異世界転生した俺は最強の魔導騎士になる

ひとつめ帽子

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第4章 少年期後編

第69話 アネッサ・エルフィン②

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 木漏れ日が降り注ぐ森の中、二人の女性が肩を並べて歩いている。
狼人族とエルフの女性二人が並んで歩く様はそうそう見られる光景ではない。



「ふーん、それで二人は今に至るって訳ね」

 今は里周辺の見回り。
広大な森ではあるが、生き物の気配を出来るだけ遠くまで感知させるよう集中していれば隅々まで歩き回る必要は無い。
そして狼人族である私は鼻も利く。
周辺に神経を張り巡らせながら、相次ぐミーシャ様からの質問に私は受け答えていた。

「それで、あんた達は恋人同士なの?」

 ミーシャ様がストレートに尋ねてくる。
その顔からは特に茶化す様子はなく、単純に浮かんだ疑問の答えを求めてるようだった。

「恋人とは言えないでしょうね。
主従関係……といった所でしょうか?」

「主従関係、ね。
でもあんたはシンの事好きなんでしょ?」

 違うの?と首を傾げて尋ねてくる。

 正直どう答えるべきか悩んでしまう。
本音を言えば好き、である。
人としても。
一人の男性としても。
しかしそれを伝える事で、彼の負担になってしまったり、あるいは今の関係が崩れる事が怖い。
ああ見えてシン様は責任感が強い。
あの日、私を迎え入れた時から今日に至るまで、シン様が私を蔑ろにした事など一度としてない。
此の身に宿るフェンリルも含めて、彼はずっと面倒を見てくれているのだ。
シン様無しでは、またフェンリルの暴走が始まってもおかしくはない。
その事を理解し、受け入れた上で側にいてくれているのだ。
好きだと伝える事で、相手の気持ちまで求めてしまう自分が怖い。
今のこの関係が、壊れてしまう事が、何より怖い……。

 私が押し黙って僅かに俯いていると、ミーシャ様は溜息をつく。

「顔に出てるわよ。
別に、あんたがシンの事を好きでも何でも構わないし、首も突っ込んだりしないわ」

 ただね、とミーシャ様は続ける。

「自分の気持ちを伝えずに後悔するくらいなら、伝えて後悔した方が良いと私は思うわね」

 私は顔を上げてミーシャ様を見る。
ミーシャ様はどこか遠くを見て、物悲しげな顔をしていた。

「……ミーシャ様は、伝えずに後悔したのですか?」

「んー、まぁね。
私の場合はアイツが戻ってきた時には、アイツの中で他の誰かがいるのがわかったから。
今更伝えても、手遅れなんだな、って悟っちゃったのよ」

 アイツ、とは……。

「……ジノ様、ですか?」

 私は事情はよくわからないが、そんな気がしたので尋ねてみる。
確かシン様の話では、ジノ様は長い間里を離れて戻ってきたとか。

 ミーシャ様は何かを諦めたような顔つきで頷いた。

「シンには言わないでね。
ま、あの子はわかってるかもしれないけど。
なんにせよ、これは私の胸の内に秘めておくってもう決めてるから」

 ……胸の内に秘めておく、か。
相手に気持ちを伝えずに過ごし、再会した時には既に相手の心には他の誰かが居座っている。
それは……とても悲しく切ない事だと思う。

「しかし、ジノ様は未だ独身だと聞き及んでおります。
チャンスが無い訳でもないのでは?」

「そりゃあまぁアイツはずっと独り身だけどね。
長年アイツの事見てるからわかんのよ。
あー、コイツ好きな人を置いて此処にいるんだな、ってね。
別に踏み込んで聞いたりしてないし、アイツも自分の事あんまり喋らないから詳しくは知らないけどね」

 ……複雑だ。
ジノ様は好きな人がいるのに離れて此処にいる。
ミーシャ様は好きな人が近くにいても、その心は遠くにいる。
どちらもその想いは複雑で、そして共通するのは二人共を諦めたのだろう。
だから、伝えずに後悔するくらいなら、伝えて後悔しなさい、と。
その言葉が私の胸にチクリと刺さる。

「……人の心は……気持ちは、難しいです」

 私はボソリと呟いた。

「そうねぇ。
人の心は難しいし、気持ちの整理がつかない事なんて沢山あるわよね、
良い事は行動しないとやってこないのに、悪い事は何もしなくたってやってくるもの」

 やんなっちゃうわよねー、と溢すミーシャ様。
見た目だけなら私より僅かに歳が上に見える彼女だが、実際は私の倍生きている。
きっと、想像出来ないような様々な経験や苦労があった事だろう。

「……私の気持ちに整理がついたら、この想いを伝えても、良いかもしれません」

 私はミーシャ様の助言を受け止め、考えてみる事にした。

「そうね、そうしなさい」

 そんな煮え切らない私を見て、ミーシャ様は優しく微笑んで頷いた。

「にしても、あんたといいリアナといい、あいつ子供のくせにどんだけモテてんのよ。
そこが一番腹立つわ」

 美しい顔をしかめてミーシャ様は言う。
その物言いに私は思わずクスクス笑ってしまった。

「ちなみに、ジーナスにも一人シン様を溺愛している女性が一人いますよ。
シン様への熱意はある意味では私より上かもしれません」

 私はジーナスにいるあの女性を思い浮かべてそう言った。
きっと今も「シン様がいないッ!」と騒いでいるに違いない。

「ヤバイわね……。
ジノもねぇ。
あんな朴念仁のくせにモテるのよ。
ほら、昨日までいたあの吸血鬼も。
絶対ジノの事好きよね」

「間違いないですね」

 私は即答する。

「親子揃って腹立つわー」

 左手に握ってる黒く長い弓を胸の前に持ってきて力強く握りしめるミーシャ様。
私はそれを見て思わず苦笑い。

「そういえば、あのシュヴァイン王子、でしたか?
彼はどのような人物なのですか?」

 私は話を変えようと思い別の質問を投げかける。

「私も正直、会うのは初めてなのよ。
でも、エルフの間じゃ有名なのよ、あの王子。
良い意味でも、悪い意味でもね」

 意味深な事を最後に言って切れ長の目を細めるミーシャ様。

「良い意味でも、悪い意味でも、ですか」

「そっ。
気まぐれ王子、なんて世間じゃ呼ばれてるけど、ようはなのよ。
エルフこそが最も優れた種族であり、他種族は全て劣っている、ってね。
だからこそエルフを怖いぐらいに愛し、他種族への差別が物凄く強い人なのよ。
少し話してみただけでもわかったでしょう?」

「少しばかりシン様との会話を聞いてそれは感じました」

 それを思い出すと私も腹が立つ。
でしょうね、と呆れ顔のミーシャ様は言う。

「彼の性格を象徴するような事件が昔あったのよ。
リッツボーン伯爵一家惨殺事件、って聞いた事ない?」

 伯爵を惨殺?
いつの頃の話なのだろうか。
私は聞いたことはなかった。

 私は素直に首を横に振った。
ミーシャ様は、そか、と一言言って再び口を開く。

「十五年前くらいかな。
その頃エルフを狙った人攫ひとさらいが横行しててね。
里にもその事への注意喚起があったもんよ。
なんでも、エルフを攫って高値で売り付ける悪人がいる、ってね」

「それは……酷い話ですね……」

 まったくよ、と苦々しげにミーシャ様を言って続ける。

「エルフの私が言うのも何だけど、他種族に比べて長い間若さを保ち、男女問わず顔が整ってるからエルフは高く買い取られるそうよ。
盗賊か、ゴロツキか、わからないけれど、金欲しさにエルフを狙う奴等が後を絶えなかった時期があるの。
そこでシュヴァイン殿下が一人で動き出した」

 なるほど。
エルフ絶対主義者であるあの王子はエルフを食い物をする奴等など許せるはずもない、という訳なのだろう。

「シュヴァイン殿下はしらみつぶしに人攫いをする連中を殺していったそうよ。
しかもどの死体も手足や指、耳が綺麗に切断されていたみたい。
おそらく、拷問して情報を聞き出したうえで殺したんでしょうね。
たった一人でそれを成し遂げ、攫われたエルフを買った奴等も全て殺して回っていったそうよ」

 その徹底ぶりに私は思わず生唾を飲み込んで聞き入ってしまう。

「ま、待ってください……。
十五年前、と言いましたよね?
あの王子は今いくつなのですか?」

「今二十歳を少し超えたところ、だったかな。
つまり、あの王子は六、七歳くらいでそんな事を一人で行う異常者だったの」

 六、七歳……。
今のシン様よりも遥かに幼い……。

 ミーシャ様は続けて口を開く。

「そして、彼はある伯爵がエルフの人攫いを斡旋あっせんしていた事を知ったらしいわ。
そいつが全ての元凶だった訳。
そこそこに権力もある人物だったし、悪事は金の力で揉み消していたみたいだけど、あの王子は執拗に追い込んだみたい。
最終的に、伯爵含む家族を全て惨殺したらしいわ。
その惨状は本当に酷いものだったそうよ」

 淡々と語るミーシャ様だったが、私はその残酷さを聞いた顔を歪める。

「……そんな事をして、彼は罰せられなかったのですか?」

「伯爵が行ったのは人身売買だけに留まらず、領民から多くの税を貪り、支払えない者には重罰を課せる極悪人でね。
むしろ殺害された事を賞賛する者の方が多かったくらいなのよ。
その後、その王子は殺害と共に伯爵が行った悪事を全て公にし、自分の行いの正当性を訴えたみたい。
勿論、それで許される事でもなく、エルフ王国に戻った彼はしばらく牢獄に入れられていたそうよ。
牢獄に入れられただけで、重罰が無かったのはまだ彼が幼かったのもあるかもしれないわね」

 いくら子供と言えど、人族の貴族を殺害したのなら、ある程度の罪を問われるのは仕方ないだろう。
それがいくら正しい事だったとしても、そのやり方は行き過ぎていると言わざるを得ない。

 私は険しい顔つきのままミーシャ様の話を聞き入っていた。

「王子という立場であっても、牢獄へ入れたのですね……」

「その伯爵が悪人でなかったら、場合によっては極刑もあり得たかもしれないけどね」

 そうミーシャ様は言ってそのまま続ける。

「なんにせよ、そんな彼を英雄視する者も多くいたみたいね。
悪意と欲望のままに虐げられ、食い物にされたエルフ達のその怒りと悲しみを、多くの人に代わって彼が断罪したのだから。
そんな彼を牢獄に入れるなど、言語道断と声荒げる者も多かったみたい。
逆に、そんな非道な行いを平然とするなんて悪魔の所業だと言う者もいた。
当時のエルフ王国は少しばかり荒れてたみたいね。
私もその頃王国に足を運んだことあるけど、王子の解放を求める声は沢山聞いたわ」

 なんとなく、あのシュヴァイン王子という人間性がわかったような気もした。

「根は悪人ではない……という事でしょうか?」

「エルフにとっては、ね。
他種族からすれば彼と距離を置く者は多いみたい。
伯爵の屋敷から複数名のエルフの娘を助け、手厚く保護した一方で、その屋敷で囲われていた他種の達は放置されたというわ。
“気まぐれ王子”という呼び名はそもそも人族がつけたもの。
いつもは温厚に見えても、一度逆鱗に触れれば彼は人が変わる。
だからエルフである私達はともかく、他種族のあんたとシンは気をつけなさい。
特にシンは既に臨戦態勢になってるから、見てるこっちはヒヤヒヤすんのよ」

 少しは大人になったかと思ったのに、まだまだガキね、とミーシャさんはボヤく。

 フェンリルからの警告もあり、シン様の警戒心は高まるばかり。
しかし、ミーシャ様の話を聞く限り、エルフに危害を加えるような人ではなさそうだ。
では、ここに来た理由は一体?

 私は片手を顎に当てて物思いにふけっていると、里の方からいきなり禍々しい気配が膨れ上がるのを感じた。
それにはミーシャ様も敏感に反応する。

「この気配は……」

「噂の王子、の其れですね」

 私がミーシャ様の言葉に続けて言うと、顔を見合わせ同時に一つ頷いた。
そして即座に森の中を二人で疾走する。

 まさか、シン様とあの王子が早くもやり合っているのだろうか?と思ったが、そうでもない様子。
まだシン様の気配は強まっていないのが何よりの証拠。
まだ戦闘には至っていない。
しかし、シン様の事だ。
あれだけ警戒していた相手がこんな気配を放てば間違いなく動くはず。
そうやって一人で何でも抱え込んでしまうのがシン様の悪いところだ。
頼りになる反面、こんな風に放って置けない部分がある。

 私とミーシャ様は更に加速し、この禍々しい気配に向かって森を風のように駆け抜けていった。
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