが、大当たりのようだ。
日頃の様子を見て、行き着いた答えだ。
ミーシャさんはジノに惚れている。
けれど素直になれず、奥手なミーシャさんは一歩踏み出せずにいるのだ。
でも、それは俺の予想で確信はなかった。
だが、当たったようだな。

「それの何処にあたしのメリットがあんのよ!?」

「あれ?良いんですか?
ジノがミーシャさんの取ったお肉食べたいなぁ、と前に言ってましたよ」

 完全に口から出まかせである。
そもそもジノはあまり肉を食べない。

「そ、そうなの?
で、でもジノなら直接言って来そうな気もするけれど……」

 考え込むミーシャさん。
これはいける。
いけるぞ!

「いやいや、ジノはああ見えて恥ずかしがり屋な所もありますから。
女の人に頼み込む事に抵抗があるかもしれませんよ。
でも、ミーシャさんが食事をするのが嫌、というのなら、仕方ありません。
僕も身を引きます」

 そう言って俺は背を向ける。
その肩をガシッと掴まれた。

「だ、誰も嫌とは言っていないわ。
仕方無いわね。
どうしても私の取ったお肉が食べたいっていうなら、うん、考えてもいいわ」

 そう言ってウンウン、と頷くミーシャさん。
チョロい……。

「いやいや、正直迷惑な事を話してしまったと思ってます。
無理しなくて大丈夫ですよ?
考えてみればこれはジノにとってのメリットであって、ミーシャさんは関係ないですもんね」

 俺はあっけらかんと言い放つ。
ぐぬぬ、とミーシャさんが呻く。

「だ、だから、別に嫌とか無理に、とかそういう事ないから」

「あれ?ミーシャさんもジノと食事したいと?」

「だ、誰もそんな事を言ってないでしょ!?
馬鹿じゃないの!?」

 憤慨するミーシャさん。
顔は真っ赤である。
うーん、可愛い人だなぁ。
揶揄い甲斐がある。

「では、この話は無かったことに」

 そう言って俺はスタスタ去っていく。
すると瞬時にミーシャさんに回り込まれた。
腕を組んで俺の前に仁王立ちしている。

「……わかったわよ。
狩りの手伝いをしたいんでしょ?
それじゃ一度連れてったげる。
一度だけだからね?」

 ミーシャさんは苦渋の決断をするかのようにそう言った。
すると俺は満面の笑みになる。

「ありがとうございます!
ミーシャさん!任せておいて下さいよ!
ジノにはバッチリ伝えて食事の時間を作ってもらいます!
いや、むしろ作らせますから!」

「そ、そんなに必死にしなくていいから!
ジノが来る気がないなら、それでも良いわ」

 そう言ってミーシャさんはそっぽを向く。
この人はそうやって自分の気持ちを伝えずにずっと来たんだろうなぁ。
俺的にはジノとミーシャさんはお似合いだと思うけれど。

「……わかりました。
でも、大丈夫ですよ。
ジノはミーシャさんと食事したいと思ってます」

 多分な。
いや、正直知らんけどな!

「ほ、ほんと?
ま、まぁ、期待はしてないわ。
あいつ朴念仁だし。
何考えてるか、よくわかんないし」

 顔を赤くしたままブツブツ呟くミーシャさん。

 ともかく、俺達はそれぞれ約束したのだった。
俺は帰宅し、すぐにジノの下に行く。


「ジノ!肉喰いたいだろ!?
今度ミーシャさん所に飯食いに行って来いよ!
むしろ行け!」

 ジノを見つけると俺はすぐに声をかける。
すると、ジノが振り返り口を開いた。

「急に何を言い出す?
それにミーシャの料理を食べろだと?
面白い冗談だな。
アイツは昔から料理の腕は絶望的に悪いぞ。
毒耐性が上がるレベルだ」

 ハッハッハ、と笑うジノ。
俺はその言葉を聞いて固まった。

「なんだ?シン。
急に石みたいに固まって。
……お前、まさかと思うが……」

「ジノ」

 俺は椅子を持って来てそれに登り、ジノの肩に手を置く。

「俺の為に、死んでくれ」

「貴様っ!ミーシャと何の約束をしたのだ!?
吐け!この大馬鹿者っ!」

 俺の胸ぐらを掴んで振り回すジノ。
あぁ、普段温厚なジノがここまで取り乱すとは。
流石ミーシャさん、ハンパねぇっす。



 その後、ミーシャさんとジノとの食事会はきちんと行われた。
それはまた、別のお話である。
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