2 / 58
俺の髪結になる?
2
しおりを挟む
***
朝日の光がこぼれる深緑のカーテンを開く。何日ぶりだろう、窓の外を眺めるのは。
当たり前だった毎日が終わるのは突然で、その終わりは驚くほどにあっけなかった。
窓を開けて外の空気を大きく吸い込んで、わざとらしく笑顔を作る。二階から望む通りは、美しいケヤキ並木に飾られて、母が好きだった緑が溢れている。
母はここから眺める景色が好きだった。
話し方も所作もお嬢様のように清楚だった彼女は、唯一、不似合いとも言えるこのボロアパートを、とても気に入っていた。しかし、今となっては、全て過去系なのが物悲しい。
ふと、真凛は通りをはさんだ向かいにある建物へ視線を落とした。
その建物は真凛が勤める美容院ビジュエル。
ビジュエルのロゴが入ったガラス扉が開いて、ひょいっと短髪の頭が顔を出す。真凛はすぐさま身をひるがえすと部屋を出て、階段を駆け下りた。
「阿留間店長っ、おはようございます……っ」
アパートから通りへ飛び出して、ビジュエルから出てきた中年の男に真凛は声をかける。
周囲を見回して、通りに車がないのを確認して道路を横切り阿留間に駆け寄る。
数日ぶりに会う真凛を見た阿留間は、ひどく安堵したように微笑んだ。それはとても慈愛に満ちた優しい笑顔。まるで父のようだと思う。
真凛は父の存在を知らないが、阿留間とは親子ほど歳が離れているし、小さな頃から側にいてくれた存在だ。そう思うのは自然のことだった。
真凛が就職に悩んでいた時も、阿留間の経営する美容院で働かないかと誘ってくれたのも彼の方からだった。
「真凛さん、もう体調はよろしいのですか?」
「ご心配おかけしました」
ぺこりと頭を下げる。
阿留間は店長なのに、いつも真凛に対して低姿勢だ。藍の娘だからだろう。真凛はそう理解している。
母の藍と阿留間は同じぐらいの年齢でお似合いだが、真凛の目から見ても、近所の噂話を聞いても、二人ともお互いに恋愛感情はなさそうだった。
それでも阿留間は母を大事にしていたし、母もまた彼を慕っていた。不思議な関係だと思ったものだ。
「あまりに突然でしたから、無理もありません」
阿留間が悲しげにこうべを垂れると黒い前髪が揺れる。
「店長は大丈夫ですか? その、母と親しくしていた一番の人だから……」
「そうですね。一番お側にいたのに、藍さんの病気に気づけなかったのは失態でした。申し訳ないなどという言葉では表しきれない」
悔いるように阿留間は眉をひそめる。
その瞳は黒く、光の差し方によっては赤にも見える魅惑的なもの。綺麗だと思える瞳には今、悲しみしか見えない。
「そんなっ。店長が気に病むことは何も。母は珍しい病気で……治療法すらなかったから」
母は数日前、原因不明の病気で亡くなった。
ずっと具合が良くないことも気づけなかった。病気を隠して明るく振舞っていた母にどれほど甘えていたのかと、彼女が亡くなってから知った。
失望と悲しみから立ち直るには時間が必要だった。こうして今、微笑むことができるのは、やはり阿留間がいてくれるおかげだろう。
「今日からお仕事がんばります」
「そうですね。一週間も休まれると、真凛さん目当てのお客様に叱られますから」
何よ、それ。なんて笑いながら、ふと空を見上げる。澄んだ青い空が広がっている。世界は何も変わっていない。母を失ったことはいつか過去になり、何も変わらない毎日がまた新しく始まる予感がする。
「もう一週間も経つのね……」
真凛は一週間も仕事を休んでいた罪悪感を覚えながら、阿留間とともに店内へ足を踏み入れた。
開店準備を終えた店内は、普段と変わらない様子で淡々と真凛を迎え入れる。そこにはどんな感傷もなくて、母の死をいつまでも悲しんでいてはいけないと思わせる空気が流れている。
この数日、忘れていた開店前特有の緊張感が蘇った真凛は、受付カウンターの下にある予約票を確認すると、すぐさまバックルームへ向かった。
美容院ビジュエルの店員は真凛と阿留間の二人しかいない。バックルームには、真凛のための、と言ってもいいロッカーが一つだけある。
ロッカーを開け、クリーニングされた制服を手に取る。仕事を休んでいた間に阿留間がクリーニングに出してくれていたのだろう。彼は時折、男らしからぬ細かな気遣いを見せる。
白いブラウスに黒のタイトスカートに着替える。黒のエプロンを腰に巻いて、ポケットへ仕事道具を入れてバックルームを出た真凛は、店の中央に阿留間とともに立つ客の姿を見つけて慌てて受付へ戻った。
予約票をもう一度確認する。朝イチの予約は男性客だ。真凛は違和感を覚えながら、阿留間と話す客へ視線を向けた。
真凛の記憶が確かなら予約客は常連客で、いま目の前にいるその人ではない。
もっとも、それは単なる違和感だ。フードを目深にかぶっているから顔がわかりにくい。まじまじと眺めてみるが、違う、と感じる。
正直、背丈があるから男性だろうとわかるだけで、彼が常連客なのかそうでないのかすらはっきりとした確証が得られない。
一週間も仕事を休むとそんな勘すら冴えなくなるのだと思った瞬間、阿留間から離れたフード付きコートの男が、真凛の目の前へサッと移動してきた。
真凛は驚きのあまり息を飲んで、予約票を思わず手から滑り落とした。男の動きは唐突だった。まばたきをする瞬間に目の前へ移動してきたのだ。その速さは尋常ではなかった。
「店ちょ……」
阿留間を呼ぼうとすると、男は真凛の腕をつかむ。そして、わずかに見える口元にあやしげな笑みを浮かばせた。
「一目でわかったぞ、マリン」
ほんのわずかに『真凛』と呼ぶ声になまりを感じる。日本人じゃない……?
「あなたは?」
「さあ、帰ろう」
詮索されたくないのか、男は質問に答えない。
「帰る?」
「説明はあとだ。時間がない。このままではどこへ戻されるかわからないからな」
「なんの話……」
真凛は眉をピクリとあげた。男の背後にいる阿留間へ視線を移す途中、何もない空間にパクリと開いた空洞が目に付いたのだ。
そこから発する光の先に何があるのかなんて想像すらつかないほど、切れ目の中は光り輝いていてまばゆい。
「行くぜ__」
男が突然真凛の腰を抱える。
目深に被ったフードの奥の瞳はいまだ見えない。細いあごのラインと形の良い薄い唇は美しく、そして彼を包む雰囲気は雅で特殊だ。
印象を隠すためにフード付きコートで全身を包んでいるのだろうが、仕立ての良いシルクブロケードではその高貴さは隠しきれていない。むしろ主張しているようでもある。
男が光へ向かって走り出した瞬間、フードがはがれて顔があらわになる。男に抱えられたまま真凛は彼の横顔を見上げた。
その髪の色に目を見張る。白い肌によく合う明るめのブルー。そして、瞳の色は澄んだ海のように綺麗な青。
その瞳に、真凛は不覚にも見惚れた。
この胸のさざめきは恋なのだろうか。そう勘違いしてしまうほどに彼の瞳に見入った。それほど綺麗で__、それが判断を遅らせた。
「待って!」
真凛は抗おうとした。しかし次の瞬間、男は光の裂け目近くにいた阿留間の腕もつかみ、驚くほどのスピードで光の中へ飛び込んだ。
朝日の光がこぼれる深緑のカーテンを開く。何日ぶりだろう、窓の外を眺めるのは。
当たり前だった毎日が終わるのは突然で、その終わりは驚くほどにあっけなかった。
窓を開けて外の空気を大きく吸い込んで、わざとらしく笑顔を作る。二階から望む通りは、美しいケヤキ並木に飾られて、母が好きだった緑が溢れている。
母はここから眺める景色が好きだった。
話し方も所作もお嬢様のように清楚だった彼女は、唯一、不似合いとも言えるこのボロアパートを、とても気に入っていた。しかし、今となっては、全て過去系なのが物悲しい。
ふと、真凛は通りをはさんだ向かいにある建物へ視線を落とした。
その建物は真凛が勤める美容院ビジュエル。
ビジュエルのロゴが入ったガラス扉が開いて、ひょいっと短髪の頭が顔を出す。真凛はすぐさま身をひるがえすと部屋を出て、階段を駆け下りた。
「阿留間店長っ、おはようございます……っ」
アパートから通りへ飛び出して、ビジュエルから出てきた中年の男に真凛は声をかける。
周囲を見回して、通りに車がないのを確認して道路を横切り阿留間に駆け寄る。
数日ぶりに会う真凛を見た阿留間は、ひどく安堵したように微笑んだ。それはとても慈愛に満ちた優しい笑顔。まるで父のようだと思う。
真凛は父の存在を知らないが、阿留間とは親子ほど歳が離れているし、小さな頃から側にいてくれた存在だ。そう思うのは自然のことだった。
真凛が就職に悩んでいた時も、阿留間の経営する美容院で働かないかと誘ってくれたのも彼の方からだった。
「真凛さん、もう体調はよろしいのですか?」
「ご心配おかけしました」
ぺこりと頭を下げる。
阿留間は店長なのに、いつも真凛に対して低姿勢だ。藍の娘だからだろう。真凛はそう理解している。
母の藍と阿留間は同じぐらいの年齢でお似合いだが、真凛の目から見ても、近所の噂話を聞いても、二人ともお互いに恋愛感情はなさそうだった。
それでも阿留間は母を大事にしていたし、母もまた彼を慕っていた。不思議な関係だと思ったものだ。
「あまりに突然でしたから、無理もありません」
阿留間が悲しげにこうべを垂れると黒い前髪が揺れる。
「店長は大丈夫ですか? その、母と親しくしていた一番の人だから……」
「そうですね。一番お側にいたのに、藍さんの病気に気づけなかったのは失態でした。申し訳ないなどという言葉では表しきれない」
悔いるように阿留間は眉をひそめる。
その瞳は黒く、光の差し方によっては赤にも見える魅惑的なもの。綺麗だと思える瞳には今、悲しみしか見えない。
「そんなっ。店長が気に病むことは何も。母は珍しい病気で……治療法すらなかったから」
母は数日前、原因不明の病気で亡くなった。
ずっと具合が良くないことも気づけなかった。病気を隠して明るく振舞っていた母にどれほど甘えていたのかと、彼女が亡くなってから知った。
失望と悲しみから立ち直るには時間が必要だった。こうして今、微笑むことができるのは、やはり阿留間がいてくれるおかげだろう。
「今日からお仕事がんばります」
「そうですね。一週間も休まれると、真凛さん目当てのお客様に叱られますから」
何よ、それ。なんて笑いながら、ふと空を見上げる。澄んだ青い空が広がっている。世界は何も変わっていない。母を失ったことはいつか過去になり、何も変わらない毎日がまた新しく始まる予感がする。
「もう一週間も経つのね……」
真凛は一週間も仕事を休んでいた罪悪感を覚えながら、阿留間とともに店内へ足を踏み入れた。
開店準備を終えた店内は、普段と変わらない様子で淡々と真凛を迎え入れる。そこにはどんな感傷もなくて、母の死をいつまでも悲しんでいてはいけないと思わせる空気が流れている。
この数日、忘れていた開店前特有の緊張感が蘇った真凛は、受付カウンターの下にある予約票を確認すると、すぐさまバックルームへ向かった。
美容院ビジュエルの店員は真凛と阿留間の二人しかいない。バックルームには、真凛のための、と言ってもいいロッカーが一つだけある。
ロッカーを開け、クリーニングされた制服を手に取る。仕事を休んでいた間に阿留間がクリーニングに出してくれていたのだろう。彼は時折、男らしからぬ細かな気遣いを見せる。
白いブラウスに黒のタイトスカートに着替える。黒のエプロンを腰に巻いて、ポケットへ仕事道具を入れてバックルームを出た真凛は、店の中央に阿留間とともに立つ客の姿を見つけて慌てて受付へ戻った。
予約票をもう一度確認する。朝イチの予約は男性客だ。真凛は違和感を覚えながら、阿留間と話す客へ視線を向けた。
真凛の記憶が確かなら予約客は常連客で、いま目の前にいるその人ではない。
もっとも、それは単なる違和感だ。フードを目深にかぶっているから顔がわかりにくい。まじまじと眺めてみるが、違う、と感じる。
正直、背丈があるから男性だろうとわかるだけで、彼が常連客なのかそうでないのかすらはっきりとした確証が得られない。
一週間も仕事を休むとそんな勘すら冴えなくなるのだと思った瞬間、阿留間から離れたフード付きコートの男が、真凛の目の前へサッと移動してきた。
真凛は驚きのあまり息を飲んで、予約票を思わず手から滑り落とした。男の動きは唐突だった。まばたきをする瞬間に目の前へ移動してきたのだ。その速さは尋常ではなかった。
「店ちょ……」
阿留間を呼ぼうとすると、男は真凛の腕をつかむ。そして、わずかに見える口元にあやしげな笑みを浮かばせた。
「一目でわかったぞ、マリン」
ほんのわずかに『真凛』と呼ぶ声になまりを感じる。日本人じゃない……?
「あなたは?」
「さあ、帰ろう」
詮索されたくないのか、男は質問に答えない。
「帰る?」
「説明はあとだ。時間がない。このままではどこへ戻されるかわからないからな」
「なんの話……」
真凛は眉をピクリとあげた。男の背後にいる阿留間へ視線を移す途中、何もない空間にパクリと開いた空洞が目に付いたのだ。
そこから発する光の先に何があるのかなんて想像すらつかないほど、切れ目の中は光り輝いていてまばゆい。
「行くぜ__」
男が突然真凛の腰を抱える。
目深に被ったフードの奥の瞳はいまだ見えない。細いあごのラインと形の良い薄い唇は美しく、そして彼を包む雰囲気は雅で特殊だ。
印象を隠すためにフード付きコートで全身を包んでいるのだろうが、仕立ての良いシルクブロケードではその高貴さは隠しきれていない。むしろ主張しているようでもある。
男が光へ向かって走り出した瞬間、フードがはがれて顔があらわになる。男に抱えられたまま真凛は彼の横顔を見上げた。
その髪の色に目を見張る。白い肌によく合う明るめのブルー。そして、瞳の色は澄んだ海のように綺麗な青。
その瞳に、真凛は不覚にも見惚れた。
この胸のさざめきは恋なのだろうか。そう勘違いしてしまうほどに彼の瞳に見入った。それほど綺麗で__、それが判断を遅らせた。
「待って!」
真凛は抗おうとした。しかし次の瞬間、男は光の裂け目近くにいた阿留間の腕もつかみ、驚くほどのスピードで光の中へ飛び込んだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
前世の記憶しかない元侯爵令嬢は、訳あり大公殿下のお気に入り。(注:期間限定)
miy
恋愛
(※長編なため、少しネタバレを含みます)
ある日目覚めたら、そこは見たことも聞いたこともない…異国でした。
ここは、どうやら転生後の人生。
私は大貴族の令嬢レティシア17歳…らしいのですが…全く記憶にございません。
有り難いことに言葉は理解できるし、読み書きも問題なし。
でも、見知らぬ世界で貴族生活?いやいや…私は平凡な日本人のようですよ?…無理です。
“前世の記憶”として目覚めた私は、現世の“レティシアの身体”で…静かな庶民生活を始める。
そんな私の前に、一人の貴族男性が現れた。
ちょっと?訳ありな彼が、私を…自分の『唯一の女性』であると誤解してしまったことから、庶民生活が一変してしまう。
高い身分の彼に関わってしまった私は、元いた国を飛び出して魔法の国で暮らすことになるのです。
大公殿下、大魔術師、聖女や神獣…等など…いろんな人との出会いを経て『レティシア』が自分らしく生きていく。
という、少々…長いお話です。
鈍感なレティシアが、大公殿下からの熱い眼差しに気付くのはいつなのでしょうか…?
※安定のご都合主義、独自の世界観です。お許し下さい。
※ストーリーの進度は遅めかと思われます。
※現在、不定期にて公開中です。よろしくお願い致します。
公開予定日を最新話に記載しておりますが、長期休載の場合はこちらでもお知らせをさせて頂きます。
※ド素人の書いた3作目です。まだまだ優しい目で見て頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
※初公開から2年が過ぎました。少しでも良い作品に、読みやすく…と、時間があれば順次手直し(改稿)をしていく予定でおります。(現在、146話辺りまで手直し作業中)
※章の区切りを変更致しました。(9/22更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる