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遺産の使い道
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驚いたことに、夏凪さんが充寿さんに会うのは、実に7年ぶりのことだった。
ロマンスグレーの似合う紳士である充寿さんだが、最近は入院生活の疲れがあってか、少しやつれた様子もあったが、久しぶりに会う息子の姿に喜んで、元気を取り戻したような笑顔を見せている。
夏凪さんは大学卒業後、大学院進学の報告をするために一時帰国したが、それ以降はこれといった連絡を取っていなかったという。
兄姉の結婚式すら欠席して仕事に邁進してきた人ならば、充寿さんからの手紙の存在を忘れていたというのはうそじゃないのかもしれない。
怒ったり優しくしてきたり、ころころと態度の変わる人だけど、自分に正直に生きる強い人なのかもしれないとも思う。
「検査はこれからか?」
ベッドサイドのいすに腰かける夏凪さんは、一枚のプリントを読み終えると、そう尋ねた。プリントは検査に関する用紙のようだ。
「ああ。たまたま腫瘍が見つかってね、詳しく検査することになった。もうしばらく入院するから家の方は頼む」
ベッドの上で上半身を起こす充寿さんは、首の後ろに手を当てながら答える。
首の後ろに腫瘍があるみたい。
検査があるとは聞いていたけれど、医師からの詳しい話は秋花さんが聞いてくれていて、私に内容までは知らされていなかった。
大丈夫なんだろうかと不安に思っていると、夏凪さんが言う。
「軟部腫瘍って、良性の確率が高いんだろ?」
「良性だろうが、手術するだろう。まあ、そう難しくない手術らしいから、心配しなくて大丈夫だ」
充寿さんは私に視線を移し、安心するようにとうなずいてくれる。
「ならいいけどさ。佐那子さんも毎日来るのは大変だろうから、俺が代わりに来るよ」
「おまえは仕事があるだろう? 手術の日は秋花に来るよう頼んである。細かなことは佐那子さんにお願いしていて負担をかけるが、こころよくやってくれているから気にするな」
「しばらくは休暇だから、とにかく、俺が顔を出すよ。どういう事情で佐那子さんを預かってるのか聞かせてほしいしな」
「話せば長くなる」
本音をもらした夏凪さんを、充寿さんは門前払いするみたいにはねつける。
「長くてもかまわないよ」
「佐那子さんのことはもう話がついてる。気に入らないかもしれないが、受け入れてくれ」
秋花さんがさんざん、夏凪さんが私に怒鳴りつけたと大げさに話したから、充寿さんはそう言ってくれたのだろう。
「佐那子さん、どうか夏凪には寛容に対応してやってほしい。面倒を増やして申し訳ないね」
充寿さんは穏やかに言う。
「私は大丈夫です。夏凪さんが来られないときは私が来ますね」
あくまでも私は居候。充寿さんの家族を差し置いて、出しゃばるような真似はしないと示すと、夏凪さんは苦言する気も起きなかったのか、無言でうなずいただけだった。
「そろそろ、看護師が来るだろう。検査が終わるまでいてくれるか?」
「ああ、いるよ。安心して検査受けてこいよ」
「夏凪にそんな風に言われるとは落ち着かないな。頼もしい限りだ」
充寿さんの中で、夏凪さんは学生のままなのだろう。目尻を下げて優しく笑むと、彼の肩を力強く叩く。
そうしてるうちに、看護師さんが迎えに来て、充寿さんと夏凪さんは病室を出ていった。
ふたりがいなくなると、早速、持ってきた着替えを引き出しに片付けて、使用済みのタオルやパジャマを紙袋に詰め込んだ。
ベッドのシーツや読みかけの新聞を整えていると、夏凪さんが戻ってくる。
検査が終わるまで、ここでふたりきりなのだと意識したら、緊張してくる。
彼はすぐに私を驚かせる。さっきだって、いきなり手を握ってくるし、何を考えてるのかさっぱりわからない。
飲みかけのお茶が入ったカップを流し台で洗い、新しいカップを持って戻る私を、夏凪さんの視線が追いかけてくる。一挙手一投足監視されてるみたい。
気まずくて、窓辺に移動し、外を眺める。10階から望める景色の中に、小学校のグラウンドがある。運動会の練習をしてるのだろうか、円陣を組んでダンスを踊る生徒たちの姿が見える。
ちょっと身を乗り出して、子どもたちの様子を眺めていると、後ろに気配を感じた。振り返ると、夏凪さんもまた、グラウンドの方を見ている。
「結婚願望はあるのか?」
窓の外を眺めたまま、彼はそう尋ねてきた。
「え……、結婚?」
唐突にどうしたのだろう。私が子どもたちを熱心に見てたから、子どもを欲しがってるように思われたのだろうか。
「俺はさ、時々考えるんだよね。もう29歳だし、次に付き合う女とは結婚を意識しようかなってさ」
「はあ。そうなんですか」
何を聞かされてるんだろう。どう反応したらいいのかわからなくて戸惑う。
「佐那子さんは? 結婚したいとかないの?」
「私は……そうですね。考えたこともないです」
「意外だな。そんなに綺麗なのに」
見つめられて、どきりとした。こんな風に面と向かって褒められるのは慣れてなくて、恥ずかしくなる。
「……あ、ありがとうございます」
赤らむほおを押さえると、なぜか、夏凪さんはほうけたような表情になる。
「あ、いや、他意はない。恋人がいないなんて、何かあるんじゃないかと思っただけだ」
すぐに首を振って、彼はそう言う。
「恋人を作ろうと思ったこともないんです」
「どうして?」
「仕事をがんばりたいし……、私、ずっと神林家にいたいんです」
「恋人ができたら、うちにいられなくなるからか?」
夏凪さんは知ってるのだろう。遺産相続の条件に、恋人がいないことという項目があることを。私が恋人を作らないのは、遺産目的だと思ってるのだ。
「恋人ができたら相続させないと充寿さんが言ってるのは、遺産目当ての男の人が近づいてきたらいけないって心配してくれたからなんです」
遺産相続を反対する親族を納得させるためでもあっただろう。彼らは、どうせ私が結婚して屋敷を出ていくだろうと思ってる。
「なるほど」
「そういう条件がなくても、恋人を作る気はないですし、ずっと神林家にお世話になりたいと思ってます」
こんなことを言ったって、遺産を欲しがってるようには見えてしまってるだろう。
でも、かまわない。私に遺産を残したいと言った充寿さんの申し出を断らなかったのは、遺産が欲しいからだ。それは誤解でもなんでもない。
「仕事一筋に生きるつもりか」
「そうしたいと思ってます」
夏凪さんは腕を組み、考え込むように目を伏せた。私の目的を探ろうと、思いあぐねているのだろう。
「何の仕事をしてるんだ?」
悩み抜いた挙句、尋ねてきたのはそれだった。
画家です。それを告白するか迷った。でもまだ、私の存在を煙たがる彼に、画家であることを知られたくないと思った。
「施設で働いてます」
「施設? なんの?」
「児童養護施設です。そこで、子どもたちに美術を教えています」
「へえ、先生なのか」
意外そうに彼は言う。
「先生というか……、でも、そうですね」
私は週に一度、児童養護施設に出かけていき、ワークショップを開いている。子どもたちは私を「先生、先生」って慕ってくれている。
「施設を運営してるのは、充寿さんなんです」
「父さんが?」
「理事長をされてます。施設運営のほとんどは寄付でまかなっているので、私も協力したいんです」
そして、いつの日か、私が理事長となって施設を運営していきたい。画家として成功し、子どもたちの未来を守るのが、私の夢だ。
「施設の話は初めて聞いたな」
本当の話なのかと、いぶかしむように彼はあごをさする。
「寄付は、ずっと昔からしてくださってると思います」
「まあ、父さんが何をしてるのか興味なかったし、俺が知らなかっただけか」
しぶしぶと言った様子だけど、彼は納得したようだった。どちらにしろ、私が嘘を言ってないかどうかは、確認してもらえればすぐにわかるはずだ。
「今は充寿さんが理事長をされてますけど、いずれは私に任せようって考えてくれてるんです。遺産は子どもたちのために使ってほしいと言ってくれています」
「遺産の使い道は、それか」
「そういう条件付きにもなってると思います」
遺言書の中身はもちろん知らないけれど、充寿さんからはそう聞かされている。
充寿さんの死後、私に配偶者、もしくは交際相手がいない場合、遺産の四分の一を児童養護施設に寄付すると明記されているはずだ。
「しかし、父さんの遺産だけで運営を続けるのは難しいだろう。足りない分は、佐那子さんが稼いで寄付する気か。そのあてはあるのか? ないなら、すべては絵空事だな。覚悟なしに運営できるとは思えない」
夏凪さんに理解してもらえないのは承知している。叶冬さんや秋花さんだって、充寿さんに説得されて、ようやく協力的になってくれたところだ。だからこそ、彼にもわかってもらえたらうれしいとも思う。
「私が子どもたちと一緒に過ごしたいんです」
笑顔でそう言うと、彼は眉をひそめた。
「結婚しないのは、その子どもたちのためか?」
「子どもたちがいてくれるから、結婚願望がないっていうのはあるかもしれないです。夏凪さんも施設にいらしてください。子どもたち、すごく元気でかわいいですから。あの笑顔を守るためなら私、ちょっとやそっと嫌な思いしたって、へこたれませんから」
驚いたことに、夏凪さんが充寿さんに会うのは、実に7年ぶりのことだった。
ロマンスグレーの似合う紳士である充寿さんだが、最近は入院生活の疲れがあってか、少しやつれた様子もあったが、久しぶりに会う息子の姿に喜んで、元気を取り戻したような笑顔を見せている。
夏凪さんは大学卒業後、大学院進学の報告をするために一時帰国したが、それ以降はこれといった連絡を取っていなかったという。
兄姉の結婚式すら欠席して仕事に邁進してきた人ならば、充寿さんからの手紙の存在を忘れていたというのはうそじゃないのかもしれない。
怒ったり優しくしてきたり、ころころと態度の変わる人だけど、自分に正直に生きる強い人なのかもしれないとも思う。
「検査はこれからか?」
ベッドサイドのいすに腰かける夏凪さんは、一枚のプリントを読み終えると、そう尋ねた。プリントは検査に関する用紙のようだ。
「ああ。たまたま腫瘍が見つかってね、詳しく検査することになった。もうしばらく入院するから家の方は頼む」
ベッドの上で上半身を起こす充寿さんは、首の後ろに手を当てながら答える。
首の後ろに腫瘍があるみたい。
検査があるとは聞いていたけれど、医師からの詳しい話は秋花さんが聞いてくれていて、私に内容までは知らされていなかった。
大丈夫なんだろうかと不安に思っていると、夏凪さんが言う。
「軟部腫瘍って、良性の確率が高いんだろ?」
「良性だろうが、手術するだろう。まあ、そう難しくない手術らしいから、心配しなくて大丈夫だ」
充寿さんは私に視線を移し、安心するようにとうなずいてくれる。
「ならいいけどさ。佐那子さんも毎日来るのは大変だろうから、俺が代わりに来るよ」
「おまえは仕事があるだろう? 手術の日は秋花に来るよう頼んである。細かなことは佐那子さんにお願いしていて負担をかけるが、こころよくやってくれているから気にするな」
「しばらくは休暇だから、とにかく、俺が顔を出すよ。どういう事情で佐那子さんを預かってるのか聞かせてほしいしな」
「話せば長くなる」
本音をもらした夏凪さんを、充寿さんは門前払いするみたいにはねつける。
「長くてもかまわないよ」
「佐那子さんのことはもう話がついてる。気に入らないかもしれないが、受け入れてくれ」
秋花さんがさんざん、夏凪さんが私に怒鳴りつけたと大げさに話したから、充寿さんはそう言ってくれたのだろう。
「佐那子さん、どうか夏凪には寛容に対応してやってほしい。面倒を増やして申し訳ないね」
充寿さんは穏やかに言う。
「私は大丈夫です。夏凪さんが来られないときは私が来ますね」
あくまでも私は居候。充寿さんの家族を差し置いて、出しゃばるような真似はしないと示すと、夏凪さんは苦言する気も起きなかったのか、無言でうなずいただけだった。
「そろそろ、看護師が来るだろう。検査が終わるまでいてくれるか?」
「ああ、いるよ。安心して検査受けてこいよ」
「夏凪にそんな風に言われるとは落ち着かないな。頼もしい限りだ」
充寿さんの中で、夏凪さんは学生のままなのだろう。目尻を下げて優しく笑むと、彼の肩を力強く叩く。
そうしてるうちに、看護師さんが迎えに来て、充寿さんと夏凪さんは病室を出ていった。
ふたりがいなくなると、早速、持ってきた着替えを引き出しに片付けて、使用済みのタオルやパジャマを紙袋に詰め込んだ。
ベッドのシーツや読みかけの新聞を整えていると、夏凪さんが戻ってくる。
検査が終わるまで、ここでふたりきりなのだと意識したら、緊張してくる。
彼はすぐに私を驚かせる。さっきだって、いきなり手を握ってくるし、何を考えてるのかさっぱりわからない。
飲みかけのお茶が入ったカップを流し台で洗い、新しいカップを持って戻る私を、夏凪さんの視線が追いかけてくる。一挙手一投足監視されてるみたい。
気まずくて、窓辺に移動し、外を眺める。10階から望める景色の中に、小学校のグラウンドがある。運動会の練習をしてるのだろうか、円陣を組んでダンスを踊る生徒たちの姿が見える。
ちょっと身を乗り出して、子どもたちの様子を眺めていると、後ろに気配を感じた。振り返ると、夏凪さんもまた、グラウンドの方を見ている。
「結婚願望はあるのか?」
窓の外を眺めたまま、彼はそう尋ねてきた。
「え……、結婚?」
唐突にどうしたのだろう。私が子どもたちを熱心に見てたから、子どもを欲しがってるように思われたのだろうか。
「俺はさ、時々考えるんだよね。もう29歳だし、次に付き合う女とは結婚を意識しようかなってさ」
「はあ。そうなんですか」
何を聞かされてるんだろう。どう反応したらいいのかわからなくて戸惑う。
「佐那子さんは? 結婚したいとかないの?」
「私は……そうですね。考えたこともないです」
「意外だな。そんなに綺麗なのに」
見つめられて、どきりとした。こんな風に面と向かって褒められるのは慣れてなくて、恥ずかしくなる。
「……あ、ありがとうございます」
赤らむほおを押さえると、なぜか、夏凪さんはほうけたような表情になる。
「あ、いや、他意はない。恋人がいないなんて、何かあるんじゃないかと思っただけだ」
すぐに首を振って、彼はそう言う。
「恋人を作ろうと思ったこともないんです」
「どうして?」
「仕事をがんばりたいし……、私、ずっと神林家にいたいんです」
「恋人ができたら、うちにいられなくなるからか?」
夏凪さんは知ってるのだろう。遺産相続の条件に、恋人がいないことという項目があることを。私が恋人を作らないのは、遺産目的だと思ってるのだ。
「恋人ができたら相続させないと充寿さんが言ってるのは、遺産目当ての男の人が近づいてきたらいけないって心配してくれたからなんです」
遺産相続を反対する親族を納得させるためでもあっただろう。彼らは、どうせ私が結婚して屋敷を出ていくだろうと思ってる。
「なるほど」
「そういう条件がなくても、恋人を作る気はないですし、ずっと神林家にお世話になりたいと思ってます」
こんなことを言ったって、遺産を欲しがってるようには見えてしまってるだろう。
でも、かまわない。私に遺産を残したいと言った充寿さんの申し出を断らなかったのは、遺産が欲しいからだ。それは誤解でもなんでもない。
「仕事一筋に生きるつもりか」
「そうしたいと思ってます」
夏凪さんは腕を組み、考え込むように目を伏せた。私の目的を探ろうと、思いあぐねているのだろう。
「何の仕事をしてるんだ?」
悩み抜いた挙句、尋ねてきたのはそれだった。
画家です。それを告白するか迷った。でもまだ、私の存在を煙たがる彼に、画家であることを知られたくないと思った。
「施設で働いてます」
「施設? なんの?」
「児童養護施設です。そこで、子どもたちに美術を教えています」
「へえ、先生なのか」
意外そうに彼は言う。
「先生というか……、でも、そうですね」
私は週に一度、児童養護施設に出かけていき、ワークショップを開いている。子どもたちは私を「先生、先生」って慕ってくれている。
「施設を運営してるのは、充寿さんなんです」
「父さんが?」
「理事長をされてます。施設運営のほとんどは寄付でまかなっているので、私も協力したいんです」
そして、いつの日か、私が理事長となって施設を運営していきたい。画家として成功し、子どもたちの未来を守るのが、私の夢だ。
「施設の話は初めて聞いたな」
本当の話なのかと、いぶかしむように彼はあごをさする。
「寄付は、ずっと昔からしてくださってると思います」
「まあ、父さんが何をしてるのか興味なかったし、俺が知らなかっただけか」
しぶしぶと言った様子だけど、彼は納得したようだった。どちらにしろ、私が嘘を言ってないかどうかは、確認してもらえればすぐにわかるはずだ。
「今は充寿さんが理事長をされてますけど、いずれは私に任せようって考えてくれてるんです。遺産は子どもたちのために使ってほしいと言ってくれています」
「遺産の使い道は、それか」
「そういう条件付きにもなってると思います」
遺言書の中身はもちろん知らないけれど、充寿さんからはそう聞かされている。
充寿さんの死後、私に配偶者、もしくは交際相手がいない場合、遺産の四分の一を児童養護施設に寄付すると明記されているはずだ。
「しかし、父さんの遺産だけで運営を続けるのは難しいだろう。足りない分は、佐那子さんが稼いで寄付する気か。そのあてはあるのか? ないなら、すべては絵空事だな。覚悟なしに運営できるとは思えない」
夏凪さんに理解してもらえないのは承知している。叶冬さんや秋花さんだって、充寿さんに説得されて、ようやく協力的になってくれたところだ。だからこそ、彼にもわかってもらえたらうれしいとも思う。
「私が子どもたちと一緒に過ごしたいんです」
笑顔でそう言うと、彼は眉をひそめた。
「結婚しないのは、その子どもたちのためか?」
「子どもたちがいてくれるから、結婚願望がないっていうのはあるかもしれないです。夏凪さんも施設にいらしてください。子どもたち、すごく元気でかわいいですから。あの笑顔を守るためなら私、ちょっとやそっと嫌な思いしたって、へこたれませんから」
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