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第5章 ダンジョンに行こう
161 ダンジョンなんて犯罪の温床みたいな場所
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どうしようか思案してると、勇者君が口を挟んできた。
「何でそんなに偉そうなの? 素直に頼んだら良いのに」
これには俺を含め全員が唖然とした。
転移(転生?)した日本人からすれば疑問に思う部分なんだろう。特に子供なら。
大人になると理解出来るんだけどな。
あぁ、ラノベの主人公は大人でも理解出来てないのが多い気もするけど。
「お前がどこの国から来たのか知らんが、貴族なんだから偉いに決まっている」
貴族の子が呆れながらも説明してる。
身分制度がある国だもん。当然だ。
民主主義でもないんだから。
国民に選ばれた国会議員が偉そうにするのは理解出来ないけど、王侯貴族が偉そうにしても問題無い。
「貴族だから偉い? 同じ人間なのに? 生まれが違うだけで差が出るっておかしいでしょ」
う~ん、典型的な日本の子供の考え方な気がする。
良く言えば平等、悪く言えば自分(自国)の価値観が正しいと思ってる。
「ふ~。そこまでバカなのか?
この国の法律でそう決まっているのだ。それが嫌なら他国に行くんだな」
「じゃあ法律で強い人が偉いって決まったら、それに従うの?」
「当たり前だ」
何で強さ基準にしたのかは理解出来ないが……。
自分が強いから偉いとでも言いたいのかね?
強さ基準にしたら国が滅びそうだけどな。脳筋ばかりになるから。
それにしても不服そうだな。
きっと自分も日本のルールに従ってると思ってないのだろう。
中学までは義務教育だから学校に行かなきゃいけない、拾った物は交番に届ける、赤信号は止まれ。
当たり前に考えて従ってるけど、国が違えばそれも違う可能性があると思い至らないんだ。
学生ってまだ狭い世界で生きてるもんな。
某国のアイドルとかを可愛いとかカッコいいとか言って受け入れてるけど、大人になると某国の暴挙を知り受け入れにくくなるんだよ。
暴挙を知ってても別の話として無意識に切り離すよね。
それが自分の親の仕事に影響を与えてても知ろうとしない。
ま、これも俺も偏見だけど。全員がそうとは言えないだろう。
「……ダンジョンという危険な場所に、少しでも反抗的な者と行く事は出来ないな。
お前達は要らない。入る日も同じにするな。あぁ、当然だがお前も要らんぞ」
貴族様に俺達は除外された。
そっちから言ってくれて助かります。
ついでに勇者君もクビになった。
確かに信用出来ない者と一緒に危険な所には行けないわ。
どれだけの能力を持ってても連れて行きたくない。
ぶっちゃけ、ダンジョンなんて犯罪の温床みたいな場所だもん。
殺人や強奪をしてもバレにくい。目撃者も少ないだろうし、魔物やモンスターや肉食動物でも出てくれば死体も隠せる。
「断られたら、俺、入れないじゃん! 一緒に行こうぜ!」
「断る。貴族を偉いと思ってないのなら、ダンジョン内でも私の指示に従うとは思えん」
「正しい指示するなら従うさ!」
「と言う事は、正しくないと思ったのなら従わないという事だ。
その正しいかどうかの基準は、お前が決めるんだろう? 何を言っても従うとは思えないな。
お前は、お前の価値観と、同じ価値観を持つ者を同行者にすべきだ」
正論を叩きつける貴族様。
仰る通りです。俺もこんな人とは一緒に行けないわ。
以前俺に絡んできた、あの冒険者なんか合うと思うよ。ハーレムだけど。
「貴族はやっぱり横暴だな!」
いや、どこに横暴な所があった?!
勇者はそう言った後、俺を見た。
顔や姿を隠してるから日本人とはバレてないと思うが。
名前でもしやと思われたか?
「じゃあ、確かキョウヤさんだったよね? 俺t……」
「あっ、断るよ。俺はこっちの2人と一緒に行くから」
「なんでだよっ! 同郷だろ!」
「いや、違うぞ。俺、帝都に自宅あるし。貴族も偉いと思ってるし。
貴族様からの誘いを断ったのは、理由があるんだ」
適当な事を言っておく。
そしたら貴族様の方が食いついてきた。
「ほう、どんな理由だ? 聞かせてもらおうじゃないか」
……どうしよう?
うん、ウソを言っておこう。確認のしようがないウソを。
「公然に出来ない内容なので、ちょっとこっちで話します」
そう言って貴族様を皆から離して、部屋の隅に移動する。
そしてコソコソと話す。
「実はこの国の宰相様より特別な任務を受けてましてね」
「……お前、ウソでも言って悪い事があるぞ」
「何なら宰相様に確認しますか? 俺の名前を言えば会ってもらえますよ?
でも疑って確認しに来ました、なんて伝えて心象を悪くしなければ良いですね。
それよりもウソだとしても、問題無いんじゃありません? どうしても同行させたいという事は無いですよね?」
「…………なるほどな。
まぁウソをつくにしても、宰相様の名前を出さないだろう。信じておいてやる」
「ありがとうございます」
納得してもらえた。
まぁ、実際に確認されても別に困らないけどね。
あの宰相さんなら話を合わせてくれると信じてる!
「何でそんなに偉そうなの? 素直に頼んだら良いのに」
これには俺を含め全員が唖然とした。
転移(転生?)した日本人からすれば疑問に思う部分なんだろう。特に子供なら。
大人になると理解出来るんだけどな。
あぁ、ラノベの主人公は大人でも理解出来てないのが多い気もするけど。
「お前がどこの国から来たのか知らんが、貴族なんだから偉いに決まっている」
貴族の子が呆れながらも説明してる。
身分制度がある国だもん。当然だ。
民主主義でもないんだから。
国民に選ばれた国会議員が偉そうにするのは理解出来ないけど、王侯貴族が偉そうにしても問題無い。
「貴族だから偉い? 同じ人間なのに? 生まれが違うだけで差が出るっておかしいでしょ」
う~ん、典型的な日本の子供の考え方な気がする。
良く言えば平等、悪く言えば自分(自国)の価値観が正しいと思ってる。
「ふ~。そこまでバカなのか?
この国の法律でそう決まっているのだ。それが嫌なら他国に行くんだな」
「じゃあ法律で強い人が偉いって決まったら、それに従うの?」
「当たり前だ」
何で強さ基準にしたのかは理解出来ないが……。
自分が強いから偉いとでも言いたいのかね?
強さ基準にしたら国が滅びそうだけどな。脳筋ばかりになるから。
それにしても不服そうだな。
きっと自分も日本のルールに従ってると思ってないのだろう。
中学までは義務教育だから学校に行かなきゃいけない、拾った物は交番に届ける、赤信号は止まれ。
当たり前に考えて従ってるけど、国が違えばそれも違う可能性があると思い至らないんだ。
学生ってまだ狭い世界で生きてるもんな。
某国のアイドルとかを可愛いとかカッコいいとか言って受け入れてるけど、大人になると某国の暴挙を知り受け入れにくくなるんだよ。
暴挙を知ってても別の話として無意識に切り離すよね。
それが自分の親の仕事に影響を与えてても知ろうとしない。
ま、これも俺も偏見だけど。全員がそうとは言えないだろう。
「……ダンジョンという危険な場所に、少しでも反抗的な者と行く事は出来ないな。
お前達は要らない。入る日も同じにするな。あぁ、当然だがお前も要らんぞ」
貴族様に俺達は除外された。
そっちから言ってくれて助かります。
ついでに勇者君もクビになった。
確かに信用出来ない者と一緒に危険な所には行けないわ。
どれだけの能力を持ってても連れて行きたくない。
ぶっちゃけ、ダンジョンなんて犯罪の温床みたいな場所だもん。
殺人や強奪をしてもバレにくい。目撃者も少ないだろうし、魔物やモンスターや肉食動物でも出てくれば死体も隠せる。
「断られたら、俺、入れないじゃん! 一緒に行こうぜ!」
「断る。貴族を偉いと思ってないのなら、ダンジョン内でも私の指示に従うとは思えん」
「正しい指示するなら従うさ!」
「と言う事は、正しくないと思ったのなら従わないという事だ。
その正しいかどうかの基準は、お前が決めるんだろう? 何を言っても従うとは思えないな。
お前は、お前の価値観と、同じ価値観を持つ者を同行者にすべきだ」
正論を叩きつける貴族様。
仰る通りです。俺もこんな人とは一緒に行けないわ。
以前俺に絡んできた、あの冒険者なんか合うと思うよ。ハーレムだけど。
「貴族はやっぱり横暴だな!」
いや、どこに横暴な所があった?!
勇者はそう言った後、俺を見た。
顔や姿を隠してるから日本人とはバレてないと思うが。
名前でもしやと思われたか?
「じゃあ、確かキョウヤさんだったよね? 俺t……」
「あっ、断るよ。俺はこっちの2人と一緒に行くから」
「なんでだよっ! 同郷だろ!」
「いや、違うぞ。俺、帝都に自宅あるし。貴族も偉いと思ってるし。
貴族様からの誘いを断ったのは、理由があるんだ」
適当な事を言っておく。
そしたら貴族様の方が食いついてきた。
「ほう、どんな理由だ? 聞かせてもらおうじゃないか」
……どうしよう?
うん、ウソを言っておこう。確認のしようがないウソを。
「公然に出来ない内容なので、ちょっとこっちで話します」
そう言って貴族様を皆から離して、部屋の隅に移動する。
そしてコソコソと話す。
「実はこの国の宰相様より特別な任務を受けてましてね」
「……お前、ウソでも言って悪い事があるぞ」
「何なら宰相様に確認しますか? 俺の名前を言えば会ってもらえますよ?
でも疑って確認しに来ました、なんて伝えて心象を悪くしなければ良いですね。
それよりもウソだとしても、問題無いんじゃありません? どうしても同行させたいという事は無いですよね?」
「…………なるほどな。
まぁウソをつくにしても、宰相様の名前を出さないだろう。信じておいてやる」
「ありがとうございます」
納得してもらえた。
まぁ、実際に確認されても別に困らないけどね。
あの宰相さんなら話を合わせてくれると信じてる!
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