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Rein
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雨…流れるような冷たい雨。
俺はその中で見つけてしまった。バス停で雨にうたれてたたずむ…篤史。
すぐにわかってしまった。それが篤史であると…。篤史は傘も持たないで、ただ車を見送るばかり。
雨に濡れて…でも、俺にはわかった。あいつは泣いている。
いつもこんな時に出会ってしまう。
俺が近づくと篤史は顔を上げ、濡れた頬で微笑んだ。
心がきゅうっと締め付けられる気分になって、俺はバス停近くにある屋根のあるベンチへと誘った。
篤史が座ると、部活で使うために持ってきたスポーツタオルを篤史の頭に掛けた。
「ごめん。」
そう呟く篤史を無視して、俺は乱暴に篤史の頭を拭いた。
あいつのことで泣く篤史なんて見たくなかった。見ていてつらい。言わなくてもわかるから。あいつも今日は一日どこか不自然だった。
いつもこんな時に出会ってしまうな…。俺は自嘲気味にそっと呟いた。
篤史は小学校の時からずっと一緒だった。背が低く、髪がさらさらで、明るくて、ちょっとドジで、弟みたいなヤツだ。
そして、あいつ…誠は高校でできた友人で、今、篤史の恋人だ。
誠と知り合ってからいつも三人でつるんでいた。
それが去年、誠と篤史が付き合いだした。それは俺にとって大きな衝撃だった。そしてその時初めて、俺は篤史への気持ちに気づいた。それまで俺は、これから先いつも篤史と一緒だと思っていた。だが、篤史は、誠とともに…。
気づくのが遅すぎた。
男同士…世間は冷たいから、だから俺が守ってやる。俺はそう言った。
俺が守ってやる。応援してやる。俺は篤史への想いを強制的に封じ込めた。
とても好きだなんて言えなかった。答えはわかっているから。
だが、こんな風に誠のことを思って泣く篤史を見て、閉じこめたはずの想いが溢れてくる。終わった恋だと思っていたのに。
もうすぐ、誠がここに…篤史を追ってくるだろう。そんな二人の姿を見たくなくて、誠が来る前に俺はやってきたバスへと向かう。雨に濡れた窓から、傘を差さずに走ってくる姿がちらりと映った。
誠だ。
俺には二人の姿は…痛すぎる…。
雨は…嫌いだ。
END
俺はその中で見つけてしまった。バス停で雨にうたれてたたずむ…篤史。
すぐにわかってしまった。それが篤史であると…。篤史は傘も持たないで、ただ車を見送るばかり。
雨に濡れて…でも、俺にはわかった。あいつは泣いている。
いつもこんな時に出会ってしまう。
俺が近づくと篤史は顔を上げ、濡れた頬で微笑んだ。
心がきゅうっと締め付けられる気分になって、俺はバス停近くにある屋根のあるベンチへと誘った。
篤史が座ると、部活で使うために持ってきたスポーツタオルを篤史の頭に掛けた。
「ごめん。」
そう呟く篤史を無視して、俺は乱暴に篤史の頭を拭いた。
あいつのことで泣く篤史なんて見たくなかった。見ていてつらい。言わなくてもわかるから。あいつも今日は一日どこか不自然だった。
いつもこんな時に出会ってしまうな…。俺は自嘲気味にそっと呟いた。
篤史は小学校の時からずっと一緒だった。背が低く、髪がさらさらで、明るくて、ちょっとドジで、弟みたいなヤツだ。
そして、あいつ…誠は高校でできた友人で、今、篤史の恋人だ。
誠と知り合ってからいつも三人でつるんでいた。
それが去年、誠と篤史が付き合いだした。それは俺にとって大きな衝撃だった。そしてその時初めて、俺は篤史への気持ちに気づいた。それまで俺は、これから先いつも篤史と一緒だと思っていた。だが、篤史は、誠とともに…。
気づくのが遅すぎた。
男同士…世間は冷たいから、だから俺が守ってやる。俺はそう言った。
俺が守ってやる。応援してやる。俺は篤史への想いを強制的に封じ込めた。
とても好きだなんて言えなかった。答えはわかっているから。
だが、こんな風に誠のことを思って泣く篤史を見て、閉じこめたはずの想いが溢れてくる。終わった恋だと思っていたのに。
もうすぐ、誠がここに…篤史を追ってくるだろう。そんな二人の姿を見たくなくて、誠が来る前に俺はやってきたバスへと向かう。雨に濡れた窓から、傘を差さずに走ってくる姿がちらりと映った。
誠だ。
俺には二人の姿は…痛すぎる…。
雨は…嫌いだ。
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