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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!
088 平気な顔して歩けないよ
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本日2話目です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ベルドさんの言う通りに移動すると街の城壁(?)が見えた。
あそこで寝袋のようなモノを購入するそうだ。
俺は食料を調達しておこう。
驚く事に入り口では揉めなかった。
門番はベルドさんが出した紙を見て、すぐに納得し俺達を入れてくれた。サイはダメだったけど。
あの紙には何が書いてあったのだろう?
街に入ると注目されるかと思っていたが、そんな事は無かった。
注目ではなく、目を逸らされる。
ベルドさんの見た目が怖いからだな。きっとそうに違いない。
まぁ変に絡まれたりするよりも良い。奇異な物を見る目の方が安心する。
だってさ、ぶっちゃけ魔法があったり武器を持ち歩いている世界だよ? 怖いじゃん。平気な顔して歩けないよ。
日本人がさ、海外に行ったと想像してくれ。
ニューヨークの5番街とかはおのぼりさんのような顔で歩けるだろう。
でもギャングとか居て銃とか持ってる人達が居る場所を平気な顔で歩けるか?
そんな感覚なんだよ。
街中では武器を抜かないし魔法も撃たない? だれが保証する? 法律で決められてても犯罪者は居るじゃん。
危ないよ。信用出来ないよ。知らない街なら尚更だ。
だから誰も寄ってこない方が安心なんだ。
買い物ついでに昼飯も食っていく。
その店の店員も顔が引きつってたけど、お互い様だから。
すぐに帰るし二度と来ないと思うから心配しないでください。
準備が終わったので、そのまま出発。
時間的に普通なら泊まるらしいけど、本来の進路からズレてここに来たからね。
時間が惜しい。
勿論、村に被害が出ないように急ぐって意味だよ!
さっさと終わらせて帰りたいからじゃないよ!
あのガキ達が絡んで来なかったら受けなかったのに、とか思ってないよ! 本当だよ!
それから2日後。
1つ手前にある村に到着した。
この村にも来る可能性があるので、一応聞き込みをするそうだ。
ちなみに、村という規模だと冒険者ギルドが無い。
なので聞き込みとかする時は、村長の所に行くそうだ。
俺は行かないけど。それはベルドさんの仕事だし。
村の入口辺りで座ったサイを背もたれにしてボーッとしてると、怪訝な顔したベルドさんが戻ってきた。
「この辺にも被害が?」
「いや、今の所、被害が出てない。目撃情報も無いらしい」
「じゃあ何でそんな顔をしてるんです?」
「……俺よりも前に村長に同じ事を聞きに来た者が居た」
「へ~。冒険者ですか? それとも兵士?」
「冒険者らしい」
勝手な予想だけど、この依頼が帝都にしか出てないって事は無いと思う。
他の街や都市にも出てるはず。
だからあちこちから冒険者が来てても不思議じゃないと思うんだけど。
「何か問題が?」
「…………冒険者の特徴を聞いたが、どうも『栄光の星』が来たっぽい」
「? 誰です?」
「お前に絡んだ、あいつらだ」
あ~、そう言えばそんなパーティー名だった気がするわ。
「え~と、もし絡まれたら対処してくださいね?」
「言う事はそれだけかよ?!」
「他に何か?」
俺にとっては、それが一番大事。
負けない事や逃げ出さない事や投げ出さない事や信じ抜く事よりも、絡まれない事が一番大事。
「普通は依頼を受けてもないヤツが横取りに来たと憤慨するもんだがな」
「倒してくれるならそれで良いじゃないですか。自分を強く見せたいお年頃ってヤツですよ」
「横取りなだけならな。危険種が居た場合、全滅もありうる」
「自業自得、自己責任ってヤツですね」
「……助けようって気は無いのか?」
「最初に決めた依頼内容には無かったですね」
「今から追加出来るか?」
依頼の追加か。
まぁ別に良いけど。俺は安くないぜ?
「可能ですよ。じゃあこうしましょうか。
ヤバい状況の一般人が居た場合、1人100トルで助けます。死にそうなら治療もします。その後に村まで運びます」
「ヤバい状況の兵士が居た場合、相手が助けてくれと言えば助けます。こちらから勝手に手を出しません。
1人1000トルで助けます。死にそうなら治療もします。その後に村まで運びます」
「ヤバい状況の冒険者が居た場合、こちらから勝手に手を出しません。戦闘の補助もしません。
相手が助けてくれと言った場合、ベルドさんの判断を仰ぎますが救出のみです。
その場に居る冒険者全員が、全ての権利を渡すと言えば敵対しているモノを倒します。
救出は1人5000トル。治療は別料金。村までの運搬も護衛もしません」
「全ての料金は救出者からもらいます。
ただし一般人の場合はギルドが払っても良いです。兵士の場合は国が払っても良いです。
冒険者の場合、即金で。後払いだとゴネる可能性もあるので。
ギルド内の口座から払うのは……ベルドさんが全責任を持つなら許可しましょうか」
俺は言いながらメモしている。
思いつきで話しているので、忘れる可能性が大だからね!
「冒険者に厳しくないか?」
「ちゃんと依頼を受けて来てる人達なら、苦労してても戦えるでしょ。
依頼受けずに来てる人達は戦える自信があるんでしょ。回復治療も準備してるでしょ」
「……冒険者に対する『救出』の内容は?」
「戦闘の範囲から出します。更に具現化した動物で守ります。
でも守るだけです。自分から戦闘範囲に戻ろうとするのは止めません。
戦闘範囲に戻って、また救出したら2回助けたという扱いです」
「……ひどくないか?」
「そうですか? そこはベルドさんの全責任でやってください。俺は条件を提示しただけです。
もしかしたら、その場に行ったら依頼を無視して助けるかもしれませんよ?
相手が助けを拒否した場合、ベルドさんはどうします?
ベルドさんが助けに行きます? 俺がベルドさんを守ると知っててそれをやるのはズルですよ?」
「…………」
「そうなったら俺は損してまでベルドさんを守るかもしれない。
逆に見捨てて帰るかもしれない。
まぁ、俺が一番やりそうなのは、動物にベルドさんを守らせるというテイで拘束するかな?
さ、条件は言いました。どうします?」
こんな条件で追加依頼するのだろうか?
偉そうに色々言ったけど、現場に行ったら俺がどう行動するか俺にも判らない。
凄惨な現場だったら硬直して何も出来ない気もする。
何も考えずに敵を排除するかもしれないし、逃げ出すかもしれない。
ぶっちゃけ今の日本人は、この3つのどれかだと思う。
異世界に行ったからと、チートを貰ったからと、強気になったり変な正義感で動けない。
その程度で、日本で培った性格や性質は変わらないのだ。
もし変わるのなら、それは変わったんじゃない。
元々それくらい危ない性格や性質だったか、異世界に行く時に変えられている。
例えば、日本で恋人がヤクザに拐われた時どうする?
普通なら警察に行くだろう。だが主人公的な考えだと、ヤクザの元に行き戦うのだ。ヤベェヤツだろ?
こんな考えが浮かぶくらいだから、俺はイジられてないと思う。
そう信じたい。
そんな事を考えてたら、ベルドさんが悩みながら答えた。
「……その条件で、追加依頼する」
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ベルドさんの言う通りに移動すると街の城壁(?)が見えた。
あそこで寝袋のようなモノを購入するそうだ。
俺は食料を調達しておこう。
驚く事に入り口では揉めなかった。
門番はベルドさんが出した紙を見て、すぐに納得し俺達を入れてくれた。サイはダメだったけど。
あの紙には何が書いてあったのだろう?
街に入ると注目されるかと思っていたが、そんな事は無かった。
注目ではなく、目を逸らされる。
ベルドさんの見た目が怖いからだな。きっとそうに違いない。
まぁ変に絡まれたりするよりも良い。奇異な物を見る目の方が安心する。
だってさ、ぶっちゃけ魔法があったり武器を持ち歩いている世界だよ? 怖いじゃん。平気な顔して歩けないよ。
日本人がさ、海外に行ったと想像してくれ。
ニューヨークの5番街とかはおのぼりさんのような顔で歩けるだろう。
でもギャングとか居て銃とか持ってる人達が居る場所を平気な顔で歩けるか?
そんな感覚なんだよ。
街中では武器を抜かないし魔法も撃たない? だれが保証する? 法律で決められてても犯罪者は居るじゃん。
危ないよ。信用出来ないよ。知らない街なら尚更だ。
だから誰も寄ってこない方が安心なんだ。
買い物ついでに昼飯も食っていく。
その店の店員も顔が引きつってたけど、お互い様だから。
すぐに帰るし二度と来ないと思うから心配しないでください。
準備が終わったので、そのまま出発。
時間的に普通なら泊まるらしいけど、本来の進路からズレてここに来たからね。
時間が惜しい。
勿論、村に被害が出ないように急ぐって意味だよ!
さっさと終わらせて帰りたいからじゃないよ!
あのガキ達が絡んで来なかったら受けなかったのに、とか思ってないよ! 本当だよ!
それから2日後。
1つ手前にある村に到着した。
この村にも来る可能性があるので、一応聞き込みをするそうだ。
ちなみに、村という規模だと冒険者ギルドが無い。
なので聞き込みとかする時は、村長の所に行くそうだ。
俺は行かないけど。それはベルドさんの仕事だし。
村の入口辺りで座ったサイを背もたれにしてボーッとしてると、怪訝な顔したベルドさんが戻ってきた。
「この辺にも被害が?」
「いや、今の所、被害が出てない。目撃情報も無いらしい」
「じゃあ何でそんな顔をしてるんです?」
「……俺よりも前に村長に同じ事を聞きに来た者が居た」
「へ~。冒険者ですか? それとも兵士?」
「冒険者らしい」
勝手な予想だけど、この依頼が帝都にしか出てないって事は無いと思う。
他の街や都市にも出てるはず。
だからあちこちから冒険者が来てても不思議じゃないと思うんだけど。
「何か問題が?」
「…………冒険者の特徴を聞いたが、どうも『栄光の星』が来たっぽい」
「? 誰です?」
「お前に絡んだ、あいつらだ」
あ~、そう言えばそんなパーティー名だった気がするわ。
「え~と、もし絡まれたら対処してくださいね?」
「言う事はそれだけかよ?!」
「他に何か?」
俺にとっては、それが一番大事。
負けない事や逃げ出さない事や投げ出さない事や信じ抜く事よりも、絡まれない事が一番大事。
「普通は依頼を受けてもないヤツが横取りに来たと憤慨するもんだがな」
「倒してくれるならそれで良いじゃないですか。自分を強く見せたいお年頃ってヤツですよ」
「横取りなだけならな。危険種が居た場合、全滅もありうる」
「自業自得、自己責任ってヤツですね」
「……助けようって気は無いのか?」
「最初に決めた依頼内容には無かったですね」
「今から追加出来るか?」
依頼の追加か。
まぁ別に良いけど。俺は安くないぜ?
「可能ですよ。じゃあこうしましょうか。
ヤバい状況の一般人が居た場合、1人100トルで助けます。死にそうなら治療もします。その後に村まで運びます」
「ヤバい状況の兵士が居た場合、相手が助けてくれと言えば助けます。こちらから勝手に手を出しません。
1人1000トルで助けます。死にそうなら治療もします。その後に村まで運びます」
「ヤバい状況の冒険者が居た場合、こちらから勝手に手を出しません。戦闘の補助もしません。
相手が助けてくれと言った場合、ベルドさんの判断を仰ぎますが救出のみです。
その場に居る冒険者全員が、全ての権利を渡すと言えば敵対しているモノを倒します。
救出は1人5000トル。治療は別料金。村までの運搬も護衛もしません」
「全ての料金は救出者からもらいます。
ただし一般人の場合はギルドが払っても良いです。兵士の場合は国が払っても良いです。
冒険者の場合、即金で。後払いだとゴネる可能性もあるので。
ギルド内の口座から払うのは……ベルドさんが全責任を持つなら許可しましょうか」
俺は言いながらメモしている。
思いつきで話しているので、忘れる可能性が大だからね!
「冒険者に厳しくないか?」
「ちゃんと依頼を受けて来てる人達なら、苦労してても戦えるでしょ。
依頼受けずに来てる人達は戦える自信があるんでしょ。回復治療も準備してるでしょ」
「……冒険者に対する『救出』の内容は?」
「戦闘の範囲から出します。更に具現化した動物で守ります。
でも守るだけです。自分から戦闘範囲に戻ろうとするのは止めません。
戦闘範囲に戻って、また救出したら2回助けたという扱いです」
「……ひどくないか?」
「そうですか? そこはベルドさんの全責任でやってください。俺は条件を提示しただけです。
もしかしたら、その場に行ったら依頼を無視して助けるかもしれませんよ?
相手が助けを拒否した場合、ベルドさんはどうします?
ベルドさんが助けに行きます? 俺がベルドさんを守ると知っててそれをやるのはズルですよ?」
「…………」
「そうなったら俺は損してまでベルドさんを守るかもしれない。
逆に見捨てて帰るかもしれない。
まぁ、俺が一番やりそうなのは、動物にベルドさんを守らせるというテイで拘束するかな?
さ、条件は言いました。どうします?」
こんな条件で追加依頼するのだろうか?
偉そうに色々言ったけど、現場に行ったら俺がどう行動するか俺にも判らない。
凄惨な現場だったら硬直して何も出来ない気もする。
何も考えずに敵を排除するかもしれないし、逃げ出すかもしれない。
ぶっちゃけ今の日本人は、この3つのどれかだと思う。
異世界に行ったからと、チートを貰ったからと、強気になったり変な正義感で動けない。
その程度で、日本で培った性格や性質は変わらないのだ。
もし変わるのなら、それは変わったんじゃない。
元々それくらい危ない性格や性質だったか、異世界に行く時に変えられている。
例えば、日本で恋人がヤクザに拐われた時どうする?
普通なら警察に行くだろう。だが主人公的な考えだと、ヤクザの元に行き戦うのだ。ヤベェヤツだろ?
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