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ずっと一緒にいようね。
しおりを挟む「っ、はあっ……え、夢……?」
私、新くんに刺された、よね?
スマホを見ると夢とおなじ日にちを示している。
「約束したのは夢じゃないよね? LINE来てるし……。」
夢と同じように外に出たが今のところは何も違和感はない。
「どこ行くの?」
「そ、蒼くん……?」
あれ、夢と同じ……?
「えっと、さくらちゃんと遊びに行くの。」
「そうなの? 今日詩と出かけようと思ってたんだけど……来週は空いてる?」
来週遊ぶって約束するのも夢と同じ……。
「そ、蒼くん……!」
怖くなった私は蒼くんに思わず抱きついてしまった。
「どうしたの?」
蒼くんはそう言って急に抱きついた私を抱き締め返してくれる。
「蒼くん大好きなの。私から離れないで。」
「当たり前でしょ。神河さんと遊ぶんじゃないの?」
「ううん、蒼くんといる。」
「……どうしたの本当に。」
「い、嫌だった……?」
急にこんなこと言われたら迷惑だよね。早く新くんたちに会いに行こう……。
「そんなわけない。可愛すぎて俺死にそうだよ。俺も詩のこと好きだよ。」
そう言って私の唇に優しく口付けた。恥ずかしいよ、蒼くん。私これが好きな人とするって知ってるんだよ。蒼くんは私のことどういう意味で好きなんだろう。
「蒼くん、夢で見たことが現実で起こるって言ったら信じてくれる?」
「どういうこと?」
こんなこと急に言われたら戸惑うよね。なんて言えばいいんだろう……。
「えっと……、例えば夢の中で人が死んだとしたら現実でも死んじゃうって……。」
蒼くんはうーん、と唸って考えてくれる。私の言ったことを疑わずに考えてくれるのは蒼くんのすごく尊敬できるところだ。
「詩は、自分が死ぬ夢を見たの?」
「えっ」
どうして分かったの!?
「怖い夢を見たんだよね。大丈夫だよ、詩は俺が守るから。」
「……うん。ありがとう蒼くん。」
私、今日新くんに会わない方がいいのかな。でも、約束してるし……。
「蒼くん、私やっぱり友達と遊んでくる! 変なこと言ってごめんね……。」
「断れないの? 体調悪いっていえば許してくれるんじゃない? 現に顔色悪いよ。」
どうしたらいいんだろう。やっぱり断ろうかなあ……。
「俺から言っといてあげる。部屋に戻っておきなよ。後で詩の部屋行くから。」
「だめ! わ、私が自分で言うよ!」
連絡されたらさくらちゃんと約束してないのがバレちゃう……!
「……わかった。じゃあ連絡しなよ。」
「いや、えっと……。自分の部屋で連絡してくる!」
私は蒼くんから逃げるように家に入った。あ、危なかったあ……。
電話したら危険だしメッセージだけでいいよね。
『ごめんなさい。今日行けなくなりました。』
そう送ると直ぐに既読がついた。
『迎えに行く。』
えぇ!? だめだよ、蒼くんもいるし……。
『体調崩しちゃって……。また誘ってくれたら嬉しいです。』
そう送ってスマホを閉じた。こんな自己中みたいなことして変に思われたよね。でも、夢が本当に夢だったのが不思議なんだ。胸を刺された瞬間すごく痛かった。だから、夢で片付けられないの、私には。
「詩。神河さん、詩と約束してないって言ってるけど?」
ば、バレちゃった……?
「スマホ貸して。」
「あっ……!」
蒼くんはベッドに無造作に置かれたスマホを拾った。あっ、ロック付けてない!
「……Aって誰。もしかして新のA?」
「っ、ち、違っ!」
「何が違うの? 今日遊ぶ予定だったんだ。で、何するつもりだったの?」
ぴ、ピンチ……!
「何するというか……何も聞かされてなくて……。」
「ふーん。こいつとさっき言ってた夢は関係あるの? 最初遊びに行くの辞めようとしてたけど。」
夢のこと、蒼くんに話してもいいのかな? 蒼くんは信用していいのかな。いや、私は蒼くんを信用したいんだ。だから、こんなこと考えてるんだ。
「夢で……新くんに会って……。蒼くんから電話来て助けてって蒼くんに言ったら……新くんに刺されちゃって……っ」
話してるうちに思わず涙が零れてしまった。
「……助けてって。どうして俺に助けを求めたの?」
「あ、新くんに監禁されて……」
涙が止まらない私の目元にちゅっとキスする蒼くん。
「怖かったね。行かなくていいよ、そんなとこ。俺とずっと一緒にいようね。」
「うん……。」
私、蒼くんのこと信じていいんだよね……?
「詩、高校卒業したらすぐ結婚しよう。」
「結婚……?」
それって蒼くんが私のことそういう意味で好きってこと……?
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
夢オチで良かったってことありますよね。
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