23 / 55
三兄弟の性教育/別短編番外・過保護息子s×偏屈父
1
しおりを挟む※こちらは健全作品『人嫌いの錬金術師と過保護な息子たち』の不健全短編です。
…ある日のこと。
ノアは定期的に行っている息子たちの身体検査に取り組んでいた。
1日1人ずつ部屋に呼び、体に異変はないか、精神面での変化はないかなどを事細かに調べるのだ。
「…ふむ。体の方に異常は何も無いようだな」
1人目…長男・モーリスのカルテを書き終えたノアは、小さく頷いてから再び顔を向き合わせる。
「ではモーリス。生活する中で何か違和感や疑問はあるか?」
「そうですね…実は最近人の感情に関してある疑問がありまして」
「ほう、珍しいな」
家族の中でも最も穏やかな性格で、家族以外の人間とも無難にコミュニケーションを図れるモーリス。
そんな彼の疑問と聞き、ノアも興味深そうにメモをとる。
「実は…とある住人の方に好意を抱かれているようでして…」
「好意?…それは親愛ではなく、性愛のようなものか?」
「おそらく。…もちろん私にその気は全くないのですが、万一のことも考えてそのようなことも学んでおいた方がいいと思っているのです」
『そのようなこと』と濁したのはすなわち『性的な』ことだ。
ノアはメモを取りながら深く頷くも、その表情はどこか複雑そうだ。
「ふむ…たしかに一理あるが…『知識』としては学んでいるのだろう?…ならばそれ以上のこと私が教えられることでもないしな…」
錬金術師を志してから異性に興味が無かったノアは性知識は本だけ、経験はもちろんゼロ…すなわち完全な童貞だった。
最低限の…生物学的ことは知識として知っているが、実技などはからっきしだ。
「ですが…だからと言って下手に部外者を招きいれれば私たちの秘密が露呈してしまう恐れもあります。…最悪、王都にホムンクルスの存在を嗅ぎ付けられる恐れも」
「…女性型ホムンクルスの研究が進めばとも思ったが…仮に完成しても、生まれた娘にそんなことはさせられないからな…」
『困ったものだ』と頭を抱えるノア。
しかしそんな父親とは違い、モーリスは何処か楽しそうにほほえむ。
「えぇ、困ったものです。…ですので、私にひとつ提案とお願いが」
「提案と…お願い?」
眉間に皺を寄せるノアに、モーリスは穏やかな笑顔で頷く。
そして…
「はい。本だけでは分からない性の知識や技術を
……『お父さまの体』で、お勉強させてください」
とてもにこやかな笑顔でそう言い放ち、ノアの体をベッドに押し倒した。
……………………
…………………………………
「ま、待てモーリス!わ、私は男だぞ!」
「なにか問題でも?本には同性間でも似た行為は可能だと書かれていたので、勉強には適していると思うのですが…」
「どんな本を読んだんだ…!」
部屋のベッドには押し倒され服を剥かれかけたノアと、涼しい顔で行為に及ぼうとするモーリス。
珍しく慌てふためく父親の姿に少し興奮しながらも、モーリスはあくまで冷静にことを進めようとする。
「さて、まずは…『愛撫』から」
ノアの白衣を、ワイシャツを、下着のシャツをゆっくりと脱がし…さらけ出された薄く白い胸に舌を這わせる。
「ひっ…!も、モーリス…やめな、さい…!」
「お父さまの命令でも、それはきけません」
顔を真っ赤にして首を横に振るノアだが、モーリスはそれを無視して愛撫を続ける。
片手の指先で胸の先…乳首を優しくこね、もう片方の手でノアの顎を掴む。
「あっ、やめ…ひっ…!」
「かわいい…お父さまは感じやすいのですね」
そうしてモーリスはゆっくりと唇を重ねる。
父親の味を堪能するように…何度も角度を変え、舌を絡めてその反応を伺っていた。
「んんっ…!ふ、ぅ…」
「ん、おとうさま…♡気持ちいいですか?」
「く、くすぐったい…だけ、だっ…!」
非力な腕で必死に抵抗するノア。
しかし相変わらずモーリスは涼しい顔でそれを難なく押しとどめる。
「そうですか?…では、もっと直接的な愛撫に切り替えましょう」
そう言って脱がせたシャツでノアの両腕を優しく縛り上げると、モーリスは体位を変えてノアの下半身へと顔を近づけた。
そして…
「ひっ…!ま、まさか…モーリス!や、やめなさい…」
「大丈夫ですよ。お父さまを傷付けるようなことはしません。…とても気持ちがいいらしいですから」
「モーリっ、ぁあぁああっ♡♡」
モーリスの口が恐怖に萎えたノアの性器に吸い付いた瞬間、甲高い悲鳴が部屋中に響いた。
「やっ♡もー、りすっ♡やめ、やめなさっ…んぁあっ♡♡」
これまで性的なこととは無縁だったノアに容赦のないフェラチオをしかけるモーリス。
腰を震わせ生娘のように甘い声をあげる父親をしっかりと見据え、その姿を目に焼き付けていた。
(お父さま、可愛らしい…♡あんなに可愛い泣き顔をされては、こちらも我慢出来なくなってきます)
泣きながら喘ぐ父の姿をオカズに、モーリスもこっそりと自身の男性器を扱き始める。
立派な成人サイズのそれはノアのものより一回り以上大きく、早くも先走りを零し始めていた。
「あぁあっ♡♡もっ、むり♡モーリス♡モーリスぅ♡たのむ、から♡はなして、くれぇ♡♡」
やがてノアはすぐに我慢出来なくなり、懸命に射精を堪えようとベッドのシーツを握りしめた。
だがモーリスは手をゆるめるどころか、トドメを刺すように舌先で尿道を刺激しながら強く吸い付く。
「ん、ぁあぁあっ♡♡♡やめ♡モーリス、やめなさ…っ♡♡」
(ダメです。…遠慮なく、いっぱい出してくださいね、お父さま♡)
「ひっ♡だめ♡だめ、ぁあっ♡でるっ♡でるぅぅう♡♡♡」
ーービュクビュクッ!!
そしてノアは呆気なく我が子の…モーリスの口内に吐精してしまい、生理的な涙を零しながらぐったりとベッドに沈みこんだ。
「…はぁ…はぁ…」
「んっ…♡ごちそうさまでした。お父さま、気持ちよかったですか?」
「な、んで…こんなこと、を…」
優しく頭を撫で、顔を寄せるモーリスに掠れた声で問いかけるノア。
するとモーリスは一瞬きょとんとした表情を見せたが、すぐにいつもの穏やかな顔に戻った。
「もちろん、性行為のお勉強のためですよ。異性だけでなく、同性ともこのようなことをする可能性もゼロではないので」
「だ、だからと…いってだな…」
「……お父さま、お体が汚れてしまいましたね」
ふと話題を(強引に)変えると、モーリスはノアの体を横抱き…いわゆるお姫様抱っこをしてから部屋の外へと出た。
全裸のまま抱き上げられ、運ばれるノアは顔を真っ赤にしてモーリスの胸板を叩く。
「も、モーリス!こんな格好で…!」
「大丈夫ですよ。エルとヴィヴィアンは外に出かけていますし、こんな町外れに来る人間はそうそういませんから」
「そういう問題では…っ、むぐ!」
まだ喚こうとする父親の口をキスで塞いだモーリス。
そのままノアの口内を舌で蹂躙しながらバスルームに入ると、いつの間にか用意されていた浴槽のお湯にノアの体をゆっくりと下ろした。
「ぷはっ…はぁ…も、もーりす…」
「キスだけでとろけてしまいましたか?」
激しいキスに脱力してしまったノアを見つめながら服を脱ぎ去ったモーリスは、そのままノアが入る浴槽に浸かる。
男ふたりでは狭い浴槽だったが、モーリスはノアの体を自分の上に乗せることでスペースを確保していた。
2
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる