異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第4章 色々解決したい

112 ソンナコトハアリマセン

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ボガスさんからは試供品として、赤・青・橙色を渡された。
これらは花から採れる顔料で、蝋とも混ざりやすいとの事。
日本製を知っている俺に使ってもらい、評価を聞いて改良するそうだ。
12色揃えてから発売はするらしい。赤だけでも売れると思うんだけど。

「ちなみに、羊皮紙に書くことは出来ませんので」
「そうなんですか?」
「ああ。書けるのですけど、こすれると消えるんですよ」
「へ~」

紙専用のようだ。

「キョウヤさんが持っていた、漆喰を塗った板にも書けます」
「そうなんですね。じゃあ大工さんにも売れそうですね」
「!! なるほど! 子供用と考えてましたが、仕事にも使えるんですね!」

あっ、また要らない事を言ってしまったような気がする。

「販売先も色々と考えなくては!!」
「だから帰ろうとしないでくださいって! こっちの用事があるんですって!」
「あっ、そうでした」

頼みますよ……。

「どのような要件でしょうか?」
「倉庫を改造したいので大工さんをお願いしたいんです」
「判りました」
「それで、ココに居る元犯罪者をとりあえず人夫として使って欲しいんです」
「判りました」
「舞台とそれを見る為の座席を作って欲しいんですよ」
「判りました」
「…………早く帰りたいからって、適当に返事してませんか?」
「ソンナコトハアリマセン」

絶対そんな事あったでしょ。
頼みますよ、本当に。

「舞台という事は音響設備はどうしますか?」
「音響設備ですか?」
「ええ。舞台上の音を効率良く聞こえるようにする設備です」

あ~、現代でも聞いた事あるわ。
防音室なら卵を入れるパックみたいなのをするとか、ああいうヤツね。

この場合は良く聞こえるようにだから……何をするんだ?
謎の出っ張りとかを作るんだろうか?

「良く分からないですけど、お願いします」
「判りました」

俺の言葉を聞き、早速メモするボガスさん。
その手には鉛筆と赤鉛筆。
もう使いこなしているようだ。恐るべし。

「って事なので、元犯罪者の皆さん、ちゃんと働いてくださいね」
「わ、判った。でもまだ大工も居ないだろ? 何をすれば?」
「……ボガスさん、どうしましょ?」
「すぐに手配しますよ。とりあえずは中にある物を全部外に出しましょうか」
「って事です」

色々な物を運び出している内に大工さんらしき人がやってきた。
指示を出しているので、後はお任せしても良いだろう。
一応動物は残していくけど。


さて、散財ばかりなので、またお金を稼ぎに行きたいと思う。
銭湯でも儲かるけど、稼ぎを全部取るのはアホのする事だ。
働いている人達の給料は別にしてあるけど、設備の修繕費や細かい備品代等も必要。
それらをちゃんとキープしておかないと、いざって時に困るからね。
だから銭湯の稼ぎは、しばらくは手を出さないつもり。
どんな商売でも経費は必要だからね。

ではどうやって稼ぐか。
結局冒険者業に戻るしか無い。

という事で、ギルドに行く。

そこにはベルドさんが待ち構えてた……。

「よく来たな、キョウヤよ」
「そんな悪人みたいなセリフで待ち構えないでくださいよ」
「誰が悪人だ!」

受付で仁王立ちしてそんなセリフ言ったら、悪人にしか見えませんって。

「お前には、報酬とその後を説明しようと思ってな。
 なのに全然来ないから困ってたんだ」
「そうですか? だったら誰か呼びに来てくれても良かったのに」
「普通の冒険者は、毎日のようにギルドに来るんだよ!」

そんなブラック企業みたいな事を言われても困る。
自由業でしょ、冒険者って。
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