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はじまりのはなし。
2、この世界について。
しおりを挟むあれから、名前を教えてもらった。
この人の名前はフィアさん。もともとこっちの世界でいうスラムみたいなとこに居たのを神殿に拾われたらしい。
拾ってくれた恩人兼師である人は老衰で亡くなっており、その人に人に優しくすること。自分も周りも大事にすること。優しくする大切さを教わったらしい。
それから、フィアさんには弟(血は繋がってなかったらしいが)がいたらしい。生きていたらきっと同じくらいの年齢で、雰囲気もそっくりなんだと嬉しそうに話をしてくれた。
だから、僕を助けたい。外に出してあげようと思ったみたいで、少しだけ擽ったく思った。
あと、フィアさんは神官ではないらしい。
神官は神殿で1番偉い人。10人いないらしい。フィアさんは司祭さんで、まだまだ未熟だと笑っていた。
閑話休題。
それから3日がたった。
フィアさんの言う通り僕はあまり部屋の外に出して貰えなかった。
聞いた話だと他のクラスメイトには体調を崩したと言っているみたい。
そして僕の部屋にはフィアさんくらいしか来なかった。
僕達を喚んだ神官は僕以外の3人に付きっきりの様で、人見知りが激しい僕としては両手を掲げるくらいには喜んだ(笑)
フィアさんはご飯の用意から僕の服やお風呂の準備まで全部やってくれた。それこそ申し訳なくなるくらいには。(本人はこれが仕事で、やらせて貰えなかったら減給だと言っていた)
それだけ近くで面倒を見てもらっていた分この世界についての勉強も捗った。
とりあえず言えることは、この世界は色んな生活水準が低い。
僕達がもともと居たあの地球の日本やアメリカみたいにネットは無いし、そもそも水道とかもしっかりある国は珍しいらしい。
お風呂とか毎日入れないとこもあるそうで…。嫌だなぁ…。
それからこの国が思っていたより悪い国だということ。
今まで何人もの人がココに喚ばれて操り人形の様にされて来たみたい。
怖いけど僕はそうならないからって言いたいとこだけどクラスメイトのことがなぁとか色々考えてるわけで。
あとはまあ、わかるだろうけど魔法が主軸の世界ってこと。
子どもからお年寄りまでみんな魔法が使えるらしい。
それから魔法生物なる生き物がいるようで、楽しみでしかたない。
もふもふしたいな!!
あと大事なこと。向こうでもそうだったけど、こっちにも幽霊みたいな妖怪みたいな曖昧な存在がいるってこと。
そして相も変わらず僕にはそれがハッキリくっきり見えていること。それどころか、所謂妖精・精霊(今後は統一して精霊と呼ぼう。)というものまで見る様になった。
もっとも、この国は悪い国だからか精霊からめちゃくちゃ評判が悪く、この国にいる精霊の数も少ないらしい。
ちょっとざまあみろって思う(笑)
大まかなことを言うとこんな感じ。
とりあえずこの国のことはある程度わかったし、あとは魔法について詳しく教えてもらってそれからどうしたらいいかも教えてもらうことになった。
まずは魔法について!楽しみにしておこう!!
とか思っていた最初が懐かしい…。
何事にも体力が必要なのはわかるけども、僕は運動はあんまり得意じゃない。縁側とかで座ってお茶飲みながら猫撫でてる方が楽しい。
魔法を覚えるのに必要とかなんでさ…。逆に要らないでしょ。
僕もっと楽なの想像してたよ…。
まあね、某漫画の〇とか個〇とかね。体力ないとやっていけないみたいだけどね。やっぱり強くなって1人で何かするには体力も必要なのか…。
なんて愚痴を言いながら他の人にみつからない様に体力をつけ色々な魔法を教わる毎日である。
フィアさん曰く僕はこの国特有の不治の病でうつるといけないから面会謝絶状態(神官の偉い人が勝手にそう言っていた)らしい。
だから、フィアさんとフィアさんお付きの見習いさん?だかが様子を見に来るくらいでほぼ1人で居る。
少し寂しいけど、精霊達もいるし最近は黒猫も遊びに来てくれる様になった。もふもふで、赤い綺麗な目をしている。こっちの世界特有なのかなと思って目についてはふれてないが。
とにかくもふもふ具合が良い感じなのである。僕の今の癒し。
そんなこんなでそこそこ忙しく、充実した日々を過ごしております。
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