異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第2章 チートになれたので自重しません

050 ちょっとー。スタッフー

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よく考えたら、俺の描いた物が戦っているのを間近で見るのは初めてかもしれない。

はっきり言おう。ズルい。

攻撃は普通。普通のクマの攻撃力。
つまり強い。森でクマさんと出会ったらお逃げなさいって言われるのが判る。
すたこらさっさのさだ。

問題は防御。
ほぼ守らない。切られようと刺されようと無視してる。
どうやら痛覚が無いようだ。
痛がったり、血が流れて動きが遅くなったりする事が無い。
これはズルい。
そもそも、内蔵とか描いてないからなのか影響は無いようです。

唯一守ってるのは顔。
目と耳を守っているようだ。それ以外はどうでも良いのか。

つまりですね。
ダメージを受けてるか分からない、攻撃力の高い動物。
こんなのどうやって倒すの?

俺が考える倒し方は、一撃で分断する事。
首を切り飛ばすとか腕を切り落とすとか。
……俺が倒し方を考えてどうする。


とにかく。
兵士はドンドン数を減らして行く。
まぁ城の方から追加で動員されるので、全体の数は増えているんだけど。
道の横に倒れた兵士を作りながら、城に向かって進んでいく。

たまに大声で「邪魔しなきゃ攻撃しませんよー!」って言うんだけど、止まらない。
俺の予想だけど、もう城に着くまで止まらないと思う。

だってプライド高いって聞いたもん。
城に進んでいく人間1人も止められないなんて、国のプライドが許さないだろう。

俺も諦めよう。
止まって追加で描く。
はい、クマを5体追加です。
その内の1頭に乗り、走ってもらった。

かっこよく騎乗してると思ったでしょ?
違います。背中にうつ伏せになってしがみついてます。
体起こすなんて無理! 100%落ちます。
鞍とか手綱とか重要ですね。今度描く時は乗る用に書き足そう。


まもなく城に到着した。
はい。門が閉まってます。
そりゃそうだよな。閉めるわ。

そしてそれをクマが破壊しようと殴ってる。
「俺の行く手を遮るモノは排除せよ」って注釈に描いたからか。
武装した兵士の事だったんだけどなぁ。
あっ、門が壊れた……。

城に入ると、クマの進行が止まった。
ああ、そうか。城に向かえと言ったから、到着したら次の指示を待つよね。

俺もどこに行けば良いか分からない。
案内役であろう、俺に城に来いと言った貴族風の男は最初に排除されてたし。
しょうがない。誰か呼ぼう。

「すみませーん。呼ばれて来ましたけどー。どこに行けば良いですかー」

返事がない。どうやら屍のようだ。
なんてな。誰も居ないだけだ。
兵士は何故か門から入って来ないし。

「皇帝陛下に呼ばれたらしいんですけどー。どこに行けば会えますかー。
 誰かー。ちょっとー。スタッフー」

どれだけ大声を出しても反応が無い。

よし! 帰ろう!
呼ばれて来たけど留守だった。それで良いじゃないか!
俺は義務を果たした。居なかったのは呼んだ側の過失。
うん。そういう事だ。

1人で納得して引き返そうとした時になって、人が現れた。
ちっ、もっと早く帰れば良かった。

「貴様がキョウヤか。ここまでの暴挙、許されると思うなよ?」

デカい剣を手に持ってる。
鎧もフル装備。どうやら強者っぽい。
四天王とか言われてるような人だろうか?

俺を指差しながらデカい声で喋ってるけど、案内してくれる訳では無い様子。
俺に戦えと言ってるらしい。

なのでクマ3体で相手させた。

「くっ、卑怯だぞ!」

いやいや、1人で出てきたのはアンタでしょ。
一騎打ちするとも言われてないし、言われてたとしても受けてないし。
これが戦争なら卑怯だろうが勝てば良いだけ。騎士の矜持とかあるんかな?

あっ、クマが勝った。
悪魔が勝ったじゃないよ? ダジャレのつもりで言ってないからね!
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