レディース異世界満喫禄

吹き飛ばされてんじゃん！！

ソルティさんに文句を言おうと思ってけど、魔物が迫って来たからそれどころじゃない。



「皆手加減は無しで行くよ！！」



あたしは日光を構えそして魔物に向かい走り出す。



向って来た魔物はオークの上位種であるオークナイト、オークソルジャー、そしてオークキングまでいる。



「おい・・・・・・何でアースドラゴンまでいるんだよ」



そう聞こえたのでそっちの方向を見てみると昔倒した事のあるでっかいワニ・・・違ったアースドラゴンの群れまで来ていた。



「皆！あたし達はドラゴンの群れを相手にするよ！！」



確か普通の人達はドラゴン系には囲んでボコボコにするしかなかったはず！！ならば個人で相手が出来るあたし達がやった方が効率がいい！！



「「「「「畏まりました」」」」」



シン達も各々の武器を構えてアースドラゴンに突撃していく。



あたし達の行動を見てガルトが声を張り上げる。



「俺達はドラゴン以外の相手だ！！必ず数人で当たれ！！一人で行動するなよ！！」



「「「「「「「「応！！」」」」」」」」」



流石に離れしてる討伐者達で怯える事なくオークの上位種やゴブリンの上位種に立ち向かっていく。



あたし達はそれを見てアースドラゴンに集中する。



「アニマルズはアースドラゴン以外の相手をして！！」



アースドラゴンに紛れてオークの上位種とかゴブリンの上位種とかがいたのでそいつらの事を任せることにした。

闘いながら辺りを見渡すと更に魔物が向って来た。



「オレオ！！魔物の群れの後方にブレス攻撃をして！！」



そこまで後ろに行けば人はいないはず！！

あたし達と一緒にアースドラゴンを張り倒していたオレオ達が再び空へと舞い上がり、押し寄せてくる魔物の上を猛スピードで通り抜けてブレス攻撃を仕掛けてくれて地響きが起きる。



「皆！もう少し頑張りな！！」



あたしはヴィリーナを振り回しながらそう声を張り上げる。

オレオ達が後方を吹き飛ばしたから少しは減るはずだし、他の討伐者達や騎士団も頑張って戦ってくれてる、だから少しは楽になるはず！！

そう思いもう一度辺りを見渡すと魔物に押し込まれそうになってる場所が見えた。



「シン！！あそこをを頼む！！」



あたしの視線の先を見てシンが走り出す。



「こんにゃろう！！」



シンが抜けた場所からアースドラゴンが進もうとしていたからヴィリーナで叩ききった。

アースドラゴン自体は問題ないけど数が多い！



「レン様！！」



ミズキがそう言って来たのでミズキの居る方向を見るとあたし達から離れた場所でアースドラゴンが見えた。



「ライ！！」



ライはその声を聞き離れた場所に見えたアースドラゴンに向かい走り出す。

戦力分散になるけど前線崩壊よりはマシ！！あたし達が少し疲れるだけだから。



「あたし達を甘く見ないで欲しいね」



あたしはそう言いながら向かって来るアースドラゴンにヴィリーナを叩きつける。

闘っているとあたしの後でアリーヌの声が聞こえた。



「【サウザンドブレイブ】」



アリーヌが魔法を使いアースドラゴンを倒していく。



「私も偶には仕事をしないとね、【スピアーゲイザー】」



地面から突き出した水の槍でどんどんアースドラゴンを仕留めるアリーヌ。

そしてアリーヌを危険視したのか数匹のアースドラゴンがアリーヌ目掛けてブレス攻撃をする。



「あら？私と遊んでくれるのね？」



アリーヌがそう言ってニコリと笑うとブレス攻撃がアリーヌに直撃した。



「ちょ！！アリーヌ！！」



なにを大物ぶってるのさ！！吹き飛ばされてんじゃん！！

と思っていたらブレス攻撃でおきた土煙が収まった後に無傷で立っているアリーヌ。



「何を驚いてるのレン？結界で防いだから安心して？」



ホントに心臓に悪いね！！