セイギの魔法使い

喜多朱里

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年下女子に迫られて(7)

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「ああ――ッ!!」
「んぁぁ……っっ!」

 シトロンとシフォンの体が同時に跳ね上がる。
 前屈みに倒れ込む二人の体を左右の肩で受け止めた。
 湿った吐息が耳元に吹き掛かる。二人の膣中に挿入された二本指がぎゅぎゅうに締め付けられていた。右利きであるが、冒険者として必要に迫られて両利きになったが、まさかこういうことでも役立つとは思わなかった。
 アルベルトは指先を器用に扱って膣中でくねくねと動かした。性感マッサージでシトロンの悦ぶポイントは把握していたので、先にシトロンが声を上げて喘ぎ出した。

「センパイぃ……あっ、ああっ、だめ、気持ちぃのぉ……ふぁぁあ、だめ、だめぇ」

 全体的に膣道が狭く強い締め付けがシトロンの女性器の特徴だ。指ですら窮屈なのだから、もしもここに陰茎を差し込んだらどうなってしまうのか期待と不安がある。

「アルさん……ふにぅ、変になっちゃいます、ひゃぁ、んあ、んぅん……」

 シフォンの膣はシトロンに比べて広がっているが、手前と奥に極端に狭まって指を捕らえて離そうとしない箇所がある。ぼんやりとした前世の知識でこの形状は『俵締め』と呼ばれる名器の一つだと記憶していた。
 前後に動かすだけでなく捻りを加えるとシフォンの腰が浮いた。

「ふわぁっ、さっき、なかをぐりって……んぁぁ、それですっ……お腹が熱くなって……お股がぴりぴりして、はぁはぁ、頭がぼんやりしちゃいます」

 女性の感覚は分からないが、どうやら気持ち良いポイントを捉えたようだ。ぐりぐりと指を回転させて探っていくと、奥まで差し込んだ時に子宮口の辺りを刺激されると反応が良かった。更に細かく確かめると子宮口の手前にあるコリコリとした突起物――ポルチオに反応しているのが分かった。
 触れるたびにシフォンの身体に力が入り目を瞑る。

「ここがいいんですね?」
「ああっ、そこ、気持ち良いです……で、でも、そこばっかりされると、ああ、あああ……何も考えられなく、ふぅふぅっ、なっちゃう、からぁ……!」

 シトロンはGスポットを重点的に責めて、シトロンはポルチオを集中して刺激した。
 ぐちゅぐちゅ、ぶちゅ、じゅぷじゅぷじゅぷ――淫靡な水音と二人の喘ぎ声が温泉に響き渡る。汗と分泌液が混じり合い甘く蕩けるような淫靡な匂いが立ち込めて、ますますアルベルトを昂ぶらせた。

「アルさん、アルさんっ! おかしくなっちゃいます、このままじゃ私、もう……ああ、あん、あんっ、ああんっ!」
「センパイ、だめぇ、これ強すぎるよぉっ! だめ、だめ、だめだめ、だめぇぇ、だめだってばぁっ!」

 魔力を注ぎ込みながらの激しい愛撫に二人の腰が反り上がる。石の上に手を突いて身体を支えようとするが、快感に悶える身体では思うように力が入らないのか、シフォンとシトロンは徐々に仰向けに倒れ込んでいく。
 肘を立ててなんとか身体を起き上がろうとするが、アルベルトは腰を打ち付けるように何度も指先で二人の最奥を突くと、遂に崩れ落ちて石の上に寝そべる体勢になった。

 手を伸ばしてアルベルトの手マンを止めようとするが、今の体勢ではもう届かない。
 口元が緩んで口端から唾液が流れる。息も絶え絶えで二人共に絶頂が近いようだ。
 アルベルトはラストスパートを掛けて、膣口から最奥を素早く長いストロークで責め立てる。激しく掻き混ぜられて泡立った愛液が陰裂から溢れ出していた。

「んーっ! んにゅぅ、ふあ、あっ、アルさぁん、何か来る、来ちゃいますっ……あ、ふぅああああ、ふにぃぃぅぅうう……来る、来るっ、来る来る来るっ、んくっ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――ッ!!!!」
「んあ、んくぅ、ん、んっ、んっ……ふぅふぅ、んぐ、センパイ、止めて、飛んじゃう、おかしくなっちゃうぅぅ、ああ、あああ、だめ、だめぇぇ、だめだめだめだめっ、だめぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!!」

 指を引き抜くと同時にシフォンとシトロンの身体は真っ直ぐに伸びて強張った。びくんびくんと震えながら仰け反った腰が突き出される。愛液塗れになった二つの赤貝が勢い良く潮を吹き出した。
 性技魔法によって性感を高められていたことで、シトロンにマッサージをした時と同じく加減を間違えて、二人を同時に潮吹き絶頂させてしまった。
 二人は石の上で四肢を投げ出してぐったりとしている。まだ意識は朦朧としており、だらしなく大股を開いたままになっていたので、赤裸々に晒される女体を遠慮なく堪能させてもらった。

「センパイ……はぁはぁ、激し過ぎるよぉ」
「お前達の反応が良過ぎるのが悪い」
「もうっ、なんですか、それ」

 一回経験しているからか、シトロンはシフォンよりも早く起き上がった。まだ呼吸を整え切れておらず上下に揺れる身体に胸も揺れる。それに合わせてアルベルトの視線も上下した。
 シトロンは視線を気にせず、身体を隠すこともなく、いきり立つアルベルトの股間に視線を吸い寄せられていた。

「あたしの初めて、センパイにもらってほしいな」

 指で押し広げられた秘唇の奥から、とろとろになった蜜穴が新たに淫蜜を垂れ流してアルベルトを誘惑する。
 ゴクリと音を立てて唾を飲み込んだ。
 性欲に支配された体は、しかし思ったとおりには動かなかった。

 アルベルトはシトロンではなく、その隣でぐったりとまだ絶頂の余韻に浸っているシフォンに目が行く。横倒しにした体はお尻がこちらに向けられており、閉じられた太腿の間からひくひくと肉ヒダが蠢いているのが見えた。
 ここまでは前戯でマッサージという言い訳が立つ。立つと思い込める。
 しかし、本当に挿れてしまったら引き返せない気がした。

 雰囲気と勢いで押し切って、このまま二人と最後まで行ってしまっていいのだろうか。王国では特に法律で一夫一妻が定められていない。世界的に見て養えるのなら何人でも娶るというのが一般的だ。
 アルベルトを押し留めているのは前世の倫理観だけだった。しかしそれを手放すのはアイデンティティの消失に他ならなかった。

「決められないか……悲しいような良かったような……」

 シトロンは曖昧に笑うと、石をぽんぽんと叩いた。

「今度はセンパイがこっちに座って」
「何をするんだ?」
「いいからいいから」

 言われたとおりに座ると、シトロンが足の間に身体を割り込ませた。

「こんなぱんぱんになって、ごめんね、センパイ……前も今回もあたしばっかり気持ちよくなってさ。だからこれはただのお返し。難しいことは考えないで最後まで気持ち良くなってね」

 シトロンは目の前で屹立する男根に恐る恐る手を伸ばした。
 ゆっくりと丁寧に扱かれるが、既に二人の痴態で限界の近かったアルベルトは少しの刺激で射精感が高まった。

「ずるいよシトロンちゃん、私もアルさんの……その、それを気持ち良くさせます」

 起き上がったシフォンががシトロンと並んで座った。
 大股を開いた状態で、ペニスから尻穴まで二人に丸見えになってしまっている。下半身を無防備に晒すのはこんな状況であっても不安がある。それはつまり先程までは二人が身を委ねてくれていたんだと気付くと嬉しくなった。
 二人の手が亀頭から陰嚢まで好き勝手に弄んでくる。仕返しのつもりらしく、シフォンとシトロンは視線を交わ合って連携して、アルベルトの性感帯を探ってくる。

「気持ちいいですか?」

 シフォンの息が吹き掛かり、陰茎がびくんと揺れる。
 それを面白がってシトロンが突いてきた。

「センパイなら、きっとこういうの好きだよね」

 シトロンが自分の胸を持ち上げて男根を谷間に挟み込んだ。亀頭まですっぽりと覆われてしまった。

「……私も、頑張りますっ」

 シフォンも胸を持ち上げて体を寄せてきた。
 四方から胸に揉みくちゃにされて、アルベルトは性感帯への刺激よりもダブルパイズリというシチュエーションに興奮する。
 パティエ村での道中はもちろん抜いている暇などなく、更に見張り番で二人とのキスがあり、温泉で受けた手コキと二人の艶やかな姿を見せられ続けてきた。たった数日とはいえ密度の濃い禁欲、そして二次元にしか存在しないと思っていたダブルパイズリの念願が叶い、未だかつて無いほどの勃起に至っていた。
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