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遺産の使い道
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佐那子は能面のように表情を変えず、逃げるようにリビングを出ていった。よほど、俺と一緒にいたくないのだろう。ずいぶん嫌われたらしい。
しかし、最低限の礼を尽くすあちらもなかなかのものだ。出ていけっ、と俺を怒らせることはしないつもりか。
「まずかったな」
先に父の手紙を読んでいれば、佐那子をこれほど警戒させることはなかっただろう。俺としたことが、大失態だ。
「まあ、こんなことでめげてはいられないな。次はどう……」
つぶやきながら振り返り、俺は思わずぎょっとした。
「あ、ああ、佐那子さん……」
リビングを出ていったんじゃなかったのか。佐那子が扉を押さえ、いぶかしそうに俺を見上げている。
「何か用か?」
「ベッドのシーツを買ってきました。お部屋におじゃましてもよろしいでしょうか?」
無表情で彼女は淡々と言う。どうやら、それを言うためにリビングへ戻ってきていたようだ。
「それは助かる。寝室は自由に出入りしてもらってかまわないよ」
気がついて、買ってきてくれたのか。休める場所さえあればいいと思って、ホテルを取らずに帰国したが、肝心のベッドの準備が整っておらず、しまったなと思っていたところだった。
「あとでお部屋にうかがいます」
「邪魔になるなら、俺はここにいるよ」
「どちらにいていただいてもかまいません」
俺のことなんて興味ないのだろう。素っ気なくそう言い、彼女は青いバケツを手に、ふたたびリビングを出ていく。
バケツ? 次は何をする気だ。
佐那子のあとを追ってリビングを出ると、エントランスホールから右手の通路に入っていく彼女の後ろ姿が見えた。通路の先にはバスルームがある。
「風呂の掃除か?」
バスルームへ行くと、案の定、彼女は浴槽の掃除をしていた。と言っても、すでに水アカひとつない綺麗なバスルームだ。
水滴を一滴も残さないとばかりに磨き上げる佐那子を、少々感心しながら眺めていると、ふと顔を上げた彼女と目が合う。
「シャンプーなどは秋花さんに選んでもらいました。お気に召さないようでしたら、また明日にでも買ってきますので、なんなりとおっしゃってください」
そう言いながら、彼女は丁寧に真新しいソープボトルを並べていく。
「佐那子さんは何時に入る?」
何気に尋ねると、なんでそんなことを聞く必要があるのだとばかりに、彼女は思い切り不審な目をした。
これは間違いなく誤解されただろう。いや、彼女が俺の都合を尋ねるのは問題ないが、俺が尋ねるのは気に入らないといったところだろうか。
「私は別のバスルームを使わせてもらってますから」
「ああ、そうか。あっちにもバスルームがあったな」
ここは父が母の要望を取り入れて完成させた屋敷だ。
画家だった母は夜中までアトリエで作業をする日があり、寝泊まりできる部屋とミニキッチン、バスルームなどが裏口の近くに作ってある。その場所を今は佐那子が使っているのだろう。
「お風呂掃除はできましたので、いつでもお使いください」
バスルームから出てきた彼女がそう言う。
「夕食後にするよ。さすがに今日は疲れて、すぐに眠りたい」
「では、ベッドのご準備をすぐにしますね。二階の端のお部屋ですよね? 空気の入れ替えとお掃除はしていて、勝手に出入りさせてもらっていたんですけど」
そう言われてみれば、10年もいなかったのにほこりひとつなかった。バスルームと同じで、屋敷中ピカピカになるまで掃除してくれているのだろう。
ねぎらうべきかと思ったが、どうせ、居候だから当然のことをしているだけだ、と冷たくあしらわれる気がしてやめておく。
「寝室の隣は書斎にしようと思ってる。仕事関係のものを触られるのは困るから、片付けは自分でやるよ。俺がいない時にアメリカから荷物が届いたら、玄関に置いておいてほしい」
「わかりました。長く住まれるんですか?」
「そうだね。職場も近いし、しばらくここで暮らすつもりだ」
「転勤ですか?」
「そう。日本で仕事がしたくなったんだ。日本支社への転勤が叶ったところへ、父さんが入院したって知らせが来てね、予定を前倒しして帰国したんだ」
「そうなんですか。どんなお仕事をされ……、あ、ごめんなさい。すぐにベッドメイキングしてきます」
佐那子は俺に興味を持ったようだが、掛け時計へ視線を向けたあと、あわてるようにバスルームを出ていった。
それから佐那子はリビングでくつろぐ俺に、ベッドの準備ができたことを知らせに来ると、キッチンに入っていった。
今度は夕食の準備か。包丁の小気味いい音が静かなリビングを優しく満たしていく。
こんなふうに誰かに食事を作ってもらうのは何年ぶりだろうか。
画家として第一線で働いていた母は忙しい人だったが、父や俺たち兄弟を第一に考えて暮らす優しい人だった。学校から帰ってくると、母はこうしてリビングで夕食を作っていたんだっけ。
それなのにあの日、母はいなかった。
『夕方には帰るからね。もしかしたら、ナツくんが帰ってくる時間までに帰れないかもしれないけど、お土産たくさん買って帰ってくるから待っててね』
母はそう言って、学校へ行く俺を送り出した。当時、中学生だった俺は、帰宅したときに母がいなくても平気で、正直、お土産なんてどうでもいいと思っていた。
だから、学校から帰宅して、母がいなくても気にもしなかった。いつか帰ってくるだろうと思って、ジュースを飲んでテレビを見ながら母の帰りを待っていた。
1時間が経ち、姉が高校から帰ってきた。
姉も、『お母さん、日帰り旅行だっけ。遅いね』と、俺と同じようにジュースを飲んだ。
それからすぐに、大学生の兄が血相を変えて帰宅した。
『秋花、夏凪、新白大病院へ行くぞ。上着だけ着て、すぐに来い』
そうだ。あれは紅葉が美しい秋の日だった。母は紅葉を見に旅行へ出かけたのだ。そして、帰り道、乗っていたバスが横転事故を起こし、この世を去った。
あれから俺は、母のいなくなった喪失感を埋めるように勉強に打ち込んだ。海外の大学へ進学しようと決めたのもこのときだ。
優しくて偉大だった母の功績を、この世から忘れさせたくないと選んだ道だった。
「……つきさん……、夏凪さん、お夕食できましたけど、食べられますか?」
「ん……? ああ、悪い。うたた寝してたみたいだ。食べるよ」
いつの間にか眠っていたらしい。ソファーにもたれる俺の顔を、佐那子が申し訳なさそうにのぞき込んでいる。起こしていいものか、悩んだのだろう。
それにしても、この女は整った顔をしている。目が合うと、気まずそうに視線をそらしたのは、俺が苦手だからだろう。
背けた横顔をまじまじと見つめる。
伏せられた長いまつ毛に隠れているが、頼りない子どものような目をしている。強がってはいるが、居候という立場に引け目を感じているのかもしれない。
いや、それはない、とすぐに思い直す。この女は、父の遺産を欲しがって、屋敷にしがみついているのだ。
いけない。うっかり流されそうになった。健気な美しい顔と、献身的な態度を見せられた上、母を思い出してるうちに感傷的になってしまったようだ。反省する。
あくまでも俺は、この女を屋敷から追い出すために優しいふりをしてるだけだ。食事を作ってもらったぐらいで、情を移したらいけない。
リビングテーブルに移動すると、思わず、苦笑してしまった。
長いテーブルの上座に用意された食事とは別に、そこからもっとも離れた下座にこじんまりとした食事が用意されている。
「これじゃあ、まるで、屋敷の主人と使用人じゃないか」
そう言うと、そうじゃないんですか? とでも言いたげな目をして、佐那子は俺を見た。
「父さんとも、こうやって食べてるのか?」
「いいえ。いつも向かい側に座って、楽しいお話をしてくれます」
「じゃあ、俺もそうしよう。父さんの席がそこなら、俺はここだな」
刺身皿を持ち上げて、佐那子の隣へ移動する。彼女は驚いたようにまばたきしたが、すぐに先回りして、俺の食器を全部移動させた。
「うん、これならいい。楽しい食事ができそうだ。明日からここに用意してくれ」
「……わかりました」
俺の魂胆をはかりかねるのか、佐那子は奇妙な表情で俺を見たが、反発してこないで素直に受け入れた。
佐那子は能面のように表情を変えず、逃げるようにリビングを出ていった。よほど、俺と一緒にいたくないのだろう。ずいぶん嫌われたらしい。
しかし、最低限の礼を尽くすあちらもなかなかのものだ。出ていけっ、と俺を怒らせることはしないつもりか。
「まずかったな」
先に父の手紙を読んでいれば、佐那子をこれほど警戒させることはなかっただろう。俺としたことが、大失態だ。
「まあ、こんなことでめげてはいられないな。次はどう……」
つぶやきながら振り返り、俺は思わずぎょっとした。
「あ、ああ、佐那子さん……」
リビングを出ていったんじゃなかったのか。佐那子が扉を押さえ、いぶかしそうに俺を見上げている。
「何か用か?」
「ベッドのシーツを買ってきました。お部屋におじゃましてもよろしいでしょうか?」
無表情で彼女は淡々と言う。どうやら、それを言うためにリビングへ戻ってきていたようだ。
「それは助かる。寝室は自由に出入りしてもらってかまわないよ」
気がついて、買ってきてくれたのか。休める場所さえあればいいと思って、ホテルを取らずに帰国したが、肝心のベッドの準備が整っておらず、しまったなと思っていたところだった。
「あとでお部屋にうかがいます」
「邪魔になるなら、俺はここにいるよ」
「どちらにいていただいてもかまいません」
俺のことなんて興味ないのだろう。素っ気なくそう言い、彼女は青いバケツを手に、ふたたびリビングを出ていく。
バケツ? 次は何をする気だ。
佐那子のあとを追ってリビングを出ると、エントランスホールから右手の通路に入っていく彼女の後ろ姿が見えた。通路の先にはバスルームがある。
「風呂の掃除か?」
バスルームへ行くと、案の定、彼女は浴槽の掃除をしていた。と言っても、すでに水アカひとつない綺麗なバスルームだ。
水滴を一滴も残さないとばかりに磨き上げる佐那子を、少々感心しながら眺めていると、ふと顔を上げた彼女と目が合う。
「シャンプーなどは秋花さんに選んでもらいました。お気に召さないようでしたら、また明日にでも買ってきますので、なんなりとおっしゃってください」
そう言いながら、彼女は丁寧に真新しいソープボトルを並べていく。
「佐那子さんは何時に入る?」
何気に尋ねると、なんでそんなことを聞く必要があるのだとばかりに、彼女は思い切り不審な目をした。
これは間違いなく誤解されただろう。いや、彼女が俺の都合を尋ねるのは問題ないが、俺が尋ねるのは気に入らないといったところだろうか。
「私は別のバスルームを使わせてもらってますから」
「ああ、そうか。あっちにもバスルームがあったな」
ここは父が母の要望を取り入れて完成させた屋敷だ。
画家だった母は夜中までアトリエで作業をする日があり、寝泊まりできる部屋とミニキッチン、バスルームなどが裏口の近くに作ってある。その場所を今は佐那子が使っているのだろう。
「お風呂掃除はできましたので、いつでもお使いください」
バスルームから出てきた彼女がそう言う。
「夕食後にするよ。さすがに今日は疲れて、すぐに眠りたい」
「では、ベッドのご準備をすぐにしますね。二階の端のお部屋ですよね? 空気の入れ替えとお掃除はしていて、勝手に出入りさせてもらっていたんですけど」
そう言われてみれば、10年もいなかったのにほこりひとつなかった。バスルームと同じで、屋敷中ピカピカになるまで掃除してくれているのだろう。
ねぎらうべきかと思ったが、どうせ、居候だから当然のことをしているだけだ、と冷たくあしらわれる気がしてやめておく。
「寝室の隣は書斎にしようと思ってる。仕事関係のものを触られるのは困るから、片付けは自分でやるよ。俺がいない時にアメリカから荷物が届いたら、玄関に置いておいてほしい」
「わかりました。長く住まれるんですか?」
「そうだね。職場も近いし、しばらくここで暮らすつもりだ」
「転勤ですか?」
「そう。日本で仕事がしたくなったんだ。日本支社への転勤が叶ったところへ、父さんが入院したって知らせが来てね、予定を前倒しして帰国したんだ」
「そうなんですか。どんなお仕事をされ……、あ、ごめんなさい。すぐにベッドメイキングしてきます」
佐那子は俺に興味を持ったようだが、掛け時計へ視線を向けたあと、あわてるようにバスルームを出ていった。
それから佐那子はリビングでくつろぐ俺に、ベッドの準備ができたことを知らせに来ると、キッチンに入っていった。
今度は夕食の準備か。包丁の小気味いい音が静かなリビングを優しく満たしていく。
こんなふうに誰かに食事を作ってもらうのは何年ぶりだろうか。
画家として第一線で働いていた母は忙しい人だったが、父や俺たち兄弟を第一に考えて暮らす優しい人だった。学校から帰ってくると、母はこうしてリビングで夕食を作っていたんだっけ。
それなのにあの日、母はいなかった。
『夕方には帰るからね。もしかしたら、ナツくんが帰ってくる時間までに帰れないかもしれないけど、お土産たくさん買って帰ってくるから待っててね』
母はそう言って、学校へ行く俺を送り出した。当時、中学生だった俺は、帰宅したときに母がいなくても平気で、正直、お土産なんてどうでもいいと思っていた。
だから、学校から帰宅して、母がいなくても気にもしなかった。いつか帰ってくるだろうと思って、ジュースを飲んでテレビを見ながら母の帰りを待っていた。
1時間が経ち、姉が高校から帰ってきた。
姉も、『お母さん、日帰り旅行だっけ。遅いね』と、俺と同じようにジュースを飲んだ。
それからすぐに、大学生の兄が血相を変えて帰宅した。
『秋花、夏凪、新白大病院へ行くぞ。上着だけ着て、すぐに来い』
そうだ。あれは紅葉が美しい秋の日だった。母は紅葉を見に旅行へ出かけたのだ。そして、帰り道、乗っていたバスが横転事故を起こし、この世を去った。
あれから俺は、母のいなくなった喪失感を埋めるように勉強に打ち込んだ。海外の大学へ進学しようと決めたのもこのときだ。
優しくて偉大だった母の功績を、この世から忘れさせたくないと選んだ道だった。
「……つきさん……、夏凪さん、お夕食できましたけど、食べられますか?」
「ん……? ああ、悪い。うたた寝してたみたいだ。食べるよ」
いつの間にか眠っていたらしい。ソファーにもたれる俺の顔を、佐那子が申し訳なさそうにのぞき込んでいる。起こしていいものか、悩んだのだろう。
それにしても、この女は整った顔をしている。目が合うと、気まずそうに視線をそらしたのは、俺が苦手だからだろう。
背けた横顔をまじまじと見つめる。
伏せられた長いまつ毛に隠れているが、頼りない子どものような目をしている。強がってはいるが、居候という立場に引け目を感じているのかもしれない。
いや、それはない、とすぐに思い直す。この女は、父の遺産を欲しがって、屋敷にしがみついているのだ。
いけない。うっかり流されそうになった。健気な美しい顔と、献身的な態度を見せられた上、母を思い出してるうちに感傷的になってしまったようだ。反省する。
あくまでも俺は、この女を屋敷から追い出すために優しいふりをしてるだけだ。食事を作ってもらったぐらいで、情を移したらいけない。
リビングテーブルに移動すると、思わず、苦笑してしまった。
長いテーブルの上座に用意された食事とは別に、そこからもっとも離れた下座にこじんまりとした食事が用意されている。
「これじゃあ、まるで、屋敷の主人と使用人じゃないか」
そう言うと、そうじゃないんですか? とでも言いたげな目をして、佐那子は俺を見た。
「父さんとも、こうやって食べてるのか?」
「いいえ。いつも向かい側に座って、楽しいお話をしてくれます」
「じゃあ、俺もそうしよう。父さんの席がそこなら、俺はここだな」
刺身皿を持ち上げて、佐那子の隣へ移動する。彼女は驚いたようにまばたきしたが、すぐに先回りして、俺の食器を全部移動させた。
「うん、これならいい。楽しい食事ができそうだ。明日からここに用意してくれ」
「……わかりました」
俺の魂胆をはかりかねるのか、佐那子は奇妙な表情で俺を見たが、反発してこないで素直に受け入れた。
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