異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第4章 色々解決したい

148 閑話2

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閑話2

~その頃の天界~

『やっとダンジョンに行く気になったか!』
『長かったですね』
『魔法の仕組みを簡単にしてない世界だからね~』
『でもこういう時の行動を見ると、予想しやすくなるわ』

巨大な鏡が中心に置かれた円卓。
その周囲には4人の神がチップを賭けていたが、チップの量がかなり変わっていた。

『現在のチップを確認します。ガド様は12枚、バル様は722枚、ロゼ様が175枚、カル様は250枚です』
『くそっ! 残り12枚かよ……』
『追加すれば~?』
『もう預けられる世界がねぇよ!』
『あるじゃないですか、サフラーが』
『あれが無くなったら、俺を崇める世界が無くなるじゃねぇか!!』
『取り戻せる程、稼げば良いでしょう? 穴ばかり狙わずにね』

どうやら神々は管理している世界を担保に、チップを借りているようだ。
そしてガドは本命の世界のみとなってしまっているらしい。

『また世界を作るのかよ……。面倒くさいな』
『チップを得る為と、適当な世界を作らないでよ?』
『前に作ってた世界は、モンスターが強すぎて人間がすぐ滅びたからね~』
『結果、借りられたチップは3枚でしたよね、フフフ』
『うるせぇ!!』

借りられるチップの量は、その世界に居る人間、もっと言えば神を崇める人間の数で決まるようだ。

『そういうロゼの世界だってヤベェ世界ばっかじゃねぇか!』
『見てたら面白いのが良いんだよ~』
『1人だけに優しい世界が面白いというのは賛同しにくいですね』
『他の人間の知能を下げるのはどうかと思うわ。“さすが”“さすが”とうるさいのよね』
『その1人が私を崇めてれば、周りの人間も崇めるようになるから簡単なんだよ~』
『あのバカの何が良いのかわからん!』
『バカじゃなくてお人好しって言ってよ~』
『いやバカだろ! 人類最強クラスなのに自分は弱いとか言ってるし、そのくせ難題なミッションを簡単に引き受けるし。
 お前もピンチになったらすぐ手を出して一時的な覚醒させるが、それも気づかない程だぞ?! バカだろ!
 で、そんな無謀なバカを褒めちぎる周囲の人間。気持ち悪いわ!』

ロゼの世界では主人公扱いされている人間以外には、知能にデバフがかかっているらしい。
周りの人間がその人物を褒め称えるのが当たり前な世界。異常だ。
しかし信仰は集めやすいようだ。

『まぁ、バルの世界はクソ面白くないけどな』
『面白くなくても良いんですよ。発展させるのがメインなんですから』
『確かに発展してるわね。発展するほど信仰は減っていくけど』
『面白くないけどね~』

バルの世界はどれも発展しているようだ。
日本のある地球はバルの世界なのかもしれない。

『そう言えば、カルはあまり世界を見せてくれないよね~?』
『確かにそうですね。でも10個以上持っていると聞いてますけど?』
『そんなに持ってるのかよ! 1つくらい融通してくれよ!』
『嫌よ。私はゆっくりと発展させてるの。貴方達に見られて真似されたくないし、渡してダメにされたくないの!』

カルは秘密主義らしい。
しかしゆっくりと発展させているようなので、その世界に居る人々は幸せなのかも?

『世界の話はどうでも良いんだよ! 次の賭けが大事だ! 全部使うぜ!!』
『また無謀な事言ってる~』
『当たれば良いですね』
『頑張りなさい』
『諭すように応援すんな!!』

ガドは12枚を全て使うつもりらしい。
当たれば良いですね。

神達の暇潰しは続く。続けられるのか?
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