異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

文字の大きさ
107 / 200
第4章 色々解決したい

107 3日間で完成とか夢物語だったわ

しおりを挟む
改装は無事に終わり、暴走もなんとか阻止出来た。

温泉施設を作るだけなので、大工など職人を大人数呼んで突貫工事すると思ったけど、そんな事は無かった。
大工さんが6人、左官さんが6人、人夫が5人だけ。
ラノベでよくある3日間で完成とかは夢物語だったわ。
大工仕事は、柱の組み合わせ等の工程があるので、人数が居ても意味が無いそうだ。
左官仕事は、使う材料がセメントのような物が乾くのに時間が必要なので、こちらも人数は必要無いらしい。
人夫は材料を運んだり、廃材を運び出したりしてたが、こちらも指示通りに動かなきゃいけないので、大人数居ても邪魔だってさ。

「人数居ればすぐ完成するなんてのは何もしらんヤツの言う事だ!」と大工に凄まれたので、黙る事にしたんだよな。
ラノベの知識で喋るものではない。恥ずかしい。反省。


完成した施設は、スーパー銭湯といった感じになった。
店名は「ホムラ温泉」。俺の名前を使わないように頼んだ結果。
稼ぎの一部はホムラにも入るので問題無いだろう。

この温泉は、まず下駄箱に靴を入れて鍵をかける。それを持って行き受付でお金を払う。そしてロッカーの鍵を借りる。
その時にオプションで、石鹸・タオルを付ける事が出来る。
更に個室の休憩所も1時間程借りる事も出来る。予約は受け付けてない。
中に入ると、共用の休憩所。飲み物を売ってたりする。酒は無い。

そして男女別の入り口。
思わず言ってしまった男女の暖簾をボガスさんが気に入り、作成してしまったモノが入り口にかかっている。
中の作りは同じで、最初に脱衣所。受付で渡された鍵でロッカーを開けてそこに脱いだモノを入れる。
風呂場は体を洗う場所が最初に作られている。
ここには湯船から溢れるお湯が溜まる別の湯船があり、そこから湯を汲んで、それを使って体を洗う。
洗い終えたら奥にある湯船に入る事が出来る。湯船は大人が15人くらい入れる大きさ。
そこから別ルートを通って脱衣所に。これは体を洗わずに湯船に入らないようにする為の措置。
そのルートを移動中に体は拭いてもらう。脱衣所を濡らさないようにする為だ。

このルートには、謎の道具が置いてある。
それは箱から団扇が出ている装置。団扇が上下してて、風を作るんだよ。
ボガスさんが持ち込んで設置した。銭湯にある扇風機のようなものか。
横にはボガス商会の名と価格が書いてあるので、体験してもらい気に入れば買ってもらおうと考えたんだろうな。
これは個室の休憩所にも設置されてた。

この施設に持ち込めるものは、石鹸・タオルだけ。
鎧等の装備品や貴金属は持ち込めない。盗難に合っても保証出来ないから。
だからお金は受付で預かる事も出来る。下駄箱の鍵と一緒に管理するが高額はダメ。

そうそう、ボガスさんが作ったモノがもう1つ。
それは下駄箱やロッカーの鍵。
ほら、今では少なくなった、木で出来たアレですよ。上から差し込むやつ。
これも何気に話したら、すぐに再現してしまった。
仕組みは、凸凹の差でなんちゃらなんちゃら……らしい。

現代の銭湯と大きく違うのは、買取カウンターがある所。
ここにモンスターの部位を持ち込むと、銭湯の回数券か現金と交換出来る。
売れない部位だからと捨ててたモノが金になると冒険者は喜び、銭湯は冒険者に依頼を出す事無く部位が手に入るので喜び、ボガスさんは銭湯の売上の一部が入手出来るので回数券制度により継続的に儲かる事に喜び。
誰も損しない仕組みになった。

他の場所にも作りたいらしいが、汲み上げる方法が無いので諦めているらしい。
チラチラと俺を見るが、ポンプは作りませんよ!
大事な永続化の枠をポンプで埋めたくない!!



さて、こういうのが出来て儲けるとなると、真似する人も出てくる。
温泉を掘り当てようとする人も居るが、今の所は出た人は居ない。
そりゃそうだ、偽装温泉だもん。頑張れとしか言いようがない。

近くにはモンスター部位を買い取る店が出来た。
ホムラ温泉よりも高く買い取るというのが売りになってる。
ホムラ温泉には売る人が居なくなるようにするつもりなようだ。
そして買い取ったモノはホムラ温泉に高く売りつけようと考えたらしい。
だが、ホムラ温泉はそういう店からは一切買わないと宣言。
それと同時にボガス商会所属の冒険者や護衛に狩りに行かせた。俺も協力。
営業に問題は無く、逆にそういう店は転売出来ないモンスター部位(腐るモノもあった)ばかり溜まり、破産。
1ヶ月で元に戻った。

だが、怒りが収まらない人達も居る。
それはそういう店を出店させる事を画策した人達。
貴族にも居たが、それは宰相さんが証拠を集めて粛清した。

問題はそれ以外。
そう。犯罪組織。日本で言えば暴力団な感じ。
ホムラ温泉を困らせ脅し、傘下にしようと考えたようだ。
失敗したので損した上にメンツを潰された(と考えてるらしい)。
でも捕まえられない。やってた事はただの商売だからだ。

なんでこの事を知ってるかって?
そりゃ簡単ですよ。襲われたからです。
俺を狙わずに、ホムラ温泉の従業員が狙われた。
「肩が当たった」といちゃもん付けて暴力を振るい金を取ろうとした。
その現場をホムラが屋根の上から見つけた。
ちなみにホムラは屋根の上に登ったのがいいが降りれなくなってたのだ。さすが猫。
助ける為に具現化したサルにホムラが報告し発覚。サルはホムラを助けずに従業員を助けた。
そのまま俺の所に犯人を連れてきた訳だが……。

「ホムラは?」

忘れてたようだ。テヘペロってしながら助けに行ったサル。……どこで覚えるのだろう?

その犯人は新たに具現化したサルとクマに尋問を任せた結果、頼まれたと言い出したんだよ。
こうして事態が発覚したんです。

こういうのって通報しても、とかげの尻尾切りで末端が捕まって終わりなんだよね。
ボガス商会が絡んでるって知ってても手を出してるから、ボガス商会を恐れてないのは分かる。
……俺が動くしかないようだ。
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜

長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。 コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。 ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。 実際の所、そこは異世界だった。 勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。 奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。 特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。 実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。 主人公 高校2年     高遠 奏    呼び名 カナデっち。奏。 クラスメイトのギャル   水木 紗耶香  呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。  主人公の幼馴染      片桐 浩太   呼び名 コウタ コータ君 (なろうでも別名義で公開) タイトル微妙に変更しました。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

転生先ではゆっくりと生きたい

ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。 事故で死んだ明彦が出会ったのは…… 転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた 小説家になろうでも連載中です。 なろうの方が話数が多いです。 https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。 ※この作品は、カクヨムでも掲載しています。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?

ばふぉりん
ファンタジー
 中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!  「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」  「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」  これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。  <前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです> 注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。 (読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~

海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。 地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。 俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。 だけど悔しくはない。 何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。 そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。 ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。 アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。 フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。 ※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています

処理中です...