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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!
091 覚えてろよ?
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サイは逃げたのかと思ったが、違ったようだ。
何かを咥えて戻ってきた。
疑ってゴメンよ。
……いや、逃げたんじゃないよ、ってアピールか?
咥えて来たモノは、人間だった。
「おいっ! お前、クルナかっ?!」
クルナ?
あぁ、ハーレム野郎ね。確かそんな名前だったはず。
何でそんなにボロボロなの?
うわっ! よく見たら怪我しまくりじゃん!
骨も折れてそうだし、黒い外套で判らなかったけど、出血もしてるようだ。
痛そー! あっ、俺、ダメだ。見れない。
「キョウヤ! 治療だ!」
あ、あぁ、そうでした。
そういう依頼でしたね。
見たくないので、そちらでやってください。はい、ポーション。
気絶してて飲まないのは知りません。無理矢理飲ますか、口移しでもしてくださいな。
大丈夫、俺は見てません。美男子とハゲマッチョのベーゼ。誰得だよ。
ベルドさんは、ポーションを口の中に突っ込み無理矢理飲ませた。
そして余ったのを傷に垂らしてる。
ってゴリラに聞いた。しっかり見てるらしい。
「……なんとか持ちこたえたか。
って、待て待て! こいつが1人で来てるとは思えねぇ! おい、捜索だ!!」
「ああ、取り巻きの女達ですか?」
「そうだ! 置いて逃げるなんてしないだろう。絶対に居るぞ!」
「はいはい」
俺は捜索を動物達に任せる。
俺が見て回っても発見出来るとは思えないし。
なにより、出血してたら見たくない。
その間に俺はオオトカゲを収納する。
切り取った部位も一緒に。
売れるのかなぁ? 売れたら良いなぁ。
後、討伐予定だったモンスターは放っといて良いのかなぁ?
動物達は俺に配慮したのか、連れて来ずに、発見したらベルドさんを連れて行くようにしてくれた。
俺は動物にポーション渡すだけのお仕事です。
どうやら全員発見したようだ。
戻ってきたベルドさんの顔色は悪い。
「どうでした?」
「……クルナが一番軽症だった。パルは左腕が、ルルは右足が無くなってる。アイウンは全身火傷だ」
「え~と、女性は5人居ませんでした?」
「後の2人は手遅れだった……」
探しに行かなくて良かった。
どんな悲惨な光景だよ……。
「治療は終わったんですよね? どうします?」
「こいつらは自力での移動は無理だろう。運んでもらえるか?」
「了解です。あっ、彼らの持ってた武器とかはどうします? 探して運びますか?」
「そんな物はどうでもいい!」
「でも後で文句言われませんか?」
「人命第一だ!」
「了解で~す」
運ぶのはゴリラに任せた。
背負ったり抱き上げたりするのかと思ったが、手で持ってその腕を伸ばした状態で運んでる。
前へ倣えの状態で持ってると言えば分かりやすいだろうか?
君達も汚れたくないんだね。
まぁ小脇に抱えて荷物のように運ぶよりはマシか。
死体にはベルドさんが布を巻いて、それを運ばせてる。
クルナと言われた男はベルドさんが背負って行くようだ。
じゃあ俺はサイに乗って戻ります……いないじゃん、サイ!!
じゃあ、ヒョウで良いや。「いや、自分達は警戒任務中なんで」「そもそも乗せられる体じゃないんですよ」だと?!
結局ベタベタな俺を乗せたくないだけだろ!
判ったよ!! 歩けば良いんだろ!!
村までは一本道が出来てた。
どうやらサイは道作りをしていたようだ。
邪魔な木は折ったり抜いたり、足元は踏み固めたり。
だからって俺は許しませんよ? 覚えてろよ?
村に戻ると、すぐに医者が呼ばれた。
彼らの治療をするようだ。
だが、今以上の治療が出来ないようで、診た後は床に寝かされている。
村医者よりも俺のポーションの方が優秀のようだ。
「お前は診察受けなくて良いのか?」
「ええ。怪我してないので。それよりも水場を教えて下さい」
「医者か村長にでも聞け」
ベルドさんが治療を勧めてくるが、怪我なんかしてないので遠慮します。
脱ぐ方がイヤです。
それよりもよだれベタベタを洗いたい。
動物達は村の外に待機してるけど、洗う前に抱きついてやろうか。
医者に教えてもらった場所に行くと、そこには井戸があった。
描いた事は何度もあるけど、使うのは初めてだわ。
この縄を引っ張れば良いんだろ、知ってる。
桶?バケツ?を投げ入れて、綱を引っ張り上げる。
中には、ほとんど水が入ってなかった。
再度落として上げるが、水が入らない。
判った! 汲む部分が軽くて、水に浮くんだな!
くそっ! 汲み方にコツがあるのかよ! 知らなかったよ、そんな事!
異世界人は居ませんかーっ! ポンプを設置してくださーい!
貴方達の得意分野でしょーっ! 高校生でも構造から作り方まで知ってるんでしょーっ!
俺なんかベルヌーイの定理が使われてるってくらいしか知らないぞ。その定理の内容は忘れてるが。名前だけだ。
とにかく、早く設置しろ!
くそっ! この辺りには居ないのか!
あっ! そこの村人Aさん! 助けてっ!!
何かを咥えて戻ってきた。
疑ってゴメンよ。
……いや、逃げたんじゃないよ、ってアピールか?
咥えて来たモノは、人間だった。
「おいっ! お前、クルナかっ?!」
クルナ?
あぁ、ハーレム野郎ね。確かそんな名前だったはず。
何でそんなにボロボロなの?
うわっ! よく見たら怪我しまくりじゃん!
骨も折れてそうだし、黒い外套で判らなかったけど、出血もしてるようだ。
痛そー! あっ、俺、ダメだ。見れない。
「キョウヤ! 治療だ!」
あ、あぁ、そうでした。
そういう依頼でしたね。
見たくないので、そちらでやってください。はい、ポーション。
気絶してて飲まないのは知りません。無理矢理飲ますか、口移しでもしてくださいな。
大丈夫、俺は見てません。美男子とハゲマッチョのベーゼ。誰得だよ。
ベルドさんは、ポーションを口の中に突っ込み無理矢理飲ませた。
そして余ったのを傷に垂らしてる。
ってゴリラに聞いた。しっかり見てるらしい。
「……なんとか持ちこたえたか。
って、待て待て! こいつが1人で来てるとは思えねぇ! おい、捜索だ!!」
「ああ、取り巻きの女達ですか?」
「そうだ! 置いて逃げるなんてしないだろう。絶対に居るぞ!」
「はいはい」
俺は捜索を動物達に任せる。
俺が見て回っても発見出来るとは思えないし。
なにより、出血してたら見たくない。
その間に俺はオオトカゲを収納する。
切り取った部位も一緒に。
売れるのかなぁ? 売れたら良いなぁ。
後、討伐予定だったモンスターは放っといて良いのかなぁ?
動物達は俺に配慮したのか、連れて来ずに、発見したらベルドさんを連れて行くようにしてくれた。
俺は動物にポーション渡すだけのお仕事です。
どうやら全員発見したようだ。
戻ってきたベルドさんの顔色は悪い。
「どうでした?」
「……クルナが一番軽症だった。パルは左腕が、ルルは右足が無くなってる。アイウンは全身火傷だ」
「え~と、女性は5人居ませんでした?」
「後の2人は手遅れだった……」
探しに行かなくて良かった。
どんな悲惨な光景だよ……。
「治療は終わったんですよね? どうします?」
「こいつらは自力での移動は無理だろう。運んでもらえるか?」
「了解です。あっ、彼らの持ってた武器とかはどうします? 探して運びますか?」
「そんな物はどうでもいい!」
「でも後で文句言われませんか?」
「人命第一だ!」
「了解で~す」
運ぶのはゴリラに任せた。
背負ったり抱き上げたりするのかと思ったが、手で持ってその腕を伸ばした状態で運んでる。
前へ倣えの状態で持ってると言えば分かりやすいだろうか?
君達も汚れたくないんだね。
まぁ小脇に抱えて荷物のように運ぶよりはマシか。
死体にはベルドさんが布を巻いて、それを運ばせてる。
クルナと言われた男はベルドさんが背負って行くようだ。
じゃあ俺はサイに乗って戻ります……いないじゃん、サイ!!
じゃあ、ヒョウで良いや。「いや、自分達は警戒任務中なんで」「そもそも乗せられる体じゃないんですよ」だと?!
結局ベタベタな俺を乗せたくないだけだろ!
判ったよ!! 歩けば良いんだろ!!
村までは一本道が出来てた。
どうやらサイは道作りをしていたようだ。
邪魔な木は折ったり抜いたり、足元は踏み固めたり。
だからって俺は許しませんよ? 覚えてろよ?
村に戻ると、すぐに医者が呼ばれた。
彼らの治療をするようだ。
だが、今以上の治療が出来ないようで、診た後は床に寝かされている。
村医者よりも俺のポーションの方が優秀のようだ。
「お前は診察受けなくて良いのか?」
「ええ。怪我してないので。それよりも水場を教えて下さい」
「医者か村長にでも聞け」
ベルドさんが治療を勧めてくるが、怪我なんかしてないので遠慮します。
脱ぐ方がイヤです。
それよりもよだれベタベタを洗いたい。
動物達は村の外に待機してるけど、洗う前に抱きついてやろうか。
医者に教えてもらった場所に行くと、そこには井戸があった。
描いた事は何度もあるけど、使うのは初めてだわ。
この縄を引っ張れば良いんだろ、知ってる。
桶?バケツ?を投げ入れて、綱を引っ張り上げる。
中には、ほとんど水が入ってなかった。
再度落として上げるが、水が入らない。
判った! 汲む部分が軽くて、水に浮くんだな!
くそっ! 汲み方にコツがあるのかよ! 知らなかったよ、そんな事!
異世界人は居ませんかーっ! ポンプを設置してくださーい!
貴方達の得意分野でしょーっ! 高校生でも構造から作り方まで知ってるんでしょーっ!
俺なんかベルヌーイの定理が使われてるってくらいしか知らないぞ。その定理の内容は忘れてるが。名前だけだ。
とにかく、早く設置しろ!
くそっ! この辺りには居ないのか!
あっ! そこの村人Aさん! 助けてっ!!
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