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1の巻《かくまい人と血の貴婦人》
⑧
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◇
とっぷりと熟れた夕日を受けて、番所の障子が茜の色に染まる。
番所の奥でおずおずと座るお滝に、月平太が厳かに腕を組んで対座している。
「では、これらの男に面識ある者は、ひとりもおらぬのだな」
月平太がお滝の膝先に並べているのは、江戸で押し込みを犯し手配されている盗賊の人相書きである。
この二か月で押し込まれた店は、いずれも店子が十人以上はいた。
それを店主や女房を含めて一晩で皆殺しにしているのだ。
ひとり働きの泥棒は、その多くが殺しをしない。
大金を盗めるだけの大店になると、それなりに人数も多く、居直り強盗になったところで取り押さえられるためだ。
逆に、押し込みや皆殺しに手を染めるのは、たいていが人数を揃えている盗賊団だった。
盗賊には殺しや強姦をせぬことを、窃盗の美学と捉える爽やかな連中もいたものだが、それは二割にも満たぬ少数派である。
町奉行所ではすでに、手段の手荒な盗賊団を人相書きから絞り込んでいた。
「はい、ひとりも」
「分かっているとは思うが、隠せばためにならぬぞ」
「隠してなど」
お滝の声には疲弊が滲んでいる。
重蔵がきつく釘を刺したため尋問まではされないが、高圧的な月平太が丸一日も傍に張りついているので、気の休まらぬ状況が続いていた。
空気の張り詰めた奥部屋のふたりとは正反対に、日没前に見廻りを終えた左近は、番所の土間へ七輪を持ち込んでいた。
「月平太よ、おめぇはそう強がって、役人然としているからいけねえ。人の悪いのは本所の御家人――ってな、偉ぶってる武士ほど今の世じゃ嫌われるんだぜ。どうせ俺たちゃ不浄役人なんだ。もうちっと軽くいこうじゃねえか」
「熊沢さんほど軽くても困ります」
七輪に炭をくべる左近の背へ、月平太は反論した。
「熊沢さんは御父上さまの代を継いで与力になられたのでしょうが、私は仕官が叶わず病に斃れた父と、残された家族の暮らしを背負って同心の推薦を受けたのです。半端な仕事はできません」
「誰も、半端な仕事なんてしちゃいねえだろ」
左近は飄々として、熱気の立ち昇る網の上へハマグリを置いた。
「俺はただ、威張んなっつってんの。そんなだから、重蔵にも脅されたんだろ」
「誰に聞いたのですか」
月平太の目尻が尖る。
左近の脇にいた番太郎(民間人による自身番の番人)が気まずそうに視線を落とした。
「それはそうと、お滝ちゃんだっけ。ごめんなあ、この若いのは同心になったばかりで、ちょいと頑張り屋が過ぎてるのさ。なに、場数を積んだら、そのうち冗談のひとつも言うようになる」
「はあ……」
「これ、近くの長屋連中が潮干狩りに行ったってんで、番太郎がお裾分けしてくれたんだ」
左近はお滝の顔を覗き込み、ザルに乗せたハマグリを見せた。
「見回りから戻ってみりゃ、上等のハマグリに可愛らしいお嬢さんがいるときた。せっかく来てもらったんだ、もてなして帰さにゃ男が廃るってもんよ」
左近ときたら美女を前にすると、より男前に磨きがかかる。
自信はあるが押しすぎず、遠慮がちに下から見上げ、
「なんてな。こんな別嬪さんが来るなんて聞いてなかったもんだから、つい身の丈に合わねえ格好をつけたくなっちまったのさ」
心にもない謙遜をしてみせた。
「そんな、身の丈に合わないだなんて」
お滝は赤面して俯いた。
左近の眼がさらに冴えわたる。
「隣いいかい。飯でも食いながらさ、おしゃべりしようぜ。お滝ちゃんのこと、俺はもっと知りたいんだよなあ」
そうして悠々と、左近は月平太とお滝の間に割り込んだ。
左近が話を盛り上げると、それまで最低限の受け答えしかしなかったお滝が、他愛もない話題まで口にし始める。
「へえ、生家は小田原かい」
「はい。父は小間物屋で、花の露や椿油などを売って回っていました」
花を蒸し、その蒸気から作られる化粧水は『花の露』と呼ばれ、肌の保湿や香りづけの目的で使用されていた。
「椿油は髪に、花の露は肌にいいと聞く。お滝ちゃんの可愛さの秘訣ってわけだ」
「そんな、私など遠く及びません。もっと美しい御方がおられます。囲さまとか、お千さまとか」
「囲は俺の幼馴染だが、お千というのは?」
「元亭主の店で御贔屓だった御方です。旗本・内藤守膳さまの奥方さまで、千沙女さまと申されます」
「内藤千沙」
内藤の妻と言えば、女人に疎い重蔵が珍しく二人きりで食事をしたという、あの千沙である。
左近は女好きに違いないが、肉欲と恋情は月とスッポンほど違うもので、恋をしたのは後にも先にも重蔵しかいない。
死んだ女に堅く操立てしている重蔵を、初見で食事に誘った女がいると知った左近は、ほんの少しだけ妬いたものだ。
『内藤家の奥方、ちょいと調べちゃくれねえかな』
昨晩、小遣いを握らせて、目明しに調べさせた。
「……すこし、席を外します」
左近に出番を奪われた月平太は、悔しげに眉をひそめながら番所の通用口に手をかけた。
すると、月平太の鼻先を削ぐ勢いで障子戸が開いた。
「熊の旦那」
息を切らして番所に飛び込んだのは、昨晩から内藤家を調べさせていた目明しである。
「おう、晩作。遅かったじゃねえか」
「えらいもんを見つけましたぜ」
目明しの晩作は、傍にいた番太郎の湯飲みをひったくると、冷水をぐいと飲み干した。
「旦那がおっしゃってた内藤家に張り込んでいたんですがね」
「うん」
「そこのお屋敷に出入りしてやしたんです。恵比寿の銀平一味が」
「恵比寿だ?」
その名に心当たりがある。
左近は月平太に人相書きを集めさせると、紙の束へ素早く目を通した。
『恵比寿の銀平』
人相書きの中にその名はあった。
頭目の銀平は堀が深く歌舞伎映えする面立ちだが、顔貌に似合わず、耳たぶが肥大して福福しい様から、七福神になぞらえて恵比寿の名がついた。
縁起のいい通り名で呼ばれるが、押し入った店の者は生かしておかぬ非情な手段も知られている。
「しかも、周辺に住んでる連中に聞いたんですが、ここ数年は家主の内藤守膳を見かけねえとの声もありやして」
「そこの女房と恵比寿の一味が出入りするのは見る、と」
「へえ。ここ最近の押し込みと、関係がねえとは思えやせんで」
晩作が頷く隣で、左近はそそくさと草鞋を履いた。
「最近の事はさておき、手配中の盗賊を見つけたのはお手柄だぜ。俺は奉行所へ報告に行くから、月平太はここへ残りな。晩作は他の手下を集めて内藤家の見張りを」
「あ、あの」
番所の空気が慌ただしくなる中、お滝が一声を上げた。
「内藤さまのお屋敷が、その盗賊に乗っ取られている、ということでしょうか?」
「その危険性も、ある」
と、左近。
「気になるかい」
「お千さまにはとても、お世話になりましたから……。嫁ぎ先で味方もいない私に声をかけてくださって、慣れぬ暮らしでも安らかに過ごせるよう、お茶もよく贈ってくださいました」
「言っちゃ悪いが、一介の町商家の女房をそこまで気にかけてくれるというのは、なにか特別な理由でもあったのかい」
「いいえ、ただお優しい方なのだと思います。私が体調を崩すと、わざわざ店の中の自室まで見舞いに来られることもありました」
「何度も奥方が来たような口ぶりだな。そう頻繁に、お滝ちゃんは体を壊していたのかい」
「お恥ずかしいことですが、否めません。嫁ぎ先での辛い毎日で、心身を削ったせいかと。お千さまは食材と体の健康にお詳しい方でしたから、私のために調合してくれた茶葉を……」
不意にお滝が言葉を絶った。
小袖の袂から取り出した茶葉の包みを手に取ったが、指先が震えたために床へ落ちる。
同時に、お滝の膝も崩れた。
茶葉の包みを拾い上げた左近が、お滝を抱きとめた。
「お滝ちゃんは月平太といな」
回収した茶葉を懐へ隠すと、北町奉行所へ急いだ。
◇
とっぷりと熟れた夕日を受けて、番所の障子が茜の色に染まる。
番所の奥でおずおずと座るお滝に、月平太が厳かに腕を組んで対座している。
「では、これらの男に面識ある者は、ひとりもおらぬのだな」
月平太がお滝の膝先に並べているのは、江戸で押し込みを犯し手配されている盗賊の人相書きである。
この二か月で押し込まれた店は、いずれも店子が十人以上はいた。
それを店主や女房を含めて一晩で皆殺しにしているのだ。
ひとり働きの泥棒は、その多くが殺しをしない。
大金を盗めるだけの大店になると、それなりに人数も多く、居直り強盗になったところで取り押さえられるためだ。
逆に、押し込みや皆殺しに手を染めるのは、たいていが人数を揃えている盗賊団だった。
盗賊には殺しや強姦をせぬことを、窃盗の美学と捉える爽やかな連中もいたものだが、それは二割にも満たぬ少数派である。
町奉行所ではすでに、手段の手荒な盗賊団を人相書きから絞り込んでいた。
「はい、ひとりも」
「分かっているとは思うが、隠せばためにならぬぞ」
「隠してなど」
お滝の声には疲弊が滲んでいる。
重蔵がきつく釘を刺したため尋問まではされないが、高圧的な月平太が丸一日も傍に張りついているので、気の休まらぬ状況が続いていた。
空気の張り詰めた奥部屋のふたりとは正反対に、日没前に見廻りを終えた左近は、番所の土間へ七輪を持ち込んでいた。
「月平太よ、おめぇはそう強がって、役人然としているからいけねえ。人の悪いのは本所の御家人――ってな、偉ぶってる武士ほど今の世じゃ嫌われるんだぜ。どうせ俺たちゃ不浄役人なんだ。もうちっと軽くいこうじゃねえか」
「熊沢さんほど軽くても困ります」
七輪に炭をくべる左近の背へ、月平太は反論した。
「熊沢さんは御父上さまの代を継いで与力になられたのでしょうが、私は仕官が叶わず病に斃れた父と、残された家族の暮らしを背負って同心の推薦を受けたのです。半端な仕事はできません」
「誰も、半端な仕事なんてしちゃいねえだろ」
左近は飄々として、熱気の立ち昇る網の上へハマグリを置いた。
「俺はただ、威張んなっつってんの。そんなだから、重蔵にも脅されたんだろ」
「誰に聞いたのですか」
月平太の目尻が尖る。
左近の脇にいた番太郎(民間人による自身番の番人)が気まずそうに視線を落とした。
「それはそうと、お滝ちゃんだっけ。ごめんなあ、この若いのは同心になったばかりで、ちょいと頑張り屋が過ぎてるのさ。なに、場数を積んだら、そのうち冗談のひとつも言うようになる」
「はあ……」
「これ、近くの長屋連中が潮干狩りに行ったってんで、番太郎がお裾分けしてくれたんだ」
左近はお滝の顔を覗き込み、ザルに乗せたハマグリを見せた。
「見回りから戻ってみりゃ、上等のハマグリに可愛らしいお嬢さんがいるときた。せっかく来てもらったんだ、もてなして帰さにゃ男が廃るってもんよ」
左近ときたら美女を前にすると、より男前に磨きがかかる。
自信はあるが押しすぎず、遠慮がちに下から見上げ、
「なんてな。こんな別嬪さんが来るなんて聞いてなかったもんだから、つい身の丈に合わねえ格好をつけたくなっちまったのさ」
心にもない謙遜をしてみせた。
「そんな、身の丈に合わないだなんて」
お滝は赤面して俯いた。
左近の眼がさらに冴えわたる。
「隣いいかい。飯でも食いながらさ、おしゃべりしようぜ。お滝ちゃんのこと、俺はもっと知りたいんだよなあ」
そうして悠々と、左近は月平太とお滝の間に割り込んだ。
左近が話を盛り上げると、それまで最低限の受け答えしかしなかったお滝が、他愛もない話題まで口にし始める。
「へえ、生家は小田原かい」
「はい。父は小間物屋で、花の露や椿油などを売って回っていました」
花を蒸し、その蒸気から作られる化粧水は『花の露』と呼ばれ、肌の保湿や香りづけの目的で使用されていた。
「椿油は髪に、花の露は肌にいいと聞く。お滝ちゃんの可愛さの秘訣ってわけだ」
「そんな、私など遠く及びません。もっと美しい御方がおられます。囲さまとか、お千さまとか」
「囲は俺の幼馴染だが、お千というのは?」
「元亭主の店で御贔屓だった御方です。旗本・内藤守膳さまの奥方さまで、千沙女さまと申されます」
「内藤千沙」
内藤の妻と言えば、女人に疎い重蔵が珍しく二人きりで食事をしたという、あの千沙である。
左近は女好きに違いないが、肉欲と恋情は月とスッポンほど違うもので、恋をしたのは後にも先にも重蔵しかいない。
死んだ女に堅く操立てしている重蔵を、初見で食事に誘った女がいると知った左近は、ほんの少しだけ妬いたものだ。
『内藤家の奥方、ちょいと調べちゃくれねえかな』
昨晩、小遣いを握らせて、目明しに調べさせた。
「……すこし、席を外します」
左近に出番を奪われた月平太は、悔しげに眉をひそめながら番所の通用口に手をかけた。
すると、月平太の鼻先を削ぐ勢いで障子戸が開いた。
「熊の旦那」
息を切らして番所に飛び込んだのは、昨晩から内藤家を調べさせていた目明しである。
「おう、晩作。遅かったじゃねえか」
「えらいもんを見つけましたぜ」
目明しの晩作は、傍にいた番太郎の湯飲みをひったくると、冷水をぐいと飲み干した。
「旦那がおっしゃってた内藤家に張り込んでいたんですがね」
「うん」
「そこのお屋敷に出入りしてやしたんです。恵比寿の銀平一味が」
「恵比寿だ?」
その名に心当たりがある。
左近は月平太に人相書きを集めさせると、紙の束へ素早く目を通した。
『恵比寿の銀平』
人相書きの中にその名はあった。
頭目の銀平は堀が深く歌舞伎映えする面立ちだが、顔貌に似合わず、耳たぶが肥大して福福しい様から、七福神になぞらえて恵比寿の名がついた。
縁起のいい通り名で呼ばれるが、押し入った店の者は生かしておかぬ非情な手段も知られている。
「しかも、周辺に住んでる連中に聞いたんですが、ここ数年は家主の内藤守膳を見かけねえとの声もありやして」
「そこの女房と恵比寿の一味が出入りするのは見る、と」
「へえ。ここ最近の押し込みと、関係がねえとは思えやせんで」
晩作が頷く隣で、左近はそそくさと草鞋を履いた。
「最近の事はさておき、手配中の盗賊を見つけたのはお手柄だぜ。俺は奉行所へ報告に行くから、月平太はここへ残りな。晩作は他の手下を集めて内藤家の見張りを」
「あ、あの」
番所の空気が慌ただしくなる中、お滝が一声を上げた。
「内藤さまのお屋敷が、その盗賊に乗っ取られている、ということでしょうか?」
「その危険性も、ある」
と、左近。
「気になるかい」
「お千さまにはとても、お世話になりましたから……。嫁ぎ先で味方もいない私に声をかけてくださって、慣れぬ暮らしでも安らかに過ごせるよう、お茶もよく贈ってくださいました」
「言っちゃ悪いが、一介の町商家の女房をそこまで気にかけてくれるというのは、なにか特別な理由でもあったのかい」
「いいえ、ただお優しい方なのだと思います。私が体調を崩すと、わざわざ店の中の自室まで見舞いに来られることもありました」
「何度も奥方が来たような口ぶりだな。そう頻繁に、お滝ちゃんは体を壊していたのかい」
「お恥ずかしいことですが、否めません。嫁ぎ先での辛い毎日で、心身を削ったせいかと。お千さまは食材と体の健康にお詳しい方でしたから、私のために調合してくれた茶葉を……」
不意にお滝が言葉を絶った。
小袖の袂から取り出した茶葉の包みを手に取ったが、指先が震えたために床へ落ちる。
同時に、お滝の膝も崩れた。
茶葉の包みを拾い上げた左近が、お滝を抱きとめた。
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