異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第4章 色々解決したい

102 二番煎じではダメでしょ

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異世界転移=孤児院、こんな法則があるんじゃないかと思うほど、主人公が絡んでいる孤児院。
という事で、俺もチャレンジしようかなと思ったんです。

「孤児院ですか? あのギルドの横にある?」

おっとっと、先制パンチ食らったぜ。
もうあるのかよ……。

「学校ですか? それは学園とは違うのでしょうか?」

ボディブロー食らったぜ。
学園ってのがあるのね……。

「……すみません。それらはどういった経営してるのか、教えてもらえます?」
「孤児院は主にギルドが出資してます。冒険者の子供が多いので。
 そこで育った子供は冒険者になる事が多いですね。引退した冒険者が教えたりしてますから」

思ったよりしっかりしている。
教会所属でもなく、国や領主がお金を渋る的な事は無いようだ。

「学園は勉学をする所です。高等な知識や魔法を勉強していますね。
 こちらは主に商人が出資しています。将来、自分の商会に来てもらいたいですからね」

こちらもちゃんとしていた。
国が出資では無いので、貴族とかも偉そうに出来ないだろうな。
いやいや、してるって。イジメはあります!

「その学園に貴族の子供は?」
「ほとんどいないですね」
「それは何故?」
「貴族の子は、親の側で親のやっている事を間近で見て勉強します。跡継ぎですから」
「それだと次男とかは?」
「次男は長男の代わりですので、同じように勉強しますね。
 長男が何事も無く代替わりすれば、長男に仕える事になります。
 3男以降は国に仕える文官や武官を目指して、国の経営する学部という所に入ります。
 稀に冒険者になる子や学園に入学する子がいますけど、ほとんどが学部に行きます」
「女の子は?」
「女の子は母親に付いて、淑女教育ですね。結婚の為の勉強です」

そうか、貴族は居ないのか。
稀に入学してくる程度。そんな変わり者なら、貴族だからと偉そうにしないだろうな。
つまり、貴族は貴族、庶民は庶民と住み分けされていると。

ラノベのように、同じ学校で、貴族も庶民も関係無く平等!みたいなのは夢の話か。
よく考えたら、身分差が当然の世界で、何で学校内は平等なのだろう?
身分は親の身分で本人のではない、みたいな話もあるが、次期当主なら本人のとも言える。
確定してないから無効と言うなら、確かにそうだ。
だけど、次男が控えてるじゃん? じゃあヤバい事したら次男に権利が移行するのは判ってる。
なのにヤバい事するの? だとしたらよほどのアホか? ならヤバい事しなくても当主にはなれないわ。アホを当主にする訳が無い。

「……ウソです。作りません」
「止めるのですか?」
「二番煎じではダメでしょ」
「やりようはあると思いますけどね」
「そうですか? ……う~ん」

やれる事ねぇ。
何があるのだろうか?
この世界、子供に教えるのは親の仕事のようだ。
前に習った刺繍も、おばあちゃんが孫に教えてるようだったし。
あっ、それで思い出した!

「絵を教えるってのはどうでしょう?」
「絵、ですか」
「ええ。絵が描ける人が増えれば人相書きも出来ますし、植物や動物やモンスターを絵で描ければ分かりやすくなりません?」
「確かに。キョウヤさんの描く絵は分かりやすいですからね」
「ありがとうございます」
「しかし……需要が少ない気がしますね」

マジか!
……確かに100人に教えたとして全員が就職出来るだろうか?
国やギルドに1人づつ、兵士にも1人。商人が商品説明を描くのに何人か。
うん、全員が就職出来るとは思えない。
更に次の卒業生はどこに務めるのだ? 1期生限りになりそうだ。

……そうか。学校を考えるからいけないのか。

「では教室にします!」
「教室、ですか?」
「はい。絵画教室です。これなら色々な分野が可能です!」
「どういう仕組みで?」
「1回1時間、じゃなくて1回1カンで教えるのです。1回事に料金を払ってもらって習いに来るんです。
 年齢性別身分は問いません」
「なるほど」
「これは絵だけじゃなく、さっきも言ったように色々な分野が可能です。
 例えば料理だったり、DIYじゃなくて、簡単な椅子作りだったり、歌の練習だったり、刺繍だったり」
「ふむふむ」
「教えるのもその道の権威のある人じゃなくて良いんです。
 例えば隠居したおばあちゃんが刺繍を教える教室を開いても良いんです。
 しかも1回1カンなので、そんなに大変では無いと思います」

俺の中のイメージは公民館だ。
公民館では毎日何かの教室が開かれている。
1度だけ代理でマンガ絵の書き方を教えに行った事があるんだよね。
あれならのんびり出来そうじゃないか?

「それなら可能そうですね。あまり儲からない気もしますけど」
「儲けはあまり考えてません」
「それはよくありませんね。ちょっと話を詰めましょうか」

やべぇ。
儲けを適当にしたら、ボガスさんの商魂に火がついたようだ。
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