レディース異世界満喫禄

日の丸

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【迷いの谷】の戦い③

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「・・・・・・・何でCランカー推奨のダンジョンでべへモスが出るんですか」


・・・・そう言えばさっきワイバーンとガイアレックスが出ましたね・・・・あれはたしかAランクの魔物でしたね・・・・・【スタンピード】が起こるとランクは関係なくなるんでしょうか・・・・・・・・・

ちなみにべへモスにはランクはありません、大昔に国を滅ぼしたと言う資料をウォルムに来て魔物関係を調べた時に見たことがあったので、すぐにわかったのです。


「でもあまり関係ありませんが・・・・【サウザンド・ブレイブ】」


無数の炎が突き刺さるが気にして様子もなく角を私に向けツッコんできたのでよけながらべへモスの顔面目掛けて魔法を放つ。


「【フレアボム】」


「グラアァァ!」


これは・・・・・・効きましたか?そう思った次の瞬間、横からの衝撃がおき吹き飛ばされた。


「ぐはっ」


吹き飛ばされて五メートルくらい転がりやっと止まり立ち上がる。


「あの尻尾ですか・・・・油断した」


立ち上がって視線をべへモスに向けたまま埃を払いどうするかを考える。


(シリウスさんと蒼天さんの魔法も通じないでしょうし・・・私の魔法でもあまり効いてなかったようですし、どうしましようか?)


べへモスが角を私に向けてそのまま走りだし突き刺そうと突進してくる。


「取り合えず【サウザンド・ブレイブ】」


魔法を受け続けているのにこちらに向かってくるべへモスのスピードは変わらず、突撃してきて私を弾き飛ばす。


(【破壊不能】の付与のおかげで無事ですが、シリウスさんと蒼天さんはこれを受けたらアウトですね・・・・ですが私にも倒せる手がありませんね・・・・・どうしましょうか?)


「シリウスさんと蒼天さんは近ずかないようにしてください、遠距離から魔法を当て続けてください!」


「ガウ!」  「クワッ」


「【サウザンド・ブレイブ】」


炎の剣を作り出してその剣を両手に握りべへモスに肉薄して切りつけた後、離れて剣を構える。


「一応は効いているようですが、かすり傷ですね・・・」



効いているとはいえ、この巨体にかすり傷ではあまり意味がない・・・・どうしましょうか?

突撃を躱しつつ考えていたら大地が・・・・いきなり盛り上がり私を挟むように両脇から地面が襲ってきて押し潰す。

・・・・・それを両手を左右に広げて潰されないよう防いで抜け出す。


「魔法も使うのですか・・・本当に厄介ですね」


最高火力である【サウザンド・ブレイブ】や【フレアボム】も効かずに剣で倒すのも現実的じゃない・・・ですが勝たねばなりません!


「あのお方の期待に応えるためにも!!」


今一度踏み込み切りつける・・・・・・・やはりかすり傷程度・・・・・・・ん?かすり傷?


「蒼天さん!幻術で1分稼いでください!」


私の言葉に反応して私の幻影を10体作り操ってべへモスの気を引いてくれた、しかも私の姿を見えなくしれくれた、ありがたい。


「【サウザンド・ブレイブ】」


(蒼天さんが時間を稼いでいるうちにこの【サウザンド・ブレイブ】を・・・・・・・一つにまとめる!!

そうすれば単純に威力は増す・・・・・・・もうかすり傷じゃ済ませませんよ!)


「蒼天さん、べへモスをこっちに!!」


蒼天さんが私の幻影を動かしてこっちにべへモスを誘導してくれたので巨大な炎の槍と化した【サウザンド・ブレイブ】を構えタイミングを計り解き放つ。


「グラァァァ・・・・・・・」


眉間に大穴を開けて地に倒れるべへモスを見てホットため息を一つ。


「レン様にとても大きなお土産ができましたね」


倒したべへモスを見上げた後に最下層を調べたら最下層の奥に50センチ位の球体が鎮座していた。


「これがコアですか・・・・・・おかしいですね」


コアは光輝いていて誰も触れなかったと攻略者からギルドに報告が上がっていたはずですが。


「・・・・・・べへモスを生み出したことで力を使いはたした?」


あり得ますね・・・・・【スタンピード】に力を使ったとかそういう感じでしょう。


「レン様に報告ですね」


今回の戦いでレン様に沢山のお土産が出来ましたね。

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