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閑話 砦にて
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【スタンピード】が起きる・・・・・・と言われかき集めらた俺達は【大地の最奥】とテムザの間に作られた簡易的な砦で砦の強化作業をしてしたらとあるパーティーがやってきた。
そのパーティーは砦に来たその日に砦に居る人達全員の話題の人となった。
「ギル聞いたか?レンって言う討伐者は第三師団の団長様と知り合いなんだと」
同じパーティーメンバーのワッサがそう言って来たので俺は頷く。
「聞いてるよ」
何せレンという討伐者が来てからの話題が全てそのパーティーの物しかないから知り合い全員がそれぞれに教えてくれるのだ。
曰く『国の重鎮』、曰く『実は貴族で手柄を立てる為にここに来た』曰く『この国で最強の第一師団長を倒した』曰く『この国最強の人間』曰く『最強の従魔使い』曰く『最強の怠け者』等々様々な噂が出回ってる。
しかもその噂の幾つかの出所が【スカーレット】や【ムーンライト】のメンバーの口から語られてるのだ信憑性は高いと思う。
「でも本当にウインドドラゴンは従魔にしてんだよなぁ」
あれは本当にびっくりした、本来従魔に出来ないとされるウインドドラゴンを連れて歩いているのを見て夢でも見てるのかと自分の頬を抓った程にびっくりした。
「それじゃあ手伝いに行くぞ」
ワッサにそう言いながら歩き始める。
「しかしギルドも気前がいいよなぁ砦の補強の手伝いでまさか給金がもらえるとは思ってんかったからなぁ」
「そうだな」
最初に手伝っていた時は自分の身を守る為にしかなく補強を手伝ってたのだが、まさか特別給金が出るとは思ってなかった。
そんな話をしながら砦の外に出ると驚きに足を止める。
「・・・・・・・・・・・・何だよこれ・・・・・・」
俺達が砦の外に出た理由は砦の外側に堀を作る為に作業を手伝いに来たんだけどその堀が完成していた。
しかも予定よりかなり深い堀が。
「お!来てくれたのにすまん!レン殿の従者の方が魔法で堀を掘ってくださったんだ、悪いが他の所に回ってもらえないか?」
顔見知りの現場責任者の騎士がそう言って来た。
「魔法でって・・・・凄いですね」
俺の言葉に騎士がしみじみと言った口調で話し出す。
「本当にすごかったよ、この堀を掘った時間・・・・・10分かからなかったんだぞ?本気で驚いたよ」
魔法って便利なんだぁ・・・・・って次元じゃない!!
「俺は何処に行けばいいですか?」
「すまんが砦の防壁の補強の方にまわってくれ」
「はい」
俺達は防壁の所に行くと数人の騎士とかなりの美人が一人防壁を見ながら話をしていた。
「・・・・・なるほどその方向で補強を考えていたのですね?」
美人の言葉に騎士が頷きながら口を開く。
「はい、一応4段層にして多少の衝撃では崩れないとは思いますがセイ殿のお陰で堀が完成したので防壁補強の方に労力を注げますからもう一段層増やそうかと考えてます」
あの重い丸太をまた皆で立てて打ち込まなきゃいけないのか・・・・・・・まあ安全度が上がるなら仕方ないか・・・・・でも憂鬱だ。
「わかりました作業はそのまま続けてください、私は私の方法で防壁を強化しますので」
美人がそう言って防壁に向かい歩き出して壁の前で立ち止まる。
そして壁に向かい手をかざすと地面から土がせりあがって壁をおおいつくしはじめて・・・・・・木で出来た丸太の壁が少し灰色になった。
「すいませんセイ殿・・・・今何をしたのですか?私には何をしたのかが分からないのですが」
その騎士が代表するように聞いてくれた。
「今丸太の表面に地中に眠っている鉄粉を付着して固めました、ですのでかなりの強度になったはずです、それとここいら一帯の地面をしっかり固めたので突き立ててある丸太が倒れる可能性を低くしておきました」
「「「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」」
聞いた事もない補強方法に皆が声をそろえた。
そのパーティーは砦に来たその日に砦に居る人達全員の話題の人となった。
「ギル聞いたか?レンって言う討伐者は第三師団の団長様と知り合いなんだと」
同じパーティーメンバーのワッサがそう言って来たので俺は頷く。
「聞いてるよ」
何せレンという討伐者が来てからの話題が全てそのパーティーの物しかないから知り合い全員がそれぞれに教えてくれるのだ。
曰く『国の重鎮』、曰く『実は貴族で手柄を立てる為にここに来た』曰く『この国で最強の第一師団長を倒した』曰く『この国最強の人間』曰く『最強の従魔使い』曰く『最強の怠け者』等々様々な噂が出回ってる。
しかもその噂の幾つかの出所が【スカーレット】や【ムーンライト】のメンバーの口から語られてるのだ信憑性は高いと思う。
「でも本当にウインドドラゴンは従魔にしてんだよなぁ」
あれは本当にびっくりした、本来従魔に出来ないとされるウインドドラゴンを連れて歩いているのを見て夢でも見てるのかと自分の頬を抓った程にびっくりした。
「それじゃあ手伝いに行くぞ」
ワッサにそう言いながら歩き始める。
「しかしギルドも気前がいいよなぁ砦の補強の手伝いでまさか給金がもらえるとは思ってんかったからなぁ」
「そうだな」
最初に手伝っていた時は自分の身を守る為にしかなく補強を手伝ってたのだが、まさか特別給金が出るとは思ってなかった。
そんな話をしながら砦の外に出ると驚きに足を止める。
「・・・・・・・・・・・・何だよこれ・・・・・・」
俺達が砦の外に出た理由は砦の外側に堀を作る為に作業を手伝いに来たんだけどその堀が完成していた。
しかも予定よりかなり深い堀が。
「お!来てくれたのにすまん!レン殿の従者の方が魔法で堀を掘ってくださったんだ、悪いが他の所に回ってもらえないか?」
顔見知りの現場責任者の騎士がそう言って来た。
「魔法でって・・・・凄いですね」
俺の言葉に騎士がしみじみと言った口調で話し出す。
「本当にすごかったよ、この堀を掘った時間・・・・・10分かからなかったんだぞ?本気で驚いたよ」
魔法って便利なんだぁ・・・・・って次元じゃない!!
「俺は何処に行けばいいですか?」
「すまんが砦の防壁の補強の方にまわってくれ」
「はい」
俺達は防壁の所に行くと数人の騎士とかなりの美人が一人防壁を見ながら話をしていた。
「・・・・・なるほどその方向で補強を考えていたのですね?」
美人の言葉に騎士が頷きながら口を開く。
「はい、一応4段層にして多少の衝撃では崩れないとは思いますがセイ殿のお陰で堀が完成したので防壁補強の方に労力を注げますからもう一段層増やそうかと考えてます」
あの重い丸太をまた皆で立てて打ち込まなきゃいけないのか・・・・・・・まあ安全度が上がるなら仕方ないか・・・・・でも憂鬱だ。
「わかりました作業はそのまま続けてください、私は私の方法で防壁を強化しますので」
美人がそう言って防壁に向かい歩き出して壁の前で立ち止まる。
そして壁に向かい手をかざすと地面から土がせりあがって壁をおおいつくしはじめて・・・・・・木で出来た丸太の壁が少し灰色になった。
「すいませんセイ殿・・・・今何をしたのですか?私には何をしたのかが分からないのですが」
その騎士が代表するように聞いてくれた。
「今丸太の表面に地中に眠っている鉄粉を付着して固めました、ですのでかなりの強度になったはずです、それとここいら一帯の地面をしっかり固めたので突き立ててある丸太が倒れる可能性を低くしておきました」
「「「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」」
聞いた事もない補強方法に皆が声をそろえた。
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