異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第4章 色々解決したい

108 周り皆敵だぜ作戦!

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さて、古今東西、黒幕まで探し出すには2通りの方法があると言われている(俺調べ)。

1つは、捕まえた者を尋問し、出てきた人物を捕まえてまた尋問する方法。
これでどんどんと突き進んで最後の最後まで進む。

もう1つは、うっかりを演出して逃し、こっそりと後を付けて行く方法。

前者は行く先々で暴れる為に、黒幕にバレて逃げられる可能性がある。
後者は逃げたヤツが黒幕まで行ってくれれば良いが、行かない場合は探しにくくなり長期に渡るかも。

どちらの方法でも無理な場合もある。
それは相手が一方的に指示だけ出してる場合。
いつの間にか置かれている手紙だったり、現代なら携帯電話のような通信器具を使ってたり。
「来た指示に従ってるだけなんだ!」ってセリフは誰しも見た事があるはず。
こうなると跡を辿るのが難しい。
犯罪組織なんか、とかげの尻尾切りをする為に、こういう方法が多いはずだ(俺調べ)。

現状、下っ端が捕まったのは把握しているだろう。
誰かが見てて報告してるかもしれないし、戻ってこない事で判明してるかも。
だが、この時点では自分まで辿ってくるとは思ってないはず。
ま、実際に辿れてないんだけどさ。

どうしようかな~。
どっちの方法を取っても、上手く行かない気がするんだよなぁ。
用心深くやってる黒幕が、ラノベのように簡単に見つけられる訳がないんだ。
それこそ洗脳とか催眠とか、精神や脳に作用する方法がベストだろう。

……ん? 洗脳?
あ~、洗脳する方法があったわ。
具現化だ。

でもな~、なんか使いたくない。
犯罪者相手だから、罪悪感は無い。
では何故かと言うと、犯罪者に使うと汚れるような気がするから。
洗脳自体が犯罪臭するけどね!



さんざん悩んだ結果。
ゴリ押しな方法を選ぶ事にした。

それは……周り皆敵だぜ作戦!
ネーミングがダサいと言わないように。

やる事は簡単。
帝都に居るあらゆる犯罪者に警告を出す。
「温泉を狙ったヤツ、判明するまで1日に5人は犯罪者や指名手配犯をボコボコにしてから逮捕!」と宣言する!
帝都は平和になるし、良い方法だと思わない?
えっ? 思わないって? ははは、ちょっと何言ってるかよく判らないな。

さて、実行するにあたって、下準備が必要。
早速宰相さんに話を通しておこう。


「かくかくしかじかなので、ボコボコ実行します」
「何を言ってるのか、全然判りませんが?!」

「かくかくしかじか」と言えば理解してもらえるのではないのか?
まぁ、冗談はさておき、ちゃんと説明しようか。

「作った温泉の利権を狙ってどこかの犯罪組織が動いたようでして。
 それを壊滅させようと考えました。
 『温泉を狙ったヤツ、判明するまで1日に5人は犯罪者や指名手配犯をボコボコにしてから逮捕!』という宣言をするので、兵士がいる所に犯罪者を持っていきます。逮捕してください。
 ボコボコにしてるのは容認してくださいね」
「ムチャクチャ言いますね! もっと穏便な方法を取りましょうよ!」
「いや、考えたんですけどね?
 考えたんですけど、見つける方法が思い浮かばなかったので、あぶり出す方法にしました」
「つまり、ボコられたくなければ敵対勢力は勿論、仲間でも売れと」
「そういう事です。有益な情報を持ってきた犯罪者はボコりません。
 見逃しもしないですけど。自首扱いにしてやってください。ボコられずに罪が軽くなるとなれば、自白する者もそこそこ居るんじゃないかな~と」
「アメとムチですか」
「そうなりますかね?」
「……判りました」

おおっ、理解してもらえた。

「その代わり、条件があります」
「えっ? なんです? トイレを作ってくれとかはお断りしますよ?」
「聞いてますよ、トイレ。凄いらしいですね。
 でも違います。そんな条件を出しませんよ。自分もボコボコにされたくないですから」
「では何を?」
「私が利用している犯罪組織があります。そこは狙わないでください」
「へ?」
「表の綺麗な面だけでは国を維持出来ませんよ。犯罪組織だろうと上手く利用するのが政治です」
「……清濁併せ呑むってやつですか?」
「ははは。そんな良いモノではありませんよ」
「その組織が関与してないのであれば」
「してませんよ。キョウヤさん関係は絶対に相手にするなと厳命していますので」

とある犯罪組織のブラックリスト。
それに入ってるとはね。良い事……なのか?
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