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永遠の条件
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多目的ルームに置かれたテーブルの上に、白以外にも、ピンク、黄色、水色など色付きの紙ねんどをいくつか並べる。水色は多めに持ってきた。実花ちゃんの好きな色だからだ。
「まだかな」
いつもなら、3時を過ぎたくらいに子どもたちは多目的ルームににぎやかな姿を見せるのだけど、まだ現れない。
健吾くんも麻衣ちゃんもいないから、実花ちゃんは気が進まないだろうか。ワークショップは強制ではないから、時間になって来なくても呼びに行ったりはしない。
参加するしないは、職員の方が伝えてくれるから、もう少し待ってみよう。そう思って、何をするでもなく座っていると、外がざわついているのに気づいた。
なんだろう。腰をあげ、多目的ルームを出る。廊下の先に村上事務長の姿を見つけて、何かあったのだろうかと近づいた。
「あっ、佐那子先生、すみません」
村上さんは神妙な顔つきで、早足でこちらへやってくる。
「いいえ。何かあったんですか?」
廊下の奥で、職員が右往左往している姿が見えている。ただならぬ雰囲気を感じて、尋ねた。
「それが、実花ちゃんが帰ってこないんですよ。いま、職員で辺りを探しています」
「帰ってこない?」
「ええ、困りました。こんなことは初めてですよ」
「心当たりはあるんですか?」
尋ねると、厳しい表情を崩さない村上さんに問う。
「……母親に会いに行ったのかもしれません。夏休みに母親のもとへ帰りましたでしょう。あれから母親の話をよくするようになっていたので、もしかしたら」
「お母さんに連絡は?」
「いま、職場の方に連絡しています。自宅の方にも職員を向かわせています」
できる限りの手は尽くしていると言う。
「実花ちゃんのお母さんは近くで暮らしてましたね」
「近くと言っても、小学生が歩いていける距離じゃありません。ただ、坂を下れば会える、実花ちゃんはそう思っているかも」
小学校から施設へ帰るには、坂道を上らないといけない。実花ちゃんは母親に会いたくて、闇雲に坂を下りていってしまったのだろうか。
「わかりました。私も探してみます」
「佐那子先生も?」
「人手は多い方がいいですよね」
「申し訳ない。私と福富さんは事務所で待機してますから、何かあれば連絡ください」
どうやら、秋花さんも終業時刻を過ぎてるのに残ってくれてるみたい。
「見つかり次第、連絡しますね」
深刻にならないことを願ってそう言い、私はすぐに多目的ルームに戻ると、バッグをつかんで施設を飛び出した。
実花ちゃんの母親は休む暇なく働いていると聞いている。お盆と正月だけはまとまった休みが取れるから、実花ちゃんと自宅アパートで過ごすようにしていたが、今日も朝から仕事だろう。
母親が学校まで彼女を迎えに来て、一緒にいる可能性は低いように思う。だとするとやっぱり、村上さんの言う通り、実花ちゃんがお母さんと過ごしたアパートの記憶をたどって、坂道を下りていった可能性の方が高い気がした。
坂道を下って、小学校の前を通った。施設の職員に出会い、小学校の裏にある公園はいま、別の職員が確認しに行っていると聞いた。
私はさらに坂道を下りて探してみると伝え、駆け出した。
実花ちゃんは人見知りだけど、活動的な方だ。私たちが思うよりも遠くに行っている可能性は否定できない。
しかし、長く続く坂道をどこまで歩いていけるだろう。近くのお店で、目撃情報がないか尋ねてみてもいいかもしれない。
辺りを見回すと、一軒のカフェが目についた。
「クロシェット……」
ギャラリー鈴の天野さんが経営するカフェだ。
私の絵画を購入してくれて、カフェに飾ったから見に来て欲しいと言われて訪れたことがある。確か、店は知り合いに任せていると言っていた。
それでも、天野さんに会うかもしれないと思ったら足が向かず、別の店で聞いてみようと体の向きを変えたとき、後ろから腕をつかまれてハッと息を飲んだ。
「和風先生、来てくれたんですか?」
腕にぴたりと身体をつけられ、耳元で男の人の声がする。
「あ……、天野さん」
彼を刺激しないよう、ゆっくりと離れながら振り返る。
「何度も連絡したのに全然出られないので、お忙しいかと思ってましたよ」
天野さんは私の腕をつかんだまま、張り付いたような笑顔でそう言う。
「ごめんなさい。新作を描き始めると、集中してしまって」
「そうですか、新作を。それは楽しみです」
「え、えぇ。天野さん、申し訳ないんですけれど、急いでいるので放してもらえますか?」
やんわりと言ってはみたが、嫌悪感が出てしまっているのだろう。彼はますます強く腕をつかんできた。
「急ぐ? 何かあったんですか?」
「天野さんにお話するようなことではないんです。あの、腕を放して……」
「水色のランドセルの女の子だったら、知ってますよ」
「え?」
天野さんはにやりと笑むと、鼻先が触れそうなほど顔を近づけてくる。
「母親に会わせてあげると言ったら、簡単に車に乗ってくれました」
「車にって……、あなたが連れていったの」
事態を察して、彼をにらみつける。
「そんな怖い顔しないでくださいよ、和風先生。もとはと言えば、あなたが俺を無視するから、会ってくれるにはどうしたらいいか、これでも一生懸命考えたんですよ」
「実花ちゃんに何をしたの」
「いやだな。何もしませんよ。オレンジジュースをあげたら眠ってしまったので、うちのギャラリーに連れていっただけです」
「本当ですか?」
「もちろん、全部本当ですよ。疑うなら、ギャラリーに来ますか?」
警戒心をむき出しにする私の腕はつかんだままで、彼はおどけるように言う。自分が何をしたかわかってるんだろうか。
「施設に連絡します」
バッグの中に手を入れると、上から押さえつけられる。
「おっと、それはいけない。連絡したら、おおごとになりますよ。養護施設の女の子が誘拐されたなんてうわさになったら、どうなると思いますか?」
「施設をつぶす気なの?」
「いいえ。和風先生が大切にしてるものを壊したりなんかしませんよ。俺は先生に会いたかっただけなんです」
あくまでも目的は私なのだと彼は言う。
実花ちゃんは無事だろうか。私一人で解決できる問題とは思えないけれど、このままでは施設に連絡を入れることさえできない。
「私にどうして欲しいの」
「ギャラリーまで来てください。用が済んだら、あの女の子と一緒に施設まで送りますよ」
「本当ね?」
「嘘は言いません。和風先生とはこれからもずっと仲良くさせてもらいたいですから」
彼は笑むと、私からスマートフォンを取り上げる。
通りには、ちらほらと学生や主婦らしき女性が歩いている。叫べば、私は助かるだろう。だけど、実花ちゃんは? 彼の証言通り、ギャラリーにいるとは限らない。
首を左右に振る。
この目で確かめるまでは、天野さんの言う通りにするしかない。
「わかりました。ついていきますから、手を放してください」
「逃げたら、あの女の子は無事ではすみませんよ」
「逃げません。車はどこですか?」
天野さんが指差す方へ目を移す。
大通りに停められた高級車には、見覚えがあった。天野さんのものに間違いない。
助手席に押し込められるようにして乗り込み、すぐに後部座席の足もとに落ちている安全帽子に気づいた。
すぐに拾いあげ、内側を確認する。実花ちゃんの名前がひらがなで大きく書かれている。お母さんが書いてくれたんだって喜んでいた彼女の笑顔が浮かんで、悔しさが込み上げてくる。
「今日のことは絶対に許しませんから」
運転席に座る天野さんをにらみつけると、彼はうっすらと笑む。
「怒った顔も好きですが、俺のものになってくれたら、もう二度とこんなことはしないと誓いますよ」
多目的ルームに置かれたテーブルの上に、白以外にも、ピンク、黄色、水色など色付きの紙ねんどをいくつか並べる。水色は多めに持ってきた。実花ちゃんの好きな色だからだ。
「まだかな」
いつもなら、3時を過ぎたくらいに子どもたちは多目的ルームににぎやかな姿を見せるのだけど、まだ現れない。
健吾くんも麻衣ちゃんもいないから、実花ちゃんは気が進まないだろうか。ワークショップは強制ではないから、時間になって来なくても呼びに行ったりはしない。
参加するしないは、職員の方が伝えてくれるから、もう少し待ってみよう。そう思って、何をするでもなく座っていると、外がざわついているのに気づいた。
なんだろう。腰をあげ、多目的ルームを出る。廊下の先に村上事務長の姿を見つけて、何かあったのだろうかと近づいた。
「あっ、佐那子先生、すみません」
村上さんは神妙な顔つきで、早足でこちらへやってくる。
「いいえ。何かあったんですか?」
廊下の奥で、職員が右往左往している姿が見えている。ただならぬ雰囲気を感じて、尋ねた。
「それが、実花ちゃんが帰ってこないんですよ。いま、職員で辺りを探しています」
「帰ってこない?」
「ええ、困りました。こんなことは初めてですよ」
「心当たりはあるんですか?」
尋ねると、厳しい表情を崩さない村上さんに問う。
「……母親に会いに行ったのかもしれません。夏休みに母親のもとへ帰りましたでしょう。あれから母親の話をよくするようになっていたので、もしかしたら」
「お母さんに連絡は?」
「いま、職場の方に連絡しています。自宅の方にも職員を向かわせています」
できる限りの手は尽くしていると言う。
「実花ちゃんのお母さんは近くで暮らしてましたね」
「近くと言っても、小学生が歩いていける距離じゃありません。ただ、坂を下れば会える、実花ちゃんはそう思っているかも」
小学校から施設へ帰るには、坂道を上らないといけない。実花ちゃんは母親に会いたくて、闇雲に坂を下りていってしまったのだろうか。
「わかりました。私も探してみます」
「佐那子先生も?」
「人手は多い方がいいですよね」
「申し訳ない。私と福富さんは事務所で待機してますから、何かあれば連絡ください」
どうやら、秋花さんも終業時刻を過ぎてるのに残ってくれてるみたい。
「見つかり次第、連絡しますね」
深刻にならないことを願ってそう言い、私はすぐに多目的ルームに戻ると、バッグをつかんで施設を飛び出した。
実花ちゃんの母親は休む暇なく働いていると聞いている。お盆と正月だけはまとまった休みが取れるから、実花ちゃんと自宅アパートで過ごすようにしていたが、今日も朝から仕事だろう。
母親が学校まで彼女を迎えに来て、一緒にいる可能性は低いように思う。だとするとやっぱり、村上さんの言う通り、実花ちゃんがお母さんと過ごしたアパートの記憶をたどって、坂道を下りていった可能性の方が高い気がした。
坂道を下って、小学校の前を通った。施設の職員に出会い、小学校の裏にある公園はいま、別の職員が確認しに行っていると聞いた。
私はさらに坂道を下りて探してみると伝え、駆け出した。
実花ちゃんは人見知りだけど、活動的な方だ。私たちが思うよりも遠くに行っている可能性は否定できない。
しかし、長く続く坂道をどこまで歩いていけるだろう。近くのお店で、目撃情報がないか尋ねてみてもいいかもしれない。
辺りを見回すと、一軒のカフェが目についた。
「クロシェット……」
ギャラリー鈴の天野さんが経営するカフェだ。
私の絵画を購入してくれて、カフェに飾ったから見に来て欲しいと言われて訪れたことがある。確か、店は知り合いに任せていると言っていた。
それでも、天野さんに会うかもしれないと思ったら足が向かず、別の店で聞いてみようと体の向きを変えたとき、後ろから腕をつかまれてハッと息を飲んだ。
「和風先生、来てくれたんですか?」
腕にぴたりと身体をつけられ、耳元で男の人の声がする。
「あ……、天野さん」
彼を刺激しないよう、ゆっくりと離れながら振り返る。
「何度も連絡したのに全然出られないので、お忙しいかと思ってましたよ」
天野さんは私の腕をつかんだまま、張り付いたような笑顔でそう言う。
「ごめんなさい。新作を描き始めると、集中してしまって」
「そうですか、新作を。それは楽しみです」
「え、えぇ。天野さん、申し訳ないんですけれど、急いでいるので放してもらえますか?」
やんわりと言ってはみたが、嫌悪感が出てしまっているのだろう。彼はますます強く腕をつかんできた。
「急ぐ? 何かあったんですか?」
「天野さんにお話するようなことではないんです。あの、腕を放して……」
「水色のランドセルの女の子だったら、知ってますよ」
「え?」
天野さんはにやりと笑むと、鼻先が触れそうなほど顔を近づけてくる。
「母親に会わせてあげると言ったら、簡単に車に乗ってくれました」
「車にって……、あなたが連れていったの」
事態を察して、彼をにらみつける。
「そんな怖い顔しないでくださいよ、和風先生。もとはと言えば、あなたが俺を無視するから、会ってくれるにはどうしたらいいか、これでも一生懸命考えたんですよ」
「実花ちゃんに何をしたの」
「いやだな。何もしませんよ。オレンジジュースをあげたら眠ってしまったので、うちのギャラリーに連れていっただけです」
「本当ですか?」
「もちろん、全部本当ですよ。疑うなら、ギャラリーに来ますか?」
警戒心をむき出しにする私の腕はつかんだままで、彼はおどけるように言う。自分が何をしたかわかってるんだろうか。
「施設に連絡します」
バッグの中に手を入れると、上から押さえつけられる。
「おっと、それはいけない。連絡したら、おおごとになりますよ。養護施設の女の子が誘拐されたなんてうわさになったら、どうなると思いますか?」
「施設をつぶす気なの?」
「いいえ。和風先生が大切にしてるものを壊したりなんかしませんよ。俺は先生に会いたかっただけなんです」
あくまでも目的は私なのだと彼は言う。
実花ちゃんは無事だろうか。私一人で解決できる問題とは思えないけれど、このままでは施設に連絡を入れることさえできない。
「私にどうして欲しいの」
「ギャラリーまで来てください。用が済んだら、あの女の子と一緒に施設まで送りますよ」
「本当ね?」
「嘘は言いません。和風先生とはこれからもずっと仲良くさせてもらいたいですから」
彼は笑むと、私からスマートフォンを取り上げる。
通りには、ちらほらと学生や主婦らしき女性が歩いている。叫べば、私は助かるだろう。だけど、実花ちゃんは? 彼の証言通り、ギャラリーにいるとは限らない。
首を左右に振る。
この目で確かめるまでは、天野さんの言う通りにするしかない。
「わかりました。ついていきますから、手を放してください」
「逃げたら、あの女の子は無事ではすみませんよ」
「逃げません。車はどこですか?」
天野さんが指差す方へ目を移す。
大通りに停められた高級車には、見覚えがあった。天野さんのものに間違いない。
助手席に押し込められるようにして乗り込み、すぐに後部座席の足もとに落ちている安全帽子に気づいた。
すぐに拾いあげ、内側を確認する。実花ちゃんの名前がひらがなで大きく書かれている。お母さんが書いてくれたんだって喜んでいた彼女の笑顔が浮かんで、悔しさが込み上げてくる。
「今日のことは絶対に許しませんから」
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