異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第4章 色々解決したい

104 ホムラはゆっくりと俺の方を見る

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翌日。

ホムラを説得して、一緒に元商会の地へ。
既にボガスさんが待っていた。職人を沢山連れて。
掘る気マンマンですね?

「なぁ。ヤバい雰囲気じゃないか?」
「そうだね。だが大丈夫! ホムラが『無理ッス。無いッス』って言えば皆意気消沈するけど収まるから!」
「それって俺が悪者っぽく見えないか?」
「気のせいだ!」

ホムラが嫌そうな顔をしている。
何だよ、文句言うなよ。
昨日の夜、上手いザリガニ料理で手を打ったろ?

「やあやあキョウヤさん。お待ちしていましたよ!
 穴掘り職人も手配済みです! さあ、どこを掘りましょうか!」
「い、いえ、掘る前にホムラによる下調べが……」
「ああ、そうでしたね! 敷地内ではなくても出る場所が判れば教えて下さいね! 即買収しますから!」

ボガスさんのやる気が怖い。
そしてホムラの視線が痛い。
頑張れ! 負けるな! 応援してるぞ!

すごーくイヤそうな顔をしながら、ホムラが俺の腕から飛び降りた。
そのまま地面をクンカクンカしながらウロウロする。

その時、俺は気づくべきだったのだ。
ホムラの隠された顔に。

「んんっ?!」

ホムラが変な声をあげる。
いいよ~、そのまま「どこにも源泉は無い」と言ってしまえ!

そのままホムラはゆっくりと俺の方を見る。
その顔は悪巧みをしている顔だった。
口の端を持ち上げ、ニヤリと笑っている。

こ、これは危険な雰囲気!
止めなければ!

俺の静止よりも先にホムラが言葉を放った。

「ここを掘れば良い。キョウヤが言った事が実現するだろう」

シット! オーマイガッ!

こいつ裏切りやがった!
しかも俺が言ったから、みたいな言葉まで付け加えて!

否定したいが、そうすると「何故出ないと分かるのか?」という問いに答えなくてはならない。
更にホムラなら発見出来ると言ったのも俺。
……退路が塞がれている、だと…………?!

「やりましたね、ホムラさん! ありがとうございます!
 特別報酬として、貴方には好きな食べ物を差し上げますよ!」
「本当か! 俺は、海の魚が好きなんだ!」
「判りました! 早速昼にでもご馳走致しますよ!」
「やったぜ!」

ホムラは「出る」とウソをつき報酬を貰った。
俺はウソをついたせいで退路を絶たれた。
何だこの差は。差別だ! ズルいぞ! 抗議デモしようか!

俺が何と言って良いか悩んでいる間にも状況は変化していく。
既にその場所を職人が掘り始めているのだ。
手動でまっすぐに掘って降りていって、縄梯子で上がるらしい。
横には手動で空気を送る“ふいご”のような物と布で作ったパイプのような物が用意されてる。
穴の直径は2mくらい。穴の中には2人が入っている。
掘るのは1人のようで、もう1人は掘った土を出す係のようだ。
紐のついた籠のような物も用意されている。深くなったらそれに入れて引き上げるのだろうか。

おっと! のんびり施工状況を見ている場合ではない! 止めなくては!
……わ~、すご~い。もう1mくらい掘ってるよ。

こりゃあ、もう止められないわ。
源泉があって、ぶち当たる事を期待しよう。
ご都合主義、来い! 今こそ発揮する時だぞ!
異世界だろ! 転移だろ! となればご都合主義だろ!
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