レディース異世界満喫禄

日の丸

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行きたくないわ!!

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「じゃあ行ってくるね」



子供達やアニマルズ達と夜まで過ごして子供達が寝静まった後【カナリム】に戻る事にした。



「無理はなさらぬようお気付けてください」



「うん」



エルスさん達に見送られがらあたしは転移した。





転移したらシンとライが椅子に座ってのんびりしている所だったようで、あたしに気が付き立ち上がる。



「いいよ座ってて、ただいま」



「「お帰りなさいませ」」



「二人ともありがとうね、お陰で息抜きが出来たよ」



あたしが礼を言うと二人共嬉しそうに微笑みながら頷く。



「それは良かったです」



あたし達も席につきのんびりとしていたらのドアのノック音が聞こえたのでシンが対応する。



「・・・・・・・・・・分かりました伺うとお伝えください」



ん?なにかあったのかな?シンが真剣な顔になって戻って来た。



「レン様、ディレス様の使いの者でした」



「なんて?」



「部屋に来て欲しいとの事です」



・・・・・・何かあったようだね、行きたくないわ!!



「わかったシンついて来て、他は此処で待機ね」



大人数で行く訳にはいかないので取り敢えずシンと行く事にした。



ディレスさんが泊ってる部屋に着いて、取り敢えずノックをする。

すると扉が開き中から助手として一緒にきたシフォンさんが出て来た。



「呼ばれてきたんだけど」



「どうぞお入りください」



部屋に入りリビングに行くとディレスさんがソファーに座り、向かい側にはアルフィードが座っていた。



「来たか、座ってくれ」



そう言われたのでアルフィードの隣に座り、シンはあたしの後ろで待機する。



「揃ったようなので話を始める、捕らえた【グリフォン】の連中が逃げた」



「・・・・・・・は?」



守護隊がそんなに簡単に逃がすとは思って無かったので間抜けな声を出してしまった。



「詳細はこうだ、夜、入場門を閉める時間になり閉めようとした時30人の賊が突如現れ入場門の隣にある守護隊の詰め所を強襲しそこの牢獄を破壊し中に捕らえられてた【グリフォン】のメンバーを解放、その後、共に街の外に逃走したそうだ」



これは最初から捕らえられていたメンバーを助けるのが目的だったみたいだね。



「ねえディレスさん、ここの守護隊ってそんなに弱いの?」



さすがに守護隊と言うからにはそれなりの強さが求められてるはずなのだが、これは余りにも情けなさすぎる。



「どうやら街の中に【グリフォン】の協力者がいたらしくてな、様々な場所で騒ぎを起こして守護隊の戦力を分散した後の襲撃らしい」



どうやら向こうの作戦勝ちらしい。



「騒ぎを起こした連中は?」



「スラムの住人だった、『騒ぎを起こせば金貨をやる』と言われてやったそうだ」



なるほどそれなら首謀者の足はつかないだろうね。



「話は分かりました、それでどうするつもりですか?」



アルフィードがディレスさんに真顔で聞いている、もしディレスさんが探索に参加するとなればあたし達も参加する事になるだろうし、危険な事をやるかもしれないのだ。



「我々は明後日にはこの街を出る【グリフォン】の事は残念だが元々俺は王に【大災害】に関する報告をしに行くのだ、今回の件はついでに過ぎんからな」



そう言えばそうだったね!!



「今回呼んだのはそなたたちが頑張って捕えてくれた賊を逃がした事のお詫びと、これからに関することを伝えたかったからだ、すまんな」



ディレスさんが深々と頭を下げる。



「ディレス様の責任ではないのです気にしないでください」



アルフィードが言うと、あたしも頷き声を掛ける。



「そうだよディレスさんが悪い訳じゃないんだから気にしないで、それにもうあいつ等とは関わり合いたくないからこの話はここまでで!」



あたしの言葉に頷く。



「それでは明日はゆっくりしてくれ」



あたし達は頷きながら部屋を出た。

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