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長い夜
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「高山」
桜庭の呼ぶ声に、薄明かりに浮かび上がっている人影が、大きく跳ね上がった。
「せ、先輩?お、起きていたんですか?」
焦った声を聞きながら、桜庭はゆっくりと布団から起き上がり、サイドテーブルに置いていた眼鏡をかけた。
すぐに見慣れた桜庭が完成する。
「こんな夜中にどこへ行くんだ?」
「先輩…」
スタンドライトつけると、バツの悪そうな高山の顔。
服は、Tシャツとハーフパンツのジャージだ。桜庭は大きくため息をついた。
昨日から、高校のテニス部全員で、合宿としてとある山に泊り込んでいた。
本来なら学年が同じ者が同室になるのだが、同学年に高山の天敵ともいえる部員がいて、顔を見ればどうしても喧嘩ばかりで、平穏な安らぎを迎えられない。そういうわけで、学年が違う高山と桜庭が部屋を同じにしたのだった。
「高山、また走りにでも行くつもりだったのか?」
桜庭の問いに、高山はうなだれるようにして頷いた。
「何度言ったらわかるんだ?オーバーワークはいけないとあれほど言っただろ?」
「でも…」
高山は、何か言いかけて…やめた。
桜庭はそれを見て、ベットから降りると、高山の前に立った。
一日中ハードな練習をして…それなのに、夜中に走るなんて、身体を壊す何ものでもない。
「何が不安なんだ?」
「…………」
何も言わない高山に、桜庭の眼鏡が光った。
「…不安を消すために、そんなに身体を動かすというのか?ならば俺に言いなさい」
桜庭の声質が変わった事に気づき、高山が震えた…。
嫌な予感がする……。
そして、そういう嫌な予感というものは、往々にして……当たるものだ。
「不安も、心配も、何も考えられなくしてあげるよ」
桜庭は、妖しく笑った。
「高山」
きっと、桜庭の声には魔力が宿っている…高山はそんなことを考えながらも、魅入られたように動きを止めていた。
「高山、おいで」
桜庭に呼ばれ、高山はふらふらと近づいた。
桜庭は、そんな高山の姿に、満足そうな笑みを口元に刻んだ。
目の前に来た高山の頬を包み込むように手を添えると、そのままゆっくりと口付ける。
「んっ…」
「高山、舌を出しなさい」
言われたとおりに舌を出すと、そのまま絡められる。口内ではなく、舌だけを出して絡めあう…それは酷く艶かしくて恥ずかしくて、高山は自分の行動に眩暈がしそうだった。
それはまるで強烈な麻薬のようで…逆らえない。いや…それどころか、それを望んでしまいそうな自分がいるのを高山は気づいていた…。
桜庭の手が、高山の急所を的確に攻めあげる。
左手は、シャツの下からもぐりこませて、胸の突起を巧みに摘み上げる。
するどい快感が高山の身体を走り抜ける。
高山の腰が震えてくるので、桜庭は笑いながら後ろから抱きかかえるようにして自分の方に寄りかからせながら支え、そのまま左手を高山の股間を愛撫する。
「…ん……くぅ…っ…」
腰が跳ね、びくびくと高山が震えた。
堪えるように息を詰めて、必死に耐える姿が、桜庭の嗜虐心を刺激する。
いつもよりも丁寧に、というかしつこいまでに愛撫の手を加える。
「もう限界なのか?持久力が足りないんじゃないか?」
からかう様に耳元に囁くと、高山が真っ赤になって否定をする。
「ふ~ん、じゃあ、高山はもう少し我慢できるんだね」
大げさに感心したように桜庭は言い、更に攻める手を激しくする。
「っぐ…ふっ…はっ…ぅ」
声を出しまいと堪えている高山の口から、耐え切れずに短く喘ぎ声が上がる。
桜庭の与える快感に抗うのは、ひどく困難だ。このまま流されたい…でも、できない。
高山は、諸悪の原因である意地悪な桜庭を恨めしそうに見上げた。
涙目で弱々しく睨まれても、桜庭にとっては痛くもない、むしろ、嬉しい限りだ。
「ふふふっ」
込み上げてくるものを隠さずに、桜庭が笑う。
高山の身体を高める手は、いつの間にか直接、素肌にと、まわっていた。
「う、あ…ん…はぁぁ…っ…」
Tシャツが脱がされているが、ハーフパンツが下着と一緒に膝辺りで止まっている。微妙な脱がされ方をされていても、高山にはすでにわかっていない。
桜庭の手に吸い付くように馴染む肌…高山が声を上げるたびに、何度も何度も同じところを行き来する。
達かされずに、先端に我慢汁をためた高山ものが、さらに膨れ上がる。
「はぁ…くふぅ……、んぁ…ぁ…」
切羽詰って、涙目で懇願する高山に、桜庭は笑って、手を添えた。
「一度、イっていいよ」
耳元で囁かれ、根元をぐるりんと扱かれると、高山は前屈みになって桜庭の手に白濁した液を吐き出していた。
「はあぁはぁ……」
じらされて、ようやく許された開放に、肩で大きく息をつく。
そんな高山の様子を、満足そうに見つめながら、桜庭は濡れた手で、後部に手を伸ばす。
「ひぁっ…ん…ぱい…っ…」
冷たい感触に、高山が射精直後の朦朧とした意識を取り戻す。
後ろを振り返ると、淡い光の中、眼鏡の奥の優しげな桜庭の瞳とぶつかった。
高山は、心がきゅうっとつかまれたような切なくて、温かい思いを抱いた。
「高山、大丈夫か?」
気遣う桜庭に、こくんと頷いて返すと、にっこりと微笑まれた。こんな状況だというのに、さらに赤くなる自分が気恥ずかしくて、高山は顔を伏せた。
高山の耳に、桜庭のかすかな笑いがきこえてくる。
桜庭の手は、高山の秘部へと入り込んでくる。
「あぁ…」
かくんと高山の膝から力が抜けるが、それも桜庭に支えられる。
一本、二本と増えてくると、狭い高山の中は一杯になって…きゅうきゅうと締め付け始める。
正直な身体にくすくすと笑う。
ぐちゅぐちゅという音が、どこか遠くから聞える気がして、自分に起こっていることだとは認識が出来ていない。この快感を受け止めるだけで、高山は精一杯になっているのだ。
「んっぁっ…んあぁぁっ」
高山の身体が、今まで以上に揺れた。
「いいところに当たった?」
桜庭の言う‘いいところ’を執拗に攻められて、高山はぴゅっぴゅっと小さな射精を繰り返した。
「くすっ、身体はあんまり堪えしょうがないようだね。体力をつけるのもいいけれど、こういう特訓もしなきゃだめかな?」
桜庭がからかうように言って、高山の耳たぶを甘噛みする。
「高山、そろそろいくぞ」
桜庭は、そう宣言すると、立ったままの高山を自分の方へ身体ごと向かせ、そのまま自分のいきり立った物を突き上げた。
「ひぃぃぁっっ…」
高山の口からため息とも喘ぎと持つかない声が出て、部屋に響く。
高山の腕が、桜庭の首に回り、さらに密着さが増し、奥へと入っていく。
滾った熱が自分を内側から犯していく感覚に、飲み込まれるように高山は、桜庭を求めた。
桜庭はそれに応えるように、さきほど指でも刺激した‘いいところ’も太く熱いもので何度もぐりぐりと擦る。
「あああああっっ…」
桜庭がが打ち込む度に、高山の快感が掘り起こされていく。
桜庭は、容赦無く突き上げる。角度を変えて奥深くまで貫いたかと思うと、今度は浅い挿入で焦らす。
高山は桜庭に翻弄されていた。
「ああっ……も、だ、め……くぅっっ……ああぁっ」
高山は呆気なく精を放つ。
脱力して桜庭に縋ると、髪を撫でられ、いいようのない安心感と喜びが高山を包む。射精後のなんともいえない満足感と開放感、そして疲労をすべて桜庭にゆだねる。
「あ…ぅ…ん…」
敏感な首筋に舌を這わされて、高山はいやいやをするように首を振りながら、掠れた甘い声を上げた。
艶やかな髪が、桜庭の肌を掠める。
「せん…ぱ…ぁ…や…」
今まで拒絶を示さなかった高山が、桜庭から逃れるような仕草をした。
「高山、何が嫌なんだ?」
微かな笑い声と共に、桜庭が問う。
「ぁ…あと……や…です…ん…」
「痕付けちゃだめだって?」
「ん…ぁ…ふ…ぅ…」
こくこくと高山が肯定する。
「そうか…嫌か…」
桜庭が、ふむ…と考えるように動きを止めた。
そして、一瞬の間の後、桜庭は高山の首筋を強く吸い上げた。
「やぁぁ……んんっ…せん…ぱっ…」
「高山が俺のモノだって、そろそろアピールしないとね」
桜庭の言葉に、高山が顔を上げた。
「…ぁ…じゃ…ぁ…せっん…ぱい…も…」
「いいよ。高山がつけて」
桜庭はそう言うと、高山の顎を優しく掴んで、自分の首、鎖骨辺りに誘った。
整わない息を桜庭の肌に吹きかけつつも、ゆっくりと近づいて、そっと桜庭の白い肌に口付けを落とし、ゆっくりとそのまま吸った。
桜庭は、その間優しく高山の柔らかい髪を撫でる。
「んっ…いいよ」
桜庭に言われ、肌から離れると、ほのかに赤く色づいた痕が残った。
自分の付けた痕を愛しそうに見つめる高山に、桜庭はふっと微笑んで、ゆっくりと律動を開始し始めた。
「んぁ…っ…ん…」
満足そうに、痕を見つめたまま高山が声を上げ始める。
まだまだ、二人にとって夜は長い……。
翌日の合宿練習で、高山は一切上半身を晒さなかったが、桜庭は赤い痕を見せ付けるようにして、満足そうに笑っていた…。
2005/06/23
THE END
桜庭の呼ぶ声に、薄明かりに浮かび上がっている人影が、大きく跳ね上がった。
「せ、先輩?お、起きていたんですか?」
焦った声を聞きながら、桜庭はゆっくりと布団から起き上がり、サイドテーブルに置いていた眼鏡をかけた。
すぐに見慣れた桜庭が完成する。
「こんな夜中にどこへ行くんだ?」
「先輩…」
スタンドライトつけると、バツの悪そうな高山の顔。
服は、Tシャツとハーフパンツのジャージだ。桜庭は大きくため息をついた。
昨日から、高校のテニス部全員で、合宿としてとある山に泊り込んでいた。
本来なら学年が同じ者が同室になるのだが、同学年に高山の天敵ともいえる部員がいて、顔を見ればどうしても喧嘩ばかりで、平穏な安らぎを迎えられない。そういうわけで、学年が違う高山と桜庭が部屋を同じにしたのだった。
「高山、また走りにでも行くつもりだったのか?」
桜庭の問いに、高山はうなだれるようにして頷いた。
「何度言ったらわかるんだ?オーバーワークはいけないとあれほど言っただろ?」
「でも…」
高山は、何か言いかけて…やめた。
桜庭はそれを見て、ベットから降りると、高山の前に立った。
一日中ハードな練習をして…それなのに、夜中に走るなんて、身体を壊す何ものでもない。
「何が不安なんだ?」
「…………」
何も言わない高山に、桜庭の眼鏡が光った。
「…不安を消すために、そんなに身体を動かすというのか?ならば俺に言いなさい」
桜庭の声質が変わった事に気づき、高山が震えた…。
嫌な予感がする……。
そして、そういう嫌な予感というものは、往々にして……当たるものだ。
「不安も、心配も、何も考えられなくしてあげるよ」
桜庭は、妖しく笑った。
「高山」
きっと、桜庭の声には魔力が宿っている…高山はそんなことを考えながらも、魅入られたように動きを止めていた。
「高山、おいで」
桜庭に呼ばれ、高山はふらふらと近づいた。
桜庭は、そんな高山の姿に、満足そうな笑みを口元に刻んだ。
目の前に来た高山の頬を包み込むように手を添えると、そのままゆっくりと口付ける。
「んっ…」
「高山、舌を出しなさい」
言われたとおりに舌を出すと、そのまま絡められる。口内ではなく、舌だけを出して絡めあう…それは酷く艶かしくて恥ずかしくて、高山は自分の行動に眩暈がしそうだった。
それはまるで強烈な麻薬のようで…逆らえない。いや…それどころか、それを望んでしまいそうな自分がいるのを高山は気づいていた…。
桜庭の手が、高山の急所を的確に攻めあげる。
左手は、シャツの下からもぐりこませて、胸の突起を巧みに摘み上げる。
するどい快感が高山の身体を走り抜ける。
高山の腰が震えてくるので、桜庭は笑いながら後ろから抱きかかえるようにして自分の方に寄りかからせながら支え、そのまま左手を高山の股間を愛撫する。
「…ん……くぅ…っ…」
腰が跳ね、びくびくと高山が震えた。
堪えるように息を詰めて、必死に耐える姿が、桜庭の嗜虐心を刺激する。
いつもよりも丁寧に、というかしつこいまでに愛撫の手を加える。
「もう限界なのか?持久力が足りないんじゃないか?」
からかう様に耳元に囁くと、高山が真っ赤になって否定をする。
「ふ~ん、じゃあ、高山はもう少し我慢できるんだね」
大げさに感心したように桜庭は言い、更に攻める手を激しくする。
「っぐ…ふっ…はっ…ぅ」
声を出しまいと堪えている高山の口から、耐え切れずに短く喘ぎ声が上がる。
桜庭の与える快感に抗うのは、ひどく困難だ。このまま流されたい…でも、できない。
高山は、諸悪の原因である意地悪な桜庭を恨めしそうに見上げた。
涙目で弱々しく睨まれても、桜庭にとっては痛くもない、むしろ、嬉しい限りだ。
「ふふふっ」
込み上げてくるものを隠さずに、桜庭が笑う。
高山の身体を高める手は、いつの間にか直接、素肌にと、まわっていた。
「う、あ…ん…はぁぁ…っ…」
Tシャツが脱がされているが、ハーフパンツが下着と一緒に膝辺りで止まっている。微妙な脱がされ方をされていても、高山にはすでにわかっていない。
桜庭の手に吸い付くように馴染む肌…高山が声を上げるたびに、何度も何度も同じところを行き来する。
達かされずに、先端に我慢汁をためた高山ものが、さらに膨れ上がる。
「はぁ…くふぅ……、んぁ…ぁ…」
切羽詰って、涙目で懇願する高山に、桜庭は笑って、手を添えた。
「一度、イっていいよ」
耳元で囁かれ、根元をぐるりんと扱かれると、高山は前屈みになって桜庭の手に白濁した液を吐き出していた。
「はあぁはぁ……」
じらされて、ようやく許された開放に、肩で大きく息をつく。
そんな高山の様子を、満足そうに見つめながら、桜庭は濡れた手で、後部に手を伸ばす。
「ひぁっ…ん…ぱい…っ…」
冷たい感触に、高山が射精直後の朦朧とした意識を取り戻す。
後ろを振り返ると、淡い光の中、眼鏡の奥の優しげな桜庭の瞳とぶつかった。
高山は、心がきゅうっとつかまれたような切なくて、温かい思いを抱いた。
「高山、大丈夫か?」
気遣う桜庭に、こくんと頷いて返すと、にっこりと微笑まれた。こんな状況だというのに、さらに赤くなる自分が気恥ずかしくて、高山は顔を伏せた。
高山の耳に、桜庭のかすかな笑いがきこえてくる。
桜庭の手は、高山の秘部へと入り込んでくる。
「あぁ…」
かくんと高山の膝から力が抜けるが、それも桜庭に支えられる。
一本、二本と増えてくると、狭い高山の中は一杯になって…きゅうきゅうと締め付け始める。
正直な身体にくすくすと笑う。
ぐちゅぐちゅという音が、どこか遠くから聞える気がして、自分に起こっていることだとは認識が出来ていない。この快感を受け止めるだけで、高山は精一杯になっているのだ。
「んっぁっ…んあぁぁっ」
高山の身体が、今まで以上に揺れた。
「いいところに当たった?」
桜庭の言う‘いいところ’を執拗に攻められて、高山はぴゅっぴゅっと小さな射精を繰り返した。
「くすっ、身体はあんまり堪えしょうがないようだね。体力をつけるのもいいけれど、こういう特訓もしなきゃだめかな?」
桜庭がからかうように言って、高山の耳たぶを甘噛みする。
「高山、そろそろいくぞ」
桜庭は、そう宣言すると、立ったままの高山を自分の方へ身体ごと向かせ、そのまま自分のいきり立った物を突き上げた。
「ひぃぃぁっっ…」
高山の口からため息とも喘ぎと持つかない声が出て、部屋に響く。
高山の腕が、桜庭の首に回り、さらに密着さが増し、奥へと入っていく。
滾った熱が自分を内側から犯していく感覚に、飲み込まれるように高山は、桜庭を求めた。
桜庭はそれに応えるように、さきほど指でも刺激した‘いいところ’も太く熱いもので何度もぐりぐりと擦る。
「あああああっっ…」
桜庭がが打ち込む度に、高山の快感が掘り起こされていく。
桜庭は、容赦無く突き上げる。角度を変えて奥深くまで貫いたかと思うと、今度は浅い挿入で焦らす。
高山は桜庭に翻弄されていた。
「ああっ……も、だ、め……くぅっっ……ああぁっ」
高山は呆気なく精を放つ。
脱力して桜庭に縋ると、髪を撫でられ、いいようのない安心感と喜びが高山を包む。射精後のなんともいえない満足感と開放感、そして疲労をすべて桜庭にゆだねる。
「あ…ぅ…ん…」
敏感な首筋に舌を這わされて、高山はいやいやをするように首を振りながら、掠れた甘い声を上げた。
艶やかな髪が、桜庭の肌を掠める。
「せん…ぱ…ぁ…や…」
今まで拒絶を示さなかった高山が、桜庭から逃れるような仕草をした。
「高山、何が嫌なんだ?」
微かな笑い声と共に、桜庭が問う。
「ぁ…あと……や…です…ん…」
「痕付けちゃだめだって?」
「ん…ぁ…ふ…ぅ…」
こくこくと高山が肯定する。
「そうか…嫌か…」
桜庭が、ふむ…と考えるように動きを止めた。
そして、一瞬の間の後、桜庭は高山の首筋を強く吸い上げた。
「やぁぁ……んんっ…せん…ぱっ…」
「高山が俺のモノだって、そろそろアピールしないとね」
桜庭の言葉に、高山が顔を上げた。
「…ぁ…じゃ…ぁ…せっん…ぱい…も…」
「いいよ。高山がつけて」
桜庭はそう言うと、高山の顎を優しく掴んで、自分の首、鎖骨辺りに誘った。
整わない息を桜庭の肌に吹きかけつつも、ゆっくりと近づいて、そっと桜庭の白い肌に口付けを落とし、ゆっくりとそのまま吸った。
桜庭は、その間優しく高山の柔らかい髪を撫でる。
「んっ…いいよ」
桜庭に言われ、肌から離れると、ほのかに赤く色づいた痕が残った。
自分の付けた痕を愛しそうに見つめる高山に、桜庭はふっと微笑んで、ゆっくりと律動を開始し始めた。
「んぁ…っ…ん…」
満足そうに、痕を見つめたまま高山が声を上げ始める。
まだまだ、二人にとって夜は長い……。
翌日の合宿練習で、高山は一切上半身を晒さなかったが、桜庭は赤い痕を見せ付けるようにして、満足そうに笑っていた…。
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