異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第4章 色々解決したい

147 イラスト事件

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「先程も言いましたが、骨は軽くて丈夫なので、色々な物に使う事が出来るのですよ。
 なので高額で取引されるような品物です。
 3年前に死骸から骨を回収した冒険者がいました。
 彼らは冒険者を引退し、売却したお金で帝都に屋敷を建てて、悠々自適に生活しているそうです」
「そんなに高額で取引されるんですね」
「そうです!
 そして、火に弱いそうなので、削って加工するそうです」
「じゃあ武器や防具には使いにくいですね」
「武器は難しいようですが、防具としては優秀らしいですよ? 鎧の内側に使うのだとか」

直接当たらなければ大丈夫って事か。
発火点まで温められたらダメだろうけど。
まぁ、その段階に行く前に、装備してる人間が死ぬと思うけど。

「話が逸れました。
 だから、骨を焼いて、付着している肉を食うなんて、関係者が聞いたら発狂しますよ?!」
「だってよ、ホムラ」
「知ったことか。骨と肉はキョウヤの物なのだろ? どう使おうと自由だ」
「キョ、キョウヤさん…………説得してもらえないですか?」

いや、そう言われてもなぁ。
俺的には、食った後の骨は、風呂や冷蔵庫や空調に使ってる箱に入れれば良いか、くらいに考えてた。
使い切るのでエコだよ~と思ってた程度。

ん?
グレードとか分からないしあるのかも不明だけど、ドラゴンの素材って優秀なんだよね?
そうなると、箱に入れれば、それはもう良い仕事をしてくれるのでは?
何年も入れずに済むとか。
……うん、確保しよう。

「ホムラがこう言ってるので、骨と肉はもらいます」
「そ、そんな…………」
「焼かなかった骨は売っても良いですよ? 食べカス扱いですけど……」
「お、お願いします! 多めに! 多めに残してくださいね! 焼くのは少量で! 少量でお願いします!!」
「ついでに誰も要らない部位も貰いますよ。エラでしたっけ?」
「それらも研究の為に国で確保したかったのですが……分かりました」


その後も話し合いは続き、決着まで数時間を要した。
最後の最後まで骨の扱いでホムラと宰相さんが揉めていたが、ホムラに軍配が上がった。

結果、取り分はこうなった。

俺:骨(焼かなかった骨は国へ売却)・肉・エラ、解体費用

『ゼロから始めた巨人』:残りの部位(国へ8割・ギルドへ2割売却。税金を引かれた金額が支払われる)


『ゼロから始めた巨人』は残りの部位だけでも驚愕の金額となったようで、俺に何割か渡そうとしてきた。
共同作業なので儲かったと喜べば良いのに。
想像を絶する金額だと、罪悪感が湧くのだろう。分かる分かる。

俺にも経験がある。5千円で売れれば良いやと遊び半分で書いたイラストがどういう経緯か海外の富豪の目に止まり、20万円で購入された事件。
その時は喜んだが、少し経ってからなんだか怖くなって……。
気合入れて2枚書き上げて付属品ですと渡して、お金も1万残して寄付してしまった。

これがイラスト事件である。俺がそう言ってるだけなんだけど。

えっ? 金額が違うだろ!って?
ははは、問題はそこじゃないんだよ。

まぁ、渡そうとしてきた金額は受け取らなかったけどね。
冒険者として頑張ったから得たお金なんですよ、と諭しておいた。

「判りました、もう言いません。
 その代わりと言ってはアレですけど、自分達もダンジョンに行きます!」
「おおっ! 同行してもらえると?!」
「いえっ! さすがにそれは無理です」

上げて落とされた。
どういう事ですか~?

「全ての用事を素早く終わらせてから、すぐにダンジョンに向かいます!
 向こうで合流する形になりますけど。ダンジョンでの行動で得られる物は全てキョウヤさんの物とします!」
「えっ?! いやいや、それじゃあ損でしょ」
「今回儲けすぎてますから。これくらいやらせてください」

う~ん。どうやら引かない様子。
まぁ、現場で決めれば良いか。こっそりカバンに入れても良いしね。

こうして長かったドラゴン騒動は終結した。
まだ食べて無いけどね。
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