14 / 25
デートとキスと、隠し子と……?
8
しおりを挟む
*
5017号室のベッドで、陸斗さんは穏やかな表情をして眠っていた。
病院に運び込まれたと聞いた時には驚いた。連絡のなかった二週間、彼は多忙を極めていたらしい。
疲労が蓄積して、めまいを起こしたようだったが、点滴が効いたのだろう、真っ青だった顔色もずいぶんと落ち着いて、良くなっている。
点滴の量を確認する。もうすぐ終わりそう。乱れたブランケットを整えて、ベッドから離れると、病室のドアがゆっくりと開いた。
「木宮さん、遅くまでありがとうございます。もう帰られる時間でしたよね」
ボストンバッグをさげた園村さんが、ぺこりと会釈する。陸斗さんの着替えを運んできてくれたみたい。
「好きで残ってるだけですから、大丈夫です。園村さんもお忙しいんじゃないですか?」
「今日は善田工業で、フィットネスマシンの企画会議があったんです。陸斗さんが目覚めたら、書類にサインをいただかないといけないので」
ボストンバッグをさげる手とは反対の手で持つビジネスバッグを、園村さんは持ち上げてみせる。
「じゃあ、これもお仕事? プライベートとビジネスの境界線がわかりにくくないですか?」
「ああ、えぇ、大丈夫です。慣れていますから」
彼は気まずそうに眉を下げる。指摘されたくなかったのかもしれない。
「よかったら、カフェにいらしてください。陸斗さんが目を覚ましたら、お呼びしますから」
「それは、助かります。でも、木宮さんは?」
「私も、プライベートとビジネスの境界線に揺れてるみたい」
陸斗さんのそばにいたい。専属看護師としても、そばにいなきゃいけない。いろんな思いがそこにはある。
園村さんならわかってくれる気がして、ちょっと息を漏らして笑うと、彼もやんわりと微笑んだ。
「木宮さんのお仕事に対する姿勢には頭が下がります。いつも頑張っておられるので、とても尊敬しています」
「あ……やだ、尊敬だなんて……」
当たり前のことをしてるのに、手放しで褒められると恥ずかしくなる。素直に頑張りを認めてもらえた喜びが、ほおを赤くする。
「それでは、カフェで待っています。何かありましたら、電話ください」
照れる私に優しくほほえんだ園村さんは、ビジネスバッグを大切そうに携えて病室を出ていった。
彼の残したボストンバッグをテーブルの上に運ぶ。幸い、めまいも軽く、安静にしていたら良くなるとのこと。目覚めたら、帰れるだろう。
「沙月……」
呼ばれて振り返ると、陸斗さんが身体を起こそうとしているところだった。
「ベッド、起こしますね」
すぐにベッドの手元スイッチを操作する。ちょうど目線が合うと、彼はジッと私を見つめてくる。なんだかちょっと恥ずかしい。
「点滴、もうすぐ終わりますから。羽生先生に診てもらって、問題なかったら帰れますよ」
陸斗さんは点滴を眺めた後、「そうか」とつぶやく。
「修也が、大げさだなって言ってたな」
修也? 呼び捨てにするような仲だろうか。
「羽生先生とお知り合いなんですか?」
「小さい頃からの腐れ縁だよ」
「じゃあ、陸斗さんと羽生先生、園村さんはみんな、幼なじみなんですね」
「幼なじみ……か」
陸斗さんは小さくため息を吐き出すと、ふたたび見つめてくる。
わずかな沈黙が気まずくて、ずれたブランケットを直していると、そっと手を握られる。
点滴の針が刺さったその手で、私の指をもてあそぶように触れていく。
「痛いですか?」
「いや、全然。ずいぶん、寝てたかな」
「そうですね。今日はもうゆっくりされてた方がいいと思います。あっ……、園村さんが書類にサインが欲しいって言ってましたけど。忙しすぎて、身体が悲鳴をあげちゃったんですね」
「沙月」
私の話なんて聞いてないみたいに、彼は私の名前を呼ぶ。
「なんですか?」
「大したことなかったんだ。ちょっと立ちくらみがしてね。たまたま園村がいたから、病院に連れていくように頼んだ」
「園村さんがいてくれてよかったですね」
「そうじゃなくてさ。沙月に会いたくなって、園村に頼んだ」
「え……」
私に会いたくて……?
「沙月に、会いたかった」
もう一度、陸斗さんは繰り返すと、私の手を握ったまま、そっと引いた。ゆっくりと、彼の方に引き寄せられて、吸い込まれるように彼の腕に包まれた。
「点滴が、邪魔だな……」
ちょっと笑った彼の顔が近づいて、唇が重なった。驚いて、まばたきをする間に、離れた唇は、また重ねられた。
後ろ頭をなでられながら、唇は重なり続ける。優しいキスだった。真綿で触れるような、柔らかな。
まぶたを落とす。居心地が良くて、キスを受け止め続ける私の唇を、何度かついばんで、彼はようやく離れた。
「全然化粧もしてないのにな。やけに、きれいに見える」
「疲れてるんですよ……」
「そんなこと、ないと思うけどね」
くすっと笑う彼から、離れる。
「あんまり、からかわないでください」
本気になってしまう。
……なってしまったかもしれない。
婚約のフリしてるだけなんだから、私たちの間にキスなんて必要ないのに。
陸斗さんには冗談でも、私には冗談にもならない。
「園村ならよかったか?」
「え……?」
唐突な質問は、ずいぶん的外れで驚いてしまった。
どうして園村さんの話になるんだろう。
陸斗さんは、つらそうに眉をひそめる。
「園村はダメだ」
そう吐き出して、私の手を握る。
私が園村さんを好きだと思ってるんだろうか? でも、どうしてそんな勘違いをしたんだろう。
沈黙が続く中、もしかして……と、ハッとする。
二週間前、今のままじゃ男にモテないと言われ、私の頑張りをちゃんと見てくれる人がいつか現れるからいいと答えた。
さっき、園村さんは私に言ったんだった。頑張り屋の私を尊敬してるって。
あれを、聞いてた?
陸斗さんは、誰よりも傷ついた目をして、後悔するようにため息を吐き出す。
「園村は幼なじみじゃないよ」
「園村さんは同級生だって言ってましたけど……」
「そういう話じゃない。園村は、俺の叔父なんだ」
眉をひそめた。意味が、わからなかった。
「園村さんとは、同い年ですよね?」
「ああ。園村は小さい頃に母親を亡くして、兄弟のように育ってきた。俺はいつも、園村を超えられなかった。劣等感があるっていうなら、笑えばいい。でも、心のどこかで思ってたんだ。園村は叔父だから、俺が超えられなくても仕方ないってさ」
「叔父ってことは……」
陸斗さんは小さくうなずく。
「そうさ。園村は、善田惣一の息子だ。じいさんが不倫してできた子。園村の母親が死んだ後、じいさんは引き取るって言ったんだけどさ、ばあさんが大反対して、俺の母親が育てることになった」
だからか、と納得する。
善田惣一の息子夫婦、久博と夕美は、園村さんを大切にしてるみたいだった。あれは、秘書に対するものじゃなくて、育ての親としての愛情から来るものだったのだろう。
「双子みたいに育ってきたんですね……」
「昔は園村も、俺を弟みたいに可愛がってくれたよ。いつだったかな。物心がついて、惣一の息子だって知ってから、俺から距離を置くようになった。勝手に、劣等ぶるようになったんだ」
だから、嫌がらせしたんだ、私に……。
きっと、陸斗さんは園村さんを信頼してた。尊敬もしてた。愛情と嫉妬をうまく消化できなくて、どうにもならない園村さんへのいらだちを、私を使って形にした。
きっと、そう。婚約のフリをしようって言ったのだって、惣一への目くらましだなんて、嘘。
傷つくぐらいなら、やめておけばよかったのに。
悲しげな陸斗さんの手のひらに、手を重ねる。
「陸斗さん、疲れてるんですよ。私は園村さんを好きなわけじゃないし、陸斗さんにキスしてもらえて、嬉しかったです」
「……沙月」
「でも、私のこと好きじゃないのに、あんなことしたらダメですよ」
本気にさせておいて、今のはなかったことにして欲しいなんて言われたくない。
陸斗さんが何か言い出さないうちに、彼の腕に触れた。
「点滴、終わったから外しますね。すぐに羽生先生を呼んできます」
5017号室のベッドで、陸斗さんは穏やかな表情をして眠っていた。
病院に運び込まれたと聞いた時には驚いた。連絡のなかった二週間、彼は多忙を極めていたらしい。
疲労が蓄積して、めまいを起こしたようだったが、点滴が効いたのだろう、真っ青だった顔色もずいぶんと落ち着いて、良くなっている。
点滴の量を確認する。もうすぐ終わりそう。乱れたブランケットを整えて、ベッドから離れると、病室のドアがゆっくりと開いた。
「木宮さん、遅くまでありがとうございます。もう帰られる時間でしたよね」
ボストンバッグをさげた園村さんが、ぺこりと会釈する。陸斗さんの着替えを運んできてくれたみたい。
「好きで残ってるだけですから、大丈夫です。園村さんもお忙しいんじゃないですか?」
「今日は善田工業で、フィットネスマシンの企画会議があったんです。陸斗さんが目覚めたら、書類にサインをいただかないといけないので」
ボストンバッグをさげる手とは反対の手で持つビジネスバッグを、園村さんは持ち上げてみせる。
「じゃあ、これもお仕事? プライベートとビジネスの境界線がわかりにくくないですか?」
「ああ、えぇ、大丈夫です。慣れていますから」
彼は気まずそうに眉を下げる。指摘されたくなかったのかもしれない。
「よかったら、カフェにいらしてください。陸斗さんが目を覚ましたら、お呼びしますから」
「それは、助かります。でも、木宮さんは?」
「私も、プライベートとビジネスの境界線に揺れてるみたい」
陸斗さんのそばにいたい。専属看護師としても、そばにいなきゃいけない。いろんな思いがそこにはある。
園村さんならわかってくれる気がして、ちょっと息を漏らして笑うと、彼もやんわりと微笑んだ。
「木宮さんのお仕事に対する姿勢には頭が下がります。いつも頑張っておられるので、とても尊敬しています」
「あ……やだ、尊敬だなんて……」
当たり前のことをしてるのに、手放しで褒められると恥ずかしくなる。素直に頑張りを認めてもらえた喜びが、ほおを赤くする。
「それでは、カフェで待っています。何かありましたら、電話ください」
照れる私に優しくほほえんだ園村さんは、ビジネスバッグを大切そうに携えて病室を出ていった。
彼の残したボストンバッグをテーブルの上に運ぶ。幸い、めまいも軽く、安静にしていたら良くなるとのこと。目覚めたら、帰れるだろう。
「沙月……」
呼ばれて振り返ると、陸斗さんが身体を起こそうとしているところだった。
「ベッド、起こしますね」
すぐにベッドの手元スイッチを操作する。ちょうど目線が合うと、彼はジッと私を見つめてくる。なんだかちょっと恥ずかしい。
「点滴、もうすぐ終わりますから。羽生先生に診てもらって、問題なかったら帰れますよ」
陸斗さんは点滴を眺めた後、「そうか」とつぶやく。
「修也が、大げさだなって言ってたな」
修也? 呼び捨てにするような仲だろうか。
「羽生先生とお知り合いなんですか?」
「小さい頃からの腐れ縁だよ」
「じゃあ、陸斗さんと羽生先生、園村さんはみんな、幼なじみなんですね」
「幼なじみ……か」
陸斗さんは小さくため息を吐き出すと、ふたたび見つめてくる。
わずかな沈黙が気まずくて、ずれたブランケットを直していると、そっと手を握られる。
点滴の針が刺さったその手で、私の指をもてあそぶように触れていく。
「痛いですか?」
「いや、全然。ずいぶん、寝てたかな」
「そうですね。今日はもうゆっくりされてた方がいいと思います。あっ……、園村さんが書類にサインが欲しいって言ってましたけど。忙しすぎて、身体が悲鳴をあげちゃったんですね」
「沙月」
私の話なんて聞いてないみたいに、彼は私の名前を呼ぶ。
「なんですか?」
「大したことなかったんだ。ちょっと立ちくらみがしてね。たまたま園村がいたから、病院に連れていくように頼んだ」
「園村さんがいてくれてよかったですね」
「そうじゃなくてさ。沙月に会いたくなって、園村に頼んだ」
「え……」
私に会いたくて……?
「沙月に、会いたかった」
もう一度、陸斗さんは繰り返すと、私の手を握ったまま、そっと引いた。ゆっくりと、彼の方に引き寄せられて、吸い込まれるように彼の腕に包まれた。
「点滴が、邪魔だな……」
ちょっと笑った彼の顔が近づいて、唇が重なった。驚いて、まばたきをする間に、離れた唇は、また重ねられた。
後ろ頭をなでられながら、唇は重なり続ける。優しいキスだった。真綿で触れるような、柔らかな。
まぶたを落とす。居心地が良くて、キスを受け止め続ける私の唇を、何度かついばんで、彼はようやく離れた。
「全然化粧もしてないのにな。やけに、きれいに見える」
「疲れてるんですよ……」
「そんなこと、ないと思うけどね」
くすっと笑う彼から、離れる。
「あんまり、からかわないでください」
本気になってしまう。
……なってしまったかもしれない。
婚約のフリしてるだけなんだから、私たちの間にキスなんて必要ないのに。
陸斗さんには冗談でも、私には冗談にもならない。
「園村ならよかったか?」
「え……?」
唐突な質問は、ずいぶん的外れで驚いてしまった。
どうして園村さんの話になるんだろう。
陸斗さんは、つらそうに眉をひそめる。
「園村はダメだ」
そう吐き出して、私の手を握る。
私が園村さんを好きだと思ってるんだろうか? でも、どうしてそんな勘違いをしたんだろう。
沈黙が続く中、もしかして……と、ハッとする。
二週間前、今のままじゃ男にモテないと言われ、私の頑張りをちゃんと見てくれる人がいつか現れるからいいと答えた。
さっき、園村さんは私に言ったんだった。頑張り屋の私を尊敬してるって。
あれを、聞いてた?
陸斗さんは、誰よりも傷ついた目をして、後悔するようにため息を吐き出す。
「園村は幼なじみじゃないよ」
「園村さんは同級生だって言ってましたけど……」
「そういう話じゃない。園村は、俺の叔父なんだ」
眉をひそめた。意味が、わからなかった。
「園村さんとは、同い年ですよね?」
「ああ。園村は小さい頃に母親を亡くして、兄弟のように育ってきた。俺はいつも、園村を超えられなかった。劣等感があるっていうなら、笑えばいい。でも、心のどこかで思ってたんだ。園村は叔父だから、俺が超えられなくても仕方ないってさ」
「叔父ってことは……」
陸斗さんは小さくうなずく。
「そうさ。園村は、善田惣一の息子だ。じいさんが不倫してできた子。園村の母親が死んだ後、じいさんは引き取るって言ったんだけどさ、ばあさんが大反対して、俺の母親が育てることになった」
だからか、と納得する。
善田惣一の息子夫婦、久博と夕美は、園村さんを大切にしてるみたいだった。あれは、秘書に対するものじゃなくて、育ての親としての愛情から来るものだったのだろう。
「双子みたいに育ってきたんですね……」
「昔は園村も、俺を弟みたいに可愛がってくれたよ。いつだったかな。物心がついて、惣一の息子だって知ってから、俺から距離を置くようになった。勝手に、劣等ぶるようになったんだ」
だから、嫌がらせしたんだ、私に……。
きっと、陸斗さんは園村さんを信頼してた。尊敬もしてた。愛情と嫉妬をうまく消化できなくて、どうにもならない園村さんへのいらだちを、私を使って形にした。
きっと、そう。婚約のフリをしようって言ったのだって、惣一への目くらましだなんて、嘘。
傷つくぐらいなら、やめておけばよかったのに。
悲しげな陸斗さんの手のひらに、手を重ねる。
「陸斗さん、疲れてるんですよ。私は園村さんを好きなわけじゃないし、陸斗さんにキスしてもらえて、嬉しかったです」
「……沙月」
「でも、私のこと好きじゃないのに、あんなことしたらダメですよ」
本気にさせておいて、今のはなかったことにして欲しいなんて言われたくない。
陸斗さんが何か言い出さないうちに、彼の腕に触れた。
「点滴、終わったから外しますね。すぐに羽生先生を呼んできます」
0
あなたにおすすめの小説
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる