5 / 23
夢で逢えたら
しおりを挟む
「透~」
シャワーを浴びて透が部屋へ行くと、すぐさま名前を呼ばれた。
おいでおいでと手招きするジローの横へ、お揃いのバスローブを着た透はちょこんと腰を下ろす。すると、ジローは透の肩にかかっているタオルを取ると、まだ濡れている髪をタオルで拭き始めた。
「…っ、先輩、自分で出来ますよ」
「俺がやりたいの!」
にっこりと有無を言わせぬままに、ジローは優しく透の髪の水気を吸い取っていく。
実際のところ、透がジローと身体を重ねたのは数えるくらいしかない。
タオル1つの感触がどこか気恥ずかしくて…透はバスローブの中で真っ赤になっていた。
そんな透の様子が、ジローには手に取るようにわかって、クスリと笑みを溢す。
まだまだ慣れない透が可愛くて仕方がない。だからこそ、ますます、困った顔をさせたくなってしまう…。
「ねぇ、透」
「なんですか?じろ先輩?」
振り返るようにして透が小首を傾げる。
「今日はちょっとだけ多く開発しようね」
「え…っ」
ジローの言葉にちょっとびびる透。その様子を察して、ジローは優しく笑う。
「大丈夫、いつもと同じだよ。透がもっともっと気持ちよくなるために、これから先のためにも、必要なことなんだからね」
そう言って、キスで言葉を塞ぎ、タオルを床に落とす。
舌を絡めて、さらに深く深く交わる。
互いの吐息で呼吸をし、溶け合うようなキスを繰り返す…。
たかだかキス…。ジローに出会うまで透はそう思っていた。
でも、こんなに深いキスは知らない。こんなに切ないキスは知らない。こんなに熱いキスは知らない。こんなに気持ちがいいキスは知らない。
唇で繋がること…ジローに会うまで、その本当の意味を知らなかったのだ。
キスだけで、体が熱くなり、頭がポーッとしてくる。
そんな透に、ジローがにっこりと笑って言う。
「さぁ、今日も快感を開発しようか…」
そして、ゆっくりと手を透に滑らせる。
「んっ」
「ここはやっぱり感じるよね、じゃあここは?」
透が甘い声を出したところのすぐそばをさらりと撫でる。
感度を開発するということ。
それは、受け手にとってとても忍耐力の要ることだ。
もちろん、性器など快感に直結することろは、触られればすぐにでも感じることができる。でも、それ以外のところについては、直接的な触覚によるものではなく、感覚的つまり意識的なものが強く影響される。
ただ触るということが、性的な意味を持つこと、それが快感をうむこと、それを根気強く身体と頭に1つ1つ教えていく作業となる。
「ぁや…っ」
「ここも?」
ジローが脇腹を掠めると、透が敏感に反応した。
脇腹がこんなに甘い快感をもたらすなんて知らなかった。意識すればする程、どうしようもないくらいに身体が反応してしまう。
どうしよう…止まんないよ…。
「いいね」
くすりとジローが笑った。
快感を堪えようと泣き出しそうな透の表情に、ジローは、ひどくそそられる。
透の顔だけでイケル…と思える程、扇情的だ。
「じろ…せんっぱい…あん…じろ先輩ぃ…」
ゆっくりと、殊更ゆっくりと、ジローの手が透の肌の上を滑っていく。
脇腹、首筋、鎖骨、背骨…足の指、膝の裏…。
なんでこんなところと思うような場所が、自分を熱くするスイッチになるなんて…。
身体中全てが、性感帯になってしまったような気がする。
今では、ジローの指がどこを掠めても、ビクビクと身体を震わせるまでになってしまっている。
それなのに、ジローは肝心なところを触ってくれない。
煽るだけ煽るって、最後を迎えさせてくれないのだ。
それでも、透の性器は、涙を溢れさせ、限界を訴えていた。
触って欲しい…いかせて欲しい…という無言の言葉をジローあえて無視した。
普段なら何も言わなくてもわかってくれるのに…まだまだ直接的な刺激でないといけない透は、ついに泣き出してしまった。
いけないのに、うずうずとした快感がたまっていき、身体を責めるのだ。
「せんぱ…いっ………やぁ…おねが…い…んっぁ…たすけ…て…」
自分で自分の性器を触るということも頭の中から消えていて、ジローに頼む透。
ジローは、あまりの可愛らしさに、快感に泣く身体をぎゅうっと抱きしめると、キスの雨を降らす。
「ぁ…ふ…ぁあっ…んふぁ…」
呼吸もままならないのに、ジローの衝動的なキスで唇を塞がれて、息苦しさに喘ぐ。
頭の中がぼぉっとなって、何も考えられなくなる。ただ、目の前にいるのは、ジローで…。
「じろ先輩…じろせんぱぁ…い…せんぱ…い、ぁっ…」
何度も、ジローの名を呼ぶ。
「ごめんね、ちょっと辛かったね」
無心に自分を求める透の様子がとても嬉しくて、ジローは再びキスをしながら、そっと透の性器に手を伸ばす。
「ぁやっ…せんぱ…い…ぁああああああああああっっ…」
いきなり訪れた強すぎる快感に、透は、叫ぶと、そのまま一気に絶頂を迎え、ジローの手の中に熱い飛沫をはなった。
瞳を涙でびっしょりと濡らし、荒く息をつく透。
ジローは、そっと透の身体を四つん這いにさせる。だがしかし、力の抜けた透の身体は、へにょりと潰れてしまう。
ジローは、透の腰を持ち上げて、尻だけを上げさせる格好にすると、ふうっとその淑やかな秘部に息を吹きかけた。
「ひぁっ…っ」
可愛らしい声を上げる透の耳元に、ジローが囁く。
「欲しいところを自分で広げて」
普段なら羞恥のために、決してできないジローの言葉だが、既に高められている透は従順に自分の窄まりに手を掛けた。
ジローは、顔を近づけると…尻ではなく、透の指をぺろりと舐めた。
「ひぃっ…」
濡れた感覚に思わず透が声を上げる。
ぺろぺろと指に舌をはわせる度に、びくびくと手全体が震え、腰が揺れる。
指の隙間から、わずかでも皮膚に触れると更に大きく反応をかえしてくる。
「やぁ…じろ…せんぱ…ぁ…やぁ…」
やっと許されたと思ったのに、まだ続くじれったいジローの行動に、ひくひくと身体をひきつらせて透が本気で泣き出した。
「ごめんごめん」
ジローは、右手を伸ばして透の涙をふき取ると、そのまま濡れた手を秘部に埋めた。
本数を増やすと、透の指をそのままに、そっと性器を宛がった。
「くぁ…んんっ…」
熱い切っ先の感触に透が声を上げる。
「お願…いっ…早っ…く…」
たまらなくなった透が叫ぶその瞬間に、ジローが一気に突いた。
「ひぃぁっ…っふぁぁっ…っっっ」
満たされる快感、先程とは比べ物にならないくらいの強い衝撃に、啼いた。
孔にそのまま残された透の指は、持ち主に中の蠢きを直に伝える。
重量を持ち、隆々と勃ちあがったジローの雄の象徴がしっかりと透の中に埋め込まれた。
奥の奥まで入れるのに邪魔になる指が、ジローによってそっと外ずされた。
自由になった手が、微かに湿ったシーツを握り締めて、透は震え、快感から逃れようと細身の体を硬くする。
「きつっ…」
奥の狭さと締め付けに、ジローは呻いたが、ゆっくりと前後に揺らして馴染ませようとする。
一方の透は、されるがままに腰を跳ねあがる。
密着する汗の滲んだ背中と胸が、互いの熱い熱と鼓動を伝えている。
ジローの熱に浮かされるように、やがてジローにあわせて腰を揺らし始めた。
甘い痺れに、透は頭の芯まで犯されていた。
体の中までが素直に、ジローのものに絡みつき、慣れずに締め付けるのとは違って、催促するように収縮した。
甘い麻薬に浮かされたように何も考えることが出来ない。
ただ、突かれる度に生まれる衝撃を追うだけ。
熱く、悦びを生むその行為も、永遠に続くわけではない。
だんだんと穿つそのリズムも終焉に向けて早くなってくる。
「ぁっ、あっ、ああっ、ああっ、ああっ」
透の喘ぎ声も、ピークを示していた。
「透、いい?」
ジローの言葉に、わかっているのかいないのか、ただ、上下に首を振る透。
ジローは、今までの動きよりもさらに早くする。
ジローの切っ先が奥の奥深くを叩き込んだ。
「ああぁ――――っっ」
「…―――くッ」
2人同時に精を解き放った。
「………透?」
応答はない。
どうやら気を失ってしまったようだ。
何度も気をやった体は弛緩しきっている。
気を失ってしまった透をしっかり抱きしめて、ジローは目を閉じた。
願わくば…夢の中でも甘い二人の夜が続きますように…
2005/07/26
シャワーを浴びて透が部屋へ行くと、すぐさま名前を呼ばれた。
おいでおいでと手招きするジローの横へ、お揃いのバスローブを着た透はちょこんと腰を下ろす。すると、ジローは透の肩にかかっているタオルを取ると、まだ濡れている髪をタオルで拭き始めた。
「…っ、先輩、自分で出来ますよ」
「俺がやりたいの!」
にっこりと有無を言わせぬままに、ジローは優しく透の髪の水気を吸い取っていく。
実際のところ、透がジローと身体を重ねたのは数えるくらいしかない。
タオル1つの感触がどこか気恥ずかしくて…透はバスローブの中で真っ赤になっていた。
そんな透の様子が、ジローには手に取るようにわかって、クスリと笑みを溢す。
まだまだ慣れない透が可愛くて仕方がない。だからこそ、ますます、困った顔をさせたくなってしまう…。
「ねぇ、透」
「なんですか?じろ先輩?」
振り返るようにして透が小首を傾げる。
「今日はちょっとだけ多く開発しようね」
「え…っ」
ジローの言葉にちょっとびびる透。その様子を察して、ジローは優しく笑う。
「大丈夫、いつもと同じだよ。透がもっともっと気持ちよくなるために、これから先のためにも、必要なことなんだからね」
そう言って、キスで言葉を塞ぎ、タオルを床に落とす。
舌を絡めて、さらに深く深く交わる。
互いの吐息で呼吸をし、溶け合うようなキスを繰り返す…。
たかだかキス…。ジローに出会うまで透はそう思っていた。
でも、こんなに深いキスは知らない。こんなに切ないキスは知らない。こんなに熱いキスは知らない。こんなに気持ちがいいキスは知らない。
唇で繋がること…ジローに会うまで、その本当の意味を知らなかったのだ。
キスだけで、体が熱くなり、頭がポーッとしてくる。
そんな透に、ジローがにっこりと笑って言う。
「さぁ、今日も快感を開発しようか…」
そして、ゆっくりと手を透に滑らせる。
「んっ」
「ここはやっぱり感じるよね、じゃあここは?」
透が甘い声を出したところのすぐそばをさらりと撫でる。
感度を開発するということ。
それは、受け手にとってとても忍耐力の要ることだ。
もちろん、性器など快感に直結することろは、触られればすぐにでも感じることができる。でも、それ以外のところについては、直接的な触覚によるものではなく、感覚的つまり意識的なものが強く影響される。
ただ触るということが、性的な意味を持つこと、それが快感をうむこと、それを根気強く身体と頭に1つ1つ教えていく作業となる。
「ぁや…っ」
「ここも?」
ジローが脇腹を掠めると、透が敏感に反応した。
脇腹がこんなに甘い快感をもたらすなんて知らなかった。意識すればする程、どうしようもないくらいに身体が反応してしまう。
どうしよう…止まんないよ…。
「いいね」
くすりとジローが笑った。
快感を堪えようと泣き出しそうな透の表情に、ジローは、ひどくそそられる。
透の顔だけでイケル…と思える程、扇情的だ。
「じろ…せんっぱい…あん…じろ先輩ぃ…」
ゆっくりと、殊更ゆっくりと、ジローの手が透の肌の上を滑っていく。
脇腹、首筋、鎖骨、背骨…足の指、膝の裏…。
なんでこんなところと思うような場所が、自分を熱くするスイッチになるなんて…。
身体中全てが、性感帯になってしまったような気がする。
今では、ジローの指がどこを掠めても、ビクビクと身体を震わせるまでになってしまっている。
それなのに、ジローは肝心なところを触ってくれない。
煽るだけ煽るって、最後を迎えさせてくれないのだ。
それでも、透の性器は、涙を溢れさせ、限界を訴えていた。
触って欲しい…いかせて欲しい…という無言の言葉をジローあえて無視した。
普段なら何も言わなくてもわかってくれるのに…まだまだ直接的な刺激でないといけない透は、ついに泣き出してしまった。
いけないのに、うずうずとした快感がたまっていき、身体を責めるのだ。
「せんぱ…いっ………やぁ…おねが…い…んっぁ…たすけ…て…」
自分で自分の性器を触るということも頭の中から消えていて、ジローに頼む透。
ジローは、あまりの可愛らしさに、快感に泣く身体をぎゅうっと抱きしめると、キスの雨を降らす。
「ぁ…ふ…ぁあっ…んふぁ…」
呼吸もままならないのに、ジローの衝動的なキスで唇を塞がれて、息苦しさに喘ぐ。
頭の中がぼぉっとなって、何も考えられなくなる。ただ、目の前にいるのは、ジローで…。
「じろ先輩…じろせんぱぁ…い…せんぱ…い、ぁっ…」
何度も、ジローの名を呼ぶ。
「ごめんね、ちょっと辛かったね」
無心に自分を求める透の様子がとても嬉しくて、ジローは再びキスをしながら、そっと透の性器に手を伸ばす。
「ぁやっ…せんぱ…い…ぁああああああああああっっ…」
いきなり訪れた強すぎる快感に、透は、叫ぶと、そのまま一気に絶頂を迎え、ジローの手の中に熱い飛沫をはなった。
瞳を涙でびっしょりと濡らし、荒く息をつく透。
ジローは、そっと透の身体を四つん這いにさせる。だがしかし、力の抜けた透の身体は、へにょりと潰れてしまう。
ジローは、透の腰を持ち上げて、尻だけを上げさせる格好にすると、ふうっとその淑やかな秘部に息を吹きかけた。
「ひぁっ…っ」
可愛らしい声を上げる透の耳元に、ジローが囁く。
「欲しいところを自分で広げて」
普段なら羞恥のために、決してできないジローの言葉だが、既に高められている透は従順に自分の窄まりに手を掛けた。
ジローは、顔を近づけると…尻ではなく、透の指をぺろりと舐めた。
「ひぃっ…」
濡れた感覚に思わず透が声を上げる。
ぺろぺろと指に舌をはわせる度に、びくびくと手全体が震え、腰が揺れる。
指の隙間から、わずかでも皮膚に触れると更に大きく反応をかえしてくる。
「やぁ…じろ…せんぱ…ぁ…やぁ…」
やっと許されたと思ったのに、まだ続くじれったいジローの行動に、ひくひくと身体をひきつらせて透が本気で泣き出した。
「ごめんごめん」
ジローは、右手を伸ばして透の涙をふき取ると、そのまま濡れた手を秘部に埋めた。
本数を増やすと、透の指をそのままに、そっと性器を宛がった。
「くぁ…んんっ…」
熱い切っ先の感触に透が声を上げる。
「お願…いっ…早っ…く…」
たまらなくなった透が叫ぶその瞬間に、ジローが一気に突いた。
「ひぃぁっ…っふぁぁっ…っっっ」
満たされる快感、先程とは比べ物にならないくらいの強い衝撃に、啼いた。
孔にそのまま残された透の指は、持ち主に中の蠢きを直に伝える。
重量を持ち、隆々と勃ちあがったジローの雄の象徴がしっかりと透の中に埋め込まれた。
奥の奥まで入れるのに邪魔になる指が、ジローによってそっと外ずされた。
自由になった手が、微かに湿ったシーツを握り締めて、透は震え、快感から逃れようと細身の体を硬くする。
「きつっ…」
奥の狭さと締め付けに、ジローは呻いたが、ゆっくりと前後に揺らして馴染ませようとする。
一方の透は、されるがままに腰を跳ねあがる。
密着する汗の滲んだ背中と胸が、互いの熱い熱と鼓動を伝えている。
ジローの熱に浮かされるように、やがてジローにあわせて腰を揺らし始めた。
甘い痺れに、透は頭の芯まで犯されていた。
体の中までが素直に、ジローのものに絡みつき、慣れずに締め付けるのとは違って、催促するように収縮した。
甘い麻薬に浮かされたように何も考えることが出来ない。
ただ、突かれる度に生まれる衝撃を追うだけ。
熱く、悦びを生むその行為も、永遠に続くわけではない。
だんだんと穿つそのリズムも終焉に向けて早くなってくる。
「ぁっ、あっ、ああっ、ああっ、ああっ」
透の喘ぎ声も、ピークを示していた。
「透、いい?」
ジローの言葉に、わかっているのかいないのか、ただ、上下に首を振る透。
ジローは、今までの動きよりもさらに早くする。
ジローの切っ先が奥の奥深くを叩き込んだ。
「ああぁ――――っっ」
「…―――くッ」
2人同時に精を解き放った。
「………透?」
応答はない。
どうやら気を失ってしまったようだ。
何度も気をやった体は弛緩しきっている。
気を失ってしまった透をしっかり抱きしめて、ジローは目を閉じた。
願わくば…夢の中でも甘い二人の夜が続きますように…
2005/07/26
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる