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愛するがゆえに
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***
セオは昼間なのに怠惰にベッドに横になっていた。真凛はそっと天蓋を持ち上げる。天井をぼんやりと見上げたままのセオは、気だるげに寝返りを打ち、背を向けてくる。
「ルベ、もう少しあとでいい」
ルベが昼食を運んできたとでも誤解したのだろう。真凛はさらにベッドに近づき、セオの背に声をかける。
「セオ様、寝てばかりいてはダメよ」
「真凛っ?」
セオはベッドから飛び起きる。信じられないとばかりにまばたきをし、真凛の全身を眺める。
「戻ってきちゃった」
そう言って笑えば、セオは眉をひそめるが、半信半疑なまま真凛の前へ歩み寄る。そして実在するのか確かめるように真凛の腕に触れる。
「陛下が戻っていいと?」
「ちょっとだけ。すぐに陛下の王宮へ戻るけど、でもまたセオ様に会いに来るわ」
「なぜ?」
「だって私たちは姉弟なんだもの。いつだって会えるのは当然だわ」
セオの表情は強張る。仕方ない。姉だなんて、まだ信じられないのだろう。だからこそ、姉と知っても抱くことができた。
「陛下はなぜ、会うことを許す気になった? 会えば、また過ちを犯すかもしれない。そうは思わなかった?」
過ちを犯すつもりがあるのだろう。今すぐにでも抱いてほしい。セオ以外の男に触らせる身体なんてないことを知ってほしい。
「禁止すればするほど会いたくなるものでしょう? 夜に王宮を抜け出す方が困るって」
「この間の夜のこと、陛下も知って?」
「そうよ。陛下に黙って脱け出したの。危ない目に遭うぐらいなら、いつでもセオ様に会えばいいって言ってくれたの」
「危ない目に?」
真凛は小さくうなずいて、胸に手を当てる。
「記憶はないの。後ろから殴られて気を失って。気づいたら陛下とベリル王子に助けられてた」
「兄上も? じゃあ、真凛に危害を加えたのは……」
「ベリル王子じゃないわ。でも何をされたのかは教えてくれないからわからないの」
苦しげに眉を寄せて、セオは改めて真凛の全身を眺める。
「俺はあなたを全然守れない……」
失意に満ちた目をして、セオはうつむく。
「そんなことない。……ねぇ、セオ様。私ね、あれから誰にも抱かれてないのよ。暴漢に襲われても、何もなかったって信じてる。セオ様ならわかる?」
「真凛……」
セオの手を取り、胸に押し付ける。
「私の身体に何もなかったって、セオ様ならわかる?」
真凛はそう言って、ドレスに手をかける。指が震える。その指先で前身を開いていく。セオは何も言わなかった。真凛がただドレスを脱いでいくのを息をひそめて見つめていた。
「セオ様、よく見て。私の身体、まだセオ様に愛してもらえるぐらい綺麗かしら……?」
セオの前で裸体をさらすのは怖かった。彼を傷つけてしまうと思った。
グレイの瞳が右胸の上にあるブルードラゴンの刻印に向けられた途端、彼の表情が苦しげに崩れる。
セオを苦しめたいわけではない。それでも自らの幸せを望めば、そうなってしまう。
「もう……、抱く気にならない?」
もう一度セオの手を取り、左胸の上に乗せる。わずかに彼の指先が曲がる。指が弾力のある胸に沈む。
「真凛の身体は綺麗だよ……」
セオは吐息をつくように言う。
「じゃあ、もう一度だけ抱いてくれる?」
「どうして……」
セオは悲しげにまつげを揺らし、真凛の首の後ろに手を回す。
「もう一度だけなんて言うな」
近づくセオの胸にほおを寄せる。うなじを優しくなでる彼の指先に全身が癒されていく。
「愛し合ってるって感じたいの」
「真凛はそれでいいの?」
「セオ様が幸せになれるなら」
セオは身をかがめると、頼りなげに真凛の瞳を覗き込む。
「まだ痛む?」
「ううん。痛みはもうないの」
「真凛が危ない目に合うぐらいなら、ずっとこの王宮にいたらいい」
「セオ様は王宮から出るべきよ。セドニーの街で一緒に暮らせたらいいのに」
セオの首に両腕を回して爪先立ちする。彼はすぐに真凛を抱きとめた。
「姉だってことは忘れて抱いて。まだ私を愛してるんでしょう?」
「それはもちろんだよ。今でも真凛が好きだ。その気持ちは変わらない。でも……あなたはやっぱり……」
「そういうの、忘れて抱いて。だってあなたの身体は正直よ」
真凛はそっとセオの下腹部に手を添える。欲情する下半身をなで上げると、彼の口から息が漏れる。
「真凛……、ダメだ。そんなことしたら……」
「抱きたいんでしょう? 好きにしていいって言ってるのに。そう思うのはセオ様だけなのに」
「真凛を抱きたい。でも怖いんだ。あなたを忘れられなくなったら……」
真凛はセオの唇を塞いだ。驚いて離れようとする彼の後ろ頭を押さえ、引き寄せる。はぁ、っとお互いに息が漏れる。
「忘れる必要なんてないの。お願い……、抱いて」
セオはいきなり真凛をベッドへ押し倒す。
「なんで……」
「セオ……」
「なんであなたが姉なんだ……」
苦しげに眉をひそめたまま、セオは乱暴に真凛にキスをした。かみつくように幾度も重なる唇の荒々しさに息を乱しながらも、次第に優しくなるキスに涙があふれてくる。
「セオ様……」
「抱きたい。……無責任に抱きたいんだ」
何があっても責任は取らない。セオはそう言って、真凛の胸の先端を口に含んだ。
「あっ……」
久しぶりの感覚に全身がぶるりと震えた。きつく吸われては、指先に優しく転がされる先端がセオを求めるようにぷくりとふくれる。
「あなたの身体も……、正直だね」
複雑そうに笑んだセオは、真凛の身体を反転させてうつ伏せにすると、上着を脱ぎ捨てた。
背中にセオが重なってくる。触れ合う素肌が熱い。ドクドクと、胸の鼓動が肌を通して伝わってくる。手の甲を包み込むように握られたら、うなじにキスが落ちてくる。
「あなたのような姉がいるなんて知らなかった……」
切なげに、セオは耳元で囁く。目を合わせないでいるなら、素直になれるのだろうか。
「正妃の子ではないから秘密なの」
「……そう。だから異国から来たなんて嘘を?」
「否定しなかっただけ。今でもタンザ様を父だなんて思えないの。だって一度もお会いしたことないもの」
「俺と同じだ」
真凛は首をひねらせてセオを見上げる。
「だから惹かれ合うのかもしれないわね……」
「それでは残酷だ」
自然と唇を合わせる。セオの中に湧く背徳感が伝わってくる。彼の気持ちが痛いほどわかる。ためらいながらも、好きだという気持ちが抑えられないのは真凛も同じで。
「真凛もここで暮らそう」
「それはできないわ」
「一度過ちを犯したら、二度三度と重ねるから……?」
「違うわ。何があってもセオ様の気持ちが変わらないんだってこと、感じたかったの。だから今日で最後……」
真凛が仰向けになろうとするのを、セオが肩をおさえて阻む。
「セオ様、これは見たくない?」
胸元をおさえて言うと、セオはシーツと肌の間に手を忍ばせてくる。
「いや……、後ろから抱いてみたいだけ」
「え……っ」
「真凛はどこも綺麗だから、いろんな姿を見てみたい」
セオは真凛の腰をつかむと身体を起こす。
「セ、セオ様っ?」
「最後だなんて言うなら、堪能する」
四つ這いになる真凛の胸にセオの両手が伸びる。形が変わるほどにもみしだき、先端をきゅっとつまみあげる。その仕草が繰り返されて、真凛はひじをついて息を漏らす。
「あなたの可愛さは俺だけが知ってる」
足の間から差し込まれた指が真凛の秘部を撫でる。
「あ……っ、セオ……」
「本当に感じやすいね。すぐに俺を欲しがるんだ……」
グッと指を押し込まれ、シーツを握りしめて真凛はあえぐ。
「こんな淫らな真凛を知ってるのも俺だけだ。これからもずっと……俺だけだ」
セオの生温かい息が後ろから当たる。指で触れる場所に舌が這う。力が入らなくてベッドに崩れそうになるのに、腰を高く上げられてしまう。
「ここも綺麗だよ。……誰も触ってないに決まってる」
あえぐしかできない真凛の足に固いものが触れる。
「いれるよ。すごく欲しがってる」
「そんな……、待っ……」
「大丈夫。これだけでは終わらせないからさ」
後ろからセオが入り込んできて、真凛は「ああ……っ」と身をのけぞらせる。
「くっ…」
と漏らす彼の息も次第に上がっていく。
「真凛はよく締まるから気持ちがいい」
「や……、そんなこと……」
「動くよ。このままじゃあんまりもたないけど……」
真凛はシーツをつかみ、後ろから何度も突いてくるセオを受け止める。目がくらむ。はぁ、はぁと息が漏れて、セオの息と重なっていく。
「気持ちいいな、真凛……」
「もう、だめ……」
力が入らない身体を急に反転させられる。いきなり深く入り込んでくるから、足がぴんと伸びる。
「ああ、きれいだ」
セオは激しく真凛をゆさぶった。美しい胸が上下にたわわに揺れる。
まだだ、まだだと甘い息を重ね合う。
「セオ……」
「今度は上へおいで」
セオは上体を起こし、ひざの上へ彼女を抱き上げた。
「セオさま……」
「向かい合ってる方が安心する」
つながったまま向き合うセオの甘い口づけを受け止める。
「真凛は可愛いし、綺麗だ。俺のものにならないなら、誰のものにもならないでほしい」
「もちろんよ……」
セオはほんの少しだけ真剣な目をすると、真凛の右胸の刻印に吸い付いた。真凛が姉であることを認識しながら受け入れた。それを証明するような行為に胸が熱くなる。
「激しくするから、覚悟して」
「もう……さっきからしてる……」
腰をつかまれ、揺さぶられた。
奥深くでつながるセオが愛おしい。
「まだいけるよ」
ベッドに仰向けにされ、足を大きく広げられる。そのままセオはますます真凛の中に深く入り込み、律動し始める。
「セ、セオ……」
「まだまだだよ。あなたに俺から離れたくないって言わせるまでやめないから」
真凛はセオの首に抱きついた。離れたくないなんてもう思ってる。でも離れなければいけないから、もう一度だけ抱いて欲しいと願っただけ。その気持ちをわかって欲しくて、真凛は必死にセオを受け止めた。
セオは昼間なのに怠惰にベッドに横になっていた。真凛はそっと天蓋を持ち上げる。天井をぼんやりと見上げたままのセオは、気だるげに寝返りを打ち、背を向けてくる。
「ルベ、もう少しあとでいい」
ルベが昼食を運んできたとでも誤解したのだろう。真凛はさらにベッドに近づき、セオの背に声をかける。
「セオ様、寝てばかりいてはダメよ」
「真凛っ?」
セオはベッドから飛び起きる。信じられないとばかりにまばたきをし、真凛の全身を眺める。
「戻ってきちゃった」
そう言って笑えば、セオは眉をひそめるが、半信半疑なまま真凛の前へ歩み寄る。そして実在するのか確かめるように真凛の腕に触れる。
「陛下が戻っていいと?」
「ちょっとだけ。すぐに陛下の王宮へ戻るけど、でもまたセオ様に会いに来るわ」
「なぜ?」
「だって私たちは姉弟なんだもの。いつだって会えるのは当然だわ」
セオの表情は強張る。仕方ない。姉だなんて、まだ信じられないのだろう。だからこそ、姉と知っても抱くことができた。
「陛下はなぜ、会うことを許す気になった? 会えば、また過ちを犯すかもしれない。そうは思わなかった?」
過ちを犯すつもりがあるのだろう。今すぐにでも抱いてほしい。セオ以外の男に触らせる身体なんてないことを知ってほしい。
「禁止すればするほど会いたくなるものでしょう? 夜に王宮を抜け出す方が困るって」
「この間の夜のこと、陛下も知って?」
「そうよ。陛下に黙って脱け出したの。危ない目に遭うぐらいなら、いつでもセオ様に会えばいいって言ってくれたの」
「危ない目に?」
真凛は小さくうなずいて、胸に手を当てる。
「記憶はないの。後ろから殴られて気を失って。気づいたら陛下とベリル王子に助けられてた」
「兄上も? じゃあ、真凛に危害を加えたのは……」
「ベリル王子じゃないわ。でも何をされたのかは教えてくれないからわからないの」
苦しげに眉を寄せて、セオは改めて真凛の全身を眺める。
「俺はあなたを全然守れない……」
失意に満ちた目をして、セオはうつむく。
「そんなことない。……ねぇ、セオ様。私ね、あれから誰にも抱かれてないのよ。暴漢に襲われても、何もなかったって信じてる。セオ様ならわかる?」
「真凛……」
セオの手を取り、胸に押し付ける。
「私の身体に何もなかったって、セオ様ならわかる?」
真凛はそう言って、ドレスに手をかける。指が震える。その指先で前身を開いていく。セオは何も言わなかった。真凛がただドレスを脱いでいくのを息をひそめて見つめていた。
「セオ様、よく見て。私の身体、まだセオ様に愛してもらえるぐらい綺麗かしら……?」
セオの前で裸体をさらすのは怖かった。彼を傷つけてしまうと思った。
グレイの瞳が右胸の上にあるブルードラゴンの刻印に向けられた途端、彼の表情が苦しげに崩れる。
セオを苦しめたいわけではない。それでも自らの幸せを望めば、そうなってしまう。
「もう……、抱く気にならない?」
もう一度セオの手を取り、左胸の上に乗せる。わずかに彼の指先が曲がる。指が弾力のある胸に沈む。
「真凛の身体は綺麗だよ……」
セオは吐息をつくように言う。
「じゃあ、もう一度だけ抱いてくれる?」
「どうして……」
セオは悲しげにまつげを揺らし、真凛の首の後ろに手を回す。
「もう一度だけなんて言うな」
近づくセオの胸にほおを寄せる。うなじを優しくなでる彼の指先に全身が癒されていく。
「愛し合ってるって感じたいの」
「真凛はそれでいいの?」
「セオ様が幸せになれるなら」
セオは身をかがめると、頼りなげに真凛の瞳を覗き込む。
「まだ痛む?」
「ううん。痛みはもうないの」
「真凛が危ない目に合うぐらいなら、ずっとこの王宮にいたらいい」
「セオ様は王宮から出るべきよ。セドニーの街で一緒に暮らせたらいいのに」
セオの首に両腕を回して爪先立ちする。彼はすぐに真凛を抱きとめた。
「姉だってことは忘れて抱いて。まだ私を愛してるんでしょう?」
「それはもちろんだよ。今でも真凛が好きだ。その気持ちは変わらない。でも……あなたはやっぱり……」
「そういうの、忘れて抱いて。だってあなたの身体は正直よ」
真凛はそっとセオの下腹部に手を添える。欲情する下半身をなで上げると、彼の口から息が漏れる。
「真凛……、ダメだ。そんなことしたら……」
「抱きたいんでしょう? 好きにしていいって言ってるのに。そう思うのはセオ様だけなのに」
「真凛を抱きたい。でも怖いんだ。あなたを忘れられなくなったら……」
真凛はセオの唇を塞いだ。驚いて離れようとする彼の後ろ頭を押さえ、引き寄せる。はぁ、っとお互いに息が漏れる。
「忘れる必要なんてないの。お願い……、抱いて」
セオはいきなり真凛をベッドへ押し倒す。
「なんで……」
「セオ……」
「なんであなたが姉なんだ……」
苦しげに眉をひそめたまま、セオは乱暴に真凛にキスをした。かみつくように幾度も重なる唇の荒々しさに息を乱しながらも、次第に優しくなるキスに涙があふれてくる。
「セオ様……」
「抱きたい。……無責任に抱きたいんだ」
何があっても責任は取らない。セオはそう言って、真凛の胸の先端を口に含んだ。
「あっ……」
久しぶりの感覚に全身がぶるりと震えた。きつく吸われては、指先に優しく転がされる先端がセオを求めるようにぷくりとふくれる。
「あなたの身体も……、正直だね」
複雑そうに笑んだセオは、真凛の身体を反転させてうつ伏せにすると、上着を脱ぎ捨てた。
背中にセオが重なってくる。触れ合う素肌が熱い。ドクドクと、胸の鼓動が肌を通して伝わってくる。手の甲を包み込むように握られたら、うなじにキスが落ちてくる。
「あなたのような姉がいるなんて知らなかった……」
切なげに、セオは耳元で囁く。目を合わせないでいるなら、素直になれるのだろうか。
「正妃の子ではないから秘密なの」
「……そう。だから異国から来たなんて嘘を?」
「否定しなかっただけ。今でもタンザ様を父だなんて思えないの。だって一度もお会いしたことないもの」
「俺と同じだ」
真凛は首をひねらせてセオを見上げる。
「だから惹かれ合うのかもしれないわね……」
「それでは残酷だ」
自然と唇を合わせる。セオの中に湧く背徳感が伝わってくる。彼の気持ちが痛いほどわかる。ためらいながらも、好きだという気持ちが抑えられないのは真凛も同じで。
「真凛もここで暮らそう」
「それはできないわ」
「一度過ちを犯したら、二度三度と重ねるから……?」
「違うわ。何があってもセオ様の気持ちが変わらないんだってこと、感じたかったの。だから今日で最後……」
真凛が仰向けになろうとするのを、セオが肩をおさえて阻む。
「セオ様、これは見たくない?」
胸元をおさえて言うと、セオはシーツと肌の間に手を忍ばせてくる。
「いや……、後ろから抱いてみたいだけ」
「え……っ」
「真凛はどこも綺麗だから、いろんな姿を見てみたい」
セオは真凛の腰をつかむと身体を起こす。
「セ、セオ様っ?」
「最後だなんて言うなら、堪能する」
四つ這いになる真凛の胸にセオの両手が伸びる。形が変わるほどにもみしだき、先端をきゅっとつまみあげる。その仕草が繰り返されて、真凛はひじをついて息を漏らす。
「あなたの可愛さは俺だけが知ってる」
足の間から差し込まれた指が真凛の秘部を撫でる。
「あ……っ、セオ……」
「本当に感じやすいね。すぐに俺を欲しがるんだ……」
グッと指を押し込まれ、シーツを握りしめて真凛はあえぐ。
「こんな淫らな真凛を知ってるのも俺だけだ。これからもずっと……俺だけだ」
セオの生温かい息が後ろから当たる。指で触れる場所に舌が這う。力が入らなくてベッドに崩れそうになるのに、腰を高く上げられてしまう。
「ここも綺麗だよ。……誰も触ってないに決まってる」
あえぐしかできない真凛の足に固いものが触れる。
「いれるよ。すごく欲しがってる」
「そんな……、待っ……」
「大丈夫。これだけでは終わらせないからさ」
後ろからセオが入り込んできて、真凛は「ああ……っ」と身をのけぞらせる。
「くっ…」
と漏らす彼の息も次第に上がっていく。
「真凛はよく締まるから気持ちがいい」
「や……、そんなこと……」
「動くよ。このままじゃあんまりもたないけど……」
真凛はシーツをつかみ、後ろから何度も突いてくるセオを受け止める。目がくらむ。はぁ、はぁと息が漏れて、セオの息と重なっていく。
「気持ちいいな、真凛……」
「もう、だめ……」
力が入らない身体を急に反転させられる。いきなり深く入り込んでくるから、足がぴんと伸びる。
「ああ、きれいだ」
セオは激しく真凛をゆさぶった。美しい胸が上下にたわわに揺れる。
まだだ、まだだと甘い息を重ね合う。
「セオ……」
「今度は上へおいで」
セオは上体を起こし、ひざの上へ彼女を抱き上げた。
「セオさま……」
「向かい合ってる方が安心する」
つながったまま向き合うセオの甘い口づけを受け止める。
「真凛は可愛いし、綺麗だ。俺のものにならないなら、誰のものにもならないでほしい」
「もちろんよ……」
セオはほんの少しだけ真剣な目をすると、真凛の右胸の刻印に吸い付いた。真凛が姉であることを認識しながら受け入れた。それを証明するような行為に胸が熱くなる。
「激しくするから、覚悟して」
「もう……さっきからしてる……」
腰をつかまれ、揺さぶられた。
奥深くでつながるセオが愛おしい。
「まだいけるよ」
ベッドに仰向けにされ、足を大きく広げられる。そのままセオはますます真凛の中に深く入り込み、律動し始める。
「セ、セオ……」
「まだまだだよ。あなたに俺から離れたくないって言わせるまでやめないから」
真凛はセオの首に抱きついた。離れたくないなんてもう思ってる。でも離れなければいけないから、もう一度だけ抱いて欲しいと願っただけ。その気持ちをわかって欲しくて、真凛は必死にセオを受け止めた。
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